出場校評価 ベスト8予想 各試合予想 大会を終えた感想 管理人が選ぶ印象に残った試合
都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北北海道 | 白樺学園 | 9年ぶり4回目 | C | C | C | C | C | C |
南北海道 | 札幌日大 | 初出場 | C | B | C | B | B | B |
青森 | 青森山田 | 7年ぶり12回目 | A | B | B | A | B | A |
岩手 | 花巻東 | 2年連続12回目 | B | C | B | B | B | B |
秋田 | 金足農 | 6年ぶり7回目 | C | C | B | B | B | C |
山形 | 鶴岡東 | 2年ぶり8回目 | B | C | B | B | B | B |
宮城 | 聖和学園 | 初出場 | C | C | C | B | B | B |
福島 | 聖光学院 | 3年連続19回目 | B | C | B | B | B | B |
茨城 | 霞ケ浦 | 5年ぶり3回目 | B | C | C | C | B | C |
栃木 | 石橋 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
群馬 | 健大高崎 | 9年ぶり4回目 | A | A | A | A | A | A |
埼玉 | 花咲徳栄 | 5年ぶり8回目 | B | A | B | B | B | B |
千葉 | 木更津総合 | 6年ぶり8回目 | B | B | B | B | B | B |
東東京 | 関東第一 | 5年ぶり9回目 | B | B | B | B | B | B |
西東京 | 早稲田実 | 9年ぶり30回目 | B | B | B | B | B | B |
神奈川 | 東海大相模 | 5年ぶり12回目 | A | A | A | A | A | A |
新潟 | 新潟産大付 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
長野 | 長野日大 | 15年ぶり2回目 | C | C | C | B | B | C |
山梨 | 日本航空 | 3年ぶり7回目 | B | B | B | B | B | B |
静岡 | 掛川西 | 26年ぶり6回目 | C | C | B | B | C | C |
愛知 | 中京大中京 | 7年ぶり29回目 | B | A | B | B | B | A |
岐阜 | 岐阜城北 | 9年ぶり4回目 | C | C | B | B | C | C |
三重 | 菰野 | 16年ぶり3回目 | B | C | B | B | B | C |
富山 | 富山商 | 2年連続18回目 | C | C | C | B | C | C |
石川 | 小松大谷 | 3年ぶり3回目 | B | B | C | B | B | B |
福井 | 北陸 | 2年連続5回目 | B | B | B | B | C | B |
都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 |
滋賀 | 滋賀学園 | 15年ぶり2回目 | B | B | B | B | B | B |
京都 | 京都国際 | 2年ぶり3回目 | A | A | B | B | B | B |
大阪 | 大阪桐蔭 | 2年ぶり13回目 | A | A | A | A | A | A |
兵庫 | 報徳学園 | 6年ぶり16回目 | A | A | A | A | A | A |
奈良 | 智弁学園 | 2年連続22回目 | B | B | B | B | B | B |
和歌山 | 智弁和歌山 | 2年ぶり27回目 | A | A | A | B | B | B |
岡山 | 岡山学芸館 | 5年ぶり3回目 | B | B | B | B | B | B |
広島 | 広陵 | 2年連続25回目 | A | A | A | A | A | A |
鳥取 | 鳥取城北 | 6年ぶり6回目 | C | C | C | B | C | C |
島根 | 大社 | 32年ぶり9回目 | C | C | C | C | C | C |
山口 | 南陽工 | 14年ぶり4回目 | C | C | C | C | C | C |
香川 | 英明 | 2年連続4回目 | B | B | B | B | B | B |
徳島 | 鳴門渦潮 | 7年ぶり8回目 | B | B | B | C | C | C |
愛媛 | 聖カタリナ | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
高知 | 明徳義塾 | 2年ぶり23回目 | B | B | B | B | B | B |
福岡 | 西日本短大付 | 3年ぶり7回目 | B | C | B | B | B | B |
佐賀 | 有田工 | 2年ぶり3回目 | C | C | C | C | C | C |
長崎 | 創成館 | 2年連続4回目 | C | B | B | C | B | B |
熊本 | 熊本工 | 3年ぶり23回目 | B | B | B | B | B | B |
大分 | 明豊 | 4年連続10回目 | B | B | A | A | B | B |
宮崎 | 宮崎商 | 3年ぶり6回目 | B | C | C | B | C | C |
鹿児島 | 神村学園 | 2年連続7回目 | B | A | B | B | B | B |
沖縄 | 興南 | 2年ぶり14回目 | B | B | B | B | B | B |
日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 | |||
A | 8 | 10 | 7 | 7 | 5 | 7 | ||
B | 26 | 18 | 27 | 32 | 30 | 25 | ||
C | 15 | 21 | 15 | 10 | 14 | 17 |
ブロック | 高校 | 予想 | 結果 |
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A | 熊本工−広陵 富山商−東海大相模 |
投打にハイレベルな2校がしのぎを削る。東海大相模は県大会の打率が4割近い強力打線で、好投手を粉砕する力がある。広陵は投手陣の層が厚みを増したが、あとは中井監督の采配次第。高尾以外の投手がカギを握る。 | 東海大相模 (1) |
B | 鳥取城北−明徳義塾 北陸−関東第一 |
実力伯仲のブロック。試合巧者の明徳義塾は、爆発力こそないものの堅実な野球で接戦に強い。関東第一は投手力に優れており打力もある。他の2校も力があるので、勝ち抜く可能性は十分にある。 | 関東第一 (2) |
C | 長野日大−青森山田 石橋−聖和学園 |
センバツ8強の青森山田がリード。櫻田が県大会で不調だったのは気がかりだが、穴を感じさせないだけの選手層がある。残る3校は横一線だが、聖和学園は投手陣こそ未知数だが打線に火がつくと止められない。 | 青森山田 (1) |
D | 霞ケ浦−智弁和歌山 有田工−滋賀学園 花巻東 |
智弁和歌山が県大会で2失点、自責点は0の投手陣が強力。滋賀学園は投手を中心とした守りの野球が持ち味。近年勝率が悪い「49番目の登場校」である花巻東も投手力・守備力が高い。 | 滋賀学園 (2) |
E | 英明−健大高崎 岐阜城北−智弁学園 大阪桐蔭−興南 明豊−小松大谷 |
投打に充実する大阪桐蔭が本命も、他校も粒揃い。センバツ優勝の健大高崎は、2枚看板の一角であるエース佐藤のベンチ外が懸念材料。4年連続出場の明豊、左腕投手陣が充実する智弁学園がこれを追う。 | 智弁学園 (4) |
F | 京都国際−札幌日大 花咲徳栄−新潟産大付 金足農−西日本短大付 南陽工−菰野 |
左腕2投手が安定する京都国際は攻守に穴が少なく、本命に挙げたい。低反発バットを物ともしない強力打線の花咲徳栄、県大会で打撃好調だった西日本短大付、好左腕・小熊が安定する初出場の札幌日大が続く。 | 京都国際 (1) |
G | 中京大中京−宮崎商 木更津総合−神村学園 聖カタリナ−岡山学芸館 掛川西−日本航空 |
投手陣の層が厚い中京大中京がわずかにリードするも、ほかにも有力校の多い激戦ブロック。昨年の甲子園メンバーが残る神村学園、投手を中心に守りが堅い木更津総合や日本航空らも8強に残る力がある。 | 神村学園 (2) |
H | 鳴門渦潮−早稲田実 聖光学院−鶴岡東 大社−報徳学園 創成館−白樺学園 |
センバツ準優勝の報徳学園は経験豊富な2枚看板が鉄板。投手力に難があるものの打力がある早稲田実、突出した選手はいないがまとまりがある聖光学院、投手を中心に守備も堅い鶴岡東がこれに続く。 | 大社 (−) |
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
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1回戦 | 滋賀学園 | 10 | 有田工のエース左腕・石永の出来が命運を握る。初回さえ乗り切れば、中盤までは接戦で進むと予想する。地力で勝る滋賀学園は守備が堅く、無駄な失点をしなければ中盤以降にチャンスが来ると思うので、終盤に突き放すような展開になるのではないだろうか。 | 有田工としては石永はよく投げて、打線も奮起して中盤までは接戦になったが、試合終盤に犠打処理のミスなど失策が相次ぎ、ことごとく失点に結びついて差が開いてしまった試合。 | ○ |
有田工 | 6 | ||||
健大高崎 | 1 | 健大高崎はセンバツでも活躍したエース左腕・佐藤の不在が痛いが、石垣を中心に乗り切れると予想する。英明も甲子園経験者が投打に残っており、互角以上に戦う力はある。先発が予想される清家が中盤まで最少失点で抑えれば、センバツ王者を沈めることも可能だ。 | 清家が期待通りに好投して接戦に持ち込んだ英明だが、健大高崎は勝負どころでスパッと石垣に継投したのが功を奏し、投手戦を制した。投手交代が遅れていればどうなっていたか。 | ○ | |
英明 | 0 | ||||
智弁学園 | 9 | 戦力的に智弁学園が上回るが、県大会で前評判が上回る高校を次々に倒し、一戦ごとに成長してきた岐阜城北の勢いは侮れない。岐阜城北は集中打があるので、先発が予想される中本がなるべく長いイニングを投げて接戦に持ち込めば、どうなるか分からない。 | 岐阜城北が得意の集中打で先制して優位に試合を進め、再三の外野の好返球も光ったが、試合終盤に犠打処理などのミスが続出。あと一歩というところで勝利がスルリと逃げてしまった。 | ○ | |
岐阜城北 | 6 | ||||
大阪桐蔭 | 5 | 好カード。大阪桐蔭はエース平嶋を始め、府大会で不本意な成績だった選手もいるとはいえ、それが問題にならないほどの選手層を誇る。興南は最速149キロ左腕の田崎にかかっている。万全の調子であれば、大阪桐蔭と言えどもそう簡単に打てる投手ではない。 | 田崎も力は見せたが、大阪桐蔭打線は試合途中でスイングをコンパクトに切り替え、一気に田崎を攻略した。興南としては序盤のチャンスを生かしていれば違った展開になったかもしれない。 | ○ | |
興南 | 0 | ||||
明豊 | 4 | 4年連続出場で甲子園メンバーが残る明豊はエースの野田を中心に守りも堅いが、小松大谷も投手陣の与四死球が少なく、無駄な走者を出さない。打力で上回る明豊が有利と予想するが、投手陣が力を発揮できれば小松大谷が粘り勝つ展開も十分考えられる。 | 小松大谷はバタついた初回以外は投手・守備陣が力を発揮したのみならず、打線も振りが鋭く終盤に試合をひっくり返した。明豊は野田の交代が遅れてしまい、点差が開いたのが悔やまれる。 | × | |
小松大谷 | 8 | ||||
京都国際 | 7 | 中崎・西村の左腕2投手が安定する京都国際が有利と予想するが、札幌日大の左腕・小熊が好投して投手戦になる可能性も十分考えられる。小熊が1人で投げ切るのはなかなか難しいと見ており、重要なポイントで札幌日大が継投に踏み切れるかどうか。 | 京都国際が序盤の速攻で小熊を降板させたが、救援の島田が好投している間に札幌日大が猛反撃を見せ、試合展開が一変。結果的に見れば、小熊をもう少し早く交代していればどうだったか。 | ○ | |
札幌日大 | 3 | ||||
花咲徳栄 | 1 | 強豪との対戦が続いた影響で県大会の数字こそ平凡だが、新潟産大付打線は力がある。強打の花咲徳栄を抑えきるのは難しいが、打撃戦なら活路はある。花咲徳栄の上原・岡山の投手陣の出来によって試合の展開が大きく左右されそうだ。 | 花咲徳栄は序盤のチャンスを盗塁死や走塁死で潰し、最少得点しか奪えなかった。新潟産大付が猛攻を耐えた後に打線が力を発揮して逆転、県大会同様の継投でしっかり勝ち切った試合。 | × | |
新潟産大付 | 2 | ||||
西日本短大付 | 6 | 金足農は県大会で5投手が登板しているが、準決勝以外はすべて吉田が投げている。好投手の吉田と西日本短大付打線の対決は見ものだが、ある程度得点できると予想する。金足農打線が4〜5点程度を取ることができれば、勝機も十分ある。 | 初回から吉田に球数を投げさせ、中盤に一気に突き放した西日本短大付打線の力強さが上回った。金足農打線も最終回に猛反撃を見せるが、失点が大きく、惜しくも追いつけなかった。 | ○ | |
金足農 | 4 | ||||
菰野 | 6 | 両校とも県大会で強豪を倒して勢いに乗っている。この試合でもきっかけをつかんで流れをつかんだほうが勝利に近づく。投手・守備が安定している菰野のほうがそのきっかけを与えにくく、相手のミスに付け込む可能性も高いと予想する。 | 南陽工の守りのミスにも付け込んで菰野が着実に加点し、エース左腕の栄田が好投して着実に守り勝った試合。菰野が初回から流れをつかみ、最後まで手放さなかったのが大きい。 | ○ | |
南陽工 | 2 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
1回戦 | 中京大中京 | 4 | 宮崎商としてはロースコアの接戦に持ち込みたいところだが、中京大中京は投手陣の層が厚くロースコアも苦にしない。打力もある中京大中京が有利と見るが、県大会で6試合9失策の守備に綻びが乱れた場合は宮崎商にもチャンスが巡ってきそうだ。 | お互いにチャンスを作りながら得点できない序盤から、中京大中京が意表を突く三盗で先制、宮崎商も長打などで一時逆転など、両チームの持ち味が存分に出た面白い試合だった。 | ○ |
宮崎商 | 3 | ||||
神村学園 | 8 | 好カード。両チームとも投打に力があるが、ポイントは左打者の多い神村学園打線に対し、木更津総合の千葉・石澤の両右腕がどう対峙するか。神村学園は足を使った攻撃もできるので、木更津総合バッテリーはそのことも頭に入れて組み立てる必要がある。 | 木更津総合の投手陣はよく踏ん張っていたが、失点にことごとくミスが絡んでしまい、2度リードするが逆転を許してしまった。神村学園は勝負どころで一本が出て打線がよくつながった。 | ○ | |
木更津総合 | 5 | ||||
岡山学芸館 | 1 | 聖カタリナ学園は、先発が予想される有馬の交代機を逃さず、寺井に継投できるかがカギ。交代が遅れたり、立ち上がりに不安のある有馬が序盤から打たれたりした場合は苦しい。与四死球の少ない岡山学芸館投手陣が県大会と同様の投球ができるかも注目したい。 | 有馬は序盤のけん制刺と盗塁刺で波に乗り、素晴らしいピッチングを見せた。しかし岡山学芸館先発の沖田がそれ以上に素晴らしく、ほとんど外野に打球を飛ばされず危なげなかった。 | ○ | |
聖カタリナ | 0 | ||||
日本航空 | 4 | 掛川西の横手投げ右腕・高橋の投球が重要になりそうだが、日本航空打線はある程度得点できると予想する。日本航空投手陣は県大会では与四死球が多かったが、そこが修正されるか、掛川西打線が付け込むことができるかも勝負のポイントになりそうだ。 | 日本航空投手陣がことごとく不調で、掛川西打線が明確に付け込んで加点した。日本航空打線は毎回のように得点圏に走者を進めるが、高橋・増井が踏ん張って3回以降得点し損ねたのも敗因。 | × | |
掛川西 | 8 | ||||
早稲田実 | 8 | 鳴門渦潮はエースの岡田がほぼ1人で投げているが、早稲田実としては苦にしない投手と見る。強打の早稲田実打線を抑えきるのは難しいが、早稲田実も投手力に自信はない。県大会の戦い方とは異なるものの、激しい点の取り合いになれば鳴門渦潮も勝機は十分。 | 早稲田実打線が序盤から岡田に球数を投げさせ、終盤に着実に加点して引き離した。早稲田実は継投もうまくはまり、鳴門渦潮打線は5安打にとどまって打撃戦に持ち込むことができなかった。 | ○ | |
鳴門渦潮 | 4 | ||||
聖光学院 | 1 | 練習試合では鶴岡東が3連勝しているが、聖光学院は春から夏にかけて伸びており、勝利を予想してみたい。鶴岡東の左腕エース桜井を打てるかどうかだが、4〜5点奪えれば勝機が広がる。聖光学院はミスなどがあっても、終わってみれば勝っているチームと見る。 | 鶴岡東が犠打処理のミスに付け込んで2点を先制し、それがそのまま決勝点になった。桜井は9安打を打たれながら、最後まで低めに丁寧に集めて内野ゴロを量産し、聖光学院に流れを与えなかった。 | × | |
鶴岡東 | 2 | ||||
報徳学園 | 1 | 総合力で報徳学園が上回る。報徳学園の今朝丸・間木の投手陣から大量点は望みにくいが、報徳学園打線も大量点を奪う打線ではない。大社のエース左腕・馬庭が踏ん張って接戦のまま終盤勝負に持ち込めば、勝敗の行方がどうなるかは全く分からない。 | 大社は失敗を恐れない積極的な走塁と、速球に振り負けない打撃で初回に先制してペースをつかんだ。徐々に調子を上げた馬庭に対し、報徳学園は自分たちの打撃ができず、後手に回ってしまった。 | × | |
大社 | 3 | ||||
創成館 | 1 | 白樺学園は予選で大活躍した攻撃的2番・久保のベンチ外が痛手だろう。多彩な創成館の投手陣に対し、持ち味の打撃が発揮できるかどうかがポイント。白樺学園は予選での登板は少ないものの、左腕・神谷の投球がカギを握りそうな予感。継投機も重要になる。 | 両投手とも無四球のうえに内野の守備も堅く、非常にきびきびと引き締まった好試合。白樺学園は久保の代役の選手の失策がもとで唯一の失点をし、思わぬ形で久保不在の穴が出てしまった。 | ○ | |
白樺学園 | 0 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 広陵 | 2 | 熊本工は本来のエース・広永のベンチ外が痛い。代役の山本も好投手ではあるが、投打に充実する広陵が相手だと広永の不在が響いてきそうだ。センバツでは高尾と心中する形で敗れた広陵だが、山口・堀田もいるだけに投手起用がどうなるかには注目したい。 | 山本はスライダーを軸によく粘ったが、高尾も6度にわたって無死の走者を許したがそこからやはりよく粘った。広永がいない中ではあるが、手に汗握る素晴らしい投手戦となった。 | ○ |
熊本工 | 1 | ||||
東海大相模 | 4 | 総合力で東海大相模が上回る。両チームとも左右の多彩な投手陣を擁するが、投打とも東海大相模が勝る。継投が可能な富山商ではあるが、先発が予想される山本が5回まで持ってほしいところだろう。早い回での継投を余儀なくされた場合はかなり苦しくなる。 | 東海大相模としては初回に先制した後、再三チャンスを作りながら追加点がなかなか奪えない、もどかしい展開。しかし先発した藤田の投球が圧巻で、富山商に流れを渡さなかったのが大きい。 | ○ | |
富山商 | 0 | ||||
明徳義塾 | 7 | 両チームとも投手力に自信を持っており、投手戦に期待。変幻自在の継投を行う鳥取城北に対し、明徳義塾は池崎の完投が基本。点が取れなくても、序盤から球数を投げさせることでリズムが生まれそうだ。鳥取城北の機動力を絡めた攻撃に注目したい。 | 池崎はテンポ良く、打たせて取る投球で球数が少なくスイスイと投げられた。鳥取城北打線は最後まで対応できず、多彩な攻撃は影を潜めた。着実に加点した明徳義塾の完勝と言える試合。 | ○ | |
鳥取城北 | 0 | ||||
関東第一 | 7 | 継投が勝ちパターンの両チーム、打撃力で上回る関東第一がわずかに有利と予想している。ただし北陸も投手力が高く、特に竹田海は注目の好投手であり、ロースコアで継投に成功すれば十分勝機はある。関東第一はなるべくリードを保って終盤を迎えたい。 | 関東第一は先発投手の畠中に代走を起用する采配を的中させ、試合の主導権を奪回した。タイムリー以外で着実に加点した関東第一はその後主導権を渡さず、終わってみれば完勝となる。 | ○ | |
北陸 | 1 | ||||
青森山田 | 9 | 青森山田はセンバツでも好投した櫻田の調子が上がらないが、それを加味しても投手陣の層は厚い。一方長野日大の投手力も高いが、青森山田の攻撃力であればある程度得点できると予想する。変則左腕の山田に対し、青森山田打線の対策が見ものだ。 | 長野日大は守りのミスがもとで3回に一挙4失点を喫し、攻守に制約が出てしまった。青森山田先発の関は、再三ランナーを許すものの連打は許さず、要所を締める素晴らしい投球だった。 | ○ | |
長野日大 | 1 | ||||
聖和学園 | 0 | 打撃力があり、火がつくと止まらない聖和学園打線に対し、石橋の柳田・入江の両右腕がどう立ち向かうかが楽しみ。四死球がもとで大量点ということもあり得るが、逆に無駄な走者を出さずに失点を最小限に食い止めれば石橋ペースの試合になる。 | 聖和学園は石橋先発・入江のスライダーに苦戦し、試合前半のチャンスを逃した後は焦りすら見られた。逆に石橋打線は一気の集中打を見せ、予想とは真逆の試合展開となった。 | × | |
石橋 | 5 | ||||
智弁和歌山 | 4 | 県大会決勝以外は大差で勝ち上がった智弁和歌山。霞ケ浦の市村・真仲が最少失点で抑えて焦りを誘えば勝敗の行方は予断を許さない。しかし、県大会の打率が4割以上の打者が過半数を占める智弁和歌山打線を抑えきるのはなかなか骨が折れそうだ。 | 智弁和歌山打線が想像以上に沈黙した。本塁打攻勢で追い上げてあわやと思わせたが、その後も打線の不発と犠打失敗に泣いた。霞ケ浦投手陣の打たせて取る丁寧な投球が見事だった。 | × | |
霞ケ浦 | 5 | ||||
滋賀学園 | 5 | 実力的にはほぼ互角だが、試合勘や調整の面において「49番目に登場」の花巻東がやや不利と見る。1回戦で6失点した滋賀学園の投手陣に不安はあるが、どこまで修正されているか。初戦の調子であれば、花巻東打線にも付け入るスキがあると言える。 | 昨夏甲子園登板経験のある花巻東の小松・葛西が打ち込まれ、逆に1回戦で当たっていなかった滋賀学園の打者がしっかり結果を残した。これはやはり、1試合経験したか否かの差だろうか。 | ○ | |
花巻東 | 0 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 健大高崎 | 1 | 1回戦でしびれる投手戦を制した健大高崎と、攻守にミスだらけの試合をなんとか拾った智弁学園。状態の差で健大高崎が有利と見るが、先発が予想される健大高崎の下重を早い回で降板させ、石垣に長いイニングを投げさせれば智弁学園としても面白そうだ。 | 本来のエース・佐藤が不在とはいえ、健大高崎の投手陣が踏ん張るのは予想通り。しかし智弁学園先発の田近が低めの変化球を生かしたのもあるが、健大高崎打線が想像以上に不振だった。 | × |
智弁学園 | 2 | ||||
大阪桐蔭 | 0 | 1回戦では試合途中で打撃を修正した大阪桐蔭、そして中盤の我慢比べに勝った小松大谷。戦力的には大阪桐蔭が有利だが、小松大谷が離されずに食らいつけば大阪桐蔭としても不気味だろう。2点差以内で終盤を迎えれば小松大谷がひっくり返すこともありそうだ。 | 小松大谷先発の西川が低めに丁寧に集める投球を続け、大阪桐蔭打線は最後まで沈黙した。ミスがもとで決勝点を与えてしまい、この代の大阪桐蔭は最後まで守備力に苦しめられた印象。 | × | |
小松大谷 | 3 | ||||
京都国際 | 4 | 1回戦で最少失点に抑えて投手戦を制した新潟産大付に対し、京都国際は序盤のリードを守り切っている。宮田から田中への継投が勝ちパターンの新潟産大付に対し、先発が予想される宮田から京都国際が最低でも3〜4点取れるかが勝敗の分かれ目になりそうだ。 | 中盤まで0−0も、序盤から京都国際が押していた試合。新潟産大付も継投を成功させるなど力を発揮したが、犠打処理のミスなどもあって終盤に京都国際が加点して押し切った試合。 | ○ | |
新潟産大付 | 0 | ||||
西日本短大付 | 13 | 両チームとも1回戦では先制点を奪った後に着実に加点して勝利している。4〜5点くらいの勝負になりそうだが、打力で少し上回る西日本短大付が有利と見る。菰野エースの栄田は、初戦で試合終盤に制球を乱しており、最後まで自分の投球をすることが重要になる。 | 初戦で150球投げた影響もあったのか、菰野は栄田の先発を回避して2イニングの登板にとどまったのは予想外。守りのミスも絡み、序盤から西日本短大付打線が火を噴いて勝負あった。 | ○ | |
菰野 | 0 | ||||
中京大中京 | 3 | 好カード。1回戦では神村学園の左腕エース・今村が、被安打7のうち右打者に5安打を浴びている。右打者の多い中京大中京打線をどう抑えるかに注目したい。中京大中京が1回戦のように打線が打って投手陣は継投を成功させ、接戦を制すると予想する。 | 中京大中京先発・中井の調子が良くなく、序盤はなんとかかわしていたが、中盤にかわしきれずに逆転を許してしまう。今村は上位の右打線には苦戦するも、要所を締めて完投した。 | × | |
神村学園 | 4 | ||||
掛川西 | 0 | 1回戦で岡山学芸館はしびれる投手戦を制し、掛川西は15安打で打ち勝った。打撃好調の掛川西の勝利を予想するが、岡山学芸館は1回戦よりも力の落ちる投手との対戦となりそうなので、打線が本来の実力を取り戻して序盤から得点を重ねる可能性も十分ある。 | 掛川西打線がもう少し打てると予想していたのだが、低めに丁寧に集める丹羽のピッチングと、岡山学芸館の堅い守備に阻まれた。いわゆる低反発バットのお手本のような戦い方だった。 | × | |
岡山学芸館 | 2 | ||||
早稲田実 | 1 | 投手戦も打撃戦も考えられる。鶴岡東打線は1回戦で7安打2得点にとどまっているが、打撃力のある早稲田実に勝つには4〜5点は必要になるだろう。鶴岡東打線の出来が重要となる。早稲田実はエース左腕・中村以外の先発もあるかもしれない。 | 中村・桜井両左腕の投手戦は想像以上に素晴らしかった。勝敗予想は的中したが、西東京大会の戦いぶりを見ると、早稲田実がこのような試合展開で勝つのは完全に予想外だった。 | ○ | |
鶴岡東 | 0 | ||||
創成館 | 4 | 1回戦でほとんどミスがなく堅く守り切った創成館と、ミスを恐れない積極的な野球で勝った大社。初戦の経験を生かしてしっかりと守り切れば、創成館が勝ち切れると予想する。ただし大社の積極的な攻撃が創成館のミスを誘う展開も十分に考えられる。 | 1回戦とは異なり、創成館は失策や捕逸などのミスが失点に絡んでしまった。1回戦と同様、大社はベンチの雰囲気も良くのびのびやれていた。それがミスを誘ったのかもしれない。 | × | |
大社 | 5 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
3回戦 | 東海大相模 | 8 | 好カード。初戦では両エースとも好投したが、打撃の調子で東海大相模がやや有利と予想する。東海大相模は思い切って継投してくるが、広陵は先発が予想される高尾が崩れた場合の継投機もポイントになる。まずは東海大相模の序盤の攻撃に注目したい。 | 広陵は先制した後のスクイズ失敗が痛かったが、それ以上に東海大相模打線が力強かった。普段は先発の高尾は救援が不慣れなのか? ここまで打ち込まれたのは予想外だった。 | ○ |
広陵 | 1 | ||||
明徳義塾 | 2 | 初戦は両チームとも投打に盤石の戦いぶりだった。この試合は3〜4点勝負を予想する。明徳義塾は接戦時やリード時は堅実な野球でコツコツ積み上げてくるので、関東第一が積極的な野球で先制点を奪い、かつ主導権をも奪うことができるかがポイント。 | 明徳義塾はミスがもとで失点してしまったが、それ以外は両チーム好守備の応酬で、見ごたえのある試合だった。明徳義塾としては、結果的に序盤のチャンスを逃したのが痛い。 | × | |
関東第一 | 3 | ||||
青森山田 | 5 | 石橋の好投手・入江と、初戦で9得点を挙げた青森山田打線の対決という図式になりそう。とりわけ初戦で切れていたスライダー対策が重要となりそうだが、対策できるのではないだろうか。青森山田の投手陣は石橋打線を3失点以内に抑えると予想する。 | 青森山田は関を温存したが、それでも余力十分の完封リレー。打線も石橋先発柳田を早いイニングで降板させ、着実に加点した。石橋も再三の好守備を見せ、見ごたえがあった。 | ○ | |
石橋 | 0 | ||||
滋賀学園 | 6 | 滋賀学園は開幕戦で地に足がつかない部分もあったが、2回戦では盤石の野球を見せた。霞ケ浦も素晴らしい野球で智弁和歌山を撃破しているが、それを考慮に入れても滋賀学園の仕上がりを買いたい。霞ケ浦は守りのミスを減らすことができれば互角の試合になる。 | 初戦であれほど効果的だった霞ケ浦投手陣の緩い球が、滋賀学園打線には通用しなかった。霞ケ浦は連続失策で得た5回裏のチャンスを生かしきれなかったのが惜しまれる。 | ○ | |
霞ケ浦 | 2 | ||||
小松大谷 | 3 | 2回戦では両チームとも優勝候補を相手に投手戦を演じ、終盤で勝ち越して劇的な勝利を収めている。勢いの面でも実力の面でも大差はない。より打線が好調で、かつ2回戦で西川の球数が92球に抑えられている点を考慮し、小松大谷の勝利を予想する。 | 序盤にペースをつかんだ小松大谷だったが、守備・走塁のミスで主導権を手放した。智弁学園エースの田近は、チェンジアップ・スライダー・カーブを巧みに生かした。 | × | |
智弁学園 | 6 | ||||
京都国際 | 4 | 2回戦で13得点と大爆発した西日本短大付だが、投手力の高い京都国際が相手では4点以上取るのはなかなか難しい。好調な京都国際打線はそれ以上の点を取ることも可能と見ており、投手力の差で京都国際の勝利を予想する。エース・中崎を2回戦で温存したのも大きい。 | 京都国際打線は大振りせずコンパクトに、つなぎの打撃で初回以外毎回の16安打と打ち勝った。西日本短大付打線は狙い球が絞り切れず、京都国際先発・中崎の術中にはまってしまった。 | ○ | |
西日本短大付 | 0 | ||||
神村学園 | 7 | ここまでロースコアで勝ち上がっている岡山学芸館と、ある程度得点もできている神村学園。神村学園は今村以外の先発もありそうだが、打線が3〜4点程度の援護ができれば勝ちきれそう。岡山学芸館は堅守を最後まで維持できれば互角以上の展開に持ち込むことも可能だ。 | 神村学園が中盤の猛攻で差を広げ、そのまま押し切った。打撃力の差がスコアに反映した試合。岡山学芸館としては、台所事情があったのかもしれないが、先発沖田の交代が遅れてしまった印象。 | ○ | |
岡山学芸館 | 1 | ||||
早稲田実 | 2 | 両エースとも、延長10回完投から中1日の試合となる。大社は馬庭の先発と思うが、早稲田実は中村以外の先発も考えられる。1・2回戦の大社の勢いがこの試合でも発揮される可能性も十分あるが、接戦になれば守備のミスの少ない早稲田実が勝ち切れると予想する。 | 予想は外れ、早稲田実は9回裏に守備のミスから同点に追いつかれる。さらにタイブレークでは走者を3塁に進めることもできなかった。大社のミスを恐れないのびのび野球がこの試合も発揮された。 | × | |
大社 | 3 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準々決勝 | 東海大相模 | 1 | 関東第一としては、2枚看板の一角である畠中の調子がもうひとつといったところで、ここが懸念材料。エースの坂井につなぐまでが課題となる。関東第一が勝つには、先発投手が最少失点でしのぐことが絶対条件になるだろう。東海大相模は中2日で藤田の先発が予想されるが、関東第一としてはこの藤田から最低でも3〜4点程度は取りたいところだが、なかなか難しい。 | 関東第一は先発した畠中の直球が良く、チェンジアップを始めとする変化球が効果的に生きた。9回途中までテンポ良く予想以上に好投し、東海大相模は犠打も強攻もうまくいかず術中にはまってしまった印象。両チーム好守備の応酬で、素晴らしい投手戦となった。 | × |
関東第一 | 2 | ||||
青森山田 | 1 | 3回戦でエース・関を完全に温存した青森山田に対し、滋賀学園は脇本に疲労も見て取れた。中2日でどこまで回復しているか。青森山田は4番原田が注目の選手で3回戦では本塁打も放っているが、下位打線も当たっているので、滋賀学園の投手陣としては抜きどころがなさそうだ。青森山田打線を抑えきるのは難しいので、滋賀学園としては打撃戦に活路を見出したい。 | 滋賀学園は先発した土田が予想以上に好投し、むしろ試合を優位に進めたが、青森山田の好守備にも阻まれてホームが遠かった。青森山田は無失点ながら滋賀学園打線に捉えられていた先発下山を3回までで交代させた采配も良く、少ないチャンスを確実に生かして競り勝った。 | ○ | |
滋賀学園 | 0 | ||||
京都国際 | 4 | 京都国際は西村の先発が予想される。智弁学園は3回戦で田近以外の投手にやや不安が残ったため、田近の先発かもしれない。大振りする打線に対しては田近の変化球は極めて有効だが、京都国際のコンパクトな打撃なら攻略も可能と見る。智弁学園の打撃の調子も悪くないので、西村から4点以上奪えば面白い勝負になる。打線が抑えられると智弁学園は苦しい。 | 智弁学園はここまで球数が多くなっていた田近を終盤まで温存する形をとったが、イレギュラーバウンドした当たりがヒットになるなど、ツキもなかった。それ以上に京都国際先発・西村のピッチングが見事で、ランナーを出しても表情が乱れず淡々と抑えきって完封した。 | ○ | |
智弁学園 | 0 | ||||
神村学園 | 8 | 強豪を次々に倒した大社の野球は素晴らしいものがあるが、3試合こなして準々決勝ともなると総力戦になってくる。大社の馬庭が3試合連続完投中なのに対し、神村学園のエース今村は3回戦で投げておらず、この差が出る可能性が大いにある。神村学園は打撃も好調なので、馬庭の調子次第では序盤で点差が広がる恐れもあるが、接戦になれば大社の強みが生きる。 | 神村学園は今村の制球が定まらず早期降板したのは想定外だろうが、救援の早瀬が好投した。一方の大社は岸・山本が踏ん張り切れず、馬庭が想定よりも早く引っ張り出された。2番手以降の投手の差がこのスコアになった形。大社はこの試合でも失敗を恐れず攻め続けた。 | ○ | |
大社 | 2 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準決勝 | 神村学園 | 1 | 神村学園は準々決勝でエース・今村が想定外の不調でゲームプランが崩れたものの勝ち切った。中1日で修正できていれば、打撃好調の神村学園がやや有利と見る。ただし関東第一は準々決勝で畠中が調子を取り戻し、坂井の登板イニングが抑えられている。この2投手がしっかり投げ抜いて接戦になれば、関東第一も互角以上に戦える。今村の調子がこの試合の勝敗を分けるポイントになるかもしれない。 | 関東第一は今大会初登板となった大後が好投し、準々決勝よりはいくぶん調子を取り戻した神村学園エース・今村との投手戦となる。6回まで無安打投球を続けた今村だったが、7回に許した初安打をきっかけに、失策も絡んで逆転。歴史に残る投手戦で、とりわけ最後のバックホームはしびれた。 | × |
関東第一 | 2 | ||||
京都国際 | 3 | 準々決勝でエース・中崎が全く投げずに温存できた京都国際がやや有利と見る。投手陣が好調でスキがなく、仮に中崎が乱れても西村が控えているのは頼もしい。打線は上位打線に力があるが、下位打線も当たっている。青森山田もエース・関を休ませながら勝ち上がっているとはいえ、櫻田の調子は戻っておらず、最後は関頼みになりそう。準々決勝で封じられた打線に当たりが戻らないと苦しい試合になるだろう。 | 初回に2点を先制した青森山田だが、京都国際が今大会初の継投に打って出ると、追加点を取り損ねた。特に5回裏無死1塁で強攻して併殺打に倒れたこと、そして好投していた下山を降板させてエース・関を投入して6回表に逆転を許した采配は、間違いとは言えないが勝敗を分けるポイントとなった。 | ○ | |
青森山田 | 2 | ||||
決勝 | 京都国際 | 2 | 投手陣については甲乙つけがたいものがあるが、打線の調子を考えると京都国際がやや有利か。上位打線が当たっている京都国際は、相手投手の調子が悪ければ一気に攻略する力がある。投手は準決勝の中崎の調子に不安が残ったが、西村を中心に乗り切るだろう。一方の関東第一は接戦を勝ち抜いてきているが、4得点以上したのは7点取った初戦のみ。西村を攻略するのは難しそうだが、中崎が先発して調子が悪い場合は3点以上取っておきたい。投手陣は畠中が先発して坂井が締めると予想するが、両者が好調なら互角以上に戦える。 | 熱のこもった投手戦で、期待にたがわぬ好ゲームとなる。延長タイブレーク10回表、京都国際は投手の西村を代打に起用し、送りバントかと思われる中で強攻して三遊間を破るタイムリーとなり、均衡を破った。そのままマウンドに上がった西村はやや制球を乱す場面もあったものの徐々に落ち着き、途中からはストライク先行で試合を締めた。歴史に残る決勝戦だったと思う。 | ○ |
関東第一 | 1 |
31/48で、試合ごとの的中率は.646。過去の結果から考えるとそれほど悪くはないのだが、昨夏の的中率が良すぎて、1割以上も悪化してしまった形だ。 今春より採用された、反発を抑えた新基準バットの影響が顕著に出た。本塁打数はわずか7本で、52年ぶりの低水準。金属バット採用後は初の1ケタ本塁打にとどまった。逆に2ケタ得点はわずか2試合にとどまり、完投数は昨年の14から31へと倍増。一気に投高打低傾向が強まった。 優勝したのは京都国際(京都)。同校初優勝で、京都勢としては夏68年ぶりの優勝となった。春を含めると、2014年センバツの龍谷大平安以来10年ぶりの優勝である。 先ほどの話とも重なる部分があるが、京都国際は2003年の常総学院(茨城)以来、21年ぶりに本塁打ゼロの優勝校となった。昨年までは甲子園でもパワー野球が席巻していたが、一転して京都国際などコンパクトな打撃をするチームが上位に勝ち進んだ印象だ。投手陣は中崎・西村の左腕2枚看板で、記録には残りにくい部分だが、優勝するうえで堅守も大きな武器となった。 |
順不同で、夏は7試合ピックアップします。あくまで「印象に残った試合」なので、接戦の好ゲームとは限らず、大差ゲームであることもあります。7試合に絞ってはいますが、もちろんほかにも良いゲームはたくさんあります。
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