2024(令和6)年 春のセンバツ予想



出場校評価  ベスト8予想  各試合予想  大会を終えた感想  管理人が選ぶ印象に残った試合  

出場校評価

地区 高校名 都道府県 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中 日 管理人
北海道 北海 北海道 3年ぶり14回目
東北 青森山田 青森 8年ぶり3回目
八戸学院光星 青森 5年ぶり11回目
学法石川 福島 33年ぶり4回目
関東 作新学院 栃木 2年連続12回目
山梨学院 山梨 3年連続7回目
健大高崎 群馬 2年連続7回目
常総学院 茨城 3年ぶり11回目
中央学院 千葉 6年ぶり2回目
東京 関東第一 東京 8年ぶり7回目
北信越 星稜 石川 2年ぶり16回目
敦賀気比 福井 4年連続11回目
日本航空石川 石川 4年ぶり3回目
東海 豊川 愛知 10年ぶり2回目
宇治山田商 三重 16年ぶり2回目
愛工大名電 愛知 12年ぶり10回目
地区 高校名 都道府県 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中 日 管理人
近畿 大阪桐蔭 大阪 5年連続15回目
京都外大西 京都 18年ぶり7回目
京都国際 京都 3年ぶり2回目
耐久 和歌山 初出場
報徳学園 兵庫 2年連続23回目
近江 滋賀 2年ぶり7回目
中国 広陵 広島 3年連続27回目
創志学園 岡山 7年ぶり4回目
四国 高知 高知 3年連続21回目
阿南光 徳島 32年ぶり2回目
九州 熊本国府 熊本 初出場
明豊 大分 3年ぶり6回目
神村学園 鹿児島 9年ぶり6回目
東海大福岡 福岡 7年ぶり3回目
21世紀 別海 北海道 初出場
田辺 和歌山 76年ぶり3回目
日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中 日 管理人



5 5 5 6 15 5



20 22 24 18 13 20



7 5 3 8 4 7
 

ベスト8予想

ブロック 高校 予想 結果
八戸学院光星−関東第一
田辺−星稜
昨秋の神宮大会を制覇した星稜がリード。1年夏から甲子園のマウンドを経験する佐宗ら総合力が高い。神宮で2勝を挙げている関東第一も投打に実力が高く、上位進出が可能な力がある。 星稜
(1)
近江−熊本国府
豊川−阿南光
東海大会王者の豊川は攻撃力が高く、投手陣の底上げ次第では上位進出を狙える。九州大会王者の熊本国府は投手力・守備力が高く、今大会から導入される低反発バットへの対応力もありそうだ。 阿南光
(−)
敦賀気比−明豊
学法石川−健大高崎
実力が伯仲する。健大高崎は投打に実力があるが、中でも捕手の箱山が攻守のキーマンになりそうだ。昨夏の甲子園経験メンバーが残る明豊は例年の強打が健在だが、それに加えて投手陣の層も厚い。 健大高崎
(1)
創志学園−別海
山梨学院−京都外大西
実力差の小さいブロック。京都外大西は左腕・田中の安定感が抜群で、8強は十分視界に入る。昨年センバツ優勝の山梨学院は、メンバーが大きく入れ替わり優勝経験者はわずかだが、力はある。 山梨学院
(2)
耐久−中央学院
宇治山田商−東海大福岡
関東大会では8強止まりだが、中央学院は力がある。積極的な走塁が光る好チームだ。春夏通じて甲子園初出場の耐久は、好投手・冷水の力投次第で上位進出をうかがうことも可能と見る。 中央学院
(1)
広陵−高知
京都国際−青森山田
神宮では優勝校の星稜と初戦で当たって敗れたとはいえ、広陵の総合力は高い。8強はもちろんのこと、優勝も狙える。東北大会優勝の青森山田は、東北大会決勝でノーヒットノーランの好投手・櫻田を擁する。 青森山田
(2)
神村学園−作新学院
大阪桐蔭−北海
優勝候補がひしめく最激戦ブロック。大阪桐蔭は神宮で初戦敗退だったとはいえ、今年も投打に力がある。関東大会優勝の作新学院は強力打線が持ち味で投手力も高い。その他の2校も力がある。 大阪桐蔭
(1)
愛工大名電−報徳学園
日本航空石川−常総学院
こちらも激戦ブロックだ。なぜか東海3番手での選出となった東海大会準優勝の愛工大名電は、好左腕・大泉に期待したい。昨年のセンバツも経験している報徳学園は間木・今朝丸の両投手に期待したい。 報徳学園
(2)


 

各試合予想

※勝つと予想した高校が上段となっています。

回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 関東第一 3 関東第一は神宮大会3試合で21得点挙げた打線が強力で、打撃力では勝る。一方で八戸学院光星には洗平・岡本琉の甲子園経験者に森田を加えた左腕3枚の投手陣が強力。関東第一打線を黙らせることは可能だ。しかし関東第一も投手力はあるので、勝利を予想したい。 ほぼ毎回ランナーを出して優位に試合を進めた関東第一だが、あと一歩攻めきれずに自分たちのペースに持ち込めなかった。洗平の粘りのピッチングが光り、八戸学院光星がタイブレークを制した。 ×
八戸学院光星 5

星稜 4 総合力で星稜が上回る。21世紀枠の田辺は、近畿大会の初戦でタイブレークで京都国際に惜敗。好投手・寺西が力投すれば面白い試合になる。しかし神宮大会を制した星稜はエース・佐宗を始め甲子園経験メンバーが残り、投打に力がある。足でかき回せるのも強みである。 寺西の強気のピッチングで星稜打線の爆発を防ぎ、互角の面白い試合になった。しかし最後は球威が落ちていたか、直球を捉えられて力尽きた。星稜はしたたかな試合運びだった。
田辺 2

熊本国府 2 甲子園経験者が残る近江と、春夏通じて甲子園初出場の熊本国府の一戦。総合力ではほぼ互角だが、投手力と守備力に長けた熊本国府のほうが低反発バットに対応しやすいと見た。打撃力と経験では近江が上回っているが、熊本国府の投手陣を攻略するのは一苦労と予想する。 序盤は近江打線が当たっていたが最少得点に終わり、逆に熊本国府打線はスライダーに苦戦していたのが徐々に対応してきた。初陣の熊本国府の試合途中の修正力が素晴らしかった。
近江 1

豊川 4 吉岡−井坂のバッテリーが安定する阿南光と、打撃に絶対の自信を持つ豊川。豊川はエースの鈴木爽が故障を抱えていた神宮大会で投手陣が崩れたとはいえ、すでに復帰済み。十分に甲子園で通用するレベルと思うが、投手戦になった場合は阿南光が有利になる。 鈴木爽の調子があまりにも悪すぎ、序盤で試合を決められた。モイセエフが低反発バットを物ともしない2ランホームランなどで追い上げるが、終盤にも突き放した阿南光の会心の試合。 ×
阿南光 11

明豊 1 打撃力は明豊、投手力は敦賀気比が上回る。敦賀気比のエース左腕・竹下は大崩れしない安定した好投手。それでも明豊打線が捉えると予想しているが、投手戦になれば敦賀気比に分がある。明豊は絶対的なエースが不在で、継投機を誤らないことが勝利の条件となる。 竹下がよく投げて素晴らしい投手戦となったが、明豊打線が圧力をかけ続けたのが大きい。最後はスタミナ切れで交代となり、サヨナラとなった。明豊は継投のタイミングも適切だった。
敦賀気比 0

健大高崎 4 佐藤・石垣の左右二枚看板に加えて強力打線を擁して機動力もある健大高崎が有利。点の取り合いでは学法石川は分が悪いが、継投でしのいで終盤勝負に持ち込めば勝機はある。佐々木監督の采配に注目が集まるが、とりわけ継投のタイミングが重要となる。 中盤までは互角の投手戦で、健大高崎の打球が思ったほど伸びず、学法石川が想定した通りの試合展開だった。健大高崎は試合後半になるとわずかなスキを見逃さず、打線が力を見せた。
学法石川 0

創志学園 7 総合力で創志学園が上回る。別海は守りのチームで、大黒柱のエース・堺に加えて金澤が調子を上げている。タイブレークを勝ち抜くなど接戦に強い別海に対し、打力で上回る創志学園としては早めに先制点を挙げることができればそのまま押し切れそうだ。 創志学園が足を絡めてスクイズやエンドランなどで別海に重圧をかけ続け、最後まで攻め切った試合。堺は淡々と粘り強く丁寧に投げていたが、守りのミスが足を引っ張ってしまった。
別海 0

京都外大西 1 センバツ連覇の期待がかかる山梨学院だが、今年の戦力に関してはわずかに京都外大西が上と見る。京都外大西の左腕・田中と、山梨学院の右腕・櫻田の投手戦を予想しているが、接戦を京都外大西が制すると見ている。山梨学院としては打ち勝ちたい。 山梨学院の津島先発は、さすがに虚を突かれたか。また、田中が完全に打ち崩されたのも予想外。田中は勝負球が甘くなり、山梨学院打線は試合後半にしっかりと対応してきたのはさすが。 ×
山梨学院 7
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 中央学院 7 耐久は秋の公式戦を1人で投げ抜いた好投手・冷水が大黒柱。機動力でかき回してくる中央学院に対しては、強肩の捕手・川合のサポートも不可欠で、いかに足を封じるかもカギとなる。中央学院の機動力・打撃を完全に封じるのは難しいと予想している。 中央学院は記録としての盗塁はゼロだが、エンドランやセーフティスクイズなどで揺さぶり続けた。初回から冷水の速球にしっかり合わせており、耐久としては苦しい展開になってしまった。
耐久 1

東海大福岡 4 東海大福岡の絶対的エース・佐藤と宇治山田商の3投手の継投に関しては、個人的には佐藤のほうを買う。秋の公式戦の攻撃の数字はいい勝負だが、攻撃力に関しても東海大福岡が少し上回ると見る。以上を総合して、東海大福岡の勝利を予想してみたい。 宇治山田商が足やバントを絡めた積極的な攻撃を見せ、佐藤を揺さぶって勝負どころで加点した。犠打を着実に得点に結びつけたのは見事で、3投手の継投もしっかりと成功させた。 ×
宇治山田商 5

広陵 3 ともに3年連続出場で、甲子園経験メンバーが残っている。広陵の高尾、高知の辻井と、甲子園経験投手による投手戦を予想するが、攻撃力も高水準なので投手の調子によっては点の取り合いも考えられる。攻守のスキの少なさで広陵が少し上と見る。 高知はミスから先制点を許してしまうが、それすら許容されないほど広陵エース・高尾の投球にスキがなかった。神宮大会とは別人で、昨年よりも順調に成長している印象。
高知 1

青森山田 4 両チームとも投手力が高く、投手戦が想定される。青森山田は関・櫻田の両右腕が安定しており、京都国際の左腕・中崎は攻略が難しい好投手だ。打撃に関しては青森山田の秋の数字こそ平凡だが、潜在的な打撃力は高く、中崎を打つことも可能と予想する。 2回以降に中崎が立ち直り、試合が引き締まった。スクイズ失敗にタイムリーエラー、青森山田の終盤のミスで試合の行方が分からなくなったが、最後に地力を見せてサヨナラ勝ち。
京都国際 3

作新学院 3 打撃力の高い作新学院が、神村学園の左腕・今村を攻略できると予想する。ただし昨夏甲子園の主軸がそのまま残る神村学園打線が、作新学院の好投手・小川哲を捉えて点の取り合いに持ち込むことは不可能ではない。小川哲の投球が勝敗を分けそうだ。 小川哲が乱調だったことに加え、作新学院が序盤のチャンスを逃したことで試合は序盤から神村学園ペースに。カギを握ると予想した小川哲の調子がそのまま試合の勝敗に直結した。 ×
神村学園 6

大阪桐蔭 7 戦力的に大阪桐蔭が上回るが、不安要素もないわけではない。秋の公式戦で18失策、神宮大会では1試合5失策も記録している。低反発バットで例年のような長打が望めないことも考えられ、北海の好投手・松田の術中にはまる可能性は十分にあり得る。 松田が見たこともないような乱調で、北海のゲームプランが崩れた。大阪桐蔭打線は長打こそ1本で、走塁ミスなどもあったとはいえ、四球で得たチャンスを生かしきった。
北海 1

愛工大名電 2 両チームとも守備が堅く、愛工大名電の大泉、報徳学園の間木・今朝丸による投手戦に期待したい。昨年センバツ準優勝を経験する間木・今朝丸だが、とりわけ背番号10の今朝丸の調子は重要となりそうだ。愛工大名電打線なら付け込めると予想している。 両チームとも再三得点圏に走者を進めながら、先発した今朝丸・伊東がピンチで粘り強く投げた。バックの好守備も光り、タイブレークの見ごたえのある投手戦だった。 ×
報徳学園 3

常総学院 1 常総学院は投打にレベルが高く、優位に試合を進められそうだ。エース・小林と2番手以降に差はあるが、この試合に関しては問題にならないと思われる。日本航空石川は1月に発生した地震の影響があるだろうが、強い気持ちをエネルギーに変えて試合に臨むだろう。 常総学院は犠打失敗や重盗失敗などで最少得点に終わる。日本航空石川も再三同点・逆転のチャンスを作って食らいつくが、常総学院のエース・小林の力投と堅い守備で逃げ切った。
日本航空石川 0
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 八戸学院光星 2 1回戦で星稜は投手陣と低反発バットへの対応に不安が残った。八戸学院光星も洗平の調子に不安が残るとはいえ、現時点の調子を考慮して八戸学院光星の勝利を予想する。ただし地力では星稜が上だと思うので、2回戦までに立て直すことができれば勝機は十分だ。 星稜は佐宗の制球が定まらず苦しい試合だったが、1回裏の先制点で精神的に優位に立ったことと、堅守で守り切った。尻上がりに調子を上げた洗平は初回の失点が惜しまれる。 ×
星稜 3

熊本国府 0 1回戦で10安打11得点の阿南光打線がどうなるかがポイントだが、熊本国府の投手陣なら抑えることができ、投手戦を予想している。接戦になれば熊本国府の対応力が生きると見る。阿南光はエース・吉岡が熊本国府打線をねじ伏せれば勝利も見えてくる。 吉岡は直球が走っており、スライダー・カットボール・フォークも生きた。先制点を逃した熊本国府打線は最後まで的を絞りきれず、阿南光打線が得点を挙げてそのまま逃げきった。 ×
阿南光 3

健大高崎 4 打力のある両チームだが、1回戦では低反発バットに苦しんだ印象。いずれも投手陣が無失点に抑えたが、この試合では健大高崎打線がある程度力を発揮できると予想する。とはいえ、初戦のような投手戦のまま終盤まで進めば、勝敗の行方は全く分からない。 盗塁こそゼロだが、ゴロを打った瞬間の好スタートで本塁を陥れるなど、健大高崎が持ち味の機動力を見せた。序盤のチャンスを逃した明豊は、中盤以降は打線が沈黙してしまった。
明豊 0

山梨学院 4 両チームとも1回戦では7得点を挙げているが、この試合は投手戦を予想する。初戦とは違った投手起用になりそうで、それも含めて山梨学院のポテンシャルを買ってみたい。創志学園の機動力に山梨学院がどう対抗するかは、この試合の注目ポイントとなる。 創志学園は秋公式戦登板がないものの、練習試合で好調だった左腕・明星を先発させたのが裏目に。序盤で4得点を挙げた山梨学院が、この試合でも津島・櫻田の継投を成功させた。
創志学園 0

中央学院 7 中央学院の機動力を絡めた厚みのある攻撃を宇治山田商がどう防ぐかがポイントだが、完全に抑えきるのは難しい。宇治山田商も1回戦では打撃陣が好調だったので、点の取り合いに持ち込めば競り勝てる可能性も十分ある。先制点の行方は重要となりそうだ。 中央学院が足を生かした攻撃で流れをつかむが、宇治山田商も終盤に連打と重盗などで猛追し、今大会では珍しい点の取り合いに。最後まで目が離せない、素晴らしい試合だった。
宇治山田商 6

広陵 5 1回戦では接戦を競り勝っている両チームだが、この試合も投手戦を予想する。したがって投手の調子はそのまま勝敗を左右しそうだが、広陵エース・高尾が初戦と同様の調子であれば3得点以上は難しそう。高尾が万全の調子であれば、広陵がやや有利だろう。 高尾は7回までノーヒットピッチングでスキがなかったが、終盤に青森山田が猛打を見せる。控え投手も優秀な広陵が、最後まで高尾と心中した中井監督の采配には疑問を感じる。 ×
青森山田 6

大阪桐蔭 4 戦力的には大阪桐蔭が有利だが、1回戦では守備・走塁のミスが相次いだ。大阪桐蔭は平嶋の先発を予想するが、カウントを取りに来る速球を捉えることができれば、神村学園の力なら互角以上に戦えるだろう。打線が抑えられた場合は大阪桐蔭のペースになる。 1回戦では長打が出ずに苦しんだ印象もある大阪桐蔭だが、この試合では勝負どころの長打で流れを引き寄せた。逆に神村学園打線は、最後まで大阪桐蔭投手陣の術中にはまってしまった。
神村学園 2

報徳学園 6 引き締まった投手戦が予想される。1回戦で常総学院は打線のつながりを欠いたが、修正されればある程度得点することは可能だ。ただ報徳学園打線の調子も悪くないので、両チームの投手が万全であれば報徳学園が競り勝つことができると予想している。 1回戦で好投した常総学院エース・小林は、微妙な判定にも苦しんで最後まで波に乗れず、打ち込まれた。報徳学園としては低反発バットにもしっかり対応し、投打に盤石の試合運びだった。
常総学院 1
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準々決勝 阿南光 0 打撃力と投手陣の層の厚さでは星稜が上回るが、現在の投手陣の調子を考慮して阿南光の勝利を予想したい。星稜のエース・佐宗は1回戦より2回戦のほうが調子を上げているが、まだ本調子には遠い。控え投手も好調とは言えないと思うので、阿南光がエース・吉岡の力投で勝ちきることは可能だろう。1人で投げ抜く吉岡にとっては雨天順延も追い風だ。 阿南光が吉岡ではなく大坂を先発させたのは予想外。さらに打ち込まれた大坂の交代も遅れ、序盤で取り返しのつかない失点をしてしまった。星稜先発の戸田は秋とは見違えるほどの成長ぶりで、阿南光打線を全く寄せ付けず、星稜の完勝と言っていい試合となった。 ×
星稜 5

山梨学院 1 秋の関東大会では3−2で山梨学院が勝っているが、総合力に差はない。強いて言うなら、関東大会でも活躍したエース・櫻田に余力を残している山梨学院がわずかに有利と見る。両チームともここまで投手陣が好調なのに加え、守備陣も堅い。接戦が予想されるが、それは山梨学院の土俵と思う。健大高崎は長打が出れば流れをつかむことができそうだ。 健大高崎打線は、山梨学院先発津島のスローカーブにしっかりとタイミングを合わせ、攻略した。津島は試合中盤に手を気にするような仕草があり、アクシデントがあったか? 健大高崎は継投により4安打1失点に抑えたのも勝因で、先制点を許さなかったのは大きい。 ×
健大高崎 6

青森山田 2 投手力の高い青森山田が、機動力を絡めて圧力をかけた攻撃をしてくる中央学院とどう対峙するかがポイントになりそうだ。両チーム連戦となるので、青森山田の投手陣の回復具合も重要。まだ準々決勝なので、青森山田の投手陣が中央学院の攻撃をある程度抑えると予想しているが、投手の調子が落ちている場合は一気に攻略される危険性もある。 青森山田は2回に失策とバッテリーミスなどがあり、2死走者なしから3点の先制を許し、リズムを乱した。そこに付け込んで中央学院も積極的な走塁でかき回し、あっという間に主導権を握る。青森山田らしからぬ失点の仕方に、中央学院がうまく付け込んだと言える試合。 ×
中央学院 5

大阪桐蔭 1 秋の近畿大会では、大阪桐蔭が4−3で勝っている。両チームとも連戦だが、2回戦では大阪桐蔭は平嶋、報徳学園は今朝丸が登板しておらず、この2人の先発が予想される。2人の調子が勝敗を左右しそうだが、平嶋が万全であれば2回戦で12安打の報徳学園と言えども攻略は難しい。報徳学園としては、投手戦のほうが勝ちやすいと予想している。 初回に大阪桐蔭がエラーから失点し波に乗り損ね、8回にもバント処理のミスから失点。攻撃でも追い上げムードの中での盗塁死と、ミスで自滅した印象。報徳学園は先発した今朝丸が制球良く強気にインコースを攻め、大阪桐蔭打線は最後まで内角への対応に苦しんだ。 ×
報徳学園 4
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準決勝 健大高崎 5 神宮大会優勝の星稜とその投手陣は、1回戦時の不調から尻上がりに調子を上げており、現在は万全の調子とも思える。それを考慮に入れても、好調の健大高崎打線の勢いを買ってみたい。健大高崎も佐藤・石垣の継投が万全で、星稜打線を3失点以下に抑えると予想している。ただし石垣はやや不安定な投球を見せることもあり、星稜としてはそこを突くことができれば、中盤までリードを許した場合でも逆転は可能だ。 健大高崎は中指の負傷で佐藤が長いイニングを投げられない中、今大会初先発の石垣が大崩れせずに辛抱強く試合を作った。逆に星稜のエース・佐宗はストライク・ボールがハッキリしており、好調な健大高崎打線の集中打に呑み込まれた。結局佐宗は完投したが、継投に出ていればどうなっていたか。
星稜 4

報徳学園 4 好調な報徳学園の投手陣がこの試合でも力を発揮すると見る。先発は準々決勝で登板のなかった間木か? 少しでもスキがあると先の塁を突いてくる中央学院は強敵だが、間木・今朝丸は無駄な走者をあまり出さない印象があり、機動力を完全に封じることも不可能ではない。逆に言えば、堅守の報徳学園に綻びが見られれば、中央学院が一気に大量点を挙げるシナリオも考えられる。守備陣の出来も重要となる試合。 無駄なランナーをほとんど出さない報徳学園が、粘る中央学院の攻撃を抑えきった試合。中央学院はファーストストライクから積極的に打ちに行ったが、報徳学園の堅守にも阻まれた。失点を最小限に抑えている間に、報徳学園がしぶとく加点して逃げ切るという得意な形で2年連続の決勝進出となった。
中央学院 2
決勝 報徳学園 2 投手陣が好調の報徳学園と、打撃陣が好調な健大高崎の楽しみな一戦。懸念材料は、やはり健大高崎の佐藤の指の状態。準決勝では石垣が7イニングを投げてかなり消耗しているだけに、佐藤が長いイニングを投げられないと苦しい試合になる。一方の報徳学園は、準決勝では今朝丸が打者1人にしか投げておらず、この今朝丸の先発が予想される。守備も堅く守備位置も絶妙で、今のところ報徳学園が大崩れする姿が想像できない。投手陣の余力の差で報徳学園やや有利を予想する。健大高崎は打撃戦に持ち込むことができれば勝機がある。 今朝丸はストライク先行の投球で好投し、守備陣も再三の好守備や盗塁刺などの堅守が健在だったが、健大高崎打線の力強さがわずかに上回った試合。先発した石垣は初回に失策絡みで2失点するものの、2回以降はランナーを出した後に粘りのピッチングを見せた。佐藤が万全でない中、8回まで投げた意味は非常に大きい。機動破壊から長打力重視の野球への転換が見事に成功したと言える。 ×
健大高崎 3


 

大会を終えた感想

 17/31で、試合ごとの的中率は.550。昨年センバツの高的中率から一転、歴代ワースト3位の低的中率に沈んでしまった。

 いわゆる低反発バット採用の影響で、本塁打数がわずか3本(うち1本はランニングホームラン)と過去最少となった。長打自体が少なく、接戦の投手戦が増えた印象だ。投手を守るための施策なので、これは打者側が慣れていくしかないだろう。

 優勝したのは健大高崎(高崎健康福祉大高崎、群馬)。群馬県勢としてセンバツ初優勝で、夏を含めると2013年の前橋育英以来11年ぶりの優勝となった。

 2001年の常総学院以来23年ぶりとなる本塁打ゼロでの優勝だが、大会中の打率は2位と強打で優勝を勝ち取った印象だ。チーム防御率もトップで、投打にハイレベルだったことが見えてくる。記録には残らない、積極的な走塁も光った。盗塁数が多かったかつての「機動破壊」とは異なるが、新しい勝ち方を示した優勝だろう。



 

管理人が選ぶ印象に残った試合

順不同で、春は5試合ピックアップします。あくまで「印象に残った試合」なので、接戦の好ゲームとは限らず、大差ゲームであることもあります。5試合に絞ってはいますが、もちろんほかにも良いゲームはたくさんあります。

  • 1回戦 報徳学園3−2愛工大名電(延長10回タイブレーク)
  • 両投手とも走者を出してからギアを上げ、点が入りそうで入らない投手戦。1−1でタイブレークに突入、10回表に愛工大名電が1点を勝ち越すが、その裏犠打野選でチャンスを広げた報徳学園がサヨナラ勝ちした。

  • 2回戦 中央学院7−6宇治山田商
  • 低反発バットが初めて採用された今大会では珍しい打撃戦に。中央学院が足を生かした攻撃で一時6点リードを奪うが、宇治山田商が終盤に猛反撃を見せ、中央学院は冷や汗をかきながら辛くも逃げ切った。

  • 2回戦 青森山田6−5広陵(延長10回タイブレーク)
  • 7回まで0−0の投手戦、しかも広陵エース・高尾の前に青森山田はノーヒット。しかし8回から試合が動き、点の取り合いに。10回表に広陵が無得点に終わったのが痛く、最後は完投した高尾が力尽きた。

  • 準決勝 健大高崎5−4星稜
  • 前の試合で佐藤が負傷した健大高崎だったが、初先発した石垣が好投。星稜が先制したが、好調な健大高崎打線が星稜エース・佐宗を捉えて終盤に逆転。低反発バットを使いこなしたと言える試合だった。

  • 決勝 健大高崎3−2報徳学園
  • 1回表に2点を先制した報徳学園だが、その裏すぐに同点、3回裏に健大高崎が勝ち越してこれが決勝点に。中盤以降は両投手が持ち味を発揮し、そのまま試合終了。報徳学園は2年連続準優勝となった。

    印象に残った試合 皆様の投票結果

    1位 2回戦 青森山田 6−5 広陵 32
    2位 決勝 健大高崎 3−2 報徳学園 12
    2位 1回戦 報徳学園 3−2 愛工大名電 12
    4位 準決勝 健大高崎 5−4 星稜 6
    4位 準々決勝 中央学院 5−2 青森山田 6
    6位 1回戦 宇治山田商 5−4 東海大福岡 5
    7位 2回戦 阿南光 3−0 熊本国府 4
    8位 8試合 3