出場校評価 ベスト8予想 各試合予想 大会を終えた感想 管理人が選ぶ印象に残った試合
都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北北海道 | クラーク国際 | 7年ぶり2回目 | C | C | B | B | B | B |
南北海道 | 北海 | 2年ぶり40回目 | C | B | B | B | B | B |
青森 | 八戸学院光星 | 2年連続12回目 | B | B | B | B | B | B |
岩手 | 花巻東 | 4年ぶり11回目 | B | B | A | B | B | B |
秋田 | 明桜 | 2年ぶり11回目 | B | C | B | C | C | C |
山形 | 日大山形 | 2年ぶり19回目 | B | C | B | B | B | B |
宮城 | 仙台育英 | 2年連続30回目 | A | A | A | A | A | A |
福島 | 聖光学院 | 2年連続18回目 | C | C | B | B | B | B |
茨城 | 土浦日大 | 5年ぶり5回目 | B | B | B | B | B | B |
栃木 | 文星芸大付 | 16年ぶり11回目 | B | C | C | B | B | B |
群馬 | 前橋商 | 13年ぶり6回目 | B | C | B | C | C | C |
埼玉 | 浦和学院 | 2年ぶり15回目 | A | B | B | A | A | B |
千葉 | 専大松戸 | 2年ぶり3回目 | B | A | A | A | A | A |
東東京 | 共栄学園 | 初出場 | C | C | B | C | B | C |
西東京 | 日大三 | 2年連続19回目 | B | B | B | B | B | B |
神奈川 | 慶応義塾 | 5年ぶり19回目 | A | A | A | A | A | A |
新潟 | 東京学館新潟 | 初出場 | C | C | C | B | C | C |
長野 | 上田西 | 8年ぶり3回目 | C | B | C | B | B | B |
山梨 | 東海大甲府 | 8年ぶり14回目 | B | B | B | B | B | B |
静岡 | 浜松開誠館 | 初出場 | B | C | C | B | B | B |
愛知 | 愛工大名電 | 3年連続15回目 | B | B | B | B | A | B |
岐阜 | 大垣日大 | 5年ぶり6回目 | B | B | B | B | B | B |
三重 | いなべ総合 | 7年ぶり3回目 | C | C | C | B | B | C |
富山 | 富山商 | 9年ぶり17回目 | C | C | C | C | C | C |
石川 | 星稜 | 2年連続22回目 | B | B | A | B | B | B |
福井 | 北陸 | 7年ぶり4回目 | B | B | C | B | C | B |
都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 |
滋賀 | 近江 | 5大会連続17回目 | B | B | A | B | B | B |
京都 | 立命館宇治 | 4年ぶり4回目 | B | B | B | B | B | B |
大阪 | 履正社 | 4年ぶり5回目 | A | A | A | A | A | A |
兵庫 | 社 | 2年連続2回目 | B | B | B | B | B | B |
奈良 | 智弁学園 | 2年ぶり21回目 | A | A | A | A | B | A |
和歌山 | 市和歌山 | 7年ぶり6回目 | B | B | B | B | B | B |
岡山 | おかやま山陽 | 6年ぶり2回目 | B | B | B | B | C | B |
広島 | 広陵 | 5年ぶり24回目 | A | A | A | A | A | A |
鳥取 | 鳥取商 | 2年連続4回目 | C | C | C | C | C | C |
島根 | 立正大淞南 | 11年ぶり3回目 | C | C | B | B | C | C |
山口 | 宇部鴻城 | 4年ぶり3回目 | B | C | B | B | B | B |
香川 | 英明 | 12年ぶり3回目 | B | B | B | B | B | B |
徳島 | 徳島商 | 12年ぶり24回目 | B | B | B | B | B | B |
愛媛 | 川之江 | 21年ぶり6回目 | B | C | C | C | C | C |
高知 | 高知中央 | 初出場 | C | B | C | B | B | B |
福岡 | 九州国際大付 | 2年連続9回目 | B | B | B | A | A | B |
佐賀 | 鳥栖工 | 初出場 | C | C | C | B | B | C |
長崎 | 創成館 | 5年ぶり3回目 | B | B | C | B | C | C |
熊本 | 東海大星翔 | 5年ぶり3回目 | B | C | B | B | B | B |
大分 | 明豊 | 3年連続9回目 | B | B | B | A | B | B |
宮崎 | 宮崎学園 | 初出場 | C | C | C | B | C | C |
鹿児島 | 神村学園 | 4年ぶり6回目 | B | B | B | B | B | B |
沖縄 | 沖縄尚学 | 2年ぶり10回目 | B | B | B | A | A | B |
日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 | |||
A | 6 | 6 | 9 | 10 | 9 | 6 | ||
B | 30 | 25 | 27 | 33 | 29 | 31 | ||
C | 13 | 18 | 13 | 6 | 11 | 12 |
ブロック | 高校 | 予想 | 結果 |
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A | 創成館−星稜 いなべ総合−沖縄尚学 |
沖縄尚学は東恩納・知花と投打の主力が安定しており、センバツの経験もありこのブロックを引っ張る存在だろう。星稜も投打に力はあるが、県大会で調子の良くなかったエース・武内の復調が必要だ。 | 沖縄尚学 (1) |
B | 立正大淞南−広陵 慶応義塾−北陸 |
センバツは初戦敗退だった慶応義塾だが、投手陣の層が厚く、この夏は上位進出の可能性も十分あり得る。夏を比較的苦手にしている広陵だが、今回は強打者が揃い打ち勝つ雰囲気も十分感じられる。 | 慶応義塾 (1) |
C | 文星芸大付−宮崎学園 明桜−八戸学院光星 |
昨夏甲子園メンバーが残る八戸学院光星が一歩リード。春から夏にかけてさらに実力を伸ばした感がある。文星芸大付は初見では打ちにくそうな左腕・渋谷の投球に期待したい。他の2校にもチャンスはある。 | 八戸学院光星 (1) |
D | 専大松戸−東海大甲府 九州国際大付 土浦日大−上田西 |
好投手・平野を擁する専大松戸が本命。8強以上もうかがう。九州国際大付は昨年の甲子園を経験した佐倉・白井ら強打者が揃う。5年ぶりに出場の土浦日大は台風の目となるかもしれない。 | 土浦日大 (3) |
E | 共栄学園−聖光学院 浦和学院−仙台育英 川之江−高知中央 履正社−鳥取商 |
優勝候補が顔を並べた激戦ブロック。履正社は投打に実力が高く、大阪桐蔭を破ったのは伊達ではない。昨夏の優勝校仙台育英は今年も投手陣の層が厚い。浦和学院も総合力が高く、初出場の高知中央も侮れない。 | 仙台育英 (2) |
F | 英明−智弁学園 愛工大名電−徳島商 花巻東−宇部鴻城 前橋商−クラーク国際 |
とりわけ野手陣が粒ぞろいの智弁学園はこのブロックの本命。高校通算140本塁打の佐々木を擁する花巻東は投手陣次第で上位進出をうかがえる。昨夏8強の愛工大名電、そして英明が続く。 | 花巻東 (2) |
G | 日大山形−おかやま山陽 大垣日大−近江 鳥栖工−富山商 日大三−社 |
実力伯仲でどの高校にもチャンスがありそうだ。三木新監督が就任した日大三は今年も総合力が高い。昨夏4強の近江は昨年にはやや劣るが今年も力はある。大垣日大と社が続くが、他の4校もチャンス十分。 | おかやま山陽 (−) |
H | 市和歌山−東京学館新潟 立命館宇治−神村学園 東海大星翔−浜松開誠館 明豊−北海 |
強打のイメージがある明豊は、今年は投手力が高い。北海は南北海道大会5本塁打の熊谷が投手としても力がある。市和歌山や神村学園も投手力が高く、ほかにも伏兵揃いのブロックである。 | 神村学園 (4) |
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 土浦日大 | 8 | 総合力でほぼ互角。上田西は実力の近い3投手の継投という戦い方。土浦日大は県大会で好投手を打ち崩しており、上田西の継投策を打ち破れると予想している。ただし上田西も打力はあるので、土浦日大の投手陣を攻略する力はある。上田西は打撃戦に持ち込みたい。 | 序盤のピンチを最少失点で切り抜けた上田西が中盤で追いつき、期待通りの接戦となる。サヨナラのピンチを防いだ土浦日大が延長タイブレーク10回に大量点を挙げて試合を決めた。 | ○ |
上田西 | 3 | ||||
聖光学院 | 9 | 打力はあるが投手陣にやや不安を抱える聖光学院に対し、予選で劇的な勝ち方をした初出場の共栄学園は不気味な相手。聖光学院が継投で横綱相撲をすることも可能だが、共栄学園が継投策を粉砕して打撃戦に持ち込めば、勝敗がどうなるか全く予断を許さない。 | 1回表の先制機を逃し、共栄学園は波に乗り損ねた。打線が沈黙してがっぷり四つに組み合ってしまい、経験豊富な聖光学院の底力が出た印象。先制点を取れていればどうなっていたか。 | ○ | |
共栄学園 | 3 | ||||
仙台育英 | 19 | 好カード。仙台育英は昨夏甲子園優勝を経験した投手陣が残っており、今年も層は暑い。機動力を絡めて攻撃力の高い浦和学院だが、苦戦は必至。投手力もある浦和学院だが、勝つには仙台育英の継投策を打ち砕くことが必要。仙台育英の先発投手の調子がカギ。 | 勝敗予想は的中だが、この乱打戦は予想外。初回に4点を先制した仙台育英の圧力がすさまじく、後手に回った浦和学院は6失策に2暴投とミスが続出し、追い上げても突き放されてしまった。 | ○ | |
浦和学院 | 9 | ||||
高知中央 | 9 | 川之江のエース左腕・山内太暉に対し、高知中央打線がどう立ち向かうか。高知中央は県大会の打率こそ低いが、決して打線は弱くない。高知中央の投手陣は四死球こそ多いが、ランナーを出してからの粘りに定評がある。この試合も最少失点で切り抜けると予想する。 | 高知中央投手陣は、細かい継投で失点を最小限に食い止めた。一方で川之江の山内太暉は3回裏に6失点してしまう。一時的にでも継投が可能であれば、違った結果になったかもしれない。 | ○ | |
川之江 | 4 | ||||
履正社 | 6 | 総合力で履正社が上回る。鳥取商のエース・山根は昨夏甲子園で優勝校の仙台育英を相手に好投、今年は完投能力も身に付けている。鳥取商が中盤まで接戦に持ち込むことは可能だと思うが、攻撃力の高い履正社打線を最後まで抑えきるのは難しいと見ている。 | 鳥取商の投手陣はよく粘ったが、履正社の攻撃陣の圧力はやはり強く、初回の3失点が最後まで重くのしかかった。投手力よりも長打力の面で差が出てしまったという感想である。 | ○ | |
鳥取商 | 0 | ||||
智弁学園 | 7 | 破壊力のある智弁学園打線に対し、英明の投手陣がどう対峙するかという試合になりそうだ。下村・清家の2枚で抑えきるのは難しいと予想するが、もう1人ワンポイントの投手がいれば抑えられるかもしれない。左腕の寿賀か百々が好投すれば面白いかもしれない。 | 左腕・寿賀はピンチを作りながらもよく抑えて英明にも勝機はあったが、もう1枚投手が欲しかったところ。智弁学園の倍近いヒットを放ちながら、打線のつながりを欠いた。 | ○ | |
英明 | 6 | ||||
愛工大名電 | 1 | 県大会を1人で投げ抜いた徳島商のエース・森煌と、強打の愛工大名電打線の対決が楽しみ。愛工大名電は県大会でも好投手を攻略しており、たとえ序盤は苦戦しても終盤で打てると予想する。打力で劣る徳島商だが、勝つには4〜5点程度の援護点が欲しい。 | 森煌は終盤になっても球威に衰えが見られず、強打の愛工大名電打線を完璧に抑え込んだ。低めの直球・変化球がともに素晴らしく、これは本物だなという感想である。 | × | |
徳島商 | 2 | ||||
花巻東 | 4 | 花巻東の佐々木麟は、背中の違和感から回復途上の感。しかしほかの打者もレベルが高く、打ち勝てると予想する。投手陣は県大会で7人が登板しているが、小松が軸になる。それ以外の投手は決め手に欠けるので、宇部鴻城打線の小松対策にも注目したい。 | 佐々木麟が打って花巻東はチームが勢いに乗り、敬遠すると次のバッターに打たれてしまった。宇部鴻城としては悪循環となってしまう。また宇部鴻城は思ったより打線が沈黙した。 | ○ | |
宇部鴻城 | 1 | ||||
クラーク国際 | 7 | クラーク記念国際の大黒柱・新岡対前橋商打線という図式になりそう。新岡は連投となった北北海道大会準々決勝以外は安定した投球を見せている。一方の前橋商打線は振りが鋭いが、新岡は力押しではなくかわす投球も得意で、ある程度抑えると予想している。 | 中盤までは互角の投手戦。前橋商としてはプラン通りの投手交代かもしれないが、ここでミスが重なって一気に差が開いてしまった。センバツも経験している新岡はさすがのピッチング。 | ○ | |
前橋商 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
1回戦 | 日大山形 | 2 | 日大山形の好投手・菅井に期待したい。しかしおかやま山陽は県大会で好投手と多く対戦しており、菅井対策が結実すれば十分に勝機がある。それだけに、得点力のある日大山形に対しておかやま山陽の投手陣がどれだけ失点を抑えるかも重要になる。 | 菅井は自らのエラーも重なったとはいえ、それを差し引いても調子が良くなくおかやま山陽打線に打ち込まれた。おかやま山陽打線のコンパクトなつなぎの打撃が素晴らしかった。 | × |
おかやま山陽 | 9 | ||||
大垣日大 | 7 | 49代表中打率がトップの.435を誇る近江と、大垣日大のエース・山田の対決が見もの。山田の調子は非常に重要となる。一方で今年の近江投手陣は決め手に欠け、大垣日大がある程度得点できると予想する。近江としては、打撃戦に活路を見出したい。 | 近江の継投策が決まらず、序盤から失点を重ねてしまった。投手の起用順は一考の余地があったか。点差もあり、大垣日大は山田から矢野への継投もうまく決まり盤石の勝利。 | ○ | |
近江 | 2 | ||||
鳥栖工 | 3 | 富山商のエース・上田の投球が命運を握る。本来は制球力のある投手だが、県大会では四死球23と乱れた。ここが改善されていないようだと苦しい。一方鳥栖工の投手陣は安定しており、計算が立ちやすい。上田の調子が勝敗を分けることになりそうだ。 | 上田は力のある直球を生かして粘り強く投げ、やや荒れていて鳥栖工打線も打ちにくそうではあったが、球数がかさんでタイブレークで力尽きた。両校ともバックの守備も光った。 | ○ | |
富山商 | 2 | ||||
日大三 | 3 | 層の厚い社の投手陣だが、日大三打線が打てると予想する。ただし社の継投策がうまくはまれば接戦に持ち込めそうだ。日大三の投手陣は安田が大黒柱。左打者の多い社に対し、シンカーとチェンジアップをどう活用するか、こちらも楽しみである。 | 安田が5回途中までパーフェクトの投球で、日大三が3回裏に先制した後は、落ち着いて試合を進めることができた。社の投手陣も悪くなかったが、とにかく安田が素晴らしかった。 | ○ | |
社 | 0 | ||||
市和歌山 | 5 | 投手力は市和歌山、打撃力は東京学館新潟が上回る。市和歌山の栗谷・小野の両投手の投球で市和歌山が競り勝てると予想しているが、市和歌山の守備陣が乱れたり、東京学館新潟の打線が火を噴き点の取り合いになったりした場合は市和歌山が不利になりそうだ。 | 東京学館新潟先発の須貝を捉え、市和歌山が試合を有利に進めた。東京学館新潟は継投で流れを引き寄せ、打線が力を発揮して追い上げを見せるが、最後はあと一歩及ばなかった。 | ○ | |
東京学館新潟 | 4 | ||||
神村学園 | 10 | 神村学園は左の黒木、右の松永の2枚看板だが、好投手黒木の起用法がポイント。松永が先発して4〜5回くらいまで投げそうだが、立命館宇治としてはここに付け入るスキがある。できれば複数の先制点が欲しい。立命館宇治の195cm右腕・十川の投球も楽しみ。 | 松永が3回裏の1死満塁のピンチを切り抜けて波に乗り、想像以上に長いイニングを投げた。打線も甘く入った球を逃さず、序盤からジワジワと差を広げて終始試合を優位に進めた。 | ○ | |
立命館宇治 | 2 | ||||
東海大星翔 | 2 | 両チームとも打撃力が高く、打撃戦になる可能性が考えられる。しかし東海大熊本星翔のエース・玉木は好投手で、浜松開誠館と言えども苦戦すると予想する。玉木を攻略して打撃戦に持ち込むと、県大会終盤の浜松開誠館と同じ展開に持ち込むことができる。 | 東海大星翔が先制するが、投手が不安定なうちに加点できず、徐々に浜松開誠館の強力打線が火を噴き始めた。初回に注目の百崎の二塁打で迎えたピンチを最少失点で切り抜けたのも大きい。 | × | |
浜松開誠館 | 5 | ||||
明豊 | 8 | 両チームとも投手力が高く、投手戦が予想される。北海は熊谷から岡田への継投か。熊谷は故障からの復活途上で、明豊はここで先行したい。熊谷は予選で5本塁打の強打者でもあるが、歩かせるのか勝負するのか、明豊のチームとしての対応にも注目したい。 | 両エースとも調子が良くなく、想定外の打撃戦に。明豊は制球難の2番手森山と心中する形になってしまったが、どこかで投手を交代する選択肢はなかったか。北海打線はどの投手にも対応した。 | × | |
北海 | 9 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 星稜 | 3 | 昨夏甲子園も経験した星稜・武内の調子が上がっていないが、復調すれば好投手なのは間違いない。中山・佐宗がカバーできれば、打力で上回る星稜がやや有利と予想する。創成館も投手力は高いので、最少失点で粘って終盤勝負に持ち込めば勝機は十分ある。 | 復調も伝えられていた武内だが制球難、さらに引っ張りすぎて交代が遅れてしまった。結果的に佐宗・中山は無失点だっただけに、2回までの6失点は悔やんでも悔やみきれない結果となった。 | × |
創成館 | 6 | ||||
沖縄尚学 | 3 | 沖縄尚学のエース・東恩納は県大会で無失点。打力のあるいなべ総合学園ではあるが、大量点は望みにくい。水野・高田の継投で最少失点に食い止め、ロースコアの接戦を制するくらいしか勝ちパターンが見えない。沖縄尚学が優位に立ちそうな試合だ。 | 2回裏は沖縄尚学が嫌な流れになりつつあったが、押し出し死球とタイムリーで先制できたのが大きい。いなべ総合投手陣はよく投げたが、東恩納を相手に決定的なチャンスを作れなかった。 | ○ | |
いなべ総合 | 0 | ||||
広陵 | 8 | 総合力で広陵が上回る。広陵のエース・高尾は県大会で四死球も失点も少なく、安定感が抜群。強打者の3番真鍋、4番小林は不振に苦しんだが、もともと力はあるだけに復活の可能性もある。逆に立正大淞南としては、2人を眠らせたままにできるか。 | 中盤までは接戦で、差は開いたが紙一重の試合。真鍋の3点タイムリー二塁打をレフトが捕球していれば、試合がどうなっていたか分からない。立正大淞南としてはベストを尽くしたゲーム。 | ○ | |
立正大淞南 | 3 | ||||
慶応義塾 | 9 | 北陸としては、まずは好投手・友廣の肘の故障からの回復具合が気になる。県大会では他の投手がカバーしたが、投打に力のある慶応義塾に勝つには、友廣の力が必要だろう。慶応義塾の中軸は力があるので、友廣が不調のまま勝つのはかなり難しい。 | 友廣・川上と主戦2投手が万全でない北陸は竹田が先発するが、振りの鋭い慶応義塾打線に打ち込まれてしまった。両投手が万全であれば、どのような試合になっていたか、興味深い。 | ○ | |
北陸 | 4 | ||||
文星芸大付 | 9 | 宮崎学園の好左腕・河野が文星芸大付打線をどう抑えるか。宮崎学園が勝つにはロースコアになりそうだが、文星芸大付打線は力のある打者が揃い、2失点以下に抑えるのは難しいと見る。投手力もある文星芸大付が有利に試合を進めると予想する。 | 文星芸大付の継投の遅れを突いて宮崎学園が一時逆転し、予想以上の打撃戦に。長身左腕の河野に1巡目苦戦していた文星芸大付打線が2巡目以降にしっかり対応したのが印象深い。 | ○ | |
宮崎学園 | 7 | ||||
八戸学院光星 | 7 | 打撃力で勝る八戸学院光星が有利。明桜はタイプの異なる複数の投手が揃うが、八戸学院光星はある程度得点できると予想する。八戸学院光星は昨夏甲子園で1年生ながら先発も経験した左腕・洗平ら投手力も高いが、明桜が勝つには最低4〜5点程度は欲しい。 | 中盤まで互角の投手戦だったが、勝負どころで一本出て着実に加点した八戸学院光星に対し、明桜は犠打失敗や逆に強攻失敗の併殺打などでチャンスを広げ損ねてこの点差となった。 | ○ | |
明桜 | 0 | ||||
専大松戸 | 7 | 東海大甲府のエース・長崎は好素材だがムラもありそう。低めの変化球がうまく決まれば、そうは打たれないだろう。長崎の調子はこの試合の勝敗を大きく左右しそうだ。専大松戸は平野以外の投手も安定しており、総合力で優位に立つと見ている。 | 平野の状態に不安があるのか、専大松戸は渡辺翼から青野への継投で、結果的に平野は登板せず。一時逆転を許した専大松戸だが連続スクイズなどで再逆転、総合力で勝ち切った。 | ○ | |
東海大甲府 | 5 | ||||
九州国際大付 | 0 | 戦力的には打撃力のある九州国際大付が有利だが、今年のセンバツでは2回戦から登場した高校が4戦全敗という嫌なデータもある。初戦で苦しいタイブレークを制した土浦日大は、投手陣が粘って我慢すれば、勢いに乗る打線が爆発する可能性がある。 | 間隔が空いた影響なのかは不明だが、九州国際大付打線に良い当たりがなくここまで沈黙したのは意外だった。土浦日大はのびのびと自分たちの野球を貫き、最後まで主導権を渡さなかった。 | × | |
土浦日大 | 3 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 仙台育英 | 8 | 1回戦で19得点したが9失点した仙台育英。その評価は割れるかもしれないが、力のある投手陣の心配は少なく、勢いに乗る打線を買いたいところ。聖光学院の投手陣はある程度失点することが予想されるが、打撃戦に持ち込めば勝機はありそうだ。 | 聖光学院先発の小室が好投して接戦に持ち込んだが、引っ張りすぎたのが裏目に出て差を広げられてしまった。聖光学院の記録に残らないミスにも付け込んだ仙台育英のそつなさが光った試合。 | ○ |
聖光学院 | 2 | ||||
履正社 | 10 | 1回戦では打線爆発とまではいかなかった履正社。高知中央の投手陣が履正社打線の爆発を食い止めるのが勝利の絶対条件となるが、ある程度の失点は覚悟する必要がある。1回戦で9得点の高知中央だが、履正社の投手陣には苦戦することが予想される。 | 高知中央投手陣が序盤から四球を連発し、履正社としては精神的に楽になり、打線に火がつく形となった。高知中央打線もよく打ったが、こちらは序盤の逸機で波に乗り損ねてしまった。 | ○ | |
高知中央 | 4 | ||||
智弁学園 | 12 | 徳島商の好投手・森煌と智弁学園の強力打線の対決が見もの。智弁学園は1回戦で勝ったとはいえ、継投には課題も残った。打力で劣る徳島商ではあるが、智弁学園の継投に問題があれば打ち崩す力はある。徳島商が先制すればそのまま逃げ切ることも可能だ。 | 森煌の調子云々よりも、智弁学園打線がよく振れていた。いよいよ打線が本調子に入ったか? 徳島商も智弁学園に相次いだ守りのミスに付け込んで終盤追い上げたが、及ばなかった。 | ○ | |
徳島商 | 6 | ||||
花巻東 | 2 | 注目される花巻東の3番佐々木麟は、1回戦で逆方向に3安打、そして1敬遠。歩かせるかどうかも含めて、佐々木麟対策がポイントになりそうだ。クラーク国際のエース・新岡は変幻自在の投球で、この試合も逆方向への打撃が重要となるだろう。 | 新岡は佐々木麟を無安打に抑え、終盤まで1点を争う投手戦となるが、打席途中での1時間34分の雨天中断。互角の好勝負は、再開後のピンチを凌いだ花巻東がわずかに上回る結果となった。 | ○ | |
クラーク国際 | 1 | ||||
大垣日大 | 3 | 1回戦では両チームとも、継投がうまく決まり打線もよく打っている。投打の実力で少し大垣日大が上回ると見ているが、おかやま山陽も県大会から好投手を何人も打ち崩しており手ごわい。そう考えると、継投のタイミングが勝敗を分けそうだ。 | 雨天の影響で18時34分試合開始、クーリングタイムなしなど通常とは違った試合。期待された通りの接戦で、最後は暴投と失策で逆転サヨナラとなったが、その前の四球が大きかった。 | × | |
おかやま山陽 | 4 | ||||
日大三 | 3 | 1回戦では両チームとも接戦を制しており、この試合も投手戦が想定される。ポイントは鳥栖工の継投機。救援での登板が予想される1年生右腕・松延響からはそう点は取れないので、日大三としては先発が予想される古沢からなるべく加点したい。 | 鳥栖工は初戦と同様、引き締まった守りで最少失点に食い止めたが、日大三が投打に上回った。日大三は2回途中で早めの継投に打って出たが、この決断が功を奏して鳥栖工の勢いを止めた。 | ○ | |
鳥栖工 | 1 | ||||
神村学園 | 11 | 打撃力で上回る神村学園が有利。それに加え、切り札的存在の左腕・黒木が1回戦で11球しか投げておらず、余力十分なのも大きい。市和歌山はある程度の失点が予想されるので、勝つには最低でも5〜6点程度は取って打撃戦に持ち込むしかなさそう。 | 市和歌山投手陣はいずれも四死球を連発して調子が良くなかったが、得たチャンスを力強い打撃でものにした神村学園打線が素晴らしかった。初回から救援した黒木もスキのない投球を見せた。 | ○ | |
市和歌山 | 1 | ||||
北海 | 3 | 初戦で8失点した北海投手陣の復調がカギとなる。尻上がりに調子を上げてきた熊谷にめどが立っており、打撃戦でも勝算のある北海がやや有利と見る。浜松開誠館は、先発が予想される熊谷を早めに打ち崩して乱打戦に持ち込むと勝機がありそうだ。 | 両チームともチャンスを作るが投手陣が踏ん張り、予想が外れて投手戦に。予選では抑え的な役割だったエース・岡田を先発させるなど、北海は平川監督の柔軟な采配が功を奏した印象だ。 | ○ | |
浜松開誠館 | 2 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
3回戦 | 沖縄尚学 | 5 | 両チームとも投手力が高く、投手戦が予想される。初戦では打線がやや不発だった沖縄尚学だが、この試合では4点以上取ると予想してみたい。創成館は継投に活路を見出したいが、1回戦で先発しながら体調不良で降板した福盛の回復具合が気になる。 | 福盛はこの試合も先発し、県大会から甲子園初戦まで無失点記録を続ける東恩納と素晴らしい投手戦を演じる。福盛に代打が起用された後に少し差は開いたが、見ごたえのある試合だった。 | ○ |
創成館 | 1 | ||||
慶応義塾 | 6 | 好カード。慶応義塾のほうが打線の調子は良いように感じられ、投手陣も好調と見る。高いレベルの接戦に期待したい。1回戦の広陵は投打とも盤石の内容とは言えなかったが、真鍋が3点タイムリー二塁打をきっかけに復調して打線に火がつけば面白い。 | 予想通り慶応義塾が先制するがその後追加点がなかなか奪えず、広陵はチャンスを作りながら15残塁で攻め切れない。慶応義塾が再三のピンチをしのぎ、タイブレークでの勝ち越しにつなげた。 | ○ | |
広陵 | 3 | ||||
八戸学院光星 | 6 | 初戦では相手投手陣の荒れ球に苦戦するシーンもあった八戸学院光星だが、文星芸大付の投手陣には合うのではないかと予想する。文星芸大付も打撃好調なので打撃戦になる可能性もあるが、継投も可能な八戸学院光星が逃げ切れるのではないかと見ている。 | 投手の立ち上がりの難しさなのか、両チームとも四死球はほとんど初回のみ。その四球を足がかりに八戸学院光星が初回に4点を奪ったが、2回以降は互角の好試合のように感じられた。 | ○ | |
文星芸大付 | 3 | ||||
専大松戸 | 6 | 専大松戸は平野の調子が良くないのかもしれないが、青野や梅澤に計算が立つ。しかし勢いに乗る土浦日大の攻撃陣が専大松戸の投手陣を攻略できる可能性は十分にある。専大松戸としては、不調の平野を無理に先発させて失点を重ねるというのがいちばん怖い。 | 結局平野の調子は戻らず、代打での出場のみ。平野を欠いたとはいえ、専大松戸の投手陣がもう少し抑えられると予想していたが、これは土浦日大の攻撃陣を褒めるしかない。 | × | |
土浦日大 | 10 | ||||
仙台育英 | 4 | 好カード。両チームとも投打に力があるので、投手戦・打撃戦、どちらになっても不思議ではない。2回戦で履正社は4番森田を始めとする打線にようやく火がついてきたが、調子を取り戻した仙台育英の投手陣が抑えられると予想する。仙台育英の長打攻勢も怖い。 | 序盤は点の取り合いとなったが、ポイントは3回裏。仙台育英に3失策が出るが、湯田が踏ん張り履正社は1点勝ち越しのみに終わる。体勢を立て直した仙台育英が地力を発揮して競り勝った。 | ○ | |
履正社 | 3 | ||||
智弁学園 | 2 | 智弁学園は2回戦で7失策と守備陣が乱れ、さらに頼みの中山がほぼ完投を強いられる結果となり、不安材料は大きい。しかし打線が勢いに乗っており、花巻東投手陣を打ち崩せるのではないだろうか。失点したとしても、それ以上に取り返せると予想してみたい。 | この試合も智弁学園は失点に直結する守りのミスが出てしまい、花巻東打線に勢いを与えた。先発した葛西が粘り強く投げ、10安打を浴びながら長打を許さなかったのも非常に大きかった。 | × | |
花巻東 | 5 | ||||
おかやま山陽 | 7 | 総合力に差はない。安定している日大三か、勢いに乗っているおかやま山陽か、迷うところだがおかやま山陽がこのままベスト8まで突っ走ると見た。日大三の好投手・安田とおかやま山陽打線の戦いになりそうで、4点くらい取れればおかやま山陽が逃げ切ることも可能。 | おかやま山陽打線が早いカウントから積極的に打ちに行き、好投手・安田を攻略した。これまでより球威に欠け、決め球のチェンジアップも生きなかった。終始リードを奪い、継投に成功した。 | ○ | |
日大三 | 2 | ||||
北海 | 4 | 投手戦・打撃戦、どちらも考えられるが、投手戦を予想する。神村学園は左腕・黒木が投げればそう点は入らないだろう。一方の北海はエース・岡田が復調気配。2試合連続サヨナラ勝ちで勢いに乗る北海が、今回も平川監督の采配で接戦を勝ち切ると予想したい。 | ここまで堅守を誇った北海の守備陣にミスが出て、失点につながった。岡田・熊谷両投手ともボールが先行する苦しい投球だったが、これは神村学園打線の圧力によるものかもしれない。 | × | |
神村学園 | 10 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準々決勝 | 慶応義塾 | 7 | 沖縄尚学の好投手・東恩納と慶応義塾の強力打線の対決が見もの。準々決勝ではあるが、ここまで1人で投げ抜いている東恩納の疲労度についてはまだ心配は少ないだろう。ただし沖縄尚学は打線が当たっていないのが懸念点。慶応義塾は投手力も打撃力もあるので、東恩納から3点程度奪うことができれば、それ以下の点数に抑えて接戦を制することが可能と見る。 | 前半は東恩納の変化球に苦戦した慶応義塾だが、6回表は早いカウントから直球を積極的に打ちに行き、一気に東恩納を攻略してマウンドから引きずり下ろした。失敗もあったとはいえ、積極的な走塁も光る。沖縄尚学は5番以降の打者がノーヒットで、打線に元気がなかった。 | ○ |
沖縄尚学 | 2 | ||||
土浦日大 | 9 | 打線が勢いに乗っている土浦日大か、投手陣が安定しており余力もありそうな八戸学院光星か。迷うところだが、ここは土浦日大の勢いを買ってみたい。土浦日大は藤本以外の投手陣に不安があるが、この試合までは藤本に長いイニングを投げてもらって勝つことも可能と見る。土浦日大は打撃戦に持ち込むことが必須条件で、抑えられた場合はかなり苦しい。 | 八戸学院光星先発の洗平は四死球が多いとはいえ、土浦日大打線はインコースの直球に手を焼いていた印象。継投はありがたかったのではないだろうか。2番手岡本が打ち込まれ、あっという間に差が開いて追い上げムードがしぼんでしまった。土浦日大としては会心の試合。 | ○ | |
八戸学院光星 | 2 | ||||
神村学園 | 6 | 打撃好調なチーム同士の楽しみな一戦。左腕・黒木という切り札が常に控える神村学園が有利と予想する。ここまで3試合で7失点と安定しているおかやま山陽の投手陣だが、この試合は神村学園打線がある程度得点できるのではないだろうか。ただし神村学園は松永が先発して早い回に崩れるような場合は、おかやま山陽がそのまま勝ち切ることも十分可能だ。 | 終盤までスコアレスの投手戦、特に神村学園はイニング途中で捕手を交代するなど守備を重視し、ピンチを迎えても堅守でよく踏ん張った。神村学園は切り札の黒木を最高のタイミングで投入し、相手のミスに付け込んで集中打で差が開いたが、手に汗握る試合だった。 | ○ | |
おかやま山陽 | 0 | ||||
仙台育英 | 9 | 仙台育英は投手陣が調子を取り戻しつつあり、花巻東は打線が調子を上げつつある。両チームとも万全に近い状態で対戦した場合は、仙台育英が有利と見る。ただし花巻東打線は仙台育英の投手陣を打ち崩す力は持っている。仙台育英が投手の交代機を逸し、失点を重ねてしまう展開はあり得る。試合のカギを握るのは、仙台育英の継投策だろう。 | 守りの乱れもあり、仙台育英の分厚い攻撃が花巻東の継投策を粉砕した一戦。対照的に仙台育英は、大量リードを背に終始余裕を持った継投を行うことができ、盤石の試合運びを見せる。花巻東は最終回に反撃を見せたものの、8回まで2安打に抑えられたのは誤算だろう。 | ○ | |
花巻東 | 4 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準決勝 | 仙台育英 | 6 | 神村学園はこの試合も松永・黒木の継投が予想されるが、松永が投げている間に仙台育英打線が3〜4点ほど取ることができるのではないだろうか。黒木が長いイニングを投げることを余儀なくされた場合は、やはり仙台育英の攻撃陣が捉えきれると予想する。神村学園の打線も好調ではあるが、質の高い仙台育英の投手陣から大量点は望みにくい。神村学園が勝つには、仙台育英の継投策を崩すしかないだろう。 | 予想通り松永が先発した神村学園だが、2回途中で黒木への継投を行い、早い継投を余儀なくされる。その黒木がスクイズの犠打野選でリズムを乱したか、その直後に鈴木の2ランを浴びるなど3回裏に4点を失ってしまった。最後まで投手力に余力を残していた仙台育英との差が出てしまった試合。 | ○ |
神村学園 | 2 | ||||
慶応義塾 | 2 | 当たっている土浦日大打線は、この試合でもある程度得点できると予想する。しかし投手陣はここまで甲子園で22回2/3を投げている藤本の負担が大きく、そろそろ疲労が溜まってきて打たれる可能性が高いと見る。土浦日大が勝つには藤本がこの試合でも踏ん張るか、打線が失点以上に打ちまくることが必要だ。しかし慶応義塾も投打に実力があり波にも乗っており、土浦日大の勢いを止めると予想する。 | この投手戦はやや意外だった。慶応義塾は小宅が先発し、勢いに乗る土浦日大打線を7安打無四球(1死球)で完封。完全に勢いを止めた。土浦日大の投手陣も好投しただけに、小宅先発という起用こそが勝因かもしれない。他の投手が先発していた場合は、勝敗がどうなっていたか分からない。 | ○ | |
土浦日大 | 0 | ||||
決勝 | 仙台育英 | 2 | センバツ初戦(2回戦)と同一カードで、その時は仙台育英がタイブレークの激戦を制している。総合力に差はなく、今回も接戦に期待したい。慶応義塾は準決勝で2年生エースの小宅が完封しており、中1日でどれほどの投球ができるかがカギ。継投も可能ではあるが、小宅が中心の投手陣なので、小宅がお疲れモードだと厳しい戦いになりそうだ。仙台育英も昨年よりは特定の投手の登板が多い傾向にあるとはいえ、まだ余力があるだろう。打線の実力は甲乙つけがたいので、投手陣の余力の差で仙台育英の勝利を予想する。 | 投手陣の余力とか、そういう次元のゲームじゃなかった。とにかく慶応義塾の応援がすさまじく、仙台育英は流れに呑まれてしまったような試合。2006年に早稲田実が優勝したときと全く同じものを感じた。大音量の応援で声かけもままならなかったか、仙台育英は記録に残らないものを含めて守りのミスが多く、1回表の丸田の先頭打者本塁打から終始慶応義塾のペースで進んだ。 | × |
慶応義塾 | 8 |
37/48で、試合ごとの的中率は.771。春夏合わせて歴代6位、夏に限れば3位の高的中率を出すことができた。5日目に3試合すべて外してしまったのが惜しまれる。 48試合、のべ96チーム中、完投数はわずか14。昨年の21からさらに減少している。昔と比べて打者のレベルが上がり酷暑が続き、分業制はもはや必須になったと見るべきだろう。エース完投型のチームはほとんど上位に勝ち進めていない。 優勝したのは慶応義塾(神奈川)。107年ぶり2回目の優勝は、歴代断トツのブランクだ。神奈川県勢としては夏8年ぶり、春を含めれば2年ぶりの優勝で、優勝回数は夏8回、春7回の合計15回。これは大阪・愛知に次ぐ3位の数字である。 エンジョイベースボールや球場を揺るがす大応援。いろいろな要素はあったが、センバツで仙台育英投手陣を打てずに初戦敗退した後の打力アップは目を見張るものがある。複数の投手を揃えたのも近年の高校野球界の流れに沿ったもので、投打にレベルが高かったのは疑いの余地がない。決して応援の力だけで勝ち取った優勝ではないということが明らかだ。 |
順不同で、夏は7試合ピックアップします。あくまで「印象に残った試合」なので、接戦の好ゲームとは限らず、大差ゲームであることもあります。7試合に絞ってはいますが、もちろんほかにも良いゲームはたくさんあります。
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1位 1回戦 | 北海 | 9−8 | 明豊 | 36 |
2位 決勝 | 慶応義塾 | 8−2 | 仙台育英 | 31 |
3位 2回戦 | おかやま山陽 | 4−3 | 大垣日大 | 21 |
4位 1回戦 | 鳥栖工 | 3−2 | 富山商 | 20 |
5位 3回戦 | 慶応義塾 | 6−3 | 広陵 | 19 |
6位 2回戦 | 北海 | 3−2 | 浜松開誠館 | 16 |
7位 3回戦 | 仙台育英 | 4−3 | 履正社 | 9 |
7位 1回戦 | 仙台育英 | 19−9 | 浦和学院 | 9 |
9位 1回戦 | 土浦日大 | 8−3 | 上田西 | 8 |
10位 3回戦 | 土浦日大 | 10−6 | 専大松戸 | 7 |
10位 1回戦 | 智弁学園 | 7−6 | 英明 | 7 |