回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
1回戦 |
星稜 |
9 |
投打とも星稜が上回る。県大会で53得点、無失点の星稜は、センバツで不調だった投手陣はすでに復調しており死角はない。ただし県大会では大差が多かったため、藤蔭としてはエース・市川が最少失点に抑えることが不可欠。打撃戦では星稜に分がある。 |
藤蔭は県大会登板なしの吉村を奇襲先発させ、守りでも持ち味を見せて勝利のための策は尽くしたが、星稜が中盤までに大きくリードして落ち着いた試合運びを見せて盤石の試合だった。 |
○ |
藤蔭 |
4 |
|
中央学院 |
4 |
2年連続出場の済美だが、昨年ほどの豪打はない。それよりも、県大会を1人で投げ抜いたエース・山口直と中央学院打線の対決が見もの。中央学院の「二刀流」大谷は、頭蓋骨骨折から立ち直り調子を上げている。マウンドに上がった場合の内容が勝敗を左右しそうだ。 |
大谷は投手としては最後まで登板なし。打者としてはやや力が入りすぎていたか。西村は粘り強く投げたが、高めの球は的確にはじき返されてしまった。それでも終盤のピンチを凌いだのはさすが。 |
× |
済美 |
5 |
|
慶応義塾 |
3 |
センバツでは打線が不発で初戦敗退の慶応義塾だが、悔しさをバネに力をつけてきた。中越は投手陣にやや不安があるものの、県大会4割近い打率の打線が自慢。慶応義塾のエース・生井が抑えている間に打線が得点するのが理想だが、中越は打撃戦に持ち込めるか。 |
中越の細かいジグザグ継投により慶応打線の勢いが止まった。継投のタイミングも適切で、中越の勝利も十分あり得た試合展開。9回2死走者なしからサヨナラ勝ちした慶応がわずかに上回った。 |
○ |
中越 |
2 |
|
山梨学院 |
12 |
県大会で明徳義塾に大勝した高知商だが、総合力で見るとやや山梨学院に分がある。明徳の市川から10点を挙げた高知商打線が、山梨学院の好投手・垣越とどう対峙するかが最大のポイント。高知商が勝つ場合は、それなりに点を取り合う展開を予想している。 |
点の取り合い自体は予想通りだが、ここまでノーガードの打ち合いになったのはやや意外。しかし守りでは両チームとも持ち味が存分に出て、スコアよりは引き締まった試合に見えた。 |
× |
高知商 |
14 |
|
大阪桐蔭 |
3 |
春連覇の大阪桐蔭と一昨年覇者の作新学院が対決する好カード。作新学院が勝つとすれば投手戦以外なさそう。大阪桐蔭が苦戦するとすれば左腕と思ったが、作新投手陣の主力は右投手。大阪桐蔭は府大会で二度苦戦しており、接戦も経験しているのが強みになりそうだ。 |
作新学院は左腕・佐取のロングリリーフで大阪桐蔭打線の勢いを止めた。ライトの守りのミスで追加点となる2点を奪われたが、これも大阪桐蔭の無言の圧力をかけ続けた結果と考えるべきだろう。 |
○ |
作新学院 |
1 |
|
北照 |
2 |
北照がやや有利。北照のエース・原田は横手から内外角を突く変則左腕で、見た目以上に打ちにくい。沖学園は県大会では強豪ばかりと対戦して1戦ごとに成長してきたチーム。どちらかといえば投手戦が想定される。北照の4番・岡崎のバットがカギになるかもしれない。 |
原田の調子が悪すぎたことに尽きる。北照打線は沖学園バッテリーの術中にはまり、内野ゴロ・外野フライと打たせて取られた。沖学園としては、県大会とほぼ同じ戦い方で勝つことができた。 |
× |
沖学園 |
4 |
|
佐久長聖 |
5 |
県大会の打率が4割近い佐久長聖打線と、140キロ超が左右4枚揃う旭川大高の投手陣の対決が焦点。佐久長聖打線は速球には強そうなので、旭川大高の継投と配球には工夫が必要だろう。中でもエース・沼田をどのタイミングで起用するかがカギになりそうだ。 |
史上初のタイブレークに突入する、手に汗握る試合展開。試合が決まりそうで決まらず、紙一重のところで勝敗が分かれた。沼田は先発用の投球内容に見えた。救援だとどうなっていたかは興味深い。 |
○ |
旭川大高 |
4 |
|
高岡商 |
4 |
高岡商はプロ注目の左腕・山田が県大会では不調で失点を重ねた。甲子園で力を発揮すれば高岡商が有利だが、投手陣が不調のままでは全員野球の佐賀商に付け込まれそう。佐賀商のエース・木村が強打の高岡商打線を最少失点に抑える展開なら佐賀商の土俵となる。 |
佐賀商は6回2死満塁のチャンスを生かしたかった。さらに終盤のバント・盗塁失敗が響き、相手の守乱に付け込めなかった。高岡商は一瞬のチャンスを確実に生かし、その差がこの得点差になった。 |
○ |
佐賀商 |
1 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
1回戦 |
智弁和歌山 |
3 |
智弁和歌山がやや有利。強打の智弁和歌山に対し、近江は佐合・林・金城の継投で立ち向かうだろう。何とか最少失点に抑え込めば近江にも十分勝機はあるが、打撃戦にはしたくない。智弁和歌山としても平田以外の投手陣にはやや不安があり、打線の援護が欲しい。 |
意表を突く松岡先発から始まり、近江は自ら流れをつかむための策を次々に繰り出して的中した。智弁和歌山は盗塁死にけん制死で流れを手放し、期待された3番林、4番文元も不発に終わってしまった。 |
× |
近江 |
7 |
|
前橋育英 |
2 |
近大付のエース・大石と、前橋育英のエース・恩田による投手戦に期待。ただし両チームとも予選では打撃好調なので、どちらかの投手が不調だと打撃戦や大差のゲームにもなり得る。投手の実力では大石がやや上と思うが、攻撃力で上回る前橋育英の勝利を予想する。 |
前橋育英が、大石の立ち上がれの乱れをうまく突いて先行した。逆に近大付は盗塁失敗・バント失敗が重なり、最後まで攻撃面でリズムをつかむことができず、恩田に気持ち良く投げさせてしまった。 |
○ |
近大付 |
0 |
|
常葉大菊川 |
8 |
常葉大菊川がやや有利。両チームとも攻撃に持ち味があるが、同時に守りも堅い。常葉大菊川・漢人、益田東・和田の両エースが持ち味を発揮すれば、ノーガードの打ち合いは避けられそう。益田東としては、まず常葉大菊川の機動力を封じて流れに乗りたい。 |
両エースよく投げていたが、攻撃力がそれを上回った。益田東が5点差を一時逆転したが、そのリードが精神的重圧になったか? 三盗の三塁悪送球で再逆転を許してしまったことが惜しまれる。 |
○ |
益田東 |
7 |
|
日南学園 |
2 |
真鍋→大前の継投が勝ちパターンの丸亀城西。打力のある日南学園としては、早い回で大前を引っ張り出し、その大前の疲労に付け込めば勝算が高い。逆に真鍋が長いイニング持つようだと丸亀城西のペースになる。予想としては、真鍋は5回持たないものと考えている。 |
県大会のパターンを崩して大前を先発させた丸亀城西だが、これは成功した。しかし打線は早打ちで日南学園のエース・辰己に余裕を与えてしまったか。丸亀城西は勝負どころでの走塁ミスが痛い。 |
○ |
丸亀城西 |
0 |
|
鹿児島実 |
1 |
金足農は大会を代表する右腕・吉田を擁する。猛暑の甲子園で吉田がどれだけのピッチング見せるか楽しみだ。とはいえ完封は難しく、打力が低い金足農打線がどれだけ援護できるかがカギ。鹿児島実のエース・吉村が持ち味を発揮すれば3失点以内に抑えることが可能と予想する。 |
吉村の球が甘く、金足農打線に先行を許して鹿児島実はプランが崩れた。吉田は立ち上がりにやや苦しい投球だったが、早い回で援護を得たおかげで精神的優位に立って投げることができていた。 |
× |
金足農 |
5 |
|
大垣日大 |
9 |
大垣日大がやや有利。順当に行けば大垣日大・修行と東海大熊本星翔・山下の投手戦となりそうだ。大垣日大は1点ずつ着実に積み上げる攻撃が持ち味なので、昨夏甲子園のように早いうちにビハインドを背負うと苦しくなる。ゆえに東海大熊本星翔は早い回で先取点が欲しい。 |
県大会では7得点が最高だった大垣日大だが、力強い打撃で3本塁打と打力を見せつけた。修行を見切った采配も良く、逆に東海大熊本星翔は投手交代で流れを戻す采配があってよかったと思う。 |
○ |
東海大熊本星翔 |
3 |
|
花咲徳栄 |
8 |
昨夏優勝校の花咲徳栄だが、昨年ほどの圧倒的打力、決定的な投手力は持ち合わせていない。それでも依然として実力は高水準で、エースで4番の野村が力を出し切れば総合力では優位に立つ。鳴門は県大会4試合で25失点の投手陣に不安が残るが、野村だけは抑えてリズムを乱したい。 |
鳴門が2回までに4点を挙げるが花咲徳栄はあわてず騒がず、堅守と投球パターンの変更で対応してきた。さらに狙い球をしっかり絞って終盤に逆転、昨夏王者の試合巧者ぶりが光った試合。 |
○ |
鳴門 |
5 |
|
横浜 |
7 |
総合力で横浜が上回る。打力のある横浜打線を完全に抑えきるのは難しく、愛産大三河としてはある程度点の取り合いに持ち込む必要がある。横浜の板川・及川の両左腕に対し、左打者6人の愛産大三河の攻撃がポイント。愛産大三河は櫻井が攻守のキープレーヤーとなる。 |
愛産大三河としては、横浜の長打攻勢にあい先に5点を失った後にようやく少しずつ板川攻略の糸口をつかんだが、攻撃に制約があり打線につながりを欠いた。序盤から力を出した横浜打線が見事だった。 |
○ |
愛産大三河 |
0 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
1回戦 |
花巻東 |
2 |
選手の実力で見ればあまり差はないが、花巻東の試合巧者ぶりを買う。花巻東はセンバツで主戦だった田中・西舘ではなく、県大会では伊藤が主戦級の働きを見せた。どういう投手起用になるかは読みにくい。下関国際打線はつながると止まらないので、継投策がポイントになる。 |
伊藤がシュートを生かして下関国際打線を抑え込んでいたが、疲れが見えた終盤に継投が遅れたのは花巻東らしくない。花巻東としては苦労して2点目を取っただけに、2−1で逃げ切りたかった試合。 |
× |
下関国際 |
4 |
|
創成館 |
0 |
好カード。最速150キロの西、県大会5本塁打の4番金山、打率7割の5番金谷と個の力が際立つ創志学園に対し、創成館はまとまりのチーム。創志学園の上位とクリーンアップを分断することが創成館勝利のカギ。金山は左投手は特に苦手ではないが、インコースを正確に突きたい。 |
西の圧巻の投球は創成館の攻撃に焦りを呼び盗塁死が3つ、さらに創成館の投手にも焦りを呼んだ。とりわけ4回裏の3塁への走塁(記録は盗塁死)は痛すぎるが、西の投球が素晴らしいがゆえの焦りだろう。 |
× |
創志学園 |
7 |
|
興南 |
6 |
両チームとも昨夏甲子園で初戦敗退だが、昨年より強いチームだ。興南は甲子園のマウンドを経験した藤木・宮城の両左腕に安定感があるが、土浦日大は打線に切れ目がなく積極的な打撃が売りで手ごわい。3〜4点くらいが分岐点で、土浦日大は5点以上の得点が欲しい。 |
中盤まで互角の展開ながら、興南は8回表無死満塁での宮城への継投の判断が良くこの回無失点。対照的に土浦日大は継投のタイミングが遅れ、その裏致命的な3失点。継投の決断の差がこの点差になった。 |
○ |
土浦日大 |
2 |
|
木更津総合 |
10 |
木更津総合がやや有利。つなぎ重視の強力打線を持つ木更津総合に対し、1・2年生主体の敦賀気比投手陣は抑える絶対的な決め手を欠く。できれば細かい継投で目先を変えたい。木更津総合が先取点を奪えばそのまま逃げ切りそう。敦賀気比が3回までに複数得点を挙げると面白い。 |
序盤の木更津総合の攻撃を耐えた敦賀気比だが、打線が沈黙している間に致命的な追加点を奪われた。最終的に点差は開いたが、この攻撃は木更津総合のエース・野尻の好投が生んだのだろう。 |
○ |
敦賀気比 |
1 |
|
日大三 |
16 |
日大三がやや有利。県大会6試合で35失点の折尾愛真は投手陣が不安だが、それは織り込み済みだろう。粘り強く劇的な勝ち方も得意な折尾愛真が後攻だと終盤にドラマがあるかもしれない。例年のような圧倒的な打力がない日大三だが、後攻を取りオーソドックスに試合を進めたい。 |
折尾愛真は2番手までの投手で13失点。3番手以降の3投手はそれなりに好投しただけに、結果的には投手交代の遅れが惜しまれる。折尾愛真は差が開き打線の持ち味は出なかったが、好守備は随所に光った。 |
○ |
折尾愛真 |
3 |
|
羽黒 |
1 |
奈良大付のエース・木村は県大会4試合に登板して16失点だが、全国レベルの強打を誇る天理打線を相手に11回を投げ切った粘り強さが光る。羽黒は県大会の数字こそ平凡だが打力はあるので、序盤から先行すれば投手力で上回る羽黒が逃げ切れそうだ。奈良大付は打ち勝ちたい。 |
木村の粘りの投球が光り、ランナーは出すものの羽黒打線が想像以上につながりを欠いた。奈良大付は左3人が並ぶ上位打線が当たり、先発した篠田に対して相性が良かった。左腕の金子だとどうだったか? |
× |
奈良大付 |
4 |
|
龍谷大平安 |
3 |
総合力で龍谷大平安が上回る。がっぷり四つでぶつかれば、龍谷大平安が強打で押し切りそうだ。今年の龍谷大平安は長打よりつながりが目立つ強力打線。鳥取城北としては、持ち味の機動力で積極的に揺さぶり、予選で全試合大差で勝ち上がった龍谷大平安の焦りを誘いたい。 |
鳥取城北の難波が毎回走者を出しながらも粘り、接戦に持ち込んで焦りを誘った。鳥取城北が一時同点となる2点目を奪ったのも、龍谷大平安の焦りから生まれたが、最後はそつない攻撃に屈した。 |
○ |
鳥取城北 |
2 |
|
八戸学院光星 |
9 |
明石商はスモールベースボールで接戦には強い。八戸学院光星は投打に力があり、長打でも小技でも点を奪えるが、明石商の投手陣から大量点を奪うのは難しい。オーソドックスに1点を積み重ねるスタイルのほうがこのゲームには合いそうだ。長打が出れば勝利が近づく。 |
明石商主戦の加田・福谷の調子が悪く、八戸学院光星の猛打に呑み込まれた。そこからの追い上げは見事だったが、打撃戦では八戸学院光星が一枚上手だった。明石商は投手陣の不調が惜しまれる。 |
○ |
明石商 |
8 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
2回戦 |
聖光学院 |
2 |
2試合続けて兵庫県勢と東北勢の対戦だが、図式は似ている。報徳学園はスモールベースボールで、接戦を勝ち抜くスタイル。この試合に関しては、聖光学院打線がある程度得点できる可能性もある。報徳学園は長打攻勢に呑み込まれず、ロースコアに持ち込めば勝機がある。 |
聖光学院はバント失敗で波に乗り損ねた。逆に報徳学園は大胆な継投で流れを引き寄せ、得意の接戦を制した。聖光学院のエース・衛藤は好投しただけに、攻撃面のミスが惜しまれる。 |
× |
報徳学園 |
3 |
|
愛工大名電 |
10 |
愛工大名電は持ち前のバント野球を捨て、攻撃野球に転化してきた。県大会7試合で39失点の投手陣は計算が立たないが、打ち勝つ予定だろう。一方の白山も県大会の数字以上の強打を誇る。白山打線も黙ってはいないと思うが、それでも打撃戦を愛工大名電が制すると予想する。 |
白山としては、室田が投げている間に点を返して打撃戦に持ち込みたかった。エース・秋山が登板して以降はチャンスがほとんどなく、白山は継投も遅れて挽回不可能な点差になってしまった。 |
○ |
白山 |
0 |
|
広陵 |
2 |
広陵がやや有利。昨夏準優勝の広陵は今年も投打に実力が高い。二松学舎大付も昨夏甲子園出場組で今年も強力打線なのは変わらないが、昨年に比べると投手力が劣る。打撃戦に持ち込めば二松学舎大付にも勝機があるが、広陵投手陣がある程度失点を抑えると予想している。 |
二松学舎大付の先発・海老原の粘りの投球が光る。広陵としては海老原から1点しか取れなかったのが敗因。救援した岸川の投球は打線にも勢いを与え、昨夏を経験する好投手の森悠を攻略した。 |
× |
二松学舎大付 |
5 |
|
浦和学院 |
9 |
2013年の1回戦では、仙台育英が浦和学院の春夏連覇を阻んだ因縁のカード。仙台育英は秋とメンバーが入れ替わり未知数の部分がある。浦和学院は好投手の佐野が登板しない中で県大会を圧勝で勝ち抜いており実力がある。仮に佐野の登板がなくても浦和学院が有利だろう。 |
浦和学院が先制点の後、追加点が早かった。投球パターンを少し変えた仙台育英のエース・田中から追加点を奪った後は精神的優位に立ち、浦和学院が攻守に圧倒した試合と言える。 |
○ |
仙台育英 |
0 |
|
星稜 |
11 |
星稜がやや有利。初戦で完投した済美のエース・山口直はある程度の失点が予想される。打力で劣る済美としては打ち合いに持ち込まないと勝利は難しい。星稜は初戦で登板のない竹谷が登板する可能性もあるが、この竹谷を攻略すると済美の勝利も見えてくる。 |
星稜のエース・奥川が足の痙攣により降板し、済美打線が4番手で登板した竹谷を見事攻略した。これで星稜の継投プランが狂い、サヨナラ満塁弾にもつながった。予想に書いた展開通りとなった。 |
× |
済美 |
13 |
|
高知商 |
12 |
初戦で12失点完投した高知商のエース・北代の調子がポイント。初戦で中越の左右ジグザグ継投に苦戦した慶応義塾打線だが、北代1人に的を絞って研究すれば攻略は十分可能だ。しかし北代が失点を最小限に食い止め、高知商が接戦を制するような展開を予想している。 |
慶応義塾は初回に5安打しながら無理な走塁で本塁で2度の憤死、さらに守りのミス、不調のエース・生井を引っ張りすぎと、様々な種類のミスが重なった。高知商打線の力強さは予想を超えた。 |
○ |
慶応義塾 |
6 |
|
大阪桐蔭 |
10 |
投打とも大阪桐蔭が上回る。初戦でも府大会でも左投手に苦戦した大阪桐蔭だが、沖学園が予選に登板した投手は全員右腕。エース・斉藤は初戦で粘り強く投げていたが、大阪桐蔭打線を抑えきるのは難しいと予想する。大阪桐蔭の柿木・根尾の両方を攻略するのも難しい。 |
沖学園は、県大会で登板が少なかった本来のエース・石橋が先発して好投。沖学園打線が根尾から得点して良い勝負になったが、救援の斉藤が打ち込まれて勝負あり。しかし沖学園は実力を出し切った。 |
○ |
沖学園 |
4 |
|
佐久長聖 |
4 |
差が開く可能性もあるが、オーソドックスな接戦になれば佐久長聖のほうが力を発揮しそうだ。高岡商は初戦で守備面にやや課題を残した。初戦はタイブレークの末5得点の佐久長聖だが、もともと打力はある。無駄な走者を出さずに凌げば高岡商にも勝機が訪れる。 |
佐久長聖は投手陣が誤算。先発したエース・林はコースを狙いすぎ、カウントを悪くしてピッチングを苦しくしてしまった。打線は好投手の山田からしぶとく得点しただけに、早い回の失点がもったいない。 |
× |
高岡商 |
5 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
2回戦 |
近江 |
4 |
初戦で4投手の継投策で主導権を握ってそのまま押し切った近江。主戦投手を後ろに残すのが近江の戦い方なので、前橋育英が先発・2番手から複数点を挙げて継投策を崩せるかどうかがカギになる。しかし近江も打線活発で初戦は3本塁打。打ち勝てると予想した。 |
近江は初戦に続き、先発投手が打たれても慌てなかった。2番手の林は前橋育英打線にほとんどチャンスを与えず、チーム全体に勢いを与えた。背番号1の金城が登板しないまま勝利したのは大きい。 |
○ |
前橋育英 |
3 |
|
常葉大菊川 |
3 |
投手戦・接戦を得意とする日南学園、ガンガン打つのが得意な常葉大菊川。勝ちパターンが全く異なるので、どちらが自分たちの土俵に引き込むか。5点くらいが分岐点で、それ以下に抑えれば日南学園ペース。しかし常葉大菊川は、日南学園投手陣から5点は取れると見る。 |
日南学園のエース・辰己はよく踏ん張ったが、打線が淡泊だった。日南学園は2014・16年に続き、この試合も相手投手が100球未満。早打ちが裏目に出て打線が全くつながらなかった。 |
○ |
日南学園 |
0 |
|
金足農 |
6 |
初戦で効果的に本塁打攻勢で加点した大垣日大だが、金足農の好投手・吉田を相手に一発攻勢は望めない。いつも通りつなぐ攻撃が求められる。金足農は初戦で打線に勢いがついており、大垣日大投手陣は決して打てない相手ではない。僅差の試合を制すると予想する。 |
大垣日大は状態の上がらない修行の登板を回避、2番手の杉本と吉田の投手戦は見ごたえがあった。終盤やや疲れの見えた吉田だが、4回以降被安打1に抑えたのは圧巻としか言いようがない。 |
○ |
大垣日大 |
3 |
|
横浜 |
8 |
好カード。打力のある横浜に対し、花咲徳栄の野村の投球がポイント。初戦の調子だと横浜打線が捉えそうだ。野村を引っ張りすぎて失点を重ねるのは最悪。継投を視野に入れて5失点以内で抑えるゲームプランを練って臨めば、花咲徳栄にも勝機がある。 |
懸念された通り、花咲徳栄は野村を引っ張りすぎて差が開いてしまった。2番手の中田が好投しただけに惜しまれる。横浜の継投もまずく終盤花咲徳栄が追い上げたが、あと一歩及ばなかった。 |
○ |
花咲徳栄 |
6 |
|
創志学園 |
4 |
創志学園がやや有利。出場校数が多い分、まだまだ試合間隔が空いており、注目のエース・西は中5日の休養で臨むことができる。下関国際としては何とか2〜3点を奪って、エース・鶴田が最少失点に抑えて逃げ切るしかない。中軸の前の上位打線を全力で抑えたい。 |
創志学園のエース・西は序盤から制球に苦しみながらも粘りの投球で、8回まで被安打1。しかし投球数が150球を超えた9回に下関国際が一気に西を攻略して逆転。下関国際が球数を投げさせたことが終盤に生きた。 |
× |
下関国際 |
5 |
|
木更津総合 |
7 |
好カード。バットを短く持ち、三振が少なくつないでくる木更津総合に対し、興南の藤木・宮城はともにイニング数とほぼ同数の三振を奪う好左腕。バットに当たるのかどうかが楽しみ。木更津総合打線は打ち出すと止まらないので、興南は奪三振で流れを止めたい。 |
興南は本塁憤死やバント失敗、盗塁失敗でなかなか波に乗れなかった。逆に言えば木更津総合の守備が堅く、興南に得点を与えない間に打線が藤木・宮城を捉えた。木更津総合は的確にミートする打撃が光った。 |
○ |
興南 |
0 |
|
日大三 |
8 |
日大三は初戦で16得点だが、相手投手陣の自滅も大いに含まれるのであまり参考にならない。それでも持ち味のつなぎの打撃が発揮できれば優位に試合を進められそうだ。左打者が多い奈良大付としては、左腕・河村を攻略して打撃戦に持ち込めば打ち勝てる可能性もある。 |
日大三は1回戦・予選登板なしの井上の先発起用が当たり、流れを呼び込んだ。その間に先制パンチを浴びせてそのまま逃げ切るという、日大三としては理想的な展開。3ランを被弾した後も落ち着いていた。 |
○ |
奈良大付 |
4 |
|
龍谷大平安 |
14 |
初戦で打撃陣が振るわなかった龍谷大平安と、投手陣が打ち込まれた八戸学院光星の対戦。この試合は龍谷大平安がある程度得点を挙げると予想しているが、初戦のように拙攻で点を取り損ねると力のある八戸学院光星打線に差をつけられることも十分考えられる。 |
八戸学院光星はバント処理のミスから、あっという間に流れを手放してしまった感じ。初戦ではやや消化不良気味だった龍谷大平安打線だが、この試合では存分に持ち味が出て終盤一気に突き放した。 |
○ |
八戸学院光星 |
1 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
3回戦 |
報徳学園 |
7 |
初戦で聖光学院を投手戦に引きずり込んだ報徳学園が、この試合でもそういう展開に持っていくと予想する。愛工大名電の勝ちパターンはガンガン打つことなので、ロースコアだと仮にリードしていても報徳学園ペースと言える。序盤から加点できるかどうか注目。 |
報徳学園の投手陣が踏ん張り、打撃戦に持ち込ませず終始報徳学園ペース。2死後の小園の振り逃げから4点を奪うなど、そつない攻撃も光った。愛工大名電としては、初回にもう少し加点したかったところ。 |
○ |
愛工大名電 |
2 |
|
浦和学院 |
6 |
浦和学院がやや有利。二松学舎大付は初戦のように継投でしのぐ戦い方となるが、浦和学院がその間隙を突けるかどうか。浦和学院が相手の継投のプランを崩すような強打を発揮できると読んでいるが、初戦のように先発投手が踏ん張れば二松学舎大付にも勝機が出る。 |
浦和学院の先発・渡辺が予想以上の好投を見せ、攻撃型の二松学舎大付としては序盤から苦しい展開になってしまった。浦和学院もバント失敗などがあったが、力で真っ向からねじ伏せたと言える試合。 |
○ |
二松学舎大付 |
0 |
|
済美 |
3 |
両エースとも県大会から1人で投げ抜いている。さらに済美のエース・山口直は2回戦で右ひざに死球を受けた。中3日空いてこの死球の影響がないという前提なら、わずかに済美有利と読む。ただし膝に痛みが残るような状況なら、高知商打線が3たび爆発することもあり得る。 |
山口直の投球には2回戦で受けた死球の影響は感じさせず、素晴らしい投手戦となった。1−0と済美がリードして迎えた7回表に、失策・犠打野選と高知商に2つのミスが出てしまったのが決定打となった。 |
○ |
高知商 |
1 |
|
大阪桐蔭 |
3 |
総合力で大阪桐蔭が上回る。しかし好投手がしっかり投げれば、大阪桐蔭打線と言えとも大量点は奪えないことは1・2回戦で証明済みだ。高岡商の好左腕・山田が3〜4失点程度に抑えることは不可能ではない。高岡商打線は柿木・根尾両方の対策が必要だが、序盤から援護したい。 |
山田はベストピッチで見事大阪桐蔭打線を3点に抑えた。高岡商としては、先発した横川からもっと得点したかった。2回無死満塁、5回無死1、2塁の場面がチャンスだったが、守備のタイムで横川が落ち着いた。 |
○ |
高岡商 |
1 |
|
近江 |
9 |
常葉大菊川のダイナミックな打線を近江の継投が迎え撃つ。想定通りの継投プランが成功するとは限らないが、臨機応変さがあれば近江に分があると見る。また近江打線も波に乗っているので、5点前後は取れると予想している。常葉大菊川が近江の継投の綻びを突けるかどうか。 |
近江の先発・林が中盤までノーヒットピッチングと期待以上に良く、打撃が売りの常葉大菊川としては波に乗り損ねてしまった。常葉大菊川は榛村が先発したが、漢人の先発でも似た結果になった可能性が高い。 |
○ |
常葉大菊川 |
4 |
|
横浜 |
4 |
総合力で横浜が上回る。金足農の好投手・吉田としては、1・2回戦より打力の上がる横浜に対し、中2日でどこまでの投球ができるか。立ち上がりと、疲労の見える120球目以降は横浜打線にチャンスがある。金足農打線も勢いに乗っており、5点程度援護できれば勝機はある。 |
横浜が優位に試合を進めていたが、吉田の粘りにより最少得点しか奪えていなかった。それにしても横浜エース・板川が8回裏に投げたフォークが失投だったとはいえ、1球で仕留めた高橋の逆転3ランはお見事。 |
× |
金足農 |
5 |
|
木更津総合 |
1 |
木更津総合がやや有利。このあたりから日程が詰まってくる。中1日という日程は、継投も可能な木更津総合にとって有利だろう。また、木更津総合打線は下関国際のエース・鶴田から5点程度は取ると予想する。下関国際は打撃戦に持ち込むと勝てる確率が上がりそうだ。 |
木更津総合は2失策でいきなり2失点したのは痛かったが、それ以上に下関国際のエース・鶴田の投球が素晴らしかった。ピンチは再三招いたものの、ここぞの場面でコーナーを巧みに突く投球にはしびれた。 |
× |
下関国際 |
4 |
|
龍谷大平安 |
3 |
龍谷大平安がやや有利。日大三は河村を抑えとして、先発がどこまで持つかがカギ。龍谷大平安打線が先発投手を一気に攻略すれば差が開くこともあり得る。また河村も疲労が出てくる頃だ。龍谷大平安は2回戦の大差の試合で完投した小寺の疲労具合が少し気がかり。 |
疲労の影響かは不明だが、河村・小寺ともにあまり調子がよくなかった。日大三は先発した広沢の好投がチームに勢いを生み、紙一重の勝負ではあったが全体的には日大三が押し気味に試合を進めていた。 |
× |
日大三 |
4 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
準々決勝 |
大阪桐蔭 |
11 |
打力のある浦和学院だが、大阪桐蔭はよほどまずい継投をしない限り大量失点はしないだろう。大阪桐蔭から5点以上奪うのはかなり難しいので、浦和学院としては投手戦で勝ち切るしかない。府大会から左投手に幾度となく苦戦している大阪桐蔭に対しては左腕・永島が有効である可能性もある。大阪桐蔭打線がそろそろ左腕に目が慣れているかもしれないが、それでも永島の先発が有効だと思う。 |
中盤までなんとか競った展開に持ち込んだ浦和学院だが、6回表に中途半端なタイミングでの継投が完全に裏目に出てしまった。先発した渡辺の投球は悪くなかったので続投で良かったように見えた。走者を得点圏に進ませてからの継投は厳しかった。それにしても大阪桐蔭の本塁打攻勢は圧巻である。 |
○ |
浦和学院 |
2 |
|
報徳学園 |
2 |
済美の山口直は県大会から甲子園3回戦まで1人で投げ抜いている。中1日でそろそろ疲労が出てくる頃、守りのチームである報徳学園だが山口直の調子次第では多くの得点を挙げることは可能だ。済美が勝つには点の取り合いになると思うが、層の厚い報徳学園の投手陣から済美打線が大量点を奪える可能性は低い。報徳学園が投手起用を誤らなければ、報徳学園がやや有利と言えそうだ。 |
済美は夏初登板の池内が先発。さすがに報徳学園も意表を突かれたか? データがないと思われる中で報徳学園打線が苦戦し、救援した済美エース・山口直の調子も良く中盤以降は追う展開を余儀なくされた。全体的には両チームの好守備が随所に光った良い試合だった。 |
× |
済美 |
3 |
|
日大三 |
3 |
両チーム連戦となる。3試合を1人で投げ抜いている下関国際のエース・鶴田の調子が命運を握る。3回戦では素晴らしい投球を見せたが、さすがに調子は落ちることが想定される。ただし押すだけでなく技巧的な投球もできるので、うまくかわす投球を実現すれば互角の勝負になりそうだ。日大三は前日投げていない中村・井上の先発が予想されるが、抑えの河村の調子はやや不安である。 |
鶴田は低めに球を集め、内外角に変化球を使い分けて日大三打線を翻弄して7回途中までノーヒットピッチング。しかし疲労からか終盤は球が高めに浮いてしまい、初球から積極的に打ってきた日大三打線に打ち込まれて、勝利が目前だった下関国際としては悔しい逆転負けとなった。 |
○ |
下関国際 |
2 |
|
近江 |
2 |
両チーム連戦ということを考えれば、複数投手を擁する近江が有利。ただし近江が勝つには、林以外の投手の踏ん張りが必要となる。金足農打線の調子も悪くないので、金城・佐合らの調子が悪いようだと打撃戦を金足農が制するという展開も考えられる。金足農のエース・吉田は本格派で、連投の中で好調の近江打線にどこまで通用するかは未知数の部分が大きいが、5点程度は取ると予想する。 |
優位に試合を進めていた近江だが、最後は球場の異様な雰囲気に呑み込まれて逆転サヨナラ負け。最近このパターンが多いような…。吉田は直球の球威こそ低下していたものの、それを補う変化球の投球が素晴らしく、近江打線は何度もランナーを出しながら加点し損ねた。 |
× |
金足農 |
3 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
準決勝 |
金足農 |
2 |
この試合は投手戦になりそうだ。投手の疲労も蓄積しており、吉田1人で投げ抜いている金足農に対して複数投手を擁する日大三にとっては悪くない条件だが、準々決勝で直球に頼りすぎない投球パターンを見せた吉田が好投すると予想する。打線も劇的な勝利を重ねて波に乗っている。この試合も後攻を取れば、仮にビハインドで9回を迎えたとしても、準々決勝のように球場全体が味方しての逆転サヨナラ勝ちもあるかもしれない。 |
変化球を多く交え、大会序盤より球威が低下している直球をより速く見せたり、牽制球を多めに入れて打者の打ち気をそらすなど、あらゆる手段を講じて日大三打線の爆発を防いだ吉田の好投が上回った。日大三は抑えと言える河村を交代する執念の采配を見せたが、わずかに及ばなかった。秋田県勢は第1回大会以来の決勝進出。 |
○ |
日大三 |
1 |
|
大阪桐蔭 |
5 |
総合力で大阪桐蔭が上回る。今大会やや湿りがちだった大阪桐蔭打線が準々決勝で目を覚まし、調子の悪い投手は簡単に攻略されることが改めて露呈した。準々決勝のように池内→山口直の継投がベストと思う。池内の調子を見極めたうえで良いタイミングで継投し、3失点以内に抑えれば済美にも勝機がある。大阪桐蔭投手陣は左腕・横川も控えるが、昨年センバツなど過去の苦い経験も踏まえて柿木・根尾の2人に託すると予想する。 |
序盤は山口直が大阪桐蔭打線を抑え込んでいたが、守りのミスもあり踏ん張り切れなくなった。大阪桐蔭打線を抑えるのは重労働で、1人の投手に任せるのはかなり難しいということを改めて知らされた試合。逆に序盤苦しんだ柿木は、味方の援護もあり息を吹き返して完投した。大阪桐蔭の試合途中での修正力も際立った。 |
○ |
済美 |
2 |
決勝 |
大阪桐蔭 |
13 |
2007年夏の佐賀北のように金足農が頂点まで突っ走るか、2013年春の済美・安樂のように吉田が力尽きてしまうか、神のみぞ知るといったところ。史上初の2度目の春夏連覇、東北勢初の甲子園優勝、どちらも重たい記録がかかっている。冷静に分析すれば、プロ注目の好投手・吉田といえども疲労困憊の状態で大阪桐蔭打線を1人で完璧に抑えきるのはかなり難しいと判断せざるを得ない。また、金足農打線が爆発する姿も想像できない。金足農としては何とか僅差で終盤まで食らいつき、再度ドラマを起こすしかない。球場全体を味方につけることは可能だろう。 |
序盤は金足農にもチャンスがあった。1回裏、嫌な形で無死1、3塁のピンチを迎えたものの連続三振、しかし暴投と二塁打で3失点。直後の2回表は3人の走者を出すもののけん制死でチャンスを潰してしまう。これでほぼ勝負あった。吉田の疲労、大阪桐蔭打線の猛打、冷徹なる事実を当然のように見せつけられた。吉田の工夫した投球を一気に吹き飛ばした大阪桐蔭の攻撃は、まさに圧巻の一言である。素晴らしかった。 |
○ |
金足農 |
2 |
37/55で、試合ごとの的中率は.673。過去2番目の高的中率となったセンバツとは一転、平凡な的中率となってしまった。
昨夏は68本塁打が乱れ飛ぶ打高投低ぶりで、どちらかのチームが2ケタ得点を挙げた試合は48試合中14試合もあった。しかし今年は55試合中10試合と落ち着き、準々決勝以降の7試合中4試合が1点差と、終盤まで分からない手に汗握る好ゲームが多かった印象だ。
優勝したのは大阪桐蔭(北大阪)。過去の名だたる強豪校がなし得なかった、史上初となる2度目の春夏連覇を達成した。
北大阪大会準決勝の履正社戦では、1点ビハインドの9回無死1塁で送りバント失敗で併殺、2死走者なしから四球で走者をため、逆転勝ちしている。余裕の優勝だったかといえば、否ということになる。戦力的には過去最強と呼ばれた大阪桐蔭だが、逆にそれが重圧になる場面もあったことだろう。それをはね返しての優勝には、野球の技術だけでなく精神力も必要だったに違いない。
管理人が選ぶ印象に残った試合
順不同で、夏は7試合ピックアップします。あくまで「印象に残った試合」なので、接戦の好ゲームとは限らず、大差ゲームであることもあります。7試合に絞ってはいますが、もちろんほかにも良いゲームはたくさんあります。
1回戦 高知商14−12山梨学院
ノーガードの乱打戦。一時は6点ビハインドをひっくり返した山梨学院だったが、高知商打線も火を噴いて終盤に再逆転。エースの北代は、近年では珍しい12失点完投勝利となった。
1回戦 大阪桐蔭3−1作新学院
作新学院の左腕・佐取の好投で投手戦へと進んだこの試合、7安打に終わった大阪桐蔭だがその圧力は守りのミスを誘い、8回に決定的な2点を追加した。最終回の作新学院の粘りは見ごたえがあった。
1回戦 佐久長聖5−4旭川大高(延長14回=タイブレーク)
甲子園史上初のタイブレーク突入。9〜13回のサヨナラのチャンスをことごとく逃した旭川大高、最後は佐久長聖が絶妙なセーフティバントを成功させて押し切った。手に汗握る試合だった。
1回戦 近江7−3智弁和歌山
選抜準優勝の智弁和歌山に対し、近江は良い意味で「弱者の野球」を貫いた。意表を突く投手起用から始まり、積極的に流れを呼び込む作戦を次々に繰り出して勝ち切ったのが印象に残る。
2回戦 済美13−11星稜(延長13回=タイブレーク)
奥川がアクシデントで降板、竹谷が集中打を浴び降板。星稜は継投策が乱れるも9回に2点差を追いつき、13回に勝ち越す粘りを見せるが、その裏済美が豪快に逆転サヨナラ弾を叩き込んだ。
3回戦 金足農5−4横浜
好投手の吉田は横浜に12安打を浴びるも、最少失点で凌いだ。8回の高橋の逆転3ランは失投を仕留めたものだが、吉田の粘投が呼んだものとも言える。金足農らしい試合だろう。
準々決勝 日大三3−2下関国際
日大三打線が7回2死までノーヒット。そこからの名門・日大三の意地、連投の鶴田の気迫のぶつかり合いが印象深い。日大三が8回裏に集中打で一挙3点を奪い試合をひっくり返した。
印象に残った試合 皆様の投票結果
1位 準々決勝 |
金足農
| 3−2 |
近江 |
82 |
2位 2回戦 |
済美 |
13−11 |
星稜 |
77 |
3位 決勝 |
大阪桐蔭 |
13−2 |
金足農 |
36 |
4位 3回戦 |
金足農 |
5−4 |
横浜 |
29 |
5位 1回戦 |
大阪桐蔭 |
3−1 |
作新学院 |
14 |
6位 準決勝 |
金足農 |
2−1 |
日大三 |
8 |
6位 1回戦 |
星稜 |
9−4 |
藤蔭 |
8 |
6位 1回戦 |
高知商 |
14−12 |
山梨学院 |
8 |
9位 2回戦 |
横浜 |
8−6 |
花咲徳栄 |
7 |
9位 1回戦 |
佐久長聖 |
5−4 |
旭川大高 |
7 |