2017(平成29)年 第99回 夏の甲子園予想



出場校評価  ベスト8予想  各試合予想  大会を終えた感想  管理人が選ぶ印象に残った試合  

出場校評価

都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中 日 管理人
北北海道 滝川西 19年ぶり3回目
南北海道 北海 3年連続38回目
青森 青森山田 8年ぶり11回目
岩手 盛岡大付 2年連続10回目
秋田 明桜 8年ぶり9回目
山形 日大山形 4年ぶり17回目
宮城 仙台育英 2年ぶり26回目
福島 聖光学院 11年連続14回目
茨城 土浦日大 31年ぶり3回目
栃木 作新学院 7年連続13回目
群馬 前橋育英 2年連続3回目
埼玉 花咲徳栄 3年連続5回目
千葉 木更津総合 2年連続6回目
東東京 二松学舎大付 3年ぶり2回目
西東京 東海大菅生 17年ぶり3回目
神奈川 横浜 2年連続17回目
新潟 日本文理 3年ぶり9回目
長野 松商学園 9年ぶり36回目
山梨 山梨学院 2年連続7回目
静岡 藤枝明誠 初出場
愛知 中京大中京 2年ぶり28回目
岐阜 大垣日大 3年ぶり4回目
三重 津田学園 初出場
富山 高岡商 2年ぶり18回目
石川 日本航空石川 8年ぶり2回目
福井 坂井 初出場
都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人
滋賀 彦根東 4年ぶり2回目
京都 京都成章 19年ぶり3回目
大阪 大阪桐蔭 3年ぶり9回目
兵庫 神戸国際大付 3年ぶり2回目
奈良 天理 2年ぶり28回目
和歌山 智弁和歌山 2年ぶり22回目
岡山 おかやま山陽 初出場
広島 広陵 3年ぶり22回目
鳥取 米子松蔭 17年ぶり3回目
島根 開星 3年ぶり10回目
山口 下関国際 初出場
香川 三本松 24年ぶり3回目
徳島 鳴門渦潮 9年ぶり7回目
愛媛 済美 4年ぶり5回目
高知 明徳義塾 8年連続19回目
福岡 東筑 21年ぶり6回目
佐賀 早稲田佐賀 初出場
長崎 波佐見 16年ぶり3回目
熊本 秀岳館 2年連続3回目
大分 明豊 2年ぶり6回目
宮崎 聖心ウルスラ 12年ぶり2回目
鹿児島 神村学園 5年ぶり4回目
沖縄 興南 2年ぶり11回目



日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人




32 28 35 32 25 25


11 13 15 17
 

ベスト8予想

ブロック 高校 予想 結果
北海−神戸国際大付
大垣日大−天理
実力伯仲。センバツでは初戦敗退の神戸国際大付だが、戦力的には少しリードする。あとは戦術面次第だ。昨夏準優勝メンバーが7人残る北海は打撃陣に甲子園経験者が多く、こちらは投手陣次第だ。 天理
(−)
三本松−下関国際
明桜−二松学舎大付
予選の打率が4割超の二松学舎大付は、強打というよりは堅実なチームで戦力的にはややリードする。残る3校はどれも面白いチーム。三本松の佐藤は注目の好投手。明桜の好投手・山口航は右肩に不安あり、日程的には恵まれた。 三本松
(2)
明豊−坂井
京都成章−神村学園
神村学園の実力が抜けている。強烈なタレントがいるわけではないが、投攻守いずれもレベルが高い。県大会の打率が.423の明豊だが、打力よりエース・橋詰の投球のほうに期待。京都成章は好投手・北山に注目。 明豊
(2)
高岡商−東海大菅生
青森山田
彦根東−波佐見
投手力が高い東海大菅生が本命だが、実力の差が小さいブロックなので絶対的本命ではない。49番目に登場する青森山田は投打に力があり、上位進出をうかがう。センバツ出場の高岡商は層の厚い投手陣が自慢。 東海大菅生
(1)
済美−東筑
藤枝明誠−津田学園
作新学院−盛岡大付
松商学園−土浦日大
夏連覇を目指す作新学院は、打撃陣と甲子園登板経験がある篠原の成長が著しい。センバツ8強の盛岡大付は、投手陣の層が厚く打撃陣は長打力がある。済美松商学園が追いかける。 盛岡大付
(2)
前橋育英−山梨学院
日大山形−明徳義塾
木更津総合−日本航空石川
開星−花咲徳栄
花咲徳栄は綱脇・清水の2枚看板が鉄板、攻撃陣は長打力・機動力ともに優れている。明徳義塾はエース・北本の調子が上がるか否か。投手陣の層が厚い前橋育英や、投打に実力がある山梨学院もそれほど差はない。 花咲徳栄
(1)
聖光学院−おかやま山陽
早稲田佐賀−聖心ウルスラ
広陵−中京大中京
横浜−秀岳館
激戦ブロック。3季連続甲子園4強の秀岳館には、今度こその想いがあるだろう。横浜は爆発的な攻撃力が持ち味。広陵は最速146キロ左腕・平元の存在が光る。中京大中京も投打に戦力は充実する。 広陵
(3)
興南−智弁和歌山
大阪桐蔭−米子松蔭
滝川西−仙台育英
日本文理−鳴門渦潮
春夏連覇を狙う大阪桐蔭は、予選で投手陣の安定度がイマイチだった点に不安を抱える。1年生左腕・宮城が台頭した興南やセンバツを経験している仙台育英が一発入れるか。大井監督が勇退する日本文理はチームの士気が高い。 仙台育英
(3)


 

各試合予想

※勝つと予想した高校が上段となっています。

回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 波佐見 戦力差はあまりない。彦根東は継投が想定されるが、打ち込まれての継投になるか先手を打っての継投になるか。波佐見は出塁率が高い1番村川大がキープレーヤー。彦根東としては、中軸の前にこの村川大を抑え込んで波佐見の得点パターンを潰せば自分たちのペースになる。 互角の好ゲーム。波佐見は3回裏に2死走者なしからの失策がもとで3ランを被弾して3失点。さらにサヨナラ打を打たれた9回裏は、結果的に中途半端なタイミングでの継投になったことが惜しまれる。 ×
彦根東

済美 10 済美がやや有利。東筑は県大会7試合を1人で投げ抜いた横手投げの石田が大黒柱だが、強力な済美打線を相手にある程度の失点は避けられないと見る。済美のエース・八塚はやや安定感に欠けるので、守りのチームカラーである東筑としても点の取り合いを挑みたい。 済美は2本塁打などで10得点、力強い打撃は予想通りだった。東筑は目論見通り打ち合いに持ち込み一時はリードも奪ったが、最少得点に終わってしまう。4〜6回あたりにもう少し加点しておきたかった。
東筑

藤枝明誠 藤枝明誠がやや有利。藤枝明誠のエース・久保田は、県大会決勝で10失点するなど予選の防御率は平凡だが、数字より打ちにくい好投手。守備力も藤枝明誠が勝る。津田学園はスタメン7人が右打者で久保田に相性が悪い可能性もあるが、打撃陣が好調を持続できるか。 津田学園が県大会からの打撃好調ぶりをうまく持続し、多かったミスも帳消しにした。津田学園の投手交代後に試合が徐々に落ち着き、藤枝明誠としてはその前に加点できなかったのが惜しまれる。 ×
津田学園

作新学院 好カード。昨年覇者の作新学院が初戦で沈む可能性は大いにあると言える。両校とも2番手投手が安定しており、まず投手起用から興味深い。投手戦になれば攻撃方法の幅が広い作新学院がやや優位と読むが、投手陣が不調で乱戦になると盛岡大付の長打力が生きる。 作新学院は盛岡大付のエース・平松の荒れ球への対応に最後まで苦しんだ。9四死球をもらいながら2安打に封じられ、得意の機動力を使う展開にも持ち込めず、盛岡大付の攻撃力が炸裂した試合。 ×
盛岡大付

松商学園 12 松商学園がやや有利。カギを握るのは、先発が予想される松商学園の青柳真。彼が実力通りしっかり試合を締めれば松商学園の優位は動かないと思うが、点の取り合いになると県大会で劇的な試合を多く経験した土浦日大の土俵だ。土浦日大は守備の不安が拭えない。 松商学園は青柳真がしっかり抑え、攻撃では積極走塁をスパイスに21安打、3回以外毎回得点の猛攻で最後まで攻め切った。土浦日大は最後まで後手に回る展開で、持ち味が発揮できなかった。
土浦日大

前橋育英 12 前橋育英がやや有利。どちらかと言えば投手戦を予想するが、前橋育英は早くも「先発予告」されたエース皆川にセンバツで好投した丸山、秋のエース・吉澤ら投手陣の層が厚い。山梨学院は吉松・石井の2枚看板だが、投手力で前橋育英が上。吉松の代え時がカギ。 前橋育英は三盗3つを含む8盗塁で徹底的に揺さぶり、早い回から心理的にも優位に立った。山梨学院は吉松の交代が遅いと思ったが、救援陣も総崩れで、とりわけ5投手合計13与四死球が致命傷に。
山梨学院

明徳義塾 明徳義塾がやや有利。2013年夏の準々決勝では日大山形が勝っている因縁のカード。県大会ではエース北本の不調を市川が補うという勝ち方をした明徳義塾は、割とエースを引っ張る傾向にある。それだけに、攻撃力がある日大山形が早い回で北本を攻略できるか注目。 日大山形は北本を早い回で捉えることには成功したが、積極走塁が裏目に出るなどもう一歩攻めきれなかった。明徳義塾は流れを失いかねないシーンで何度も踏みとどまったのが勝因と言える。
日大山形

木更津総合 戦力差はあまりない。木更津総合の山下、日本航空石川の佐渡、両投手による投手戦が想定される。両投手ともスライダーを武器に三振を量産するタイプだけに、ボール球の変化球の見極めがポイント。昨年の甲子園メンバーが残っている木更津総合が攻撃力で上回る。 3点リードの9回2死から4連打で大逆転。山下は終盤制球が甘く球威も落ちていたように見え、続投の判断がまずかったと考えられる。日本航空石川の打者の集中力は素晴らしかった。 ×
日本航空石川

花咲徳栄 総合力で花咲徳栄が上回る。打撃型のチームである開星が、花咲徳栄自慢の投手陣にどう立ち向かうかという構図になりそう。投手力で劣る開星だが、下手投げの片原が県大会無失点と好調で、早めの継投で流れを変えたい。逆に花咲徳栄は早い回で試合を決められるか。 犠打や盗塁などの失敗があったが、花咲徳栄が序盤から積極的な攻撃で押し切った試合。昨夏の甲子園マウンドも経験している花咲徳栄の綱脇は、力の入れどころが分かっており試合を支配した。
開星
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 聖光学院 聖光学院がやや有利。右腕2枚看板と強力打線というカラーは似ているが、投手力においては聖光学院が勝ると見る。両チーム堅守で、3〜4点くらいの勝負になると予想する。両エースとも完投は可能だが、勝負どころでの継投の遅れは致命傷になりそうだ。 聖光学院のエース・斎藤が変化球を効果的に使っておかやま山陽打線に狙いを絞らせず、予想以上に素晴らしい投球。おかやま山陽打線は、ほとんど誰も変化球に合っていなかった。
おかやま山陽

聖心ウルスラ 聖心ウルスラ学園がやや有利。早稲田佐賀は安在・森田の左腕2枚看板だが、甘い球も多いだけに強力な聖心ウルスラ学園打線を抑えられるか疑問だ。低めにキッチリ制球できれば互角の好勝負になる。聖心ウルスラ学園の戸郷は、3失点以内に抑えるものと予想する。 聖心ウルスラ学園が先発の安在を攻めて集中打で先行、早稲田佐賀もバスターを絡めた集中打で反撃する面白い展開になる。2点を返してなおも無死2、3塁の場面で戸郷がよく踏ん張った。
早稲田佐賀

中京大中京 好カード。カギを握りそうなのは、広陵のエース平元と中京大中京の4番鵜飼か。絶対的エースの平元は県大会でやや四死球が多めなのが不安。鵜飼は県大会で打率1割台と低迷したが、1本出ればチーム全体が乗る可能性がある。平元のコントロールミスを捉えたい。 中京大中京が無失点の先発磯村を降板させると広陵打線に火が付いた。広陵も3番手の森を投入したところで中京大中京打線の猛反撃を食らい、後半は首を傾げっぱなしの試合だった。 ×
広陵 10

秀岳館 好カード。投手力は秀岳館、打撃力は横浜が上回る。県大会で14本塁打の横浜打線だが、秀岳館の川端・田浦から本塁打攻勢は難しいだろう。一方秀岳館は昨夏ほどの圧倒的打力はないが、横浜は投手陣に不安があるだけに、ある程度得点できるものと予想する。 秀岳館は投手力を背景に、終始ゲームを支配した。横浜は先発した塩原が崩れ、後手に回る継投に終始した。万波が登板するようでは苦しい。秀岳館打線は甘い球を的確にはじき返した。
横浜

興南 総合力でほぼ互角。県大会決勝で完投した1年生左腕・宮城ら、興南に勢いを感じる。智弁和歌山は投打の実力はあるが守備面が不安。1つのエラーにより、一気に興南に流れが傾く可能性がある。逆に守備陣が踏ん張り落ち着いた試合展開なら智弁和歌山ペース。 智弁和歌山は懸念された守備の乱れは見られず、6点を先制されたが継投で流れをつかんだ。逆に興南はミスが目立ち、登板した投手がことごとく乱調で守勢に回ってからは脆かった。 ×
智弁和歌山

大阪桐蔭 投打とも大阪桐蔭が上回る。米子松蔭の左腕・辰巳が大阪桐蔭打線を抑えきるのは難しそうだ。しかし大阪桐蔭の投手陣も府大会8試合で24失点と不安定さがある。先発が予想される徳山は、狙い球をしっかり絞れば打てないこともない。米子松蔭の対策が見ものである。 センバツ優勝投手の徳山は、巧みな配球で米子松蔭打線に狙いを絞らせなかったのはさすがの貫録。辰巳は変化球を生かし随所で持ち味を見せたが、大阪桐蔭打線は硬軟織り交ぜ着実に加点した。
米子松蔭

仙台育英 15 仙台育英がやや有利。滝川西の鈴木は制球力に優れ、球速以上に打ちにくい好投手。仙台育英の長谷川も好投手だがやや調子を崩している。滝川西が勝つには先制して最後までリードを譲らない野球が必要となる。仙台育英は先制パンチを入れると有利になりそうだ。 仙台育英が1・2回に本塁打で先制パンチを浴びせ、追う展開となった滝川西は守りのミスが続出して最後まで波に乗れなかった。10四死球を与えながら最少失点で凌いだ仙台育英の粘りも光る。
滝川西

日本文理 総合力でほぼ互角。よほど投手陣が不調でない限りは、接戦になると予想する。鳴門渦潮はよく打つチームだが、5番松崎ら県大会で不調の選手が何人かいた。彼らが調子を取り戻すかがポイント。日本文理は県大会10得点の1番飯田を起点に初回に先制点が欲しい。 鳴門渦潮のエース・河野が集中打を浴び2回途中降板したのは予想外。2番手の鈴江が好救援して打線も少しずつ点を返して流れを引き寄せるが、2回までの7失点があまりに重すぎた。
鳴門渦潮
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 神戸国際大付 好カード。神戸国際大付のエース・岡野は県大会1失点が光るが、打力のある北海ならある程度点を奪えるだろう。問題は北海投手陣がどれだけ失点を抑えるか。安定感のある左腕・多間が軸になるが、長いイニングの投球には不安がある。北海の投手起用に注目だ。 北海は145キロ以上を連発した阪口が安定したが多間が打たれ、神戸国際大付も岡野・黒田ではなく花村が好投と、予想外の投手が活躍した。投攻守にレベルが高く、期待にたがわぬ好ゲームだった。
北海

大垣日大 総合力でほぼ互角。両チームとも堅守で、引き締まった試合に期待できる。天理は悪くとも3〜4点は取れそうなので、天理投手陣対大垣日大の攻撃陣の対決に注目したい。接戦になりそうなので、ベテラン阪口監督の采配が生きそうと判断して大垣日大勝利を予想。 ヒット数で上回った大垣日大にあと一本が出なかった。天理は背番号17の坂根が先発したが、走者を出してからは特に厳しいコースを突き、大垣日大に自分たちの打撃をさせなかったのが勝因と言える。 ×
天理

三本松 総合力でほぼ互角。三本松の本格派右腕・佐藤の調子がゲームを大きく左右しそうだ。下関国際も打力はあるが、佐藤が万全なら4失点以内に抑えられると予想する。そして三本松は攻撃力も高く、下関国際の植野・鶴田の投手陣を打ちあぐねることはないと見る。 植野は高めに浮いた球を三本松打線に捉えられ先行を許す。佐藤は見事な投球だったが、4回までパーフェクトに抑えられた下関国際打線の終盤の粘りは見事だった。香川県勢の5得点以上は15年ぶり。
下関国際

二松学舎大付 14 二松学舎大付がやや有利。6日目の登場である上に順延もあったとはいえ、明桜は好投手・山口航の右肩の不安が拭えない。山口航が万全なら互角の好ゲームに期待できるが、万全でなければ二松学舎大付が有利だろう。明桜が好左腕・市川を相手に点の取り合いに持ち込めるか。 ライトを守った山口の送球が、登板不可であることを物語っていた。歯車が狂った明桜は6失策、それでも盗塁刺など持ち味も見せた。二松学舎大付は大量リードでも犠打を多用し普段の野球を貫いた。
明桜

明豊 明豊がやや有利。坂井の好左腕・吉川と、県大会で打率4割超・9本塁打の明豊打線の対決が見もの。序盤吉川に苦戦したとしても、2〜3巡目には明豊打線が吉川を捉えると予想する。明豊は県大会で失策や与四死球も少なく、打力で劣る坂井がどう攻略の糸口をつかむか。 吉川は丁寧にコーナーを突いたが、明豊打線が2巡目以降に打ち込んだのは予想通り。明豊のエース・橋詰の変化球が甘かったのはやや意外だったが、これにより坂井打線も食らいつき面白い試合になった。
坂井

神村学園 神村学園がやや有利。神村学園のエース・青柳は予選で11失点だが、大会後半に徐々に調子を上げてきた。継投策も可能だ。京都成章は好投手・北山が抑えている間に打線が点を取るという勝ちパターン。予選での北山は1試合10与四死球という試合もあり、制球力に課題がある。 北山は力みすぎず制球重視で好投して面白いゲームになった。青柳は8四死球と乱れたが、要所で厳しい球を投げ込んで京都成章打線に決定打を許さなかった。期待以上の好ゲームになったという感想。
京都成章

東海大菅生 11 東海大菅生がやや有利。東海大菅生のエース・松本は非常に安定しており、ゲームを作ってくれる期待感がある。高岡商の投手陣は能力が高く層も厚いが、安定感と言う面では劣る。攻撃力の高い東海大菅生が、中盤以降ジワジワとリードを広げていく展開を予想している。 おおむね予想通りの試合展開だが、9回の7得点には脱帽するしかない。高岡商としては、山田への継投が裏目に出た形。松本の投球にはやはり安定感があり、スキが非常に少ない素晴らしい投球だった。
高岡商

青森山田 青森山田がやや有利。彦根東は5人の投手がいるが、初戦で完投した増居が先発か。上位打線が力強い青森山田打線が先行すると予想するが、彦根東は初戦のように粘ってひっくり返せるかどうか。試合間隔が空いている青森山田は、落ち着いて試合に入れるかがポイント。 彦根東は初戦で先発した増居ではなく県大会同様の投手起用を行ったが、結果だけ見れば裏目に。青森山田が先行して彦根東が追うのは予想通りだが、彦根東としては7・8回のチャンスでもっと加点したかった。
彦根東
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 済美 済美がやや有利。両チームとも打撃力があり投手陣に不安を抱えているので、普通に考えると打撃戦になりそうだ。両校とも1回戦では救援した2番手が好投しており、投手起用も注目。攻撃力では済美が上回るので、ノーガードの打ち合いになった場合も打ち勝てそうだ。 投手戦はやや意外。済美のエース・八塚は1回戦とは別人の素晴らしい投球だった。津田学園としては打線が沈黙したのは仕方ないとしても、継投が遅れてビッグイニングを許してしまったのが悔やまれる。
津田学園

盛岡大付 盛岡大付がやや有利。1回戦で単打をコツコツ積み上げて足で揺さぶった松商学園に対し、初戦完投したとはいえ9四死球の平松の調子がまずポイント。三浦瑞への継投の判断が重要となりそうだ。盛岡大付打線は松商学園のエース・青柳真から5点以上取ると見ている。 盛岡大付は三浦瑞が先発。1回戦で制球が乱れた平松を後ろに回すのは勇気がいる采配だが、これが成功した。松商学園も持ち味の機動力を存分に発揮して食らいつき、見ごたえある試合だった。
松商学園

前橋育英 総合力でほぼ互角。初戦で打撃好調だった前橋育英としては、先発が予想される北本が降板する前に試合を決める力はある。明徳義塾が前橋育英の投手陣から大量点を奪うのは難しいので、救援登板が予想される市川の交代時期が重要になる。4〜5点が分岐点になりそうだ。 明徳義塾は県大会から救援で力を発揮してきた市川を先発起用してきた。裏目に出たとまでは言えないが、不安定な投球で流れがつかめなかった。前橋育英打線は爆発しなかったが、粘り勝った。
明徳義塾

花咲徳栄 花咲徳栄がやや有利。日本航空石川打線が花咲徳栄の綱脇・清水の投手陣から5点以上取るのは難しいと思うので、日本航空石川のエース・佐渡の踏ん張りがカギ。花咲徳栄は走塁でも思い切り仕掛けてくるので、日本航空石川はこの走塁を封じて活路を見出したい。 佐渡が初回に力みから5失点し、日本航空石川としてはゲームプランが狂った。力みが取れてからは好投するだけに惜しまれる。日本航空石川も綱脇をイニング途中で降板させるなど、持ち味を見せた。
日本航空石川

聖光学院 聖光学院がやや有利。聖光学院の斎藤、聖心ウルスラ学園の戸郷、両エースの投手戦に期待したい。両投手とも真っ直ぐも良いが、それ以上に変化球に魅力がある。斎藤は直球待ちだけでは攻略が難しい好投手なので、スライダー・チェンジアップ対策に注目したい。 聖心ウルスラ学園が先行したが、バント失敗とけん制死で流れを手放し、聖光学院は先発前田を3回で見切る采配で流れを引き寄せた。斎藤が救援登板してからは、ほとんどスキがなかった。
聖心ウルスラ

秀岳館 好カード。広陵の平元が好投して接戦になると予想している。1回戦で中盤以降に打線が爆発した広陵だが、川端・田浦を相手に打線爆発は望み薄だろう。強いて言えば、救援登板が予想される田浦は立ち上がりに制球を乱すことがあるので、そこを叩けるかどうか。 平元の好投は予想通りというより予想以上。秀岳館はバント処理のミスから徐々にリズムを崩し、最後は抑えの田浦が中村に3ランを浴びて勝負が決した。最後は差が開いたが、手に汗握る好試合だった。 ×
広陵

大阪桐蔭 大阪桐蔭がやや有利。智弁和歌山の投手起用次第だが、接戦を予想している。初戦のように継投が遅れると致命傷にもなり得る。初戦の徳山は府大会の不調から脱した投球に見えたが、彼が不調で打撃戦に持ち込めば智弁和歌山にも十分勝機がある。徳山の投球に注目。 徳山は12安打を浴びながら1失点と粘りの投球を見せた。智弁和歌山としては初回の走塁ミスなどでどうにも流れに乗り切れなかった。総合的には、大阪桐蔭の経験と落ち着きが目立った試合という感想。
智弁和歌山

仙台育英 総合力でほぼ互角。初戦ではどちらも投手陣の調子があまり良くなく、打撃戦を予想する。仙台育英は救援登板が予想される佐川の出来が重要。1回戦のように四死球連発では苦しい。遊撃を守る西巻が登板した場合は守備面に不安が出る。日本文理はその弱点を突きたい。 勝敗は的中だが、試合展開は予想外の投手戦に。仙台育英の長谷川は、捕手の交代というアクシデントにも動じず、救援を仰ぐこともなく完封。センバツで完投したことがこの投球につながったのだろうか。
日本文理
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
3回戦 神戸国際大付 戦力的には神戸国際大付がやや有利だが、初戦で坂根が完封勝利した天理は投手陣にめどが立ってきており状況的にはほぼ互角だ。神戸国際大付は初戦で好投した花村の投入時期がカギ。岡野・黒田が登板した場合に、天理打線が得意の長打攻勢を見せて先行したいところ。 7〜9回のチャンスを生かせなかった神戸国際大付。天理はエース・碓井涼が丁寧な投球でコーナーを突き、4番猪田や初戦で2本塁打の6番谷口にほとんど仕事をさせなかったのが勝因と言える。 ×
天理

二松学舎大付 二松学舎大付がやや有利。三本松のエース・佐藤が初戦で14得点の二松学舎大付打線をどれだけ抑えられるかにかかっている。初戦で佐藤は中盤以降やや球が浮いて痛打されるシーンがあり、この試合でも完全に抑えきるのは難しいと見る。三本松は打撃戦に持ち込めるか。 佐藤は初戦に比べて球を低めに集め、さらに三本松の遊撃・黒田らの再三の好守に阻まれ、二松学舎大付打線は4併殺を喫する。三本松は打撃も良かったが、それ以上に守りの良さが光った試合。 ×
三本松

神村学園 神村学園がやや有利。初戦で打線が封じられた神村学園だが打力はあるので、明豊の継投が勝敗のカギを握る。初戦ではエース・橋詰が不調だったので、起用法は頭が痛い。一方で明豊も攻撃力は高く、神村学園としては継投のタイミングを誤らないことが重要になる。 9回表2死から神村学園が3点ビハインドを追いついて延長戦に持ち込む。12回裏2死走者なしから明豊が3点ビハインドをひっくり返してサヨナラ勝ち。これは高校野球の歴史に残る好ゲームだろう。 ×
明豊

東海大菅生 東海大菅生がやや有利。東海大菅生のエース・松本は悪くても3〜4失点くらいに抑えると予想する。青森山田の斉藤勇も2巡目くらいまでは抑えられる可能性があるが、終盤まで抑えきるのは難しそうだ。単打はOKと割り切る投球に活路を見出したい。 両チームエース温存策で来たが、出来に差がありすぎた。少しでも甘く入った球を容赦なく痛打する東海大菅生打線に対し、青森山田は終始後手に回る展開に。青森山田は先制され最後まで波に乗れなかった。
青森山田

盛岡大付 12 投手力で勝る盛岡大付がやや有利と見るが、打撃戦に持ち込めた場合は済美にも十分勝機がある。盛岡大付の平松・三浦瑞が2人とも不調とは考えにくいので、継投のタイミングがカギか。済美のエース・八塚としては、2回戦のように低めのスライダーを決めたい。 5回表裏にお互い満塁本塁打を打ち合う打撃戦で済美にも勝機があったが、盛岡大付の打撃が上回った。3番手で登板した八塚は低めに集める意図は見えたものの、調子自体は良くなかったのが誤算か。
済美

花咲徳栄 10 好カード。ともに投手陣の層が厚いが、前橋育英のほうが投げてみないと分からない部分が大きく、綱脇・清水が盤石な花咲徳栄がやや有利か。花咲徳栄投手陣は4失点以内に抑えると予想する。花咲徳栄は一気の集中打も持ち味で、前橋育英の守りがこれをどう防ぐか。 前橋育英は先発した丸山の制球が不安定で1回表にいきなり4失点。初回で継投する手もあったが続投し、一度も前橋育英に流れが傾くことなく試合が終わった。花咲徳栄は盤石の試合運びだった。
前橋育英

広陵 広陵がやや有利。聖光学院は斎藤が好投しているうちは広陵打線を抑えることも可能だが、9イニングを1人で抑えるのは難しく、斎藤が先発した場合広陵としては終盤にチャンスがありそうだ。聖光学院としては広陵の3番中村をどう抑えるか、それとも歩かせるか注目だ。 聖光学院バッテリーが頭脳的配球で広陵打線の爆発を防いだが、中村にはインハイ攻めを読まれて決勝2ランを被弾。広陵は思い切って山本への継投を決断し、無安打救援で起用に応えてみせた。
聖光学院

大阪桐蔭 大阪桐蔭がやや有利。両チームとも打力はあるが、2回戦では苦しい投手戦を勝ち抜いている。大阪桐蔭打線はまだ火薬に火がついていない状態とも言えるので、長谷川が2回戦と同じ内容なら十分抑えきれる。仙台育英はまず失点を防ぎ、2回戦のようにわずかなスキを突きたい。 「わずかなスキを突きたい」とは書いたが、まさかこうなるとは…。ベースから足が離れ満塁となった後、仙台育英がこの日苦しんだ柿木の直球を捉えての逆転サヨナラ勝ちは、長谷川の好投が生んだものだろう。 ×
仙台育英
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準々決勝 東海大菅生 どちらも打撃好調だが、2投手が完投して投手陣に余力がありそうな東海大菅生が有利と見る。先発はエース・松本を予想するが、三本松の強力打線が相手でも大崩れするとは考えにくい。三本松もエース・佐藤が先発すると思うが、中1日でどれだけのパフォーマンスが発揮できるか。佐藤が3回戦のように低めに集め、ヒットは打たれても長打を許さないことが接戦に持ち込む最低条件となる。 佐藤は制球が定まらず、東海大菅生の長打攻勢に呑み込まれて序盤で試合が決してしまった。三本松は盗塁刺など随所に好守を見せただけに、3回戦までの投球なら接戦に持ち込めたかもしれない。東海大菅生には優勝経験校のような貫録を感じ、盤石の試合運びだった。
三本松

天理 13 天理がやや有利。3回戦で天理はしびれる投手戦を制したが、本来打力はある。エース・橋詰に使えるめどが立たない今、天理打線を抑えきれる投手は見当たらないので、天理打線は5点以上奪えるものと予想する。天理は碓井涼・坂根の左右2枚にめどが立っており、打撃好調な明豊打線も抑えきれそうだ。ただし明豊は3回戦で劇的な試合を勝っており、目に見えない勢いがあるのは要注意だ。 明豊が今大会不調の橋詰を先発させたのはやや意外で、初回6失点で天理打線に火をつけてしまった。その後も天理打線は明豊の4投手をことごとく粉砕したが、甲子園初登板となる輪島の起用が裏目に出て明豊が猛反撃に転じる。9回裏の6得点にはさすがの勢いを感じたが、失点が大きすぎた。
明豊

広陵 10 両チーム連戦となる。劇的な逆転サヨナラ勝ちで勢いに乗る仙台育英だが、現状計算できる投手が長谷川しかおらず、長谷川に連投させるか佐川・西巻に懸けるかの苦しい選択となる。1回戦で6四死球の佐川の登板は少々怖い。山本に使えるめどが立った広陵が有利だろう。3番中村も乗りに乗って、完全に抑えるのは難しそうだ。直近2試合で3得点の仙台育英が勝つには、打撃戦に持ち込むしかない。 仙台育英は先発佐川が3回持たず、仙台育英は積極的な代打策に打って出るも実らず。対照的に広陵は不調の2番手平元を引っ張らずすぐさま代打を送り、1回戦で救援失敗した3番手森の起用もある程度は成功したと言える。投手陣の層を含め、総合力で広陵が上回ったという印象の試合だった。
仙台育英
 
花咲徳栄 10 両チーム連戦となる。盛岡大付は三浦瑞の先発か? 花咲徳栄は抑えを清水が務めるだろうが、綱脇ではなく斎藤の先発もあり得る。盛岡大付としては清水が出てくる前に得意の長打攻勢で試合を決めてしまうことが必要になる。逆に花咲徳栄としては、早い回から清水を投入することも厭わず防戦に努めたい。投手力が高い両チームだが、この試合は点の取り合いも十分に考えられそうだ。 連投の綱脇がツーシームやスライダー・チェンジアップを巧みに操り、盛岡大付打線に全く的を絞らせず、特に好調の3番植田を完全に抑え込んだのは大きい。対照的に三浦瑞はボールになる変化球をことごとく見極められ、追い込んでから花咲徳栄打線に食らいつかれて勝負あった。
盛岡大付
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準決勝 広陵 12 広陵は平元の調子が落ちてきているのがやや気がかりだが、天理も準々決勝で救援した2投手が計6失点と不安を残した。これらの状況を勘案すると、投手力で勝る広陵が有利と予想したい。準々決勝では2安打に「抑えられた」広陵の3番中村はこの試合でもキーポイントになる。一方の天理も準々決勝では20安打13得点だが、相手の投手力不足に助けられての部分が大きく、広陵の山本・平元がしっかり投げれば4〜5失点程度には抑えられると見る。 4安打2本塁打7打点と大爆発の中村は、守備でも軽快な動きを見せ、まさに中村のためにあったような試合。天理としては初回1死2塁など敬遠が考えられる場面もあったが、基本的には勝負に出た。広陵投手陣の調子が予想よりも悪く、天理打線が猛追を見せて両校合計38安打、9回裏の粘りも含め面白い試合だった。
天理

花咲徳栄 投手陣に疲労が出てくるころだが、花咲徳栄の綱脇、東海大菅生の松本はともに熱投するタイプでもないので、まだ余力はあると見る。両チーム打線好調で甲乙つけるのは難しいが、もう1人の投手である清水・戸田を比較した時に、やはり花咲徳栄の清水に軍配が上がる。清水はここまで登板イニングも少なく抑えられているので、いざというときはロングリリーフで乗り切れる強みもある。東海大菅生は長打攻勢で早く清水を引っ張り出したい。 東海大菅生としては4回途中から清水を引っ張り出すことには成功したが、清水の投球が見事で自慢の打線が沈黙してしまった。上林の好走塁などで同点に追いつき持ち味も十分見せたが、甲子園初登板となった3番手の山内が11回に3失点し、結果的には2番手以降の投手の実力・経験の差が勝敗に直結したと言える。
東海大菅生
決勝 広陵 実力差はほとんどないが、最後はセンバツ優勝を経験している広陵・中井監督の経験が生きるのでは、と見ている。余力があった花咲徳栄の清水も準決勝で7回2/3のロングリリーフを余儀なくされ、連投の状況下で球威の低下は避けられないと思われる。一方広陵の平元・山本もお疲れモードで、力のある花咲徳栄打線を抑えきるのは難しいと思うが、森もどこかで投入したい。今大会は非常にボールが飛ぶこともあり打撃戦が想定されるが、やはりポイントは広陵の中村だ。いくら策を練っても調子が落ちた投手では遂行は難しいと思うので、基本的に勝負を避けるのが無難か。 投手陣の疲労度には差がないので打撃陣の勝負になると予想していたが、思った以上に投手陣の調子に差がありすぎた。広陵としては、疲れが少ないと思われる森を9回2死まで登板させなかったのは残念な采配。中村は2本の二塁打を含む3安打だが、いずれも状況的にチームに勇気を与えるような一打ではなかった。広陵は守りのミスも痛い。花咲徳栄バッテリーの真っ向勝負は見事で、打線も素晴らしかった。 ×
花咲徳栄 14


 

大会を終えた感想

 35/48で、試合ごとの的中率は.729。昨夏・今春と比べればほぼ横ばいの数字となった。

 テレビ・新聞等で大きく報じられた通り、今大会は48試合で68本塁打が乱れ飛び、2006年の60本(49試合)を上回る新記録となった。中村(広陵)の個人6本塁打や1試合満塁本塁打2本、代打満塁本塁打といった打撃の新記録が次々に生まれた。理由については様々な憶測が飛び交っているが、投手力・打撃力以前に、当てただけの打球がスタンドに多く飛び込んだというのが個人的な印象だ。ボール・湿度・風など要因は色々考えられるが、これに関しては断定できる要素はない。

 優勝したのは花咲徳栄(埼玉)。埼玉県勢としては夏初めての優勝で、春を含めると2013年の浦和学院以来3度目の優勝ということになる。

 全6試合で9得点以上という圧倒的な攻撃力、綱脇→清水の盤石の継投、投打に実力を見せつけた。もうひとつ見逃せないのは、全試合で先攻を取り、6試合中4試合で初回に先制点を挙げている点だ。先攻・後攻のどちらが有利かは永遠に結論が出ないと思われるが、先攻派のチームとしてはお手本にすべき戦い方であったと言えるだろう。

 

管理人が選ぶ印象に残った試合

順不同で、夏は7試合ピックアップします。あくまで「印象に残った試合」なので、接戦の好ゲームとは限らず、大差ゲームであることもあります。7試合に絞ってはいますが、もちろんほかにも良いゲームはたくさんあります。

  • 1回戦 広陵10−6中京大中京
  • 中京大中京が5回1死で無失点の先発磯村を降板させて継投策に出ると一気に試合が動き、ここから広陵が10得点。予定通りの継投ではあるが、広陵中村の新記録が生まれるきっかけになった試合とも言える。

  • 2回戦 神戸国際大付5−4北海
  • 隠れた好ゲームと言える試合。北海の先発阪口が148キロをマーク、神戸国際大付の6番谷口の2打席連続弾、さらに県大会で出番が少なかった3番手花村の好投と、見どころが多かった。

  • 3回戦 明豊9−8神村学園(延長12回)
  • 神村学園が9回表に3点差を追いついて同点、延長戦に突入。12回表に3点を勝ち越すが、その裏明豊が2死走者なしから1四球を挟む4連打などで同点、最後は押し出し四球で大逆転サヨナラとなった。

  • 3回戦 盛岡大付12−7済美(延長10回)
  • 5回表裏に両チーム満塁弾を打ち合う打撃戦。9回表に盛岡大付が3番植田のソロ本塁打で同点に追いつき、10回表に2打席連続となる3ラン本塁打。植田は大会史上6人目の3季連続甲子園弾となった。

  • 3回戦 仙台育英2−1大阪桐蔭
  • 8回までも中身が濃い好ゲームだったが、すべてが9回に吹き飛んだ。9回2死走者なしから仙台育英が粘り、ベースから足が離れる失策で命拾い。満塁で控えの馬目が大逆転2点タイムリー二塁打で締めた。

  • 準決勝 広陵12−9天理
  • 広陵の3番中村がこの日も2本塁打で、清原超えとなる1大会6本塁打の新記録を達成。7打点のおまけつきでもあったが、天理が終盤に猛反撃、9回裏も5連打で3点を返して粘りを見せた。

  • 準決勝 花咲徳栄9−6東海大菅生(延長11回)
  • 花咲徳栄は好投手の清水が救援して打撃戦の流れを止めるが、9回に代走上林の好走塁もあって東海大菅生が同点に追いつく。最後は投手陣の差が出たが、レベルの高い攻防が見られた試合。

    印象に残った試合 皆様の投票結果

    1位 3回戦 仙台育英 2−1 大阪桐蔭 68
    2位 3回戦 明豊 9−8 神村学園 38
    3位 準決勝 花咲徳栄 9−6 東海大菅生 26
    4位 3回戦 盛岡大付 12−7 済美 15
    5位 準決勝 広陵 12−9 天理 11
    6位 決勝 花咲徳栄 14−4 広陵 8
    6位 1回戦 彦根東 6−5 波佐見 8
    8位 3回戦 広陵 6−4 聖光学院 7
    9位 2回戦 仙台育英 1−0 日本文理 6
    9位 2回戦 大阪桐蔭 2−1 智弁和歌山 6