回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
1回戦 |
九州学院 |
2 |
打撃力の差で九州学院がやや有利。八戸学院光星は甲子園登板経験のある中川・呉屋・八木の3投手が残る強みがある。対する九州学院はエース・伊勢が秋の公式戦をほぼ1人で投げ抜いた。光星打線が伊勢に対してどう対峙して得点を奪うかがカギとなるが、九州学院の強打にも注目。 |
経験豊富な中川の投球術に尽きる。低めに球を集め、九州学院に満足な打撃をさせずゴロアウトの山を築いた。8回表の一挙7点は、控え投手不在の弱みが一気に出てしまった。流れを変える継投があれば…。 |
× |
八戸学院光星 |
9 |
|
大阪桐蔭 |
8 |
総合力で大阪桐蔭が上回る。大阪桐蔭は投の田中、打の青柳・藤井・福田ら昨夏優勝メンバーが残り、大きな死角はない。東海大菅生は勝俣が投打の大黒柱だが、制球力に課題があり、強打の大阪桐蔭打線を抑えきるのはなかなか難儀だ。勝俣が3回までを1失点以内に抑えると面白い。 |
球速のある勝俣は単調な投球に終始し、強打の大阪桐蔭の餌食となってしまう。一方の田中は球速こそないものの、チェンジアップなどをうまく低めに集め、見事な投球術で抑えたという感想である。 |
○ |
東海大菅生 |
0 |
|
常総学院 |
14 |
総合力で常総学院が上回る。米子北は、最速143キロ右腕・高橋が軸。秋は故障から本調子ではなかったが、復活すれば強豪校をも抑えきる実力があり、高橋の調子がこの試合のすべてと言える。攻守に力がある常総学院は機動力もあり、米子北を足で揺さぶって加点していきたい。 |
常総学院は13盗塁を絡めて着実に加点し、米子北は粘る展開に全く持ち込めず。4失策もことごとく失点に結びついてしまった。失策はともかくとして、盗塁に対する警戒はもっとしてほしかったが。 |
○ |
米子北 |
1 |
|
今治西 |
11 |
総合力で今治西が上回る。大声援が予想される桐蔭だが、秋は練習試合も含め甲子園常連校との試合経験が少ない面が非常に不安。打力が持ち味とはいえ、今治西のエース・杉内は制球力に長け、気持ち良く打撃をさせてくれる投手ではない。桐蔭は投手陣の踏ん張りも重要となる。 |
桐蔭守備陣の6失策などで序盤から今治西がペースをつかむが、杉内も9四死球の大乱調でこれにお付き合い。両チームミス連発の乱戦となるが、中盤以降の桐蔭の粘りは見事であったと言える。 |
○ |
桐蔭 |
7 |
|
静岡 |
7 |
打撃力の差で静岡が有利。秋の公式戦打率.421、12本塁打の静岡打線の破壊力が、投高打低と言われるセンバツでも発揮されるかが非常に楽しみ。ただし投手陣には不安もあり、立命館宇治が突くとすればそこだろう。奈良・伊藤の3・4番は勝負強く、初回に1点を奪いたい。 |
立命館宇治は目論見通り? 初回に4番伊藤のタイムリーで1点を先制するが、追加点が奪えなかった。静岡打線は高めに浮いた球を的確にはじき返し、打線の破壊力は想像通りだった。 |
○ |
立命館宇治 |
1 |
|
木更津総合 |
8 |
木更津総合がやや有利。ともに投手を中心とした守りの野球だが、鈴木・早川の2枚看板と秋の公式戦12試合で4失策の堅守を誇る木更津総合が一枚上手と見る。木更津総合は継投も可能だが、岡山理大付はエース・西山が大黒柱。西山が本来の制球力を発揮しての接戦に期待する。 |
3回裏に西山の失投を木更津総合の4番檜村が3ラン、7回裏には制球の乱れと外角に偏りすぎた配球を突かれて同じく4失点。木更津総合の継投が成功したのに対し、西山の不出来が惜しまれる。 |
○ |
岡山理大付 |
3 |
|
敦賀気比 |
3 |
総合力で敦賀気比が上回る。エース・平沼を始め昨夏4強時のレギュラーが3人残る敦賀気比は、長打力こそ前年に劣るが投手陣の厚みは増し、その実力は昨年に劣らない高水準だ。奈良大付は好投手の坂口が大黒柱。敦賀気比打線を5回まで1〜2点程度に抑えれば勝機は見えてくる。 |
坂口ら奈良大付の3投手は6本の長打を浴びながら土俵際でよく踏ん張ったが、打線がわずか1安打の上に必要以上の早打ちで平沼に脅威を与えるに至らず。点差以上に敦賀気比ペースの試合と感じた。 |
○ |
奈良大付 |
0 |
|
仙台育英 |
12 |
神宮大会覇者の仙台育英がやや有利。仙台育英は何と言ってもプロ注目の好投手・佐藤世の存在が大きいが、昨年の甲子園メンバーが7人残る神村学園も強打で迎撃する。仙台育英は平沢ら打者にも好素材が多く、神村学園としては失点を抑えることも重要。接戦に持ち込みたい。 |
佐藤世は制球が定まらず、調子が悪いほうの出来ながら、中盤以降うまく修正した。神村学園の2投手は辛抱強く投げていたが、7失策が投手の足を引っ張ってしまい、予想以上に点差が開いてしまう。 |
○ |
神村学園 |
0 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
1回戦 |
浦和学院 |
2 |
昨年・一昨年の優勝校がいきなり激突する好カード。強打と継投で昨春優勝の龍谷大平安は、左腕・高橋が全試合完投で打力も昨年より落ちる。投打に実力が高い浦和学院が有利と思われるが、昨年の甲子園も経験する高橋の攻略は容易ではない。ロースコアなら平安のペースだろう。 |
江口・高橋の中身が濃い素晴らしい投手戦、さらにバックの再三の好守も目立った。延長戦に突入して後攻の龍谷大平安ペースとも思ったが、変化球が冴えわたった江口を最後まで攻略できなかった。 |
○ |
龍谷大平安 |
0 |
|
英明 |
1 |
総合力で英明が上回る。四国大会王者の英明は田中・中西の両左腕が安定し、打線も小柄ながら力強い。対する大曲工には突出した選手が不在ながら、粘り強さとまとまりがある。英明としては、序盤から加点する展開が理想。投手力に自信があるとはいえ、接戦になるのは怖い。 |
初回に先制しながらあと一押しできず、英明としては最も恐れていた試合展開に。大曲工は3回までパーフェクトに抑えられていたが、中盤からファーストストライクを積極的に振るようになり、打線に火が付いた。 |
× |
大曲工 |
4 |
|
県岐阜商 |
4 |
総合力で県岐阜商が上回る。県岐阜商の最速152キロ右腕・高橋はドラフト1位候補でもあり、四死球から乱れることもない好投手。攻撃力のある松商学園が機動力も絡めてどう揺さぶれるか。一方で県岐阜商は打力にはやや不安があり、松商学園としてはうまく継投でかわしたい。 |
高橋の調子は最高ではなかったが、ピンチでのギアの上げ方が見事で2安打1失点。県岐阜商は失敗もあったものの、機動力も使ってうまく相手を揺さぶり、最後まで試合の主導権を渡さなかった。 |
○ |
松商学園 |
1 |
|
近江 |
2 |
昨夏甲子園の経験がある近江がやや有利。近江のエース・小川は悪くとも3失点以内に抑えると見るが、九産大九州の横手左腕・岩田がどの程度失点を抑えるかがこの試合のカギを握りそう。昨秋の近江打線はつながりを欠いたが、甲子園経験者の日比ら強打者が多く底力がある。 |
岩田は立ち上がりこそ制球難で1点を失うが、その後は徐々に良いコースに決まり始め、近江打線は芯で捉えることすらできなかった。しかし投手戦は昨夏の経験がある小川に軍配が上がった。 |
○ |
九産大九州 |
0 |
|
天理 |
7 |
打撃力の差で天理がやや有利。天理打線は秋の公式戦7本塁打の長打力を誇るが、糸満は金城乃・安谷屋の左右2投手の継投で挑む。ただし天理の投手陣はスキなしとも言えないので、糸満が勝つとすれば打撃戦に持ち込んだ場合だろう。得意の機動力で揺さぶり、乱戦に持ち込みたい。 |
天理が拙攻で序中盤のチャンスを逸して接戦となるが、7番橋本の三塁打、そして4番坂口の2ランで球場の雰囲気までガラリと変わった。左腕・斎藤もいつも通りゴロを量産する投球ができていた。 |
○ |
糸満 |
2 |
|
健大高崎 |
9 |
健大高崎がやや有利。昨夏8強の健大高崎の機動力・攻撃力は今チームでも健在だが、投手陣は左腕・川井に次ぐ投手がいないのが弱点。宇部鴻城が中国大会1回戦までのような豪打を発揮できれば面白い。宇部鴻城はエース・上西の安定感が抜群だが、控え投手の能力も高い。 |
トスのミス、打撃妨害、中継の乱れ…。宇部鴻城としては神宮大会の再現となってしまった。健大高崎はミスもあったものの積極的に次の塁を狙う「機動破壊」が健在。最後まで攻めの姿勢を貫いた。 |
○ |
宇部鴻城 |
1 |
|
二松学舎大付 |
4 |
投打とも二松学舎大付が上回る。松山東の打力では、昨夏甲子園マウンドも経験した2年生左腕・大江を打ち崩すのは困難。松山東のエース・亀岡がどこまで粘り強く失点を食い止めるかが試合の行方を左右する。ただし二松学舎大付も延長15回の試合を制するなど粘り強い。 |
大江は16奪三振で基本的には抑えていたが、内野安打・四死球・制球ミスといったわずかなスキを松山東が見逃さなかったことに尽きる。大応援団も大いに味方となった。松山東会心の試合。 |
× |
松山東 |
5 |
|
東海大四 |
3 |
打撃力の差で東海大四がやや有利。豊橋工の好投手・森は、秋は故障に苦しんだが回復具合が気になる。万全なら互角の勝負になりそうだが、不調だと危うい。東海大四は昨夏甲子園経験者は少ないものの、好投手・大澤をはじめ野手にも好素材が多く、総合力ではさほど見劣りしない。 |
両エースともストライクゾーンを広く使い、頭脳的に相手打者を抑えた。東海大四は6回までに5度も3塁に走者を進めながら無得点。豊橋工としては落球で一気に3失点したワンプレーが惜しまれる。 |
○ |
豊橋工 |
0 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
2回戦 |
大阪桐蔭 |
4 |
2012年の春夏決勝で対戦した因縁のカードは、今回も大阪桐蔭が優位。ただし八戸学院光星の初戦の内容は非常に良く、リベンジの可能性は十分に感じさせる。ポイントは大阪桐蔭打線の爆発を食い止めること。光星のエース・中川が初戦のように低めに集めれば好勝負に期待できる。 |
中川は立ち上がりこそ乱調だったが、2〜6回まで三者凡退に抑えたのは見事。しかし大阪桐蔭のエース・田中はそれ以上で、この試合でも低めの変化球が冴えわたった。光星はややスイングが大きかったか。 |
○ |
八戸学院光星 |
1 |
|
常総学院 |
8 |
戦力的に常総学院が優位に立つ。初戦での常総学院は投打に安定していたが、今治西はエース・杉内の乱調が心配。初戦のように制球が乱れると、大量失点につながりかねない。しかし杉内がいつも通り微妙なコースを丹念に突く投球を実行できれば、1〜2点差の接戦になるだろう。 |
この試合でも杉内の制球が定まらず、初回に満塁弾を被弾。4回途中で降板となり、試合が傾いてしまった。それでも救援の吉本が6回以降無失点に抑え、チーム一丸となって1点を奪う姿は良かった。 |
○ |
今治西 |
1 |
|
静岡 |
4 |
打撃力の差で静岡が有利。初戦で早川・鈴木の継投が成功して無失策の木更津総合だが、強打の静岡を相手にロースコアで守り勝つのはなかなか難しい。5点くらいの援護点が欲しいところ。初戦で4安打1失点完投の静岡のエース・村木がどこまでの投球をするかも非常に注目。 |
木更津総合は無失策の上に静岡の長打攻勢を防ぎ、攻めても14安打で目論見通りにゲームを進めていたとも言えるが、あと1本出ずに13残塁。村木は無四球の上に、粘り強い投球だった。 |
○ |
木更津総合 |
2 |
|
仙台育英 |
1 |
好カード。初戦で佐藤世の調子がイマイチだった仙台育英、打線のつながりを欠いた敦賀気比。この点をどう修正するかを見たいが、佐藤世の修正能力の高さと秋の公式戦をほぼ1人で投げ抜いた経験値を買いたい。堅実にバントで送る敦賀気比とガンガン打ってくる仙台育英の対比も面白い。 |
佐藤世は1球の失投による2失点のみだが、初戦同様調子は今一つだったように思う。敦賀気比のエース・平沼は両サイドをうまく使った巧みな投球で、強打の仙台育英をよく翻弄して抑えきった。 |
× |
敦賀気比 |
2 |
|
浦和学院 |
5 |
投打とも浦和学院が上回る。ただし大曲工は1回戦で中盤まで我慢を続け、最後には左腕の好投手を攻略した。同タイプの浦和学院をも食うことは可能だろう。浦和学院としては、先制点を奪って常に最低2〜3点程度のリードを保ったまま押し切る展開が理想的。接戦は怖すぎる。 |
初回に本塁打で先制した大曲工、バント失敗などで追加点を奪えなかったが、投打に力は出し切ったように見えた。浦和学院は3回に犠飛で3点目を奪い、かなり精神的に優位に立つことができた。 |
○ |
大曲工 |
1 |
|
県岐阜商 |
3 |
県岐阜商がやや有利。緊迫した投手戦が予想される。初戦で県岐阜商は積極的な走塁が功を奏す場面もあったが暴走も散見されたし、近江は送りバント失敗が痛かった。月並みではあるが、打線のつながりが出たほうが有利になる。近江の小川としては、走者自体をあまり出したくない。 |
両投手の調子の差が出た。高橋はカーブがイマイチだったものの直球主体で近江打線を最後までほぼ完ぺきに抑え込んだが、小川は立ち上がりに乱れた。その差が最後まで埋まらぬまま、県岐阜商が逃げ切った。 |
○ |
近江 |
0 |
|
天理 |
1 |
天理がやや有利。健大高崎のエース・川井は初戦でも終盤に球威が落ちており、天理打線を9回まで抑えきるのは難しいと見る。健大高崎は塁に出れば自慢の機動力があるが、問題は天理のエース・斎藤がどこまで出塁を許してくれるか。また、左腕投手を相手に盗塁できるかも注目したい。 |
健大高崎は盗塁がなく、さらにこの試合も走塁ミスがあったものの、意表を突く走塁で勝ち越し。存分に「機動破壊」を実演した。川井も好投し、天理打線が想像以上に沈黙してしまった。天理は3年前のリベンジならず。 |
× |
健大高崎 |
3 |
|
東海大四 |
3 |
戦力的には東海大四が優位、しかし勢いでは松山東に分がありそうだ。土曜日でもあり、今回も大応援団で相手にプレッシャーをかけそう。だが東海大四のエース・大澤は能力が高いほかに精神的にタフで、動じないと見た。東海大四としては勢いをつけるためにタイムリーで先制点が欲しい。 |
初回の2ランで挙げた得点を必死に好守で守り抜いた松山東、しかし最後は亀岡の疲労を突いた東海大四が上回った。大澤をはじめ東海大四は、松山東の大声援に負けない精神力があった。 |
○ |
松山東 |
2 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
準々決勝 |
大阪桐蔭 |
5 |
2試合とも大差で勝ち上がった常総学院に対し、大阪桐蔭は2回戦で打線の爆発が止められて苦しんだ。常総学院の左腕エース・鈴木は2試合とも球数が少なく温存できており、強打の相手に対し真価が問われる。大阪桐蔭の左腕エース・田中は低めの変化球が2試合ともうまく決まっており、常総学院打線はこの球に対する対策が出来ているかが勝敗の分かれ目。春の時点では見極めが難しそうだ。 |
田中は前の2試合に比べて球が高めに浮き、先頭打者本塁打を浴びるなど常総学院に先行を許すものの、そこからの踏ん張りは見事。4点目を阻止した中継も良かった。雨でやや湿ったグラウンド、わずかなバウンドの乱れから大阪桐蔭が逆転するが、そこに至るまでの集中力が素晴らしい。 |
○ |
常総学院 |
3 |
|
敦賀気比 |
4 |
敦賀気比の好投手・平沼の力で守りきるか、静岡の打線が爆発するか、興味深いカード。4点くらいが勝敗の分かれ目と見る。ポイントは静岡のエース・村木の投球。敦賀気比は打力もあるだけに、2回戦のように走者を出しながら粘り切るのを許してくれるとは限らない。村木が3〜4失点程度に抑えれば、好投手の平沼とはいえ静岡に分がある。それ以上の点数は敦賀気比ペースと言える。 |
村木を2回までで見切った采配が良く、敦賀気比も3点目を奪った後1死満塁のチャンスを連続三振で逃し、試合がもつれていく。静岡が敵失などで同点とした後、雨のグラウンド整備で時間が空いたのが流れ的に影響した可能性があるかもしれない。最後は昨夏の経験がある敦賀気比がわずかに上回った。 |
○ |
静岡 |
3 |
|
浦和学院 |
5 |
優勝の行方を占う意味で山場となりそうな一戦。エースの実力では県岐阜商、打撃力を含めた総合力では浦和学院が勝る。県岐阜商が連戦となるのに対し、浦和学院は中1日の休養があり、この差が思った以上に大きい気がする。県岐阜商のエース・高橋はここまで2試合とも110球前後で終わらせてはいるが、2回戦は直球主体で想像以上に疲労がたまっているかもしれない。 |
粘り強く丹念に投げていた高橋だが、連投による球威の低下が終盤にはごまかしきれなくなった。そこを的確に突いた浦和学院の集中打も見事、そしてエース左腕・江口はこの日もインコースの直球と低めの変化球のコンビネーションがうまく決まり、最後まで県岐阜商打線に的を絞らせなかった。 |
○ |
県岐阜商 |
0 |
|
健大高崎 |
0 |
健大高崎がやや有利。両チームとも連戦で、なおかつ投手陣はエースの比重が高いチーム。連投となれば普段の実力が出せるとは限らず、試合の行方は予断を許さないが、健大高崎の攻撃的な機動力が生きるのではないだろうか。東海大四は打線のカギを握る3番山本・4番邵に当たりが出ているのが大きく、ここまでの2試合でつながりを欠く打線の奮起が重要になる。 |
両チームとも意表を突く控え投手先発。その中でも打線の爆発を許さず、健大高崎としてはもったいない走塁失敗・けん制死・送りバント失敗が目立つ結果となってしまった。東海大四は健大高崎の機動力を完全に封じたのが大きく、打線はつながりを欠いたものの逃げ切ることができた。 |
× |
東海大四 |
1 |
回戦 |
試合スコア |
管理人予想 |
予想結果と試合解説 |
結果 |
準決勝 |
大阪桐蔭 |
0 |
昨夏準決勝と同一カード。中1日とはいえ、さすがに3試合連続完投で両エースとも疲労がたまってくるころだ。昨夏の敦賀気比はエース・平沼の疲労蓄積により大阪桐蔭に敗れたとはいえ、平沼先発以外の選択肢はないだろう。両エースとも準々決勝では本調子ではなかったが、大阪桐蔭の田中の出来のほうに不安を感じる。一方で打線は大阪桐蔭のほうがよく振れており、この試合は打線の調子の差で大阪桐蔭が押し切ると見た。 |
予想は大ハズレ。打線ではなくエースの調子の差によって序盤で試合が決まってしまった。田中は直球の伸びに欠け、その影響で低めの変化球も敦賀気比打線に自信を持って見送られ、ストライクを取りに行くと痛打されてしまった。敦賀気比の6番松本哲幣は1試合2本の満塁弾で、これは大会史上初。敦賀気比は昨夏のリベンジに成功した。 |
× |
敦賀気比 |
11 |
|
浦和学院 |
1 |
昨秋の神宮では浦和学院がコールド勝ちしているが、今回も浦和学院が優位。ただし神宮の時と比べ、東海大四のエース・大澤は球威も制球力も増しており、準々決勝では球数もかなり抑えられたので今度は大差とはいかないだろう。疲労度においては、浦和学院のエース・江口のほうが心配。この試合のポイントは、東海大四は打線のつながり、浦和学院は勝負どころでの長打ではないだろうか。3点差以内の接戦を予想する。 |
試合展開自体はおおむね予想通りだが、浦和学院がチャンスであと一本出なかったのが痛い。逆に大澤はピンチに全く動ぜず、打っても3安打2打点。プレッシャーのかかる場面でセーフティスクイズも決め、精神力の強さを改めて見せつけられた。東海大四の守り勝ちの試合で、北海道勢として春は52年ぶりの決勝進出となった。 |
× |
東海大四 |
3 |
決勝 |
敦賀気比 |
3 |
準決勝では序盤こそ派手に打った敦賀気比だが、甲子園初登板の3投手をほとんど捉えることができなかった。連投となる東海大四のエース・大澤の調子次第では最少失点で抑えることは十分可能だろう。一方で敦賀気比のエース・平沼は強敵との対戦が続き、4試合連続完投で大澤以上の疲労が予想される。2004年夏は試合中盤あたりから球場全体が北海道勢の初優勝を後押ししたが、そういう雰囲気が出れば東海大四ペースになりそうだ。東海大四としては観衆を味方につけるワンプレーが出るかどうかがカギ。敦賀気比はそうなる前に序盤で試合を決めたい。 |
試合は両チームともここまでの打線の不調を物語るように湿っていたが、それ以上に両投手のピンチでの踏ん張りが光る。大澤は自らの2つの野選で作った無死満塁のピンチを無失点で切り抜け、強心臓ぶりを見せつけた。球場の雰囲気としては、前日2本塁打の松本に対する声援と北陸勢初の甲子園優勝という悲願もあり、やや敦賀気比寄りだったように思う。その松本がこの試合も2ランで試合を決めた。 |
○ |
東海大四 |
1 |