都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北北海道 | 武修館 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
南北海道 | 東海大四 | 21年ぶり5回目 | B | B | B | B | C | B |
青森 | 八戸学院光星 | 2年ぶり7回目 | B | B | B | B | C | B |
岩手 | 盛岡大付 | 2年ぶり8回目 | B | B | B | A | B | B |
秋田 | 角館 | 初出場 | C | C | C | B | C | C |
山形 | 山形中央 | 4年ぶり2回目 | B | B | B | B | C | C |
宮城 | 利府 | 初出場 | C | C | B | C | C | C |
福島 | 聖光学院 | 8年連続11回目 | B | B | B | B | B | B |
茨城 | 藤代 | 3年ぶり3回目 | C | B | B | B | C | C |
栃木 | 作新学院 | 4年連続10回目 | B | B | A | B | B | B |
群馬 | 健大高崎 | 3年ぶり2回目 | B | B | B | B | B | B |
埼玉 | 春日部共栄 | 9年ぶり5回目 | B | B | B | B | C | B |
千葉 | 東海大望洋 | 初出場 | B | B | B | B | C | B |
東東京 | 二松学舎大付 | 初出場 | B | B | B | B | B | B |
西東京 | 日大鶴ヶ丘 | 6年ぶり3回目 | B | B | B | B | C | B |
神奈川 | 東海大相模 | 4年ぶり9回目 | A | A | A | A | A | A |
新潟 | 日本文理 | 2年連続8回目 | B | A | B | A | A | A |
長野 | 佐久長聖 | 2年ぶり6回目 | C | C | C | B | C | B |
山梨 | 東海大甲府 | 2年ぶり12回目 | B | B | B | B | C | B |
静岡 | 静岡 | 3年ぶり23回目 | B | B | B | B | C | B |
愛知 | 東邦 | 6年ぶり16回目 | B | A | B | B | B | B |
岐阜 | 大垣日大 | 2年連続3回目 | B | B | B | B | B | B |
三重 | 三重 | 2年連続14回目 | B | B | B | B | B | B |
富山 | 富山商 | 10年ぶり16回目 | B | B | C | B | C | B |
石川 | 星稜 | 2年連続17回目 | B | B | B | B | B | B |
福井 | 敦賀気比 | 5年ぶり6回目 | B | B | B | B | B | B |
都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 |
滋賀 | 近江 | 6年ぶり11回目 | B | B | B | B | C | B |
京都 | 龍谷大平安 | 2年ぶり33回目 | A | A | A | A | A | A |
大阪 | 大阪桐蔭 | 3年連続8回目 | A | A | A | A | A | A |
兵庫 | 神戸国際大付 | 初出場 | B | B | B | B | B | B |
奈良 | 智弁学園 | 3年ぶり17回目 | A | A | B | A | A | B |
和歌山 | 市和歌山 | 10年ぶり4回目 | C | B | B | C | C | C |
岡山 | 関西 | 3年ぶり9回目 | B | B | B | B | B | B |
広島 | 広陵 | 4年ぶり21回目 | B | A | A | B | B | B |
鳥取 | 八頭 | 4年ぶり8回目 | C | C | C | C | C | C |
島根 | 開星 | 3年ぶり9回目 | B | C | B | B | B | B |
山口 | 岩国 | 7年ぶり5回目 | C | B | B | B | C | B |
香川 | 坂出商 | 20年ぶり8回目 | C | C | C | C | C | C |
徳島 | 鳴門 | 3年連続9回目 | B | B | B | B | B | C |
愛媛 | 小松 | 初出場 | C | B | C | B | C | C |
高知 | 明徳義塾 | 5年連続16回目 | A | A | A | A | A | A |
福岡 | 九州国際大付 | 3年ぶり5回目 | A | A | B | A | A | B |
佐賀 | 佐賀北 | 2年ぶり4回目 | C | C | B | B | C | C |
長崎 | 海星 | 3年ぶり17回目 | C | B | C | B | B | C |
熊本 | 城北 | 6年ぶり4回目 | C | C | B | B | C | C |
大分 | 大分 | 初出場 | B | B | C | B | B | B |
宮崎 | 日南学園 | 3年ぶり7回目 | B | B | B | B | B | B |
鹿児島 | 鹿屋中央 | 初出場 | B | C | C | B | C | B |
沖縄 | 沖縄尚学 | 2年連続7回目 | A | A | A | A | A | A |
日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 | |||
A | 7 | 10 | 7 | 9 | 8 | 6 | ||
B | 29 | 29 | 32 | 35 | 18 | 30 | ||
C | 13 | 10 | 10 | 5 | 23 | 13 |
高校名 | ||
---|---|---|
◎本命 | 優勝候補の筆頭的存在 | 東海大相模、龍谷大平安、沖縄尚学 |
○対抗 | 優勝候補の二番手集団 | 日本文理、大阪桐蔭、明徳義塾 |
△穴 | 優勝する実力は十分にある | 作新学院、広陵、九州国際大付 |
※注目 | 管理人の個人的な注目校! | 盛岡大付、佐久長聖、近江 |
解説 | 今年も断トツの優勝候補は存在しない。しかし当然、春夏連覇を狙う龍谷大平安が中心となろう。強いて言えば投手陣のほうが不安。東海大相模は投打に実力が高く勢いがあり、沖縄尚学は甲子園経験豊富で戦力も揃う。大阪桐蔭は投手陣がやや寂しいものの打撃力はトップクラス。逆に明徳義塾はエース・岸を打線がどれだけ援護できるか。日本文理は春は初戦敗退に終わったが、ツボにはまればとても怖い。九州国際大付は若生監督のラストイヤーを飾れるか。作新学院や広陵も上位進出が視野に入る。 投打に注目が集まる松本を擁する盛岡大付は夏の初勝利から快進撃に期待したい。佐久長聖は故障明けの左腕・寺沢の回復次第では上位進出もある。県大会で前評判がそれほど高くなかった近江はなかなか面白い。 |
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 龍谷大平安 | 1 | センバツ王者の龍谷大平安がやや有利。チームカラーは似通っており、がっぷり四つの戦いになるのではないだろうか。決定的な違いは投手陣。継投の龍谷大平安に対し、春日部共栄は左腕・金子の力で勝ち進んできた。金子が県大会のように低めに球を集めて長打攻勢を防げるか。 | 明らかに不調の龍谷大平安先発・元氏だったが、初回ということで投手交代を躊躇したか。投手交代が遅れていきなり5失点しては、強打の龍谷大平安としても攻撃に制約が生まれて厳しい戦いとなってしまった。 | × |
春日部共栄 | 5 | ||||
敦賀気比 | 16 | 総合力で敦賀気比が上回る。敦賀気比は昨春甲子園4強のメンバーはあまり多くないものの、県大会.438の強力打線が持ち味。一方坂出商も.392と当たっており、打線のつながりがあるチーム。敦賀気比の2年生エース・平沼がどれほどの投球を見せるかがカギを握ると見る。 | 敦賀気比打線の打球の強さが想像以上。坂出商は外野の後逸が2度など残念なミスが多発し、打線も平沼の速球に対し振り抜くことができず、当てるのが精一杯。思った以上に得点差が開いてしまった。 | ○ | |
坂出商 | 0 | ||||
日大鶴ヶ丘 | 0 | 打撃力は日大鶴ヶ丘、投手力は富山商が上回る。富山商は継投も可能だが、最速146キロ左腕・森田の投球が重要なのは自明の理。対する日大鶴ヶ丘は予選で7本塁打の強打が売りだが、長打攻勢はなかなか難しいだろう。日大鶴ヶ丘がどのように1点ずつ積み上げるかが興味深い。 | 県大会であまり状態が良くなかった森田が、見事に修正して完封。日大鶴ヶ丘はもう少し揺さぶりがあるかと思ったが、チャンスで投手の秋山に代打を送らないなど、淡々とした攻撃であっさり土俵を割った。 | × | |
富山商 | 2 | ||||
東邦 | 11 | 総合力でほぼ互角。日南学園は不戦勝があるため予選はわずか4試合で経験値不足がやや心配。チーム打率が.246と振るわなかったが、長打力を秘めており決して侮れない。東邦はセンバツ4強の豊川を破るなど、1試合ごとに力をつけてきた。1年生右腕・藤嶋の投球に期待したい。 | 県大会で1失点の日南学園投手陣に対し、東邦が鋭いスイングで20安打11得点と打力が目立った。藤嶋は及第点の投球内容。日南学園としては、エース左腕・横川の不出来が惜しまれる。 | ○ | |
日南学園 | 3 | ||||
星稜 | 5 | 総合力でほぼ互角。両校とも圧倒的な攻撃力はなく、投手陣の層は厚いので、1点を争う接戦に期待したい。昨夏甲子園のマウンドも経験してKOされた苦い経験を持つ星稜のエース・岩下だが、今年は継投策になりそうだ。県大会決勝での8点差大逆転も含め、勝利に懸ける執念を買う。 | 期待通りの接戦になったが、序盤に3点を奪った静岡がチャンスを再三作りながら4点目を奪えず、その間に星稜が逆転した。星稜としては、県大会で常に救援を仰いだ岩下が完投したのも大きい。 | ○ | |
静岡 | 4 | ||||
日本文理 | 5 | 打撃力の差で日本文理が有利。とはいえ、日本文理はセンバツでも好投手を打ち崩せず初戦敗退。大分の最速152キロ右腕・佐野が本来の投球をすれば、勝敗の行方は全く見えない。日本文理は県大会での犠打が7つにとどまり、好投手の佐野を相手にどのような攻撃を見せるか。 | 日本文理が2本の本塁打で好投手の佐野を攻略した。とはいえ、得点したイニング以外は再三チャンスを作りながら、つながりを欠いた。大分は失点より、けん制死などの走塁ミスが悔やまれる。 | ○ | |
大分 | 2 | ||||
大垣日大 | 12 | エース・高田ら昨夏甲子園のスタメンが5人残る大垣日大がやや有利。両チームともしぶとくそつなく加点する印象があり、投手陣の踏ん張りがポイントになる。昨夏は粘り切れず終盤に失点した高田の成長が楽しみ。藤代は県大会で厳しい相手を破った自信が勝利への糧になるか。 | 藤代が初回に8点を先制するも、大垣日大が大逆転。8点差の逆転は甲子園最多タイだ。2番手投手の出来と打撃力に差があったと言えるが、それにしても大垣日大の甘い球を逃さない打撃は見事の一言。 | ○ | |
藤代 | 10 | ||||
健大高崎 | 5 | 絶対的エース・柳川を擁する岩国に対し、健大高崎は今年も自慢の機動力が健在。岩国の2年生捕手・水野は強肩でスローイングも良く、走者を出してからの駆け引きが楽しめそうだ。センバツで1得点に終わった岩国打線が、継投策の健大高崎投手陣をどう攻略するかも気になる。 | 健大高崎が持ち味の機動力を存分に発揮し、試みた4盗塁がすべて成功、おまけに4人全員が本塁を踏んだ。岩国バッテリーのけん制は多かったが、それでも健大高崎に自信を持ってスタートを切られていた。 | ○ | |
岩国 | 3 | ||||
鹿屋中央 | 2 | 鹿屋中央がやや有利。県大会決勝で智弁和歌山を破った市和歌山は、容易に土俵を割らない粘りに特徴があり、鹿屋中央は七島・米沢の両左腕で失点をある程度計算できる。接戦になるか差が開くかは、市和歌山のエース・赤尾の調子次第。接戦になれば市和歌山の勢いが怖い。 | 市和歌山が堅守で再三のピンチを併殺で凌いだが、鹿屋中央も終盤追いついて延長戦に。最後はアウトカウント間違いによりサヨナラとなったが、手に汗握る好ゲームだった。鹿屋中央は米沢の好救援が光る。 | ○ | |
市和歌山 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
1回戦 | 佐賀北 | 2 | 戦力差はあまりない。佐賀北は7年前の優勝時と似ており、左右2枚の投手陣に、打力はないもののしぶとく得点を奪う攻撃が健在。利府は県大会で強打が目立ったが、もともと打力を看板とするチームではなく、こちらも1点ずつ取る野球が基本。投手陣は佐賀北のほうが計算できる。 | 内容的には互角の好勝負だったように思う。佐賀北としては、エース・福井への継投で勝利パターンに持ち込むものの、四球と失策がもとで思いのほかあっさり失点してしまったのが誤算かもしれない。 | × |
利府 | 4 | ||||
広陵 | 4 | 広陵がやや有利。広陵は県大会ではエース・吉川がほとんど投げたものの、控え投手の層も厚い。三重は絶対的エース・今井の試行錯誤が続いているものの、調子を上げている。強力な三重打線が先取点を奪い、今井を援護できる展開になるか。広陵が先制すると差が開くこともありそう。 | 広陵は昨春甲子園に続き、延長戦を勝ちきれなかった。9回に2点ビハインドを追い上げた三重の粘りが素晴らしい。吉川としては、9回2死1、3塁からの四球で同点の走者を2塁に進めたのが悔やまれる。 | × | |
三重 | 5 | ||||
東海大甲府 | 1 | 東海大甲府がやや有利。佐久長聖の最速143キロ左腕・寺沢は、背番号10に降格したとはいえ、能力的には非常に高い。故障からの回復具合と調子が気がかり。寺沢の故障中に成長を見せた右腕・両角と合わせ、東海大甲府の強力打線にどう立ち向かうかがポイントになるだろう。 | 佐久長聖投手陣の調子が見どころだったが、寺沢・両角が持ち味を発揮して東海大甲府打線の爆発を防ぎ接戦になった。東海大甲府の高橋はよく投げていたが、四死球が失点に結びついたのが惜しまれる。 | × | |
佐久長聖 | 3 | ||||
九州国際大付 | 1 | 九州国際大付がやや有利。県大会7本塁打の強打と長身の強力投手陣に期待。対照的に東海大四は小柄なチームだが、エース・西嶋は抜群の制球力と緩急をつけた投球術が光る。九州国際大付も振り回す単純な打撃陣ではないだけに、西嶋の投球術がどこまで通用するかが注目だ。 | 西嶋の投球術が完全に九国打線を上回った。九州国際大付は1・2回のチャンスでのけん制死で波に乗り損ね、東海大四のつなぎの打撃に屈し、継投策も決まらなかった。東海大四の完勝と言えるゲーム。 | × | |
東海大四 | 6 | ||||
神戸国際大付 | 1 | 神戸国際大付がやや有利。県大会で11三振の聖光学院打撃陣と、67奪三振の神戸国際大付・黒田の対戦は見ものである。8年連続出場の聖光学院だが、甲子園経験者は少ない。同校にしては珍しく、絶対的エースが不在の継投のチームで、継投のタイミングも勝敗を分けそう。 | 流れが二転三転した試合。黒田は四死球が多く再三ピンチを迎えるも、聖光学院はもったいないスクイズ失敗などでチャンスを何度も逃し最少得点止まり。最後は聖光学院の打力がわずかに上回った印象。 | × | |
聖光学院 | 2 | ||||
山形中央 | 9 | 投手力は山形中央、打撃力は小松が上回り、戦力差はほとんどない。小松は初出場だが、甲子園経験がある宇佐美監督が率いて色々と手を尽くしてくる。山形中央の石川・佐藤僚の左右2枚の投手陣は強力で、小松がどう対抗するかが最大のポイント。うまく揺さぶりたい。 | ノーガードの打ち合いだったが、随所に好守が見られた好ゲームでもあった。高校野球は9人ではなく18人でやるものであると再認識した試合。山形中央の9回の4点は、県大会決勝を思わせる素晴らしい粘りだった。 | ○ | |
小松 | 8 | ||||
明徳義塾 | 10 | 好カード。明徳義塾の絶対的エース・岸と、高校通算73本塁打の智弁学園・岡本との対戦がとても楽しみ。なのだが、勝敗を分けるのは、むしろ決め手に欠ける智弁学園投手陣と迫力に欠ける明徳義塾打線の対決のほうではなかろうか。明徳義塾打線は5点以上奪いたいところ。 | 注目の岸・岡本の対決は4打数2安打1打点2三振。想像以上に智弁学園投手陣が打ち込まれ、特に先発・尾田に代打を送った後は流れが一気に明徳義塾に傾いてしまった。明徳義塾のコンパクトな打撃が光る。 | ○ | |
智弁学園 | 4 | ||||
大阪桐蔭 | 7 | 総合力で大阪桐蔭が上回る。両校とも打線に自信を持ち、打撃戦が想定されるが、長打自慢の大阪桐蔭に対し、開星の投手陣は制球力に欠けており抑えることは難しいと読む。大阪桐蔭は最低でも5〜6点は取ると思われるが、投手力は高くはないので、開星としては7点以上欲しい。 | 開星は初回に4点を奪うものの、追加点が奪えなかった。逆に開星は守りの乱れに加え、四死球・暴投・ボークと悔いの残る失点が続いてしまい、結果的に被安打4で7失点となったのはとても惜しい。 | ○ | |
開星 | 6 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 二松学舎大付 | 7 | 二松学舎大付がやや有利。海星の石場・吉田の継投策に対し、二松学舎大付の打線が持ち味のつながりを見せるかどうかがポイント。3〜4点くらいの接戦に期待したい。二松学舎大付としては、本来は5番を打つ高校通算56本塁打の巨漢・秦の復調が待たれる。彼の打撃にも注目。 | 海星得意の継投策だが、県大会での形にこだわりすぎ、ちょっと石場の交代が遅かったように思う。二松学舎大付は失点直後に秦の本塁打でリードを広げ、さらに左腕大江ら1年生の活躍も非常に目立った。 | ○ |
海星 | 5 | ||||
近江 | 8 | 投手力の差で近江が優位に立つ。近江は県大会6試合で.491という驚異的なチーム打率を残し、好投手の2年生エース・小川は安定し、機動力も守備力もありスキがない。鳴門も打率は.449と負けていないが、1年生主体の投手陣に不安が残る。鳴門としては、打ち勝つしかなさそうだ。 | 鳴門の1年生3投手はなかなか良い球を投げ込んだが、機動力で揺さぶられ、勝負どころでコントロールが甘くなってしまった。対照的に小川は再三のピンチでギアを上げ、素晴らしい投球をして完封した。 | ○ | |
鳴門 | 0 | ||||
東海大望洋 | 3 | 総合力で東海大望洋が上回る。東海大望洋は長打もつなぎもある強力打線に、タイプの異なる宇津木・原田の投手2枚看板も鉄板。城北は突出した選手はおらず、投手は継投策、攻撃もつなぎの全員野球を行う印象で、中盤まで1〜2点程度のビハインドならはね返す力強さがありそう。 | 見立て通り、城北は見事に2点ビハインドをひっくり返した。まさに全員野球。18分の中断を挟んだ雨中のゲームは、東海大望洋のほうに不運があったが、それよりもチャンスでもう1〜2点加点したかった。 | × | |
城北 | 5 | ||||
東海大相模 | 3 | 好カード。東海大相模は最速145キロ以上の投手が4枚揃うが、マウンドに立てるのは1人だ。盛岡大付のエースで4番・松本は最速150キロで注目されるが、まずは盛岡大付の強力打線が攻撃でペースをつかめるかが試合を左右しそう。それだけに、東海大相模の投手起用が重要になる。 | 最速150キロと評判の松本は、ほとんど130キロ台の直球でうまく変化球を生かした。東海大相模の先発・青島は中盤で早くも球威が落ち始め、その直球を狙い打ちにした盛岡大付が集中打で見事に逆転した。 | × | |
盛岡大付 | 4 | ||||
角館 | 1 | 投手の安定感の差で角館が有利。八頭としてはある程度の失点を覚悟する必要があり、打撃陣が角館のエース・相馬から何点奪えるかが勝敗の分かれ目となる。角館としては、失点を抑えるのは当然だが、攻撃陣が中盤までに2〜3点のリードを奪えればそのまま逃げ切れそうだ。 | 幸先良く初回に1点を先制した角館だが、その後も毎回のように塁上を賑わせながら、もう一押しできなかった。相馬の球が高めに浮いたところを八頭打線が逃さず捉え、チャンスでの打撃が勝敗を分けた。 | × | |
八頭 | 6 | ||||
沖縄尚学 | 3 | 好カード。沖縄尚学のエース・山城大は昨夏・今春のセンバツのマウンドも経験しており、県大会ではわずか1失点と大安定。作新学院は切れ目のない攻撃陣が、機動力なども絡めて山城大をどう揺さぶるかが試合のカギとなりそう。同時に、作新学院は継投のタイミングも重要。 | 山城の投球にスキがなかった。低めに球をうまく集め、さしもの作新学院といえどもチャンスらしいチャンスをほとんど作れなかった。作新学院の継投はうまく決まり、盗塁を2つ刺すなど好守を随所に見せた。 | ○ | |
作新学院 | 1 | ||||
八戸学院光星 | 4 | 総合力で八戸学院光星が上回る。武修館は徳橋・山崎の2年生左腕2投手の継投となるが、投手力も守備力も不安。得意の機動力で点の取り合いに持ち込むしかない。八戸学院光星としては、確実にボール球を見極めたい。逆に武修館としては、3回までを1失点以内で凌ぎたい。 | 武修館の継投策がうまく決まり、さらに堅い守りで八戸学院光星打線には焦りすら見えた。武修館ペースで試合が進んだが、8回表の犠打処理のミスで状況が一変。逆転を許すが、気持ちの良い野球ぶりだった。 | ○ | |
武修館 | 2 | ||||
富山商 | 3 | 1試合こなした富山商に対し、順延もあり間隔が空いた関西がどう対応するか。関西は甲子園登板経験のある逢澤や神宮大会登板経験のある田中雅ら左腕4枚の投手陣だが、決め手はない。打撃力では関西が勝るとはいえ、初戦で日大鶴ヶ丘を完封した富山商のエース・森田の勢いを買う。 | 左腕から伸びのある140キロ超の直球を見せ球にし、スライダーで三振を奪う投球が、強打の関西を封じる。関西も好守備で接戦となるが、森田の素晴らしい投球が一枚上だった。富山県勢の2年連続夏2勝は史上初。 | ○ | |
関西 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 敦賀気比 | 10 | 打撃力の差で敦賀気比がやや有利。初戦では両校とも初回のビッグイニングから余裕の試合運びを見せたが、春日部共栄としては2番手以降の投手を打ちあぐねた点に不安が残る。大量点差で平沼を完投させた敦賀気比にも危うさは感じるものの、鋭い打撃で打ち勝てると予想する。 | 予想以上に点差が開いた。この試合でも敦賀気比打線の打球が鋭く、そのせいもあり春日部共栄の守備陣にミスが出て序盤から差が開いた。平沼は制球良く無四球で、春日部共栄打線に勢いを与えなかった。 | ○ |
春日部共栄 | 1 | ||||
大垣日大 | 2 | 戦力的にほぼ互角、さらに1回戦では大逆転で勝利した点も共通する。4〜6点くらいの勝負になると予想する。三重はエースの今井に終盤疲れが見えていた点に危うさを感じる。先発が予想される大垣日大・高田が立ち上がりを抑え、機を見て継投すれば大垣日大が逃げ切れると見る。 | 大垣日大はまさかの滝野先発で、しかも守りのミスもあって2回までに一挙4失点。初戦で初回の8点差をひっくり返した大垣日大とはいえ、この日は今井の大胆かつ丁寧な投球に封じられてしまった。 | × | |
三重 | 4 | ||||
日本文理 | 3 | 初戦の打線のつながりは東邦が勝り、さらに日本文理のエース・飯塚も良い出来ではなかった。しかし、先発が予想される東邦の1年生右腕・藤嶋を日本文理打線が攻略できるという読みにより、日本文理の勝利を予想する。藤嶋がうまく変化球を生かして立ち上がれば面白い勝負になる。 | 先発した藤嶋はよく投げたが、懸念通りストレートを狙われて集中打を許してしまった。もう少し変化球を生かせれば面白かったが…。飯塚の出来は最高ではなかったが、よくまとめて貫録の投球だった。 | ○ | |
東邦 | 2 | ||||
星稜 | 4 | ともに1回戦では苦しい試合を粘って逆転勝ちしており、地力があるチーム。この試合も少ない点差の接戦が予想されるが、初戦で継投が成功した鹿屋中央に対し、星稜は県大会とは違いエースの岩下を完投させた。岩下を引っ張りすぎるのは禁物で、林監督の采配に注目が集まる。 | 鹿屋中央の先発・七島の球がやや高めに浮いていたが、それを星稜打線が逃さず序盤に着実に得点を重ねた。岩下は6回で降板するが、集中力を切らすことなく9回に再登板して抑えたのはさすがである。 | ○ | |
鹿屋中央 | 1 | ||||
健大高崎 | 10 | 総合力で健大高崎が上回る。1回戦でも持ち味の機動力を存分に発揮した健大高崎だが、打撃力もある。利府は本来守りのチームだと思うが、点の取り合いを挑まないと勝負にならない。1回戦ではイニング頭からの継投だった利府だが、今回は相手の流れを断つ継投も必要か。 | バッター集中とは言っても限度がある。健大高崎の走者のスタートも良かったが、利府バッテリーはちょっと簡単に走らせすぎた。15安打に11盗塁、健大高崎としては完璧と言ってよい試合運びだった。 | ○ | |
利府 | 0 | ||||
東海大四 | 0 | 東海大四がやや有利。初戦で打撃好調だった山形中央だが、安打の多くが真ん中〜高めの球。低めに球を集める東海大四のエース・西嶋をどう攻略していくか。石川・佐藤僚の投手陣はいずれも初戦では制球力が悪く、コンパクトに打ち返す東海大四打線の餌食になる恐れもある。 | 石川・佐藤僚の出来が初戦とあまりに違いすぎてビックリ。おそらく今日の投球が本来のものなのだろうが…。西嶋も含め、素晴らしい投手戦だった。0−0の投手戦の素晴らしさを改めて実感した。 | × | |
山形中央 | 2 | ||||
佐久長聖 | 2 | 総合力でほぼ互角。3点前後の投手戦になると予想する。両チームとも継投もポイントになりそうだ。聖光学院は1回戦で、1死満塁からのスクイズ失敗が個人的にかなり疑問。この試合では、こうした采配が致命傷になる恐れがある。佐久長聖打線が初戦よりつながりを見せるか。 | 聖光学院はよく長打が出たこともあるが、初戦とは見違えるほど効率的な攻撃を見せ、効果的に加点した。佐久長聖は先発寺沢の出来が誤算で、もう少し早く継投に踏み切って良かったかもしれない。 | × | |
聖光学院 | 4 | ||||
明徳義塾 | 3 | 好カード。ではあるが、初戦では両校とも色々と不安点も垣間見えた。明徳義塾はこの試合でもある程度得点することが予想されるが、初戦4安打の眠れる大阪桐蔭打線がやや不調の岸から何点奪うかが焦点。岸がこのままで終わるとはどうしても思えず、修正してくることに期待する。 | この試合でも岸があまり良くなかった。初戦で眠っていた大阪桐蔭打線を目覚めさせてしまっては苦しい。明徳義塾打線は複数走者を4度も出すが、すべて無得点。大阪桐蔭先発・福島の粘投が光る。 | × | |
大阪桐蔭 | 5 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
3回戦 | 八戸学院光星 | 5 | 戦力差はあまりない。初戦で武修館の変則投手に対して打線が沈黙した感のある八戸学院光星だが、星稜の本格派右腕・岩下はかえって打ちやすいのではないだろうか。4〜5点奪えば光星が有利。星稜としては少ない点数の接戦に持ち込みたい。光星の投手起用も興味深い。 | 星稜ペースの試合だったが、8回に岩下がスライダーの失投を本塁打され、星稜は勝ち越し・サヨナラの大チャンスを逃す。延長戦で岩下が力尽きたとはいえ、とても見ごたえのある投手戦だった。 | ○ |
星稜 | 1 | ||||
沖縄尚学 | 6 | 沖縄尚学がやや有利。エースの山城はセンバツからの大きな進化が見られ、初戦ではほとんどスキのない投球だった。二松学舎大付としてはなんとか3〜4点奪い、接戦で逃げ切ることが勝利の条件。沖縄尚学打線は強打とは言えないが、機動力も絡めて加点できれば優位に立てそう。 | 結果的に二松学舎大付としては、先発岸田の乱調と犠打処理の悪送球が悔やまれる。初回の4失点は重い。それでも山城の低めの変化球をうまく捉えるなど、随所に持ち味を存分に出したと言える。 | ○ | |
二松学舎大付 | 5 | ||||
三重 | 7 | 三重がやや有利。しかし三重は絶対的エース・今井が163球の熱投から中1日であり、中3日の城北としてはこの点を優位に生かしたい。城北はある程度の失点が予想されるため、初戦のように粘り強く中盤まで食らいつき、終盤に突き放すような展開にしたい。三重打線が何点奪うか注目。 | 城北としては、エース・諸冨につなぐ前に、安武・大西の2投手が守りのミスもあり大量失点したのが悔やまれる。城北打線が今井によく食らいついて粘っただけに、なおさらそう思えてしまう。 | ○ | |
城北 | 5 | ||||
敦賀気比 | 16 | 好カード。2試合連続で大勝している敦賀気比としては正念場だ。大差がありながら完投している平沼だが、この試合も3〜4失点以内には抑えるだろう。盛岡大付の松本は本来の剛速球を封印しているが、強打の敦賀気比を相手にどのようなピッチングを見せるかが勝敗のポイントか。 | 松本は丁寧に投げる意図が見えたが、強打の敦賀気比に守りのミスに付け込まれ、一気に流れが傾いてしまった。盛岡大付のほうとしては、やや集中力に欠いたプレーが散見されたのが残念である。 | ○ | |
盛岡大付 | 1 | ||||
日本文理 | 6 | 打撃力の差で日本文理やや有利と思うが、ここ2試合爆発までは至っていない日本文理打線の真価が問われる。富山商の好左腕・森田はそろそろ疲労も気になる時期で、森田対日本文理打線がカギになりそうだ。富山商打線が日本文理のエース・飯塚から4点奪えば優位に立てる。 | さまざまなドラマが詰め込まれた試合。疲労もあって不調の森田が粘りに粘り、8回に富山商打線が好投の飯塚から4点を奪い逆転。2番手岩城がサヨナラ2ランを被弾したが、実に素晴らしい試合である。 | ○ | |
富山商 | 5 | ||||
大阪桐蔭 | 10 | 総合力で大阪桐蔭が上回る。八頭のエース左腕・鎌谷は初戦で走者を出しつつも粘っていたが、長打がある大阪桐蔭相手では、1人の走者が命取りになる恐れもある。低めに集めて粘り切れるか。大阪桐蔭も2回戦の中盤以降はやや大振りが目に付いた。つなぎの打撃を見せたい。 | この試合も鎌谷は粘っていたが、大阪桐蔭打線があまり強振せず緩いカーブを的確に捉えて突き放した。強いて言えば押し出し四球が悔やまれるが、これも大阪桐蔭強力打線の圧力のたまものだろう。 | ○ | |
八頭 | 0 | ||||
近江 | 1 | 総合力ではほぼ互角。見どころが多そうなゲームだが、初戦で8得点と打線にも力がある近江打線を、聖光学院投手陣がどう食い止めるかがポイント。近江のエース・小川は初戦では完封しながら走者もかなり出したが、ピンチでのギアの上げ方が素晴らしい。長打には気を付けたい。 | 小川は初戦と同様、走者を出しながらも要所を締めた。両チームのバックの好守も光り、引き締まった試合となる。聖光学院が9回に同点に追いつき、さらにサヨナラスクイズで幕を閉じたのは劇的。 | × | |
聖光学院 | 2 | ||||
健大高崎 | 8 | 攻撃力の差で健大高崎がやや有利。山形中央の石川・佐藤僚の投手陣は、もう調子が戻ったと見るべき。機動力に定評のある健大高崎は、どんな形でも走者を出したい。2回戦では山形中央バッテリーが盗塁に対する警戒心がやや薄かったように見える。安打より四死球がカギになる。 | 山形中央は特に2番手の石川のモーションの大きさが目立ち、懸念通り走られまくってしまった。四球も盗塁から失点に結びついた。この試合も健大高崎は7盗塁を決め、らしさを存分に見せつけた。 | ○ | |
山形中央 | 3 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準々決勝 | 沖縄尚学 | 3 | ここまで甲子園ではほぼ全試合完投している両校だが、1試合少ない分、沖縄尚学が有利だろう。両校とも3回戦では大量点を先制しており、わずかなミスも見逃さない力強さがある。3回戦のエースの出来は沖縄尚学の山城のほうが不安だが、救援投手の層でも沖縄尚学が勝る。本来なら投手戦に期待したいカードだが、準々決勝での激突ということで、お互いに4〜6点くらい取るのではないかと予想する。 | 全身をフルに使う力投型の山城だが、2回戦からの登場の割にお疲れモードの投球。さらに三重打線の選球眼が非常に良く、ボール球の誘いに乗らなかった。先頭打者を5度も出した今井は、この試合でも非常によく粘ったが、山城は踏ん張りがきかなかった。その差が大差になってしまった。 | × |
三重 | 9 | ||||
敦賀気比 | 7 | 3試合連続2ケタ得点の敦賀気比打線が、この試合で何点奪うか、楽しみでもあり勝敗のポイントでもある。八戸学院光星としては、センバツのマウンドを経験した呉屋らの控え投手もおり、継投も視野に入れてまずは敦賀気比打線の爆発を押さえたい。競り合いで終盤を迎えれば、2試合連続で終盤に打線が爆発した八戸学院光星の粘りも生きやすい。敦賀気比の1〜3回の攻撃が最初の注目点。 | この試合も八戸光星打線の調子は戻らず、最後まで流れをつかめなかった。2試合連続完投の中川を先発から外し、呉屋→八木→中川と継投策したが、打線が不発では意味をなさなかった。敦賀気比のエース・平沼は直球に威力があり、スライダー・チェンジアップが非常に冴えわたっていた。 | ○ | |
八戸学院光星 | 2 | ||||
大阪桐蔭 | 5 | 2年前のセンバツ準決勝で、大阪桐蔭が健大高崎の機動力を封じて勝利したのは記憶に新しいが、その時ほど実力差はない。大阪桐蔭の捕手・横井は2塁への送球が安定しており、まず最初の盗塁を刺したい。機動力が目立つ健大高崎だが、4人の投手をうまく使い、投手陣に疲労を残さずに勝ち進んできた点も注目。継投のタイミングさえ誤らなければ、大阪桐蔭打線を抑えることも可能だ。 | けん制死や重盗成功と思われた場面での守備妨害もあったとはいえ、健大高崎は平山の3盗塁を含めて計4盗塁と、2年前とは違い足での揺さぶりに成功した。大阪桐蔭は健大高崎の機動力は防げなかったが、先発福島はピンチでの粘り強さがあった。また、勝負どころでの長打も光る。 | ○ | |
健大高崎 | 2 | ||||
日本文理 | 5 | 県大会では大差で勝ち進んだ聖光学院だが、ここまでの3試合は接戦を競り勝つ粘り強さが目立つ。両チーム連戦だが、3試合連続完投の飯塚は疲労以前にここまでの内容がピリッとしないだけに、聖光学院が序盤に速攻を決める展開もあり得ると見ている。しかし両チームの投手が疲労により不調で、打撃戦の展開になれば日本文理のほうが持ち味を発揮するだろうと予想する。 | 前日完投したばかりの飯塚は、やはり調子自体は全く良くなかったが、ピンチで気合が入った球をうまくコーナーに投げていた印象。逆に聖光学院側から見れば、チャンスは数多く作ったものの、実にホームが遠かった。投手陣はこちらも非常によく粘っていただけに惜しまれるところ。 | ○ | |
聖光学院 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準決勝 | 日本文理 | 0 | 日本文理の飯塚、三重の今井、両投手ともここまでほぼ全試合を完投しているが、どちらも相手打線をキッチリ抑えるという感じではなく、走者を出してからの踏ん張りが光る。裏を返せば、踏ん張りが利かなくなれば大量失点もあり得るので、打力がある両チームの試合の行方は予想しにくい。ここまでの打線のつながりは三重がやや上回るが、長打力では日本文理が少し上回る。そこで、長打力のある日本文理の勝利を予想してみたい。 | 今井は低めの制球力が良くストライク先行で、カウントを悪くした時の修正力も高かった。そのためもあってか、日本文理打線は必要以上に積極的に打ちに行った結果、ボール球をかなり振らされた。また、ややスイングが大きすぎたようにも思える。逆に三重打線はわずかなスキを逃さず着実に効果的に加点し、三重の快勝と言えるゲーム。 | × |
三重 | 5 | ||||
敦賀気比 | 9 | 正直なところ、大会前は両校の打力は高く評価していたものの、投手力を過小評価していた。実際には、大阪桐蔭の初戦以外は投手陣の踏ん張りも勝利の原動力になっている。大阪桐蔭はまず先発投手の予想が難しいが、左打者の多い敦賀気比打線を考えると、3回戦で完投した田中になるか? 敦賀気比の猛攻にどこまで耐えきれるか。敦賀気比のエース・平沼はここまで盤石の投球で勝ち進んできたが、それだけに落とし穴が待っているかもしれない。 | 4試合連続で好投してきた平沼は直球に威力がなく、変化球に切れがなく、さらに逆球が多すぎた。大阪桐蔭打線は低めのボール球もすくい上げて容赦なく長打にしてしまう。敦賀気比は初回にいきなり5連打で5点を奪い、勝ちパターンに持ち込むも、平沼の不調でプランが狂った試合。大阪桐蔭の先発・福島を完投させたことには驚いた。 | × | |
大阪桐蔭 | 15 | ||||
大阪桐蔭 | 4 | 昨年の甲子園メンバーである香月・峯本・森に、ようやく揃って当たりが出てきた大阪桐蔭が有利だろう。甘い球は逃さず、少々のボール球も長打にしてしまう打線は脅威だ。三重としては、エース・今井がこの試合でも低めに集めてボール球をうまく振らせ、大阪桐蔭打線に勢いを与えないことが勝利の絶対条件。三重打線も好調とはいえ、打ち合いは明らかに不利である。同時に大阪桐蔭の先発投手も気になる。普通ならエース・福島の連投を避けて田中なのだろうが、一昨年は当時のエース・藤浪を連投させている。もし福島が先発なら、三重にもかなりのチャンスがあると言える。 | 三重県勢59年ぶりの優勝を見るため、大応援団が駆け付けた。普段は毎試合ホーム同然の大阪桐蔭が、ビジター的雰囲気での試合を余儀なくされる。今井は疲労がある中で、しっかり低めに球を集めてベストピッチ。大阪桐蔭打線の長打攻勢を許さなかったのは素晴らしい。大阪桐蔭は、やはりというか福島が先発で、投球内容は今井より悪かった。予想通り三重に勝利のチャンスがあったが、拙攻により悔しい敗戦となった。 | ○ | |
三重 | 3 |
30/48で、試合ごとの的中率は.625。昨夏よりは改善したが、今春よりは悪化した。今年もまた、優勝候補の早期敗退が続出し、結果的には思うような的中率を残せない結果となってしまった。
春に続いて近畿勢の優勝となったが、今年も雪国勢の活躍が非常に目立った。北信越勢は史上初の5校すべて初戦突破で、初戦から破竹の9連勝。ベスト4にも2校が残った。東北勢の5校初戦突破も2年連続2回目。富山県勢の2年連続2勝は史上初、また三重県勢は59年ぶりの決勝進出と、今年もまたあらゆる都道府県に勝利のチャンスがあることを示してくれた。対照的に中国・四国勢がともに1勝止まりなのはやや寂しい。
優勝したのは大阪桐蔭(大阪)。選手権は2年ぶり4回目の優勝で、21世紀に入ってからの優勝回数も春夏合わせて4回目。いよいよ「大阪桐蔭時代」が訪れたか、と意識してしまうところだろう。
昨年の春夏甲子園も経験している大阪桐蔭だが、甲子園のマウンドを経験した投手はおらず、秋の大会では履正社に1−13の大敗を喫した。ここからの立て直しは、とてもここでは書ききれないほど、筆舌に尽くしがたいものがあった。打撃陣は香月・峯本・森といった甲子園メンバーを擁するが、過去に優勝した時のようなドラフト上位候補は不在だ。それでも例年のような切れ目のない強力打線を作り上げてきたのはさすがである。
順不同で、夏は7試合ピックアップします。あくまで「印象に残った試合」なので、接戦の好ゲームとは限らず、大差ゲームであることもあります。7試合に絞ってはいますが、もちろんほかにも良いゲームはたくさんあります。
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1位 3回戦 | 日本文理 | 6−5 | 富山商 | 46 |
2位 準決勝 | 大阪桐蔭 | 15−9 | 敦賀気比 | 33 |
3位 1回戦 | 三重 | 5−4 | 広陵 | 26 |
4位 1回戦 | 大垣日大 | 12−10 | 藤代 | 17 |
5位 3回戦 | 聖光学院 | 2−1 | 近江 | 11 |
6位 1回戦 | 春日部共栄 | 5−1 | 龍谷大平安 | 9 |
7位 決勝 | 大阪桐蔭 | 4−3 | 三重 | 8 |
8位 1回戦 | 東海大四 | 6−1 | 九州国際大付 | 6 |
8位 2回戦 | 大阪桐蔭 | 5−3 | 明徳義塾 | 6 |
10位 1回戦 | 鹿屋中央 | 2−1 | 市和歌山 | 5 |
10位 1回戦 | 山形中央 | 9−8 | 小松 | 5 |
10位 1回戦 | 大阪桐蔭 | 7−6 | 開星 | 5 |
10位 1回戦 | 沖縄尚学 | 3−1 | 作新学院 | 5 |
10位 2回戦 | 盛岡大付 | 4−3 | 東海大相模 | 5 |