地区 | 高校名 | 都道府県 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 北照 | 北海道 | 2年連続5回目 | B | B | B | B | B | B |
東北 | 仙台育英 | 宮城 | 6年ぶり10回目 | A | A | A | A | A | A |
聖光学院 | 福島 | 2年連続4回目 | B | B | B | B | B | B | |
盛岡大付 | 岩手 | 3年ぶり3回目 | C | C | B | B | C | C | |
関東 | 浦和学院 | 埼玉 | 3年連続9回目 | B | A | A | A | A | A |
花咲徳栄 | 埼玉 | 3年ぶり3回目 | B | B | B | B | A | A | |
常総学院 | 茨城 | 8年ぶり7回目 | B | B | B | B | B | B | |
宇都宮商 | 栃木 | 34年ぶり3回目 | C | C | B | B | B | C | |
東京 | 安田学園 | 東京 | 初出場 | B | B | B | B | B | B |
早稲田実 | 東京 | 4年ぶり20回目 | B | B | B | B | B | B | |
北信越 | 春江工 | 福井 | 初出場 | B | B | B | B | C | C |
敦賀気比 | 福井 | 2年連続5回目 | B | B | B | B | B | B | |
東海 | 県岐阜商 | 岐阜 | 18年ぶり27回目 | B | B | A | B | B | B |
菰野 | 三重 | 初出場 | B | B | B | B | B | B | |
常葉菊川 | 静岡 | 5年ぶり4回目 | B | B | B | B | C | B | |
地区 | 高校名 | 都道府県 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
近畿 | 京都翔英 | 京都 | 初出場 | B | B | B | B | B | B |
報徳学園 | 兵庫 | 2年ぶり19回目 | A | A | A | A | A | A | |
大阪桐蔭 | 大阪 | 2年連続6回目 | A | A | B | A | A | B | |
龍谷大平安 | 京都 | 5年ぶり37回目 | B | B | B | B | B | B | |
履正社 | 大阪 | 3年連続5回目 | B | A | B | B | B | B | |
大和広陵 | 奈良 | 28年ぶり2回目 | B | C | C | B | C | C | |
中国 | 関西 | 岡山 | 2年ぶり12回目 | A | A | A | B | A | B |
広陵 | 広島 | 3年ぶり23回目 | A | B | B | B | A | B | |
岩国商 | 山口 | 初出場 | B | C | B | C | C | C | |
四国 | 高知 | 高知 | 2年連続17回目 | B | B | B | B | B | B |
鳴門 | 徳島 | 2年連続8回目 | C | B | B | B | C | C | |
済美 | 愛媛 | 9年ぶり2回目 | B | B | B | B | A | C | |
九州 | 沖縄尚学 | 沖縄 | 5年ぶり5回目 | A | A | B | A | B | B |
済々黌 | 熊本 | 55年ぶり4回目 | B | B | B | B | B | B | |
創成館 | 長崎 | 初出場 | C | C | C | B | C | C | |
尚志館 | 鹿児島 | 初出場 | B | C | C | B | C | C | |
21世紀 | 遠軽 | 北海道 | 初出場 | C | B | C | C | C | C |
いわき海星 | 福島 | 初出場 | C | C | C | C | C | C | |
益田翔陽 | 島根 | 初出場 | C | C | C | C | C | C | |
土佐 | 高知 | 20年ぶり7回目 | C | C | C | C | C | C | |
東北絆 | 山形中央 | 山形 | 3年ぶり2回目 | C | C | C | B | C | C |
日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 | ||||
A | 6 | 7 | 5 | 5 | 8 | 4 | |||
B | 21 | 19 | 23 | 26 | 15 | 18 | |||
C | 9 | 10 | 8 | 5 | 13 | 14 |
ブロック | 高校 | 予想 | 結果 |
---|---|---|---|
A | 鳴門−宇都宮商 聖光学院−益田翔陽 |
2年連続出場で経験豊富な聖光学院が投手力で一歩リード。ただし打線の弱さは少々気になるところか。宇都宮商の飯岡も注目したい好投手だ。残る2校は打撃力で勝負したい。 | 聖光学院 (1) |
B | 盛岡大付−安田学園 京都翔英 敦賀気比−沖縄尚学 |
実力伯仲。投打のバランスとセンバツでの相性を考えて沖縄尚学の名前を第一に挙げたい。近畿大会王者の京都翔英は伸びしろがありそうで楽しみなチーム。敦賀気比やその他の2校にもチャンスは十分にある。 | 敦賀気比 (3) |
C | 尚志館−大和広陵 菰野−北照 |
神宮大会2勝の北照は昨春センバツも経験したエース・大串の投球術と強力打線に期待。僅差で追うのは菰野。浦嶌・山中の2枚看板に加えて打線も強力、上位進出も視野に入れる好チームである。 | 北照 (1) |
D | 浦和学院−土佐 山形中央 履正社−岩国商 |
関東大会王者の浦和学院は小島・山口らの投手陣に加えて攻撃力もあり、被災地との交流により心の教育もされていると見る。履正社も昨春センバツ経験者をはじめ戦力は充実しており、8強は視界に入る。 | 浦和学院 (1) |
E | 仙台育英−創成館 龍谷大平安−早稲田実 |
神宮大会制覇の仙台育英が頭ひとつ抜けた存在だ。他校としては、まず仙台育英打線を止めなくては話にならない。人気校の早稲田実と龍谷大平安は互角の実力で、仙台育英への挑戦権を得られるか。 | 仙台育英 (1) |
F | 関西−高知 報徳学園 常葉菊川−春江工 |
報徳学園はエース・乾の安定感抜群の投球と堅守が光る。打撃面だけが少し心配か。神宮大会準優勝の関西は自慢の打線が火を噴くか否か。児山に続く2番手投手の存在もカギを握るかもしれない。 | 高知 (−) |
G | 済美−広陵 済々黌−常総学院 |
伝統校の広陵には物足りなさを感じないこともないが、総合力で一歩リードするだろう。済々黌は昨夏甲子園を沸かせた左腕・大竹が大黒柱、打線の援護が重要だ。同じく昨夏甲子園経験組の常総学院も差はない。 | 済美 (−) |
H | 県岐阜商−花咲徳栄 大阪桐蔭 遠軽−いわき海星 |
花咲徳栄は投打に注目選手を擁し、総合力が高い。甲子園3連覇を狙う大阪桐蔭は昨年より落ちる投手力と精神的重圧が心配。東海大会王者の県岐阜商は何と言ってもエース藤田に注目だ。 | 県岐阜商 (3) |
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 沖縄尚学 | 2 | 総合力でほぼ互角。開幕早々楽しみなカードだ。左右の2枚看板とつながりのある打線を擁してバランスのある沖縄尚学に対し、敦賀気比は最速145キロのエース・岸本を始めとして個々の能力が高い。額面の戦力としてはやや敦賀気比に分があると見るが、沖縄尚学の試合巧者ぶりを買う。 | 敦賀気比が持っているポテンシャルを全て出し切ったのに対し、沖縄尚学は焦りと思われるミスを連発。初回に3失策・5失点を喫し、いきなり差が開いては試合巧者ぶりは出なかった。 | × |
敦賀気比 | 11 | ||||
履正社 | 0 | 堅守と機動力を絡めた攻撃でしぶとく点を取るスタイルは似ているが、投打ともに履正社が一枚上だ。キーポイントは昨秋公式戦9試合をすべて完投した岩国商の左腕・高橋の出来だろう。彼の投球次第で試合展開は180度変わる。3回までを0点に抑えれば、岩国商が流れに乗れると思う。 | 岩国商が勝つとすればこれしかない、という会心の試合。高橋は中盤以降毎回のように得点圏に走者を背負うが、履正社打線が決めきれなかった。履正社の投手陣の良さは想像通りだったが…。 | × | |
岩国商 | 1 | ||||
常葉菊川 | 9 | 戦力差はあまりない。昨秋の常葉菊川はエース堀田以外の投手陣にあまり安定感がなかったが、ここに来て右腕・市口が急成長。救世主となるか否か。春江工はプロ注目の捕手・栗原が攻守にチームを引っ張る。エースの坪田をどうリードするか。常葉菊川の長打に呑まれる展開は避けたい。 | 坪田は全体的に球が高く、常葉菊川打線の長打攻勢に屈した。春江工としては、最も避けたい試合展開になってしまった。常葉菊川投手陣も安定感に欠けたが、打線の大量援護に守られ事なきを得る。 | ○ | |
春江工 | 5 | ||||
遠軽 | 3 | 史上初の21世紀枠対決。戦力的には遠軽が優位に立つ。遠軽打線は破壊力があるので、いわき海星の変則左腕・鈴木がどうかわすかがポイントになる。目が慣れた2〜3巡目以降に抑えられるか。両チームとも守りはやや不安がある。打撃力で劣るいわき海星は相手の守乱を生かしたい。 | 鈴木は内外角をうまく使い、遠軽打線の爆発を許さず粘り強いピッチングでよく耐えた。しかしいわき海星打線は必要以上の早打ちが目立ち、遠軽のエース・前田を助けてしまう。両チームとも守備は締まっていた。 | ○ | |
いわき海星 | 0 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 宇都宮商 | 1 | 投手力は宇都宮商、打撃力は鳴門が上回る。鳴門は捕手の日下ら野手陣に甲子園経験者が多いが、投手陣の不安が大きすぎる。四国内での打棒が甲子園で発揮できるかどうかも不透明だ。宇都宮商は飯岡・新井らの投手陣に安定感があり、打力はさほどでもないが打撃で先行したい。 | 鳴門のエース・板東は秋の大会に比べると球をうまく低めに集められていた。宇都宮商は早めの継投が功を奏して鳴門打線は沈黙気味ではあったが、板東の好投に助けられる形となった。 | × |
鳴門 | 2 | ||||
聖光学院 | 8 | 投手力の差で聖光学院が上回る。毎年安定感のあるエースを育ててくる聖光学院は、今年も左腕・石井が抜群の信頼感を持つ。大崩れの心配は非常に少ない。昨秋のチーム打率は振るわないが、4番園部の復調が待たれる。益田翔陽は攻守にまとまるが、中でも堅い守りが光る。 | 石井は崩れる気配がゼロで、テンポも良く素晴らしい投球。聖光学院打線も大技・小技が次々に炸裂し、秋季大会での打線の沈黙が嘘のような試合内容で完勝となった。益田翔陽は得意の守備の乱れが惜しまれる。 | ○ | |
益田翔陽 | 0 | ||||
安田学園 | 3 | 打撃力では盛岡大付に分があるが、守備は安田学園のほうが堅い。投手陣は盛岡大付が複数揃えるのに対し、安田学園は大金1枚。それだけに、大金の投球内容が試合を左右しそうだ。投手力もある盛岡大付ではあるが、守り合いのような展開よりは先取点を奪って逃げ切りたい。 | 盛岡大付が得意の打撃を生かし、全体的に押し気味に試合を進めるも、もう一歩決めきれない。9回表は昨夏の悪夢が頭をよぎったが、最後は冷静にサヨナラ勝ち。盛岡大付は10回目の甲子園出場で嬉しい初勝利。 | × | |
盛岡大付 | 4 | ||||
大和広陵 | 1 | 投手力は大和広陵、打撃力は尚志館が上回る。打撃力に絶対の自信を持つ尚志館だが、好投手の立田相手に序盤から点を奪えるか。打撃力で劣る大和広陵とはいえ、尚志館も投手力に自信はない。先取点の行方に注目だが、立田が序盤を静かに立ち上がると予想してみる。 | 打撃力が劣る大和広陵とはいえ、2回以降まともにチャンスを作れなかったのは驚き。吉国の好投が光る。立田は再三のピンチをよく凌いだが、最後はこらえきれず尚志館が粘り勝ったという印象の試合である。 | × | |
尚志館 | 2 | ||||
北照 | 7 | 好カード。チーム打率が36校中トップの.391を誇る菰野だが、抜群の投球術を持つ北照のエース・大串から大量点は望みにくい。ゆえに2〜3点勝負になると見る。となると注目は、北照打線対菰野の2枚看板となる。北照としては、神宮大会で封じられた長打が出るかどうかがカギ。 | 北照打線が山中の低めの釣り球に手を出さず、菰野バッテリーの配球の幅を狭めた。菰野は守りのミスも出て、中盤以降は北照打線の独壇場となる。大串はさすがの投球で、守備陣のポジショニングも良かった。 | ○ | |
菰野 | 0 | ||||
浦和学院 | 4 | 投打とも浦和学院が上回る。関東大会3連覇の浦和学院は投手陣の層が厚く、打線も切れ目がない。打撃力に自信を持つ浦和学院だけに、土佐としては3回までを1失点以内に抑えてある種の焦りを誘いたい。土佐のエース・宅間が腰痛から回復傾向にあるが、カーブを有効に使えると面白い。 | 土佐先発の宅間は球数制限がある中で4回1失点と役割を果たした。浦和学院は再三の犠打失敗などでチャンスを幾度も潰すが、浦和学院のエース小島の好投で土佐打線はチャンスを生かし切れなかった。 | ○ | |
土佐 | 0 | ||||
仙台育英 | 7 | 総合力で仙台育英が上回る。仙台育英打線は破壊力があるが、火がつくまでに時間を要することもある。創成館のエース・大野がいつも通り低めに集められるか。中盤まで仙台育英打線を抑えることは可能と見るが、9回まで抑えきるのは大変だ。仙台育英投手陣にも我慢が必要となる。 | 仙台育英の初回先頭打者をいきなり失策で出塁を許し、先取点をやりたくなかった創成館は流れに乗り損ねてしまった。中盤は大野がよく抑えただけに、悔やまれる。仙台育英打線の長打はさすがといったところ。 | ○ | |
創成館 | 2 | ||||
早稲田実 | 4 | 戦力的にほぼ互角。打線の差でやや早稲田実が有利か。龍谷大平安のエース・福岡は制球良くコーナーに投げ込むタイプで、早稲田実打線が早い回から捉えられるかがポイント。龍谷大平安は昨年より打撃力が劣るだけに、1点を大事にする野球をすることが求められる。 | 早稲田実のエース・二山は故障明けながらよく粘った。龍谷大平安としては、結局チャンスであと一押しできなかったのが敗因だろう。福岡は6回まで完璧な投球だったが、先頭打者に四球を与えて突然乱れてしまった。 | ○ | |
龍谷大平安 | 2 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 関西 | 1 | 戦力差はそれほどなく、好ゲームに期待。関西の左腕・児山、昨春選抜も経験した高知の坂本、どちらも好投手ではあるが、個人的には両チームともある程度点を取ると予想している。注目の打者は高知の和田。彼の打撃結果はチームの雰囲気をも大きく変えるだろう。 | 関西は毎回のように得点圏に走者を進めながら、高知先発の酒井から得点できず、ゲームプランが狂った。児山は和田恋を強気の投球で3打席抑えたが、4打席目にタイムリーを浴びて流れが完全に傾いた。 | × |
高知 | 5 | ||||
広陵 | 3 | 攻撃力の差で広陵が有利。済美は今大会注目の152キロ右腕・安楽の出来に全てがかかると言っても過言ではない。昨年は夏から秋にかけて成長を見せ自滅するタイプではなくなったが、いかんせんチームの打撃力が貧弱。広陵の下石も好投手だが、勝つには最低でも3点は取りたい。 | 安楽は初回から150キロ台を計測するなど、速球でグイグイ押して広陵打線を抑え込んだ。終盤球威が落ちて同点に追いつかれるも、延長に入っても140キロ台後半をマーク。我慢の投球が生きたと言える。 | × | |
済美 | 4 | ||||
済々黌 | 2 | 総合力でほぼ互角。ともに昨夏甲子園で勝利を挙げており、経験面でも差はない。両エースとも安定感があるが、とりわけ済々黌の左腕大竹は春の時点では非常に打ちにくい投手。よって、僅差の投手戦を済々黌が制すると読む。1点が重い試合になりそうだ。 | 済々黌が4回表に作った唯一のチャンスで一気に2点を奪ったのに対し、常総学院は再三にわたりチャンスを作りながら生かし切れなかった。予想通り、4回に奪った2点が非常に重くのしかかってしまった。 | ○ | |
常総学院 | 0 | ||||
敦賀気比 | 6 | 戦力的に差はないが、1回戦を良い形で勝ち上がった敦賀気比が勢いの面で有利と見た。京都翔英のエース榎本は好投手だが、敦賀気比打線はある程度得点を挙げるだろう。問題は敦賀気比の岸本から何点取れるか、となる。甘い球を逃さずに捉えていけば面白い試合となる。 | 京都翔英は全体的に岸本に抑え込まれたが、甘い球を逃さず3ラン本塁打で一時は逆転する。しかし敦賀気比打線の圧力はそれ以上で、京都翔英のユニークな守備体系も生かせずに押し切られた。 | ○ | |
京都翔英 | 5 | ||||
報徳学園 | 3 | 投手力は報徳学園、打撃力は常葉菊川が上回る。やはり何と言っても、報徳学園の好投手・乾と常葉菊川打線の対決が楽しみだ。いくら乾といえども、完全に抑えるとは考えにくい。打撃力で劣る報徳学園ではあるが、安定感に欠ける常葉菊川投手陣からある程度の援護点を取りたい。 | 報徳学園は常葉菊川の公式戦初先発の渡辺を捉えきることができず、さらに守備に走塁にミスを連発。最後は暴走でゲームセットになってしまう。これが甲子園で1試合こなしたチームとの差であろうか。 | × | |
常葉菊川 | 4 | ||||
岩国商 | 2 | 厳しい試合を勝ち上がった岩国商がやや有利。1回戦では好投手を相手に打線が沈黙したが、力が落ちる投手を相手に何点の援護ができるか。左腕高橋の出来には何ら不安はない。山形中央としては、練習試合でのエース・石川の負傷が気になる。全員でカバーして立ち向かいたい。 | 高橋の出来がそう悪かったとは思わないが、山形中央の好機での長打攻勢が見事。岩国商としては外野をやや前に寄せていたのが裏目となってしまった。岩国商は長打不足で打線がつながらなかった。 | × | |
山形中央 | 6 | ||||
花咲徳栄 | 3 | 好カード。総合力が高い花咲徳栄に対し、東海大会王者の県岐阜商は左腕・藤田の投球にかかる比重が大きい。花咲徳栄の打線と言えども藤田の攻略は容易ではないだろう。それだけに、序盤から花咲徳栄が得点を挙げれば大差ゲームもあるが、藤田が序盤を抑えればどう転ぶか読めない。 | 県岐阜商打線がコツコツつないで花咲徳栄先発の関口を揺さぶり続けたのに対し、花咲徳栄打線はやや振りが大きく、藤田の変化球に全体的に合っていなかった。まさにチーム全体でつかんだ勝利と言える。 | × | |
県岐阜商 | 8 | ||||
大阪桐蔭 | 11 | 戦力的には大阪桐蔭が上回る。しかし甲子園初勝利を挙げた遠軽の勢いと、故障者が多い大阪桐蔭の不安は軽視できない。1回戦では左の軟投派に苦戦した遠軽打線だが、右の本格派は得意としている。遠軽投手陣はある程度の失点が予想されるが、打撃戦に持ち込めるかどうか。 | 大阪桐蔭は左腕・網本の先発起用が図に当たった。遠軽打線の爆発を食い止め、大阪桐蔭としては落ち着いて攻めることができた。遠軽のエース・前田は死球で自らリズムを崩してしまった。 | ○ | |
遠軽 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
3回戦 | 聖光学院 | 4 | 聖光学院がやや有利。初戦の鳴門は秋季大会とは逆に、打撃陣の不振をエースの板東が助ける形となった。しかし、今度は投手戦は聖光学院が有利だろう。鳴門としては、安定感のある左腕・石井を打ち崩す必要がある。また、初戦で堅調だった聖光学院打線の真価も問われてくる。 | 聖光学院は長打2本で2点を先制するが、その後はやや大振りの傾向でチャンスを再三逃す。鳴門は中堅手・甲本の好守などで必死に食らいつくが、園部のソロで勝負あり。長打力の差が接戦の勝敗を分けたか。 | ○ |
鳴門 | 3 | ||||
敦賀気比 | 3 | 大差になる可能性も十分にあるが、個人的には接戦を予想する。敦賀気比は2勝して波に乗るが、甲子園初勝利を挙げた盛岡大付の勢いも軽視できない。変則日程のせいで、敦賀気比が中1日、盛岡大付が中4日での試合となる。敦賀気比のエース・岸本の投球が最大の見どころだろう。 | 盛岡大付は6度も先頭打者を安打で出塁させるも、岸本がギアを上げて後続を完璧に抑えた。敦賀気比の好守も光る。盛岡大付としては3失点した後の攻撃面でやや中途半端な部分があり惜しまれる。 | ○ | |
盛岡大付 | 0 | ||||
北照 | 6 | 投手力の差で北照が上回る。初戦で好投手の立田を終盤に打ち崩した尚志館だが、北照の大串はまたタイプが異なり手ごわい相手。それ以上に、エースの吉国が強打の北照を相手にどこまで踏ん張れるか。低めに集めればそうは打たれないと思うが、少しでも甘く入ると大量失点もある。 | 吉国はいつもより変化球を多めに混ぜて、2回以降は2失点とよく踏ん張った。北照は投攻守にスキが少なくレベルの高い野球だったが、大串の投球が終盤高めに浮く傾向が気になるところか。 | ○ | |
尚志館 | 3 | ||||
浦和学院 | 11 | 戦力的には浦和学院が上回るが、初戦での出来は完全に山形中央が上。勢いが持続していれば、試合の行方はどうなるか分からない。浦和学院は小島の先発が予想されるが、まずは低めに集めて山形中央打線の長打攻勢を防ぎたい。山形中央は継投で浦和学院の目先を変えられるか。 | 山形中央としては厳密に言えば継投がワンテンポずつ遅れてはいるが、それは敗因ではなく、3投手にしっかりと対応した浦和学院の強打が勝因である。山形中央はチャンスでもっと得点したかった。 | ○ | |
山形中央 | 1 | ||||
仙台育英 | 4 | 仙台育英がやや有利。早稲田実はエースの二山がまだ不完全な出来で、仙台育英の強打を抑えるには決め手を欠いている。一方で、仙台育英のエース・鈴木も付け入る隙はあった。早稲田実としては打撃戦に持ち込みたいが、馬場が先発の可能性もあり、両方の対策が必要だろう。 | 仙台育英は馬場が先発し、さほど良くない調子ながらも7回1失点と粘投した。早稲田実としては、もっと得点したかった。二山は前の試合より調子を上げたが、故障明けでスタミナに不安があったか。終盤の失点が惜しい。 | ○ | |
早稲田実 | 1 | ||||
常葉菊川 | 1 | 総合力でほぼ互角。両校とも、前の試合では優勝候補の一角を下して波に乗っている。投手陣に不安を抱える常葉菊川としては先攻したいが、安定感のある坂本優以外の投手が先発であればチャンスがある。常葉菊川としては継投を視野に入れ、なんとか失点を最小限に食い止めたい。 | 常葉菊川としては再三のチャンスを逃し、高知先発の酒井から1得点止まりだったのが痛い。持ち味のフルスイングを貫いたが、坂本優に対しては逆効果となってしまう。この試合も両チームの投手陣はよく踏ん張った。 | × | |
高知 | 3 | ||||
済々黌 | 1 | どちらのチームも絶対的エースが君臨し、打線には不安を抱えている。済々黌の大竹は大崩れしにくいが、済美の2年生安楽はまだ不安定さがあり、前の試合で200球以上投げた疲労もあるだろう。済美打線としては、前の試合のようにわずかなチャンスを確実に生かしたいところ。 | 安楽は初回、右腕に打球が直撃するというアクシデントも物ともせず、球数は多かったが前回よりも抜いた投球で最後まで投げ切った。投球だけでなく、この試合も安楽のバットが試合の流れを大きく変えた。 | × | |
済美 | 4 | ||||
大阪桐蔭 | 4 | 前の試合で大阪桐蔭は故障者続出の影響はあまり見えなかったが、1失点という内容ながら投手陣には不安もある。着実につないでくる県岐阜商打線を抑えられるかが見どころ。初戦で大阪桐蔭打線は正攻法で押し切り、工夫した攻めは少なかった。好投手の藤田を崩せるか。 | 最後の最後の最後までしびれる試合だった。大阪桐蔭としては今大会から厳禁となった本塁への悪質なタックルでゲームセットになったこと、先発網本が5失点したこと、守りのミスが続出したことなど残念な点があった。 | × | |
県岐阜商 | 5 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準々決勝 | 敦賀気比 | 9 | 両チームともエースが安定しており、打力もある。勝負どころでの長打で試合を決めてきた点も共通する。キープレイヤーは敦賀気比の2番米満一聖とエース岸本と見る。ここまでの米満は3試合とも勝負を決める打撃を見せており、聖光学院の左腕石井が彼を抑えきると非常に大きい。岸本は尻上がりに調子を上げてくる傾向にあるので、3回までに聖光学院打線が何点取れるかに注目する。 | 思わぬ大差となった。石井の投球はそれほど悪くはなかったと思うが、高めに浮いた球を的確に打ち返して長打にした敦賀気比打線が実に素晴らしい。2アウトからの得点も効果的。聖光学院としては3回まで毎回走者を出しながら攻めきれず、流れに乗りきれなかった。 | ○ |
聖光学院 | 3 | ||||
浦和学院 | 10 | 両チームとも左腕エースが安定し、控え投手の能力も高い。打線は甘い球を逃さずに得点力がある。似たようなチームカラーであるが、北照としては2試合連続でエースの大串が終盤に乱れている点が少々気がかり。浦和学院はこのスキを逃してくれないだろう。したがって、北照は機動力で揺さぶり序盤からリードを奪うことが重要だ。接戦で終盤を迎えれば浦和学院が有利と見る。 | こちらも予想外の大差となってしまった。今大会初めて2点の先制を許した北照は、打撃も守備も焦りが見られ、気の毒なほど実力を発揮しきれなかった。浦和学院は2つのスクイズ失敗に守備妨害と、攻撃のミスが3つもあったが、盤石の試合内容でまるで致命傷にならなかった。 | ○ | |
北照 | 0 | ||||
仙台育英 | 0 | 高知の投手陣と仙台育英の打撃陣の勝負になるだろう。仙台育英はやはり、打線に火がつくまで多少時間を要することがあり、高知としては先発が予想される酒井が最少失点で抑えることが重要だ。接戦で終盤を迎えれば、高知の粘り強さが生きる。仙台育英は鈴木・馬場、どちらの先発も考えられる。2人とも打てない投手ではないが、彼らもまた非常に粘り強い。中盤までは粘り合いの展開になりそう。 | 仙台育英打線は焦りもあったのかややスイングが大きすぎ、外野フライによるアウトが12個に上ってしまった。高知としては先発の酒井が6回を無失点に抑え、投手起用が楽になった。仙台育英の先発鈴木は、4回以降に突如制球を乱し、その影響がバックの守備にも出てしまう。記録に残らないミスもあった。 | × | |
高知 | 2 | ||||
済美 | 6 | 両チームとも絶対的なエースが君臨するチーム。2試合で400球近く投じている済美の安楽の疲労具合も心配だが、それ以上に前の試合で足を負傷した県岐阜商の藤田がもっと心配である。打力そのものは県岐阜商が上だが、藤田が本調子でない場合や登板できない場合は済美のほうが有利だろう。安楽は3回戦でかなり抜いた投球をしてきたので、県岐阜商としてはカウントを取りに来る球を逃さないことだ。 | 藤田は安楽をチャンスで三振に打ち取るなど不調の中でよく粘ったが、負傷の影響か6回までで降板。救援投手陣が打ち込まれて県岐阜商は逆転負けした。藤田の降板はやむを得ないが、2番手葛谷を1イニングで交代させた采配がどうだったか。3・4番手投手が四球を連発して流れが傾いてしまった。 | ○ | |
県岐阜商 | 3 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準決勝 | 浦和学院 | 5 | 甘い球を逃さずに長打にする攻撃力、安定感があり頼りになるエース。この2点は両チームに共通する。準々決勝で控えの3投手が合計5安打3四死球で3失点と乱れた敦賀気比としては、今回もエースの岸本を先発させざるを得ないだろう。逆に浦和学院は、昨年センバツでも好投した山口に使える目処が立ったのは大きい。山口の先発も十分あり得る。今大会接戦を経験していない浦和学院の焦りを誘うべく、敦賀気比は先制して接戦に持ち込みたい。 | 敦賀気比としては欲しかった先制点を2死から奪ったが、直後に2ラン本塁打を被弾したのは痛い。浦和学院の小島は緩いカーブを効果的に生かしたが、岸本は抑えようと力が入りすぎているように見えた。小島の調子はさほど良くはなかったが、バッテリーの配球が見事。昨春1回戦と同一カードだが、残念ながら敦賀気比はリベンジならず。 | ○ |
敦賀気比 | 1 | ||||
済美 | 3 | 四国対決。両チームとも休養日なしの連戦となるので複数投手を擁する点では高知が有利。しかし、連投が予想される済美のエース・安楽はこの試合を投げ切るだけの余力があると見て、済美の勝利を予想したい。もうひとつ、済美は打線に当たりが出てきている点が評価できる。準々決勝では3三振に1併殺打と振るわなかった4番の安楽だが、かえって不気味ではないだろうか。今度こそ安楽のバットが流れを引き寄せることが十分に考えられる。 | 予想通り連投となった安楽は球威も球速も昨日よりなく、高知打線に2本塁打を浴びたものの、いずれも散発に終わってしまう。投手力というよりは、打線の調子の差が出たような試合。済美打線は5回から登板した高知のエース・坂本優の直球を的確に打ち返して少ないチャンスを着実に生かした。済美はこれでセンバツは9勝0敗となった。 | ○ | |
高知 | 2 | ||||
決勝 | 浦和学院 | 17 | 浦和学院は山口の先発もあるか? 済美は安楽が3連投するだろうが、やはり彼の調子が勝敗に直結するだろう。いくら春といえど、2連投までは良くても3日連続完投勝利というのはかなり難しい。強打の浦和学院を抑えるには、速球だけでなくもっと緩い変化球も必要になる。球威の衰えをごまかす変化球があるか、その変化球でカウントを取れるかがポイント。済美打線の調子は上向きとはいえ、浦和学院の小島・山口からは良くて3〜4得点くらいが限度と思うので、安楽が何点で食い止めるかがたいへん重要である。3回までに1〜2点を失うようでは済美が苦しくなる。 | ある程度予想された試合展開。序盤は厳しい内角攻めや緩急をつけた投球で切り抜けた安楽だが、5回裏は守りのミスなどもあり踏ん張りが利かなくなり一気に7失点。直球に威力がなく、変化球は甘く入ってしまった。2番手の山口が良かっただけに、8回に投手を代えて8失点したことも非常に残念。4回までに6安打を浴びながら1失点に抑えた小島の粘りが光る。甘く入った球を逃さない浦和学院の強打は素晴らしかった。 | ○ |
済美 | 1 |
21/35で、試合ごとの的中率は.600。現時点では2009年春(.484)に次ぐ過去ワースト2位の記録となったが、大会序盤では5割を切る可能性もあっただけに、よく持ち直したと自分でも思う。 選手個人で見ると安楽1人に話題が集中した感があり、逸材に乏しい大会であった。地域別に見ると、昨夏の明徳義塾に続いて2校が4強入りした四国勢は復調の兆しが見える。また、北海道+東北+北信越が合計4校も8強入りしたのは史上初であり、今回も雪国勢の健闘が光る。一方で近畿勢の合計1勝6敗は、0勝に終わった1935年以来73大会ぶりの低成績。昨年は大阪桐蔭の春夏連覇があったとはいえ、全体的には不振が続いている地区と言える。 優勝したのは浦和学院(埼玉)。同校は春夏通じて初優勝。埼玉県勢としては1968年の大宮工以来、45年ぶり2回目の優勝(夏は優勝なし)である。21世紀以降、関東勢は4回目のセンバツ優勝であり、地域別最多となった。 得点47、失点3と圧倒的な強さが際立った。10点差以上の試合がなんと5試合中3試合もある。1失策と守りも堅く、打撃陣はわずか13三振と自分勝手な打撃をせずに選球眼良く後ろの打者につなぐ姿勢が目立った。センバツ優勝校が1失策であるのは、2011年の東海大相模(神奈川)に並ぶ最少記録だ。ピンチで内野陣がたびたび投手に声をかけ、走者のみならず防具を片付ける選手も全力疾走。全員で掴み取った初優勝であるという印象が強い。 |