2012(平成24)年 第94回 夏の甲子園予想



出場校評価  ベスト8予想  各試合予想  大会を終えた感想  

出場校評価

都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中 日 管理人
北北海道 旭川工 7年ぶり5回目
南北海道 札幌第一 3年ぶり3回目
青森 光星学院 2年連続6回目
岩手 盛岡大付 4年ぶり7回目
秋田 秋田商 7年ぶり16回目
山形 酒田南 3年ぶり10回目
宮城 仙台育英 2年ぶり23回目
福島 聖光学院 6年連続9回目
茨城 常総学院 3年ぶり14回目
栃木 作新学院 2年連続8回目
群馬 高崎商 22年ぶり11回目
埼玉 浦和学院 4年ぶり11回目
千葉 木更津総合 4年ぶり3回目
東東京 成立学園 初出場
西東京 日大三 2年連続15回目
神奈川 桐光学園 5年ぶり4回目
新潟 新潟明訓 2年ぶり7回目
長野 佐久長聖 10年ぶり5回目
山梨 東海大甲府 8年ぶり11回目
静岡 常葉橘 2年ぶり3回目
愛知 愛工大名電 5年ぶり10回目
岐阜 県岐阜商 3年ぶり28回目
三重 松阪 初出場
富山 富山工 初出場
石川 遊学館 2年ぶり5回目
福井 福井工大福井 8年ぶり7回目
都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人
滋賀 北大津 2年ぶり3回目
京都 龍谷大平安 2年連続32回目
大阪 大阪桐蔭 4年ぶり6回目
兵庫 滝川二 13年ぶり3回目
奈良 天理 2年ぶり26回目
和歌山 智弁和歌山 8年連続20回目
岡山 倉敷商 2年ぶり10回目
広島 広島工 20年ぶり5回目
鳥取 鳥取城北 3年ぶり2回目
島根 立正大淞南 3年ぶり2回目
山口 宇部鴻城 初出場
香川 香川西 4年ぶり4回目
徳島 鳴門 2年ぶり7回目
愛媛 今治西 2年連続12回目
高知 明徳義塾 3年連続14回目
福岡 飯塚 4年ぶり2回目
佐賀 佐賀北 5年ぶり3回目
長崎 佐世保実 8年ぶり4回目
熊本 済々黌 18年ぶり7回目
大分 杵築 初出場
宮崎 宮崎工 52年ぶり3回目
鹿児島 神村学園 2年連続3回目
沖縄 浦添商 4年ぶり4回目



日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人


10


27 23 28 36 23 27


16 17 13 16 18
 

ベスト8予想

ブロック 高校 予想 結果
光星学院−遊学館
智弁和歌山−神村学園
4校しかいないがレベルの高そうなブロック。夏春連続で準優勝に終わっている光星学院が悲願の優勝を目指す。同じく夏春合計1勝に終わっている神村学園は雪辱に燃える。伝統校の智弁和歌山には何とも苦しい組み合わせ。 光星学院
(1)
鳴門−済々黌
大阪桐蔭−木更津総合
春夏連覇を目指す大阪桐蔭がリード。しかし大阪府大会でエース藤浪が突如制球を乱すなど不安な点がないわけではなく、ライバルたちはそこを突きたい。センバツ8強の鳴門ら、他の3校に差はない。 大阪桐蔭
(1)
新潟明訓−県岐阜商
明徳義塾−酒田南
戦力的に歴代のチームと比較して際立ってはいないが、明徳義塾の試合巧者ぶりが存分に発揮できそうな戦力拮抗のブロック。春の東海大会チャンピオンである県岐阜商は3年前の4強超えを目指す。 明徳義塾
(1)
倉敷商−松阪
秋田商
常葉橘−福井工大福井
力がありながら甲子園出場を逃し続けてきた福井工大福井は投打に安定感があり面白い。常葉橘のエース宮崎は2年前の甲子園のマウンド経験あり。松阪の最速148キロ左腕・竹内にも注目したい。 倉敷商
(−)
飯塚−広島工
佐賀北−仙台育英
佐久長聖−作新学院
盛岡大付−立正大淞南
昨夏4強の作新学院は大谷以外の投手を多用して勝ち上がってきた。昨夏とはまた違ったチームだが実力は高い。花巻東を破って名を上げた盛岡大付、好投手・渡辺擁する仙台育英、そして飯塚が続く。 作新学院
(1)
今治西−桐光学園
杵築−常総学院
浦添商−愛工大名電
滝川二−北大津
BIG3の一角である好左腕・濱田を擁する愛工大名電が本命だが、打線の調子はちょっと心配だ。最速150キロ超の照屋を擁する浦添商や投打にタレント揃いの桐光学園が名電に待ったをかけるか。 桐光学園
(3)
天理−宮崎工
鳥取城北−香川西
高崎商−浦和学院
日大三−聖光学院
混戦模様だが、センバツ8強の浦和学院が投打のバランスで一歩リードか。春季東北大会王者の聖光学院が猛追する。夏連覇を目指す日大三は結果的に投手のチーム、打線と守備に課題を残す。天理鳥取城北が続く。 天理
(4)
宇部鴻城−富山工
佐世保実−札幌第一
龍谷大平安−旭川工
成立学園−東海大甲府
昨夏はまさかの初戦敗退だったが、投打に注目選手を抱える龍谷大平安が本命。意外にも8年ぶり出場の東海大甲府も総合力では負けていない。あまり前評判は高くないようだが札幌第一佐世保実も好チームだ。 東海大甲府
(2)

 

各試合予想

※勝つと予想した高校が上段となっています。

回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 福井工大福井 総合力でほぼ互角。開幕戦にふさわしい楽しみなカード。常葉橘のエース・宮崎は2年前に甲子園で4イニング投げている。対する福井工大福井には最速148キロの菅原がおり、両チームとも控え投手も実力が高い。どちらも打線に凄味はないので、投手戦に期待したい。 初回に福井工大福井が無死2塁でバント失敗。ここで常葉橘はリズムをつかみたかったが、宮崎の制球が安定せず集中打を浴びて3失点。これが結局最後まで響いた。菅原は直球も変化球も素晴らしかった。
常葉橘

飯塚 こちらは打撃戦に期待。広島工は県大会7試合中4試合で2ケタ得点を挙げた。対する飯塚は6試合で二塁打21本の長打力が魅力。飯塚のエース・古賀が不用意な四球を与えずにどこまで踏ん張るか。広島工のエース・辻駒は速球派だが投球が単調になることがあり、気をつけたい。 序盤までは互角の打撃戦と思われたが、飯塚は3回途中でエース・古賀をスパッと交代させたのが功を奏し、強打の広島工を4回以降3安打に抑える。辻駒はいつもの欠点が顔をのぞかせたが、中盤以降は実力を出した。
広島工

仙台育英 仙台育英の渡辺、佐賀北の末次、両チームとも安定したエースが大黒柱だ。打撃力はやや仙台育英が上回るか。とはいえ、佐賀北には5年前も決して充実しているとは言えない戦力でチームを優勝に導いた百崎監督が健在。どのような采配で揺さぶってくるかが楽しみである。 2投手で優勝した前回とは違い、末次1人で県大会を勝ち上がった佐賀北。エースが打ちこまれても打つ手がなく、ズルズル土俵を割ってしまった印象。仙台育英は投打に盤石の出来で、中盤以降突き放した。
佐賀北

作新学院 3季連続甲子園の作新学院が経験面で勝る。エース大谷の不調により筒井・水沼らが急成長を見せ、投手陣は層が厚くなった。一方で佐久長聖は元PL学園の藤原監督を中心に、投打に戦力が揃う。上位打線はかなり強力で、作新学院の投手陣とも十分に戦えるだろう。 佐久長聖が序盤の集中打でリードを奪うも、3回までで筒井を見切って水沼へ継投したのが成功。小針監督の采配が冴えわたった。対する佐久長聖は投手交代直後に4失点と、継投が裏目に出てしまう。
佐久長聖

盛岡大付 総合力で盛岡大付が上回る。盛岡大付は県大会で大谷を打ち崩し、県大会の打率.413を誇る。145キロ左腕の出口も安定している。立正大淞南は打撃力では大きく劣るが、粘り強く守るチームカラー。県大会を1人で投げ抜いた左腕・山下の調子がこの試合最大のポイント。 盛岡大付は鋭い打撃で13安打、ほぼ毎回走者を出しながら走塁ミスなどもあり再三のチャンスを潰してしまう。出口は球が高めに浮き、そこを立正大淞南打線に捉えられ2本塁打を浴びて撃沈した。 ×
立正大淞南

桐光学園 投打とも桐光学園が上回る。桐光学園の最速147キロ左腕・松井はイニング数の1.5倍の奪三振数を誇る本格派。今治西がこれを打ち崩すのは想像しにくい。しかし今治西には堅守があり、鋭い当たりを好捕する間にペースをつかみ、いつの間にか勝っていたという試合を目指したい。 松井は22奪三振の大会新記録を達成、さらに10者連続奪三振も成し遂げた。松井が素晴らしい投手なのは改めて言うまでもないが…。今治西はあまりに無策、松井を気持ちよく投げさせすぎた。
今治西

常総学院 14 総合力で常総学院が上回る。常総学院は機動力があり、攻撃力は高い。近年は継投の失敗が目立つが、今年も継投のチーム。相手の杵築は投手力に難があるが、自慢の打線には破壊力がある。それだけに、常総学院としては継投のタイミングが非常に重要になりそうだ。 杵築は緊張からか序盤から守備が崩壊、それに足を引っ張られて投手陣まで崩壊。常総学院は3回までに先発全員得点、4回までに先発全員安打を達成。控え投手を試運転させる余裕まであった。
杵築

愛工大名電 好カード。戦力充実の愛工大名電だが、打線もエース濱田もまだ本調子ではないように思える。濱田頼みからも脱却できていない。浦添商は投打とも好素材が揃うが、悪く言えばワンプレーの精度が低い面も垣間見える。浦添商は接戦に強いので、愛工大名電としては点を取る展開にしたい。 神宮大会では140キロ台連発だった濱田だが、春夏甲子園では130キロ台が大半。序盤に甘い球を打たれて5失点、4回以降はフォームを変えて立ち直った。浦添商の速攻が見事だったと言える。 ×
浦添商

滝川二 両者ともどちらかと言えば守備型のチームなので接戦にも期待したいが、差が開く可能性も十分に秘めたカード。滝川二は絶対的なエース・佐藤が大黒柱。対して北大津は桜井・則本・竹本の3投手いずれかの継投になりそう。滝川二の機動力と、佐藤の調子がこの試合のポイント。 北大津は佐藤の甘いスライダーをうまく捉えて着実にリードするが、1つの守りのミスでフイになってしまう。継投策が思いのほか遅かった。滝川二は機動力と犠打で、取れるときに点を取れた。
北大津
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 天理 総合力で天理が上回る。強打の天理に対し、宮崎工は制球力がある左腕・長友の調子が命運を握る。一方天理のエース・中谷はセンバツで腰を痛めていたがようやく復帰。まだ全快ではなさそうなので、宮崎工打線にも十分チャンスはある。橋本監督がどういう投手起用をしてくるか。 宮崎工は序盤のまずい攻撃で中谷を助けてしまった。その中谷は夏の公式戦では最長の6イニングを投げて復調気配か。宮崎工はなんとか先制点をもぎ取ったが、直後に守りのミスで逆転されたのが惜しまれる。
宮崎工

鳥取城北 鳥取城北のポテンシャルの高さに賭けたいが、投手陣の乱調が気になる。県大会では守備陣が足を引っ張る場面もあった。香川西はこれといった選手がいない分、まとまりがある。鳥取城北がリズムをつかむ前の、2回までに先制点を奪って精神的に有利に試合を進めたい。 香川西は序盤にスクイズ失敗などのまずい攻めがあり、鳥取城北のエース・平田がペースをつかんだ。直後の4回裏には5連打で3失点。取れるときに取っておかないと…の典型例のような試合だった。
香川西

浦和学院 総合力で浦和学院が上回る。高崎商はエース左腕・関を中心に堅守で守りきるスタイル。それだけに1つ綻びが見えるとミスを誘発する可能性もありそう。強力打線の浦和学院だが、攻撃はどちらかというとオーソドックス。相手に精神的打撃を与える長打が有効だろう。 高崎商は1回から4回まで毎回得点圏に走者を進めながら得点できず、同じくチャンスを逃し続けた浦和学院を助けてしまった。6回に犠飛で先制した後の2ランは、高崎商に精神的打撃を与えた。
高崎商

聖光学院 連覇を狙う日大三だが、昨夏ベンチ入りメンバーは3人だけ。打力が大きく落ちており、投手を中心に守るという同校ではあまりないチームスタイルだ。聖光学院は制球力が光る岡野を中心に投打のバランスが取れた布陣。接戦でも点の取り合いでも力を発揮できそう。 予想された展開のひとつである投手戦に。日大三は5回表に満塁でスクイズ失敗、以前もこのパターンで負けたような…。監督に焦りがあったか? 日大三はわずか4安打だが、守りは持ち味が出た。
日大三

富山工 打撃力は富山工、投手力は宇部鴻城が上回る。県大会のチーム打率.456は49校中トップ、6試合で62得点の富山工。宇部鴻城の絶対的エース左腕・笹永が迎え撃つが、無駄な四死球は致命傷になる。笹永と富山工のどちらが先に自分のペースをつかむかというゲームだろう。 富山工は3ランなど強打で4点を先に奪ってペースをつかむが、追加点を奪い損ねたのが敗因だろう。県大会では不用意な四球が見られた笹永が、この日は1四球と無駄な走者を出さなかったことが良かった。 ×
宇部鴻城

札幌第一 打撃力の差で札幌第一がやや有利。札幌第一はエースの知久が安定感抜群で、打線も点の取り方がうまい。対して佐世保実を率いるのは、センバツ優勝経験がある清峰でコーチ経験がある清水監督。甲子園での勝ち方を知っているし、接戦になれば実力が生きてくる。 不調の知久をあまりに引っ張りすぎた札幌第一の自滅という印象。打線も力強く11安打しながら、もう一歩畳みかけることができなかった。佐世保実は追いつかれてもすぐに突き放し、後攻の利を生かした。 ×
佐世保実

龍谷大平安 総合力で龍谷大平安が上回る。昨夏甲子園メンバーが9人残る龍谷大平安は、4番高橋を中心に投打に力がある。しかし昨夏甲子園では変化球投手に抑え込まれて初戦敗退。旭川工のナックルボーラー・官野をどう攻略するか。旭川工打線は左が8人で、スイングも鋭い。 龍谷大平安のエース・田村の調子がイマイチなこともあったが、旭川工打線は想像通りスイングが鋭く一時4点リード。投手陣が踏ん張りきれずに延長11回に力尽きたとはいえ、手に汗握るゲーム展開だった。
旭川工

東海大甲府 戦力的に東海大甲府が有利だが、岩倉で選手として甲子園優勝経験がある菅沢監督が率いる成立学園には「見えない強さ」がある。特に接戦には無類の強さを発揮するので、チーム打率4割超の東海大甲府としては常に2〜3点のリードはないと不安だろう。 東海大甲府のエース・神原が140キロ台中盤の速球をテンポ良く投げ込み、成立学園に考える暇を与えなかった。1時間16分の短いゲーム。東海大甲府打線は3得点とはいえ、威力が感じられた。
成立学園
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 光星学院 総合力で光星学院が上回る。夏春連続準優勝の光星学院は、どの高校よりも優勝が欲しいだろう。打線の調子はまずまずだが、投手陣がもうひとつといったところ。遊学館は守りのチームだが、光星学院投手陣が不安定なら一気に攻略してしまう力強さも要求される。 遊学館打線が光星学院の先発・城間に押さえつけられた印象。光星学院は中盤追加点が奪えずにやや重苦しいムードも漂ったが、城間の力投で流れを渡さず、得意の長打攻勢でダメ押し点を奪って突き放した。
遊学館

神村学園 神村学園が少し有利。神村学園は左右の好投手、強力打線、機動力を兼ね備えて非常にスキが少ないチーム。智弁和歌山は投手力はともかくとして打撃力で劣る。神村学園から数少ないスキを探すとすれば、エース・柿沢の投球だ。少ないチャンスを逃さないようにしたい。 熱の入った好試合になった。智弁和歌山としては、2回表2死2塁で遊ゴロを処理した遊撃手がランナーをタッチに行ってセーフになったワンプレーが悔やまれる。直後に2失点しており、もったいなかった。
智弁和歌山

鳴門 打撃力の差でセンバツ8強の鳴門がやや有利。鳴門は四国内では活発な打線が、全国で発揮できるかどうかがカギ。後藤田・小林の投手陣は安定している。済々黌は左腕・大竹と西口のバッテリーが非常に安定している。ロースコアのゲームに持ち込めば十分に勝機がある。 懸念された通り、鳴門打線が全国の舞台になると沈黙してしまった。後藤田は再三のピンチを粘り強く防いでいたが、済々黌は脚力を生かした嫌らしい攻撃でほぼ毎回のように塁上を賑わせた。 ×
済々黌

大阪桐蔭 好カード。センバツ覇者の大阪桐蔭は投打に実力が高いが、エース・藤浪の制球がもうひとつで、安定感には欠ける。打力がある木更津総合が突くとすればそこだろう。両チームとも守りにやや不安を抱えるので、ビッグイニングも想定できる。お互いに少しのリードでは安心できない。 藤浪はやや荒れている程度の投球だったので、かえって木更津総合打線は絞りにくかった。木更津総合のエース・黄本は、わずかなコントロールミスも許されない厳しい状況でベストピッチを見せてくれた。
木更津総合

県岐阜商 県大会を1人で投げ抜いた新潟明訓のエース・竹石が、打線活発な県岐阜商にどう立ち向かうか。実力に大差はなく、楽しみなカード。県岐阜商は頻繁に打順を入れ替える傾向があり、藤田監督の選手起用も大きなウェイトを占めそう。新潟明訓は佐藤監督の勇退があり、選手は燃える。 最後の年だからか、佐藤監督はいつになく穏やかな表情。選手たちはのびのびとプレーしていた。県岐阜商も16人の選手を起用する采配で選手層の厚さを見せつけたが、ミスがことごとく失点につながってしまった。 ×
新潟明訓

明徳義塾 明徳義塾がやや有利。今年の明徳義塾は突出した選手が不在だが、昨夏甲子園に出場した選手が7人残る。馬淵監督の手腕が問われそうな試合だ。酒田南はバッテリーに安定感があるが、打力もある。明徳義塾のエース・福を打ち崩してゲームプランを崩せば成功だ。 福が低めにボールを集め、強打の酒田南になかなか自分たちのバッティングをさせなかったのが大きい。酒田南としては、唯一のチャンスとも言える8回裏の2死1、3塁のチャンスでもう1点取りたかった。
酒田南

松阪 打線は倉敷商のほうが良いが、エースの安定感は松阪の竹内が上。試合を大きく左右しそうなのが、日によって調子が大きく異なる倉敷商のエース・西の投球。生命線となる変化球の調子がポイントとなる。打力で劣る松阪は、ボール球の変化球を的確に見送りたい。 西の調子はそれほど良いようには見えなかったが、適度に荒れていたのが幸いしたか、松阪打線は的を絞りきれなかった。それ以上に倉敷商のファーストストライクをとらえる積極打法が非常に光った。 ×
倉敷商

福井工大福井 49番目に登場の秋田商は、試合勘の面で不利。福井工大福井は1回戦での課題を生かしたい。両チームともエースが安定しているので、投手戦に期待する。初戦では再三のチャンスを潰した福井工大福井だが、好投手・近藤が相手ではそれが致命傷にもなり得る。 1回戦で完投した菅原が、まるで別人のような出来。ストライクが入らず、継投も遅れたため序盤から取り返しのつかない点差になってしまった。秋田商は雨天中止もあり試合間隔が非常に空いたが、よく調整した。 ×
秋田商
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 仙台育英 戦力的に差はない。初戦で大胆な継投策を成功させた飯塚は、14安打を放った仙台育英打線をどう食い止めるか。仙台育英のエース・渡辺は初戦で再三のピンチを粘り強く凌いだが、飯塚打線はチャンスに強い。お互いに投手力もあるが、5点くらいの勝負になるのではないか。 飯塚は初戦で打ち込まれたエース・古賀が使いにくいという事情があったが、先発の西をやや引っ張りすぎたか。仙台育英打線は西の甘い球を逃さず、集中打で逆転してチーム全体が勢いづいた。
飯塚

作新学院 19 総合力で作新学院が上回る。初戦では勝負所での好守で粘り勝った立正大淞南。しかし長打は堅守では防げないので、作新学院に初戦のような長打攻勢を許さないことが肝要。作新学院は1回戦で先発しながら打ち込まれた筒井、初戦登板なしの大谷をどう起用するか注目したい。 立正大淞南の左腕・山下は初戦のように粘り切れず、甘い球は作新学院打線が逃さず長打にされてしまった。大差の場面でも登板がなかった、不調のエースナンバー・大谷の今後の起用法ははたしてどうなるか。
立正大淞南

桐光学園 桐光学園としては初戦で22三振の松井よりも、ポイントは野手のほうだろう。初戦では暴走など雑な攻撃が散見された。出番がほとんどなかった守備陣の出来がどうか、若干気になる。常総学院打線としては、初戦の14得点を頭からリセットして新たな気持ちで臨めば十分にチャンスはある。 桐光学園は初戦で出番の少なかった守備陣が無失策、逆に常総学院は守りの乱れが失点につながった。常総学院は19三振を喫したとはいえ松井をよく研究しており、揺さぶろうという意図も見られた。
常総学院

浦添商 浦添商が投打にやや有利。滝川二の佐藤はスライダーの出来がこの試合最大のカギとなる。甘く入ると、浦添商打線の餌食となりそう。浦添商の151キロ右腕・照屋は1回戦では制球に課題を残した。滝川二としては、1回戦同様のそつのない攻撃で対抗したいところ。 佐藤は甘く入ったスライダーを浦添商打線にとらえられ、序盤のうちに大量5失点。これで滝川二としては得意の攻撃方法に持ち込みにくくなり、押し切られてしまった。浦添商の思い切り良い打撃が光る。
滝川二

鳥取城北 戦力的にはほぼ五分と見る。平成に入って甲子園で2勝していない鳥取県勢だが、9年ぶりの夏勝利を挙げて波に乗る。初戦で左腕投手に苦戦した天理打線が、鳥取城北の右の投手陣を相手に息を吹き返すかが見どころ。鳥取城北は初戦で3得点ながら打撃の調子はなかなか良い。 鳥取城北のエース・平田は自らの失策から流れが悪くなり、ピッチングの幅をも狭めてしまった。逆に天理の中谷は序盤の大量援護で楽になり、久しぶりの完投勝利。惜しまれるワンプレーとなってしまった。 ×
天理

浦和学院 11 好カード。初戦では両エースとも完封しているが、攻撃面においてミスがあった。聖光学院のエース岡野は、センバツでは2回戦で1戦目とは別人のような投球に変貌して敗れており、調子の維持が課題。浦和学院は佐藤が94球完投で余裕があるが、控えも優秀なので継投も視野に入れたい。 聖光学院は3ランで先制パンチを浴びせるも、直後に岡野が大量失点。初戦で見せたような抜群のコントロールは影をひそめ、球が甘く入る。聖光学院としてはセンバツ2回戦と同じ負けパターンになってしまった。
聖光学院

佐世保実 どちらも左腕エースを擁し、守りでリズムを作る似たチームカラー。3〜4点くらいの勝負になると予想する。初戦では相手投手の四死球に助けられた感のある佐世保実打線だが、笹永の自滅は望み薄だ。佐世保実打線がどう点を奪うか注目したい。初戦では宇部鴻城打線も振れていた。 互角の守り合いに期待したが、両チームとも守りのミスを連発、期待したゲームとは正反対になってしまった。佐世保実としては、2番手左腕・木下を引っ張りすぎた采配も大いに疑問。宇部鴻城打線の振りは見事。 ×
宇部鴻城 12

東海大甲府 好カード。初戦で旭川工打線に打ち込まれた龍谷大平安の投手陣がどう立て直すかがカギ。東海大甲府打線は好調を維持しており、エース・田村としては初戦のように決め球のフォークが決まらないと極めて苦しい。東海大甲府のエース・神原は走者を背負ってからどういう投球をするかに注目。 東海大甲府はエース・神原が再び好投し、さらにバックの好守も非常に光った。東海大甲府の守り勝ちという印象。ただし東海大甲府としては初戦同様打線のつながりを欠き、もう少し点が取れたようにも感じた。
龍谷大平安
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
3回戦 光星学院 好カード。光星学院打線はセンバツの時とは異なり、初戦から自分たちの打撃ができていた。神村学園は継投が予想されるが、柿沢がどこまで踏ん張れるかが最大の見どころ。光星学院のほうは実質エースの城間が先発か? 背番号1の金沢の使いどころが非常に難しくなっている。 光星学院は柿沢の直球をとらえて3本塁打し先攻。そして大事な試合では城間先発のほうが多い傾向にあるが、思い切って金沢先発で来た。6回途中まで好投し、投打がガッチリかみ合っての勝利となる。
神村学園

大阪桐蔭 投打とも大阪桐蔭が上回る。初戦の大阪桐蔭はまさに投打に盤石、これといった不安要素は見当たらなかった。済々黌は初戦で「頭脳プレー」で1点をもぎ取ったように、戦力で劣るチームの戦い方を熟知している。とにかくどんな形でもいいから塁に出て揺さぶりたいところ。 済々黌は2回表に3四死球で得たチャンスで1点止まりなのが痛かった。ここで逆転していれば、違った展開になっていただろう。大阪桐蔭は済々黌の盗塁・バントなどの嫌らしい攻撃をある程度封じた。
済々黌

新潟明訓 総合力ではあまり差がない。初戦を観戦した限りでは、新潟明訓が打ち勝てると見た。休養日が明徳義塾より2日長いのも、1人で投げ抜く新潟明訓のエース・竹石にとっては追い風だろう。この試合のカギは明徳義塾のエース・福の制球力。初戦のように低めに丁寧に集めたい。 明徳義塾は先発した福永の制球がどうにも定まらなかったが、新潟明訓がこのチャンスを物にできぬまま4回途中降板。救援した1年生の岸は今夏初登板だが、2時間18分の中断にも動じなかった。 ×
明徳義塾

倉敷商 打撃力は倉敷商、投手力は秋田商が上回る。初戦で相手投手の四死球連発を生かした秋田商打線は真価が問われる。倉敷商はエース・西の投球がやや気がかりではあるが、積極打撃で秋田商の近藤・阿部を攻略できるのではないか。近藤は不用意にストライクを取りに行くと危ない。 近藤の投球がそう悪いわけではなかったが、この試合でも倉敷商の積極打撃が生きた。逆に秋田商は序盤の再三のチャンスを変化球でかわされ、中盤以降に西の立ち直りを許してしまった。
秋田商

作新学院 長打攻勢で勝ち上がってきた作新学院打線を、仙台育英のエース・渡辺がどう食い止めるかという一戦。おそらく4〜5点は入ると思われるが、逆にそれ以下であれば仙台育英のペースになる。作新学院としては、突如降ってわいた不祥事の影響がなければよいが…。 またしても立ち上がりをとらえられた渡辺だが、2回以降は厳しいコースを突いて作新学院打線に長打を許さなかった。作新学院は水沼への早めの継投が見事に当たり、仙台育英打線が沈黙してしまった。
仙台育英

桐光学園 好カード。桐光学園の左腕・松井のスライダーは、分かっていても打てない魔球。2試合の映像から、浦添商がどういう対策を練ってくるかが楽しみだ。もうひとつの注目は浦添商投手陣が、桐光学園打線をどう抑えるか。援護点がなければ、松井の焦りも生まれるかもしれない。 中身が濃い、見ごたえあるゲームだった。浦添商は得意の機動力を生かして揺さぶるが、松井はあまり動じず。松井は中盤から制球重視スタイルに切り替え、球速は落ちたがかえって奪三振が増えて完投した。
浦添商

浦和学院 浦和学院がやや有利。当たっている浦和学院打線を天理投手陣がどう迎え撃つか。2回戦で天理はエース・中谷が久々の完投、そして浦和学院より1日多い2日の休養日を挟んでいるが、むしろ積極的な継投で流れをつかみたい。長打を防ぐ必要がある。浦和学院は山口の登板があるか? 浦和学院は山口先発、1年生左腕・小島を2番手に起用するが計6失点して全体の流れが悪くなってしまった。継投の遅さと、1・2回戦の大量点差で彼らに登板経験させなかった采配が敗因と言えるかもしれない。 ×
天理

東海大甲府 両チーム打撃は好調だが、宇部鴻城打線の鋭さがより目立つ。好投手の神原を相手にそれを維持できるか。それ以上の問題は、宇部鴻城の守備と笹永の投球。どちらもやや大味なところが目につくが、東海大甲府の鉄壁の守備陣を相手にするには、プレーの精度の高さも必要だ。 東海大甲府が思いのほか笹永のスライダーに苦戦し、さらに宇部鴻城が東海大甲府の先発・本多から2点を先制して面白くなったと思ったが…。その裏即座に追いつき、神原への継投も成功してさすがの試合運びだった。
宇部鴻城
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準々決勝 光星学院 桐光学園はあまりにもエースの松井に話題が集中してしまったが、3試合連続完投の上に連戦となってしまう。初戦は余力もあったが、2・3回戦はかなりの熱投となっており、疲労も心配される。ちょっとでも甘い球をことごとく長打にしている光星学院を相手に、甘く入るスライダーなどは許されない。光星学院は3回戦で4つの犠打失敗があり、接戦になるとこういったミスが致命傷にもなり得る。 手に汗握る試合とは、こういう試合のことを言うのだろう。連投の松井は得意のスライダーを決め球に、あるいは見せ球にして光星学院打線の爆発を食い止めた。8回表、1死1、2塁の場面で併殺を取り損ねて3番田村・4番北條の強打者に打順が回ってしまったことが勝負のアヤになった。
桐光学園

大阪桐蔭 総合力で大阪桐蔭が上回る。大阪桐蔭は3回戦で大胆なエース温存策を採用し、優勝に向けての本気度を示した。先発が予想される藤浪が乱れても、自信を持って澤田を送り込むことができるだろう。対する天理は中谷が2試合連続の完投で連戦となる。天理としては、2・3回戦は序盤のリードで攻守とも流れが良くなる傾向が見える。早いうちに1〜2点のリードを奪いたい。追いかける展開は苦しい。 エラーに四死球と、天理は2〜4回にチャンスをもらった形になったが、バント失敗やけん制に誘い出されるなどで得点を逃し、不安定だった藤浪の立ち直りを許してしまう。天理の先発・山本は右手を血だらけにしながらの力投も打線の援護がなく、ジリジリと差を広げられてしまった。
天理

作新学院 投手力は東海大甲府、打線の調子では作新学院に分がある。それでも3回戦では、制球良く丁寧に投げれば作新学院打線も長打攻勢はかけられないというところも見られた。まずは東海大甲府の神原・本多の投手陣が作新学院打線を爆発させないことができるか。そして東海大甲府打線は力があるものの、ここまでの3試合はやや湿り気味。筒井・水沼の作新学院投手陣としては、眠らせたままにしておきたい。 打線ではなく投手力の差が如実に出た。神原は制球よく丁寧に低めに集め、13安打浴びながら長打はわずか1本しか打たれないという素晴らしい粘りの投球である。これに対し作新学院のほうは、この夏甲子園初登板となった大谷も含め要所で東海大甲府の長打を許し、三本の矢が総崩れになってしまう。 ×
東海大甲府

明徳義塾 明徳義塾としては、一応福・福永・岸と3枚の投手陣を使えるめどが立った。3回戦で登板がなかったエース・福の先発が予想されるが、どういう投手起用になるか分からない。倉敷商としては持ち前の積極攻撃で絶対に先取点が欲しい試合。明徳義塾は、ここまでの2試合は四死球で得たチャンスを着実に物にしている。倉敷商の西としては、不用意な四死球を減らして得意のシンカーでかわしていきたい。 西は疲労もある中でベストピッチと言える。決め球であるシンカーは、ほとんど打たれていなかったように思う。序盤のピンチを凌いで明徳義塾の馬淵監督も渋い表情をする中で倉敷商がソロ本塁打で先制、倉敷商としてはその流れに乗りたかったが、直後に本塁打で同点になったのは痛かった。
倉敷商
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準決勝 大阪桐蔭 投打とも大阪桐蔭が上回る。大阪桐蔭は澤田、連戦の明徳義塾は福永か岸の先発か? 明徳義塾としてはエース・福の粘りの投球が最も大阪桐蔭打線に通用する可能性が高いが、連投では厳しいか。大阪桐蔭打線は福永・岸に対しては合わせやすいと思う。せめて1番森、4番田端の2人だけでも抑えれば微妙にリズムが狂うかもしれない。藤浪・澤田はどちらも立ち上がりに難がある。明徳義塾としては、序盤のチャンスを絶対に生かしたい。 明徳義塾はセーフティバントなど、先発した藤浪を揺さぶろうという意図は見えたが、いかんせん打線が藤浪の速球に力負けしていた。明徳義塾の先発福永はやや荒れ気味の球が幸いし、インコースに食い込む速球にさしもの大阪桐蔭打線も打ちづらそうにしていた。救援の岸がまたも好投しただけに、早いうちに1点でも取れば面白かった。
明徳義塾

光星学院 準決勝ともなると、1日の休養日が大きく勝敗を左右する。神原が168球で完投して連戦となる東海大甲府より、休養日があり城間の出番がなかった光星学院のほうが有利だ。東海大甲府は準々決勝のように、長打を許さない低めの投球が遵守できれば面白い勝負になるが…。3番田村、4番北條に対しては逃げずにインコースを突いてほしい。打線に勢いの出てきた東海大甲府は、先発が予想される城間を打ち崩して打撃戦に持ち込めるか。 東海大甲府としては本多が先発したのはやむを得ないが、田村・北條に気持ち良くバッティングをされて計7打点を許してしまった。打線も初回、2回の連続けん制死で流れをつかみ損ね、結果として反撃が遅れることに。さらに6回表には鉄壁だったはずの二遊間にミスも飛び出し、東海大甲府としては力を出し切れなかった。
東海大甲府
決勝 大阪桐蔭 史上初めて、春夏連続で決勝が同一カードとなった。大阪桐蔭は藤浪が完投しているが、それほど疲労する内容ではなかった。とはいえ、先発は澤田の可能性もある。光星学院としては、強力な上位打線で1巡目に先制点を奪いたい。初回に田村か北條の長打が出れば、雰囲気の面でも俄然光星学院側が有利になるだろう。大阪桐蔭は準決勝で打線が5安打に封じられているが、それほど悪い内容ではない。こちらも今までの点の取り方は、単打をつなぐよりは長打で豪快にというパターンが多い。城間・金沢の光星学院投手陣としては、単打は良しと割り切ることも必要だ。 光星学院は初回に三者凡退、さらに田村・北條が見逃し三振に打ち取られてしまい、藤浪の立ち上がりをとらえることができなかった。これで気持ちのスイッチが入ったのか、ここからの藤浪はやや変化球が多めのスタイルで、全く危なげなかった。光星学院としては、4回にソロ本塁打を浴びたのは仕方ないとして、5回に守りのミスから2失点したのは惜しまれる。3点ビハインドは、いかに光星学院打線といえども、精神的にも苦しかった。
光星学院


 

大会を終えた感想

 35/48で、試合ごとの的中率は.729。大会序盤に小波乱があったものの、全体的には順当な大会であったと言える。2年連続で前年より的中率が上がった。

 今年は2006年に次ぐ歴代2位の56本塁打という数字が目立つ。2010、2011年が20本台であり、いきなり倍増している。しかし得点や打率など、それ以外の数字を見ると特に打高投低という傾向は見えてこない。本塁打だけが独り歩きしてしまっている。特にレフト方向の打球がグングン伸びて、打ち取ったと思った当たりがスタンドインすることが多かったようにも思うが、風の影響なのか?

 優勝したのは大阪桐蔭(大阪)。2010年の興南(沖縄)以来となる、史上7校目の春夏連覇を達成した。大阪桐蔭は、選手権は4年ぶり3回目の優勝となる。

 今年も3年連続で大型チームが極端に少ない大会となったが、大阪桐蔭と光星学院(青森)は別格だった。エース藤浪、捕手の森、4番田端という軸がしっかりしていたのは言うに及ばず。センバツの時も書いたが、下位打線からも長打が出るという点が素晴らしかった。投手としては予想外の打者に打たれ、精神的なダメージを受けるということもあっただろう。「切れ目ない打線」の典型例のようなチームだったと思う。