2011(平成23)年 第93回 夏の甲子園予想

出場校評価  ベスト8予想  各試合予想  大会を終えた感想  

出場校評価

都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中 日 管理人
北北海道 白樺学園 5年ぶり2回目
南北海道 北海 3年ぶり35回目
青森 光星学院 8年ぶり5回目
岩手 花巻東 2年ぶり6回目
秋田 能代商 2年連続3回目
山形 鶴岡東 30年ぶり3回目
宮城 古川工 初出場
福島 聖光学院 5年連続8回目
茨城 藤代 6年ぶり2回目
栃木 作新学院 2年ぶり7回目
群馬 健大高崎 初出場
埼玉 花咲徳栄 10年ぶり2回目
千葉 習志野 10年ぶり8回目
東東京 帝京 2年ぶり12回目
西東京 日大三 2年ぶり14回目
神奈川 横浜 3年ぶり14回目
新潟 日本文理 2年ぶり6回目
長野 東京都市大塩尻 初出場
山梨 山梨学院大付 2年ぶり5回目
静岡 静岡 8年ぶり22回目
愛知 至学館 初出場
岐阜 関商工 初出場
三重 伊勢工 初出場
富山 新湊 12年ぶり5回目
石川 金沢 3年ぶり13回目
福井 福井商 2年連続21回目
都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人
滋賀 八幡商 5年ぶり7回目
京都 龍谷大平安 2年ぶり31回目
大阪 東大阪大柏原 初出場
兵庫 東洋大姫路 5年ぶり12回目
奈良 智弁学園 3年ぶり16回目
和歌山 智弁和歌山 7年連続19回目
岡山 関西 5年ぶり8回目
広島 如水館 2年ぶり7回目
鳥取 鳥取商 7年ぶり2回目
島根 開星 2年連続8回目
山口 柳井学園 初出場
香川 英明 2年連続2回目
徳島 徳島商 4年ぶり23回目
愛媛 今治西 4年ぶり11回目
高知 明徳義塾 2年連続13回目
福岡 九州国際大付 2年ぶり4回目
佐賀 唐津商 27年ぶり4回目
長崎 海星 9年ぶり16回目
熊本 専大玉名 初出場
大分 明豊 2年ぶり4回目
宮崎 日南学園 4年ぶり6回目
鹿児島 神村学園 4年ぶり2回目
沖縄 糸満 初出場



日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人




26 27 32 35 25 26


18 14 11 16 19
 

ベスト8予想

ブロック 高校 予想 結果
龍谷大平安−新湊
海星−東洋大姫路
龍谷大平安・海星・東洋大姫路の3校が横一線で並ぶブロック。ここは海星が面白い。苦しい初戦を勝ち抜けば、今大会のダークホースとして躍り出る可能性もありそう。東洋大姫路龍谷大平安もほとんど差はない。 東洋大姫路
(2)
光星学院−専大玉名
藤代−徳島商
光星学院が本命だ。投攻守に全く穴がなく、エース・秋田の投球と県大会で無失策の守備が極めて光る。これを追う3校はほとんど差がなく、実力も高い。初出場の専大玉名は最速148キロを誇る園道の投球に期待したい。 光星学院
(1)
関西−九州国際大付
東京都市大塩尻−明豊
センバツ準優勝の九州国際大付がリードするのは間違いないところ。強打は健在、エース・三好の調子がやや気になるところ。関西は堅田・水原の左右2枚看板が健在。センバツ初戦敗退の借りを返したい。 関西
(2)
智弁学園−鶴岡東
横浜
健大高崎−今治西
智弁学園・横浜の伝統校2校がほぼ互角。今大会も盛り上げてくれそうだ。智弁学園は県大会で打線爆発。打撃陣の調子が維持できているかがカギ。センバツでは悔しい初戦敗退の横浜はエースが交代。投手力で勝負か。 智弁学園
(1)
金沢−伊勢工
聖光学院−日南学園
静岡−習志野
明徳義塾−北海
強豪・古豪が粒ぞろい。明徳義塾は戦力充実、名将が存分に采配を振るえそうだ。習志野は派手さはないが非常に粘り強い。聖光学院は歳内・芳賀の2枚看板が鉄板。センバツ8強の北海金沢もそれほど差はない。 習志野
(2)
花巻東−帝京
八幡商−山梨学院大付
作新学院−福井商
古川工−唐津商
好投手・大谷がほとんど投げられぬまま勝ち抜いてきた花巻東は要注意。チーム全体の力が非常に高い。帝京は伊藤の調子がやや気がかりか。監督が代わった福井商や好投手・北方を擁する唐津商も気になるチームだ。 作新学院
(−)
如水館−関商工
至学館−東大阪大柏原
糸満−英明
神村学園−能代商
突出した高校は不在。ここは名将・田中監督が率いる東大阪大柏原を本命としておきたい。2年連続出場の英明はダークホース。神村学園関商工はいずれも基本に忠実な好チームである。 如水館
(−)
鳥取商−白樺学園
花咲徳栄−智弁和歌山
日本文理−日大三
開星−柳井学園
強力打線の日大三が本命。カギとなるのは吉永の投球だろう。これを追う高校も実力校が勢ぞろい。センバツ8強の智弁和歌山、雪辱を期す開星、さらに日本文理花咲徳栄などにも十分可能性がある。 日大三
(1)

 

各試合予想

※勝つと予想した高校が上段となっています。

回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 健大高崎 戦力的にはほぼ互角。3〜5点くらいの点数で接戦になるか。初出場校ということで開幕戦の緊張はあると思うが、健大高崎の機動力に期待したい。予選で28盗塁は49校中トップだ。今治西は手堅い攻撃が売りで、左打者が並ぶ打線。健大高崎の左腕・片貝をどう揺さぶるか。 緊張などまるで感じさせず、健大高崎ナインはダイヤモンドを駆け回った。盗塁や2ランスクイズなどで、今治西の3投手を揺さぶり続けたのが勝因だろう。それが9回表の逆転劇につながったとも言える。
今治西

金沢 総合力で金沢が上回る。やはり何と言っても金沢の最速152キロ右腕・釜田の投球がカギだが、同時にセンバツで無念の完封負けを喫した打撃陣にも注目したい。伊勢工の左腕・中川は打たせて取るタイプだが、守備陣は堅い。金沢打線が中川の術中にはまるようだと、面白い試合になる。 金沢は攻撃面でミスがあり重苦しい試合展開となるが、釜田が伊勢工打線を抑えている間に越田の3ランで貴重な追加点を挙げる。伊勢工・中川の投球も良かったが、釜田はさすがにそれ以上だった。
伊勢工

聖光学院 聖光学院が優位に立つ。聖光学院は昨夏も活躍したエース・歳内が、県大会で抑え気味だったSFFを解禁するだろう。打力で劣る日南学園がこのボールをいかに見極めるかがこの試合最大の見どころになりそうだ。日南学園は背番号10の村田が予選で無失点と安定。接戦に持ち込みたい。 日南学園打線が好投手・歳内によく食らいつき、聖光学院は3つの打撃妨害などミスを連発して一時は3点ビハインドも、よく追いついた。細かいプレーの精度の悪さは、練習量が例年より減ってしまった影響なのか。
日南学園

習志野 習志野がやや有利。春の関東大会を制した習志野は、投攻守にそつがない。長打はないが、機動力も絡めたしつこい攻撃が目立つ。対する静岡も投打に力はあるが、基本的には守りのチーム。まずは習志野の攻撃を封じ込めたい。中盤まで競った展開に持ち込めば勝機がある。 中盤までは完全に互角の試合展開。静岡の左腕・原崎は四球が多く、終盤に四球がもとで5失点。習志野の右腕・泉沢は、逆に適度に球が荒れていたのが幸いし、ランナーを出しても力のある速球で抑え込んだ。
静岡

明徳義塾 好カード。県大会無失策の守備も光る明徳義塾だが、4番北川の打棒が重要。北海の玉熊・西村の投手陣が北川をどう抑えるか注目したい。左打者が多い北海打線は地方大会で絶好調を維持した。明徳義塾のエース左腕・尾松をどう打ち崩すかも楽しみなところ。 両エースとも本調子とは言えなかったが、要所では見事に踏ん張った。打つべき選手がしっかりと結果を残した分、わずかに明徳義塾が上回った。期待に違わぬ好ゲームとなってくれた。
北海

花巻東 好カード。ともにプロ注目の好投手を抱えるが、同時に不安点も抱える。花巻東はエース・大谷の足の回復具合が不安だし、帝京は攻守とも例年の完成度には劣る。エース・伊藤も本調子とは言えない。そんな中で、大谷が気合のこもった投球をしてくれるのではないかと期待してみる。 花巻東は4失点してからようやく大谷が登板、さらにその大谷も6分咲きくらいの出来だった。本調子ではなかったのだろう。帝京の好投手・伊藤は不調でKOされたが、救援の左腕・石倉はよく踏ん張った。 ×
帝京

山梨学院大付 打撃力の差で山梨学院大付がやや上回る。山梨学院大付は、2年生の小林が地方大会で5本塁打。この小林が打つことでチームが波に乗りそうだ。逆に言えば、八幡商のエース・吉中としてはこの小林を抑えて流れをつかみたい。八幡商は1点ずつの積み重ねが重要になる。 山梨学院大付としては、失策がことごとく失点に結びつく最悪の展開。エース左腕・広瀬は直球が素直に真ん中に集まりすぎ、あるいは高めに浮き、八幡商の積極打法にやられてしまう。八幡商は見事な集中打だった。 ×
八幡商

福井商 福井商は米丸新監督がどういう野球を見せてくれるか。昨夏甲子園の経験者はそれほど多くないが、伝統校らしい戦いぶりが見たい。作新学院は全員野球、まとまりのチーム。下級生が多く、勢いがありそうだ。どちらが勝つにしても接戦になると予想する。 福井商のエース・山本はやや制球力を欠いたが、さりとて調子が最悪というわけではなかったと思うが…。作新学院が積極的にファーストストライクを振りに行き、ミスを恐れない野球で見事に押し切った。 ×
作新学院 11

唐津商 好投手対決。県大会で151キロをマークした唐津商・北方の調子がこのゲームを左右しそうだ。打撃力は古川工がやや勝る。北方から先取点を奪い、リズムを狂わせたい。古川工のエース・山田も好投手で、唐津商は犠打を絡めた手堅い攻撃で攻略したいところ。 山田は3回以降を2安打無失点に抑える好投を見せただけに、1〜2回の乱調だけが惜しまれる。北方悠は序盤から150キロ台連発も、さすがに飛ばしすぎたか? 古川工の中盤以降の粘りは見ごたえがあった。
古川工
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 関商工 戦力差はほとんどない。如水館のエース左腕・浜田は2年前の甲子園のマウンドも経験している。この浜田への継投のタイミングがカギか。関商工はオーソドックスな攻撃だが機動力もあり、県大会で大垣日大を破った勢いもありそうだ。1〜2点差の接戦に期待したい。 両チームとも好守・美技連発で、9回で終わってもおかしくない試合が延長13回までもつれた。期待はしていたが、それ以上の好ゲーム。見るべき点が多かったが、ほとんどチャンスを与えなかった浜田の好投が光る。 ×
如水館

東大阪大柏原 高校数の多い地区を勝ち抜いた初出場の高校同士の楽しみな対戦。東大阪大柏原は、甲子園優勝経験のあるベテラン田中監督が率いる。石川慎吾の打撃に注目が集まる。至学館は継投策でどうかわすかがポイント。両チームとも、地区予選で多かった失策をいかに減らすか。 両チームとも浮足立った序盤、ベテラン田中監督が率いる東大阪大柏原は早めに立ち直る。しかし至学館は中盤になっても雑な守備を連発し、比較的踏ん張っていた投手陣の頑張りがふいになってしまった。
至学館

英明 昨夏甲子園経験者が残る分、英明がやや有利。英明のエース・松本は最速145キロを誇る左腕。糸満は県大会の盗塁数は少ないが、足の速い選手が揃う。何とか揺さぶっていきたい。英明は打線も強く、糸満のエース・山城は球が真ん中に集まりすぎないよう注意が必要。 松本の投球が素晴らしく、糸満打線はほぼ完璧に抑えられてしまい、中盤以降は揺さぶるどころではなかった。山城はよく粘っていたが、英明打線はボール球も軽々とヒットにしてしまう力強さがあった。
糸満

神村学園 総合力で神村学園が上回る。神村学園は久保・柿沢と速球派の右腕2投手の継投となる。昨夏甲子園は完封負けに終わった能代商としては、喉から手が出るほど先取点が欲しい。能代商の左腕・保坂は昨夏のマウンドも経験。大きくレベルアップしており、粘投で接戦に持ち込みたい。 能代商は投攻守すべてにおいて昨夏より大きく成長。打球の速さが昨年と全然違ったし、同じ鹿児島県勢への雪辱に燃えていた。秋田県勢は14年ぶりの夏の甲子園勝利。神村学園は打線が予想外に沈黙した。 ×
能代商

白樺学園 総合力で白樺学園が上回る。強打の白樺学園に、鳥取商の横手投げのエース・橋本が挑む。橋本は打たせて取るタイプだが、守りの乱れが不安か。一方の白樺学園も投手力はあるが、やはり守備陣が不安。鳥取商としては、もらったチャンスを確実に生かすことが重要となる。 橋本は強打の白樺学園に14安打を浴びながらもよく粘り、延長戦に。白樺学園はエース・小林が投げられない中で昨秋までのエース・川越が力投。鳥取商は9回裏無死3塁、サヨナラのチャンスを逃したのが痛すぎる。
鳥取商

智弁和歌山 11 戦力的にはほぼ互角。花咲徳栄は昨春甲子園の経験者は少なく、経験面では智弁和歌山が勝る。智弁和歌山は突出した好選手こそ不在だが、投手陣の層が非常に厚く、打線も力強さを増している。花咲徳栄は投打にまとまり、機動力もある。がっぷり四つの好試合になりそう。 花咲徳栄は持ち味の積極走塁が、この日は裏目に。3回裏に4連打で1点止まりでは苦しい。投手力で劣る花咲徳栄としては、度重なる守備のミスでジワジワと点差を広げられる最悪の展開となってしまった。
花咲徳栄

日大三 14 打撃力で勝る日大三が優位に立つ。日本文理の田村・波多野の投手陣はいずれも本格派で、かえって日大三としては合わせやすいとも考えられる。日本文理としては、立ち上がりの良くない日大三のエース・吉永を先制攻撃して、積極的に打ち合いに持ち込むほうが良いかもしれない。 思惑通りに日本文理が2点先制して、日大三には多少の焦りすら見られたが、4回表にわずかな守備の乱れから1点を返すと状況は一変。堅さが取れた日大三打線が持ち味を発揮し、止めようがなくなってしまう。
日本文理

開星 総合力で開星が上回る。開星打線は長打があるが、やや大振りも目立つ。柳井学園のエース・矢沢の変化球でかわしきれれば接戦に持ち込める。開星の好投手・白根は甲子園経験が豊富だが、柳井学園としては得意の機動力攻撃で揺さぶり、突破口を見いだせるか。 白根が剛速球で柳井学園打線をねじ伏せ、先頭打者を1度も許さず、得意の攻撃形に持ち込ませなかった。矢沢もツーシームと変化球で中盤まで粘っていたが、開星の終盤の猛攻撃はさすがといったところ。
柳井学園
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 龍谷大平安 総合力で龍谷大平安が上回る。何と言っても龍谷大平安は打線が強力。投手力で大きく劣る新湊としては、1点を防ごうとするあまりに大量点を失う展開は禁物だ。新湊は打力はあるので、龍谷大平安の太田・田村の左右の投手陣から5点以上奪いたいところ。 龍谷大平安は7度も得点圏に走者を進めるも、ソロ本塁打による1点のみ。新湊のエース・袴谷の粘投が光る。バックの守りも袴谷を助けた。攻撃も粘り強く、新湊旋風の再来かと期待させるゲームだった。 ×
新湊

海星 総合力でほぼ互角。投打に実力の高い海星に対し、東洋大姫路は好投手・原のピッチングが最大のポイントになる。県大会から間が空くのは、決勝再試合を戦った東洋大姫路にとって好材料。海星投手陣は牧瀬を中心に控えも能力が高い。打力で劣る東洋大姫路がどう対抗するか。 海星はエース・牧瀬がアクシデントで早期降板したのが最大の誤算。これでノーヒットだった東洋大姫路打線が俄然活気づいた。原も死球で終盤に交代するが、2番手の岩谷が8回のピンチを凌いだのが大きい。 ×
東洋大姫路

光星学院 16 打撃力の差で光星学院が有利。専大玉名は先攻し、江藤から最速148キロの園道へ継投して逃げ切りを図るしかない。打撃力は高くないので、3点以上差がつくと苦しくなる。それだけに、光星学院としては投手陣も豊富だが、田村・川上らの打撃陣の調子が勝敗を左右しそう。 専大玉名はわずかな制球の乱れ、守備の乱れを的確に突かれた。強風にも翻弄され、打ち取った当たりがヒットになる。光星学院は打線が大爆発、控え投手陣も試運転し、磐石の勝利と言ってよい内容。
専大玉名

徳島商 投手力にそれほど差はないが、打線はやや徳島商が上か。徳島商の龍田・藤代の鵜沢の投げ合いになりそうで、3点くらいの投手戦に期待。徳島商は県大会の打率が2割台ではあるが、長打力を秘めている。チャンスでの長打で試合を決めることも考えられる。 互角の勝負ではあったが、打力に少し差があったように思える。藤代はチャンスでのスクイズ失敗など、もったいないプレーが多かった。龍田は自己最速を5キロも更新する148キロで、相手を抑え込んだ。
藤代

九州国際大付 好カード。関西の水原・堅田の2投手が九州国際大付打線をどう抑え込むかがポイント。九州国際大付はエース・三好の調子が少し不安だが、左腕・大江が台頭。センバツでは力を出し切れなかった関西としては、まず先取点を奪い自分たちの土俵で野球をしたい。 両投手とも絶好調の出来ではないが、特に三好は制球と切れ重視の投球で粘りを見せた。両守備陣も投手を盛り立てた。延長12回に九州国際大付は大江にスイッチ、間違いではないが緊迫した場面で荷が重かったか。 ×
関西

明豊 総合力で明豊が上回る。お互いに技巧派の左腕エースと、本格派の右腕を擁して投手陣の層は厚い。打撃力では明豊が勝る。明豊打線の爆発を防げばおのずと接戦になりそうだが、明豊の好打者・稲垣翔らに痛打を浴びるようだと差が開いてしまいそうだ。 中盤までお互いの好守と犠打失敗で0−0の緊迫した試合となるが、中盤以降は明豊が持ち前の打力を見せた。終盤は東京都市大塩尻が持ち前の粘りを見せて追いすがるが、あと一歩及ばず。双方に持ち味が出た。
東京都市大塩尻

智弁学園 投打とも智弁学園が上回る。智弁学園は青山・小野と速球派の好投手を2枚抱える。鶴岡東は県大会で打撃が好調ではあったが、長打力はないのでつないでいきたい。鶴岡東も投手陣は豊富。調子の悪い投手は早めに交代しないと、県大会10本塁打の智弁学園を相手に大量失点もあり得る。 鶴岡東の左腕・佐藤は低めに丁寧に変化球を投げ、内野ゴロで打ち取る教科書どおりのピッチング。さしもの智弁学園打線も長打攻勢は不可能だった。鶴岡東はチャンスにあと一本欲しかった。
鶴岡東

横浜 横浜がやや有利だが、すでに1試合こなしている健大高崎の勢いは軽視できない。1回戦では果敢な機動力を見せてくれた健大高崎だが、横浜の捕手・近藤は強肩だ。走塁死・盗塁死は流れを切る恐れもあるが、それでも自分たちの野球を貫きたい。横浜はエース・柳の立ち上がりがカギ。 横浜が健大高崎の機動力をうまく封じ込めてリードするが、健大高崎は集中打で追いつくという見ごたえのある試合。横浜は送りバント・スクイズ・ダブルスチールと横浜らしい試合を繰り広げた。
健大高崎
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 聖光学院 聖光学院の歳内・金沢の釜田の好投手対決に期待が集まる。両投手とも大崩れするとは考えにくいので、勝負を分けるのは攻撃面だろう。1回戦を見る限り、金沢の攻撃力にやや不安を覚える。金沢としては、もっと多彩な攻撃法で攻略したい。聖光学院は守りの立て直しが必要。 1回戦に続き、聖光学院はミスが多すぎた。6回と8回の失点には失策が絡み、さらに4回裏・1死満塁・3ボールの場面でボール球をスクイズ失敗はいただけない。監督にも焦りがあったのか? ×
金沢

習志野 好カード。戦力的に差はないが、明徳義塾としては初戦のような出来では投打とも不安が残る。チャンスに畳みかける力強さが欲しいところ。一方で習志野の出来は非常に良かった。明徳義塾のエース・尾松の立ち上がりがポイントで、不安定なようなら一気に攻略してしまいたい。 思ったより差が開いた。尾松は初戦と同様不安定な出来で、習志野打線に序盤で一気に攻略されてしまった。習志野のエンドラン・スクイズなどを絡めた多彩な攻撃は相変わらず見事なもの。
明徳義塾

帝京 帝京が有利と思われるが、1回戦では改めて投手陣の不安を露呈した。初戦のような豪打を発揮できれば、八幡商が打ち勝つことも十分可能だ。それだけに、八幡商のエース・吉中がどれだけ失点を抑えるかが最大の焦点となる。帝京はどの投手が先発するのか、ちょっと読みにくい。 8回まで3−0で帝京がリードも、9回表に八幡商が遠藤の満塁本塁打などで5点を挙げ大逆転。投手陣に不安を抱える帝京が、好投した左腕・渡辺をついつい引っ張りすぎたか。吉中の好投も非常に光る。 ×
八幡商

作新学院 唐津商の豪腕・北方悠に期待が集まるが、1回戦で14安打11得点の作新学院打線が打ち崩せると見た。北方悠としては、しっかりとしたペース配分が課題。また、唐津商は序盤の大量リードで打撃が少々雑になってしまったのも不安だ。作新学院のエース・大谷の踏ん張りも重要となる。 北方悠は初戦と同様に調子は良く、やや飛ばしすぎにも見えたが終盤に球威が目に見えて落ちることもなかった。大谷の粘投と、作新学院打線のここ一番での集中力が中盤での逆転につながった。
唐津商

東大阪大柏原 打撃力の差で東大阪大柏原が少し有利。如水館はエース・浜田の投球がカギだが、1回戦のように宇田が先発であればここで失点を抑えることも重要。東大阪大柏原のエース・福山も良い投手なので、如水館としては5回までを2〜3失点程度に食い止めないと苦しくなりそうだ。 お互いに守りのミスが出て試合の行方が混沌とするが、如水館は2回途中からロングリリーフした浜田が延長10回まで好投を続けた。如水館は再三のチャンスを逃し続けるが、最後に集中打で試合を決める。 ×
如水館

英明 ともに初戦で甲子園初勝利を飾り、波に乗る。能代商の左腕・保坂が、得点力のある英明打線を相手にどこまで踏ん張るか。1回戦で集中打を見せて逆転勝ちした能代商だが、英明の左腕・松本からの集中打は望み薄。失点を抑え1点ずつ奪う、基本に忠実な野球で対抗したい。 英明は3回裏、無死1塁から強攻で併殺、さらに暴走で3塁タッチアウトのもったいない攻撃が痛い。逆に4回表は能代商が好走塁で先制点を挙げる。この差は非常に大きい。そして何と言っても、保坂の好投が光る。 ×
能代商

智弁和歌山 智弁和歌山が優位に立つ。初戦で14安打の白樺学園打線だが、全くタイプの違う智弁和歌山の左腕・青木を攻略できるか。白樺学園はエース・小林が登板できるかどうかも重要なポイント。智弁和歌山としては、先行逃げ切り型の白樺学園を相手に先取点を奪いペースをつかみたい。 智弁和歌山は上野山が先発、さらに小林が初回で降板という想定外の事態にも、白樺学園が落ち着いて対応。そして白樺学園の積極的な打撃が目立った。2つの失策が同点と逆転につながってしまったのが惜しまれる。
白樺学園

日大三 11 日大三がやや有利。開星の大型右腕・白根が日大三打線の勢いをどこまで食い止めるかが最大の見どころ。また、開星打線としても攻撃が単調で打線が沈黙する傾向があり、初戦のように様々な攻撃で日大三のエース・吉永を揺さぶりたい。中盤まで接戦になれば開星の戦術が成功と言える。 投手戦も予想されたが、壮絶な打撃戦となる。白根は勝負どころで制球が甘くなってしまい、日大三が持ち前の打線爆発。開星としては避けたかった展開だが、それでも吉永から15安打の開星打線も見事だった。
開星
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
3回戦 東洋大姫路 11 投手力の差で東洋大姫路が有利。東洋大姫路のエース・原は初戦で負傷し、その影響が気になる。万全なら、波に乗る新湊打線といえども苦戦しそうだ。中盤以降打線に火がついた東洋大姫路打線を、新湊のエース・袴谷がどう止めるか。初戦のような粘りのピッチングをしたい。 7回まで2−1と緊迫した試合だったが、1死満塁の場面でセンターへの飛球が頭を越され、一気に緊張の糸が切れてしまったか。新湊としては4回と7回のチャンスで同点に追いつきたかった。
新湊

光星学院 光星学院が優位に立つ。徳島商打線は、光星学院投手陣から3〜4点は取れる気がする。問題は徳島商のエース・龍田が、初戦で17安打16得点の光星学院打線をどこまで抑えられるかである。3回までを無失点に抑え、その間に味方が先取点を奪うようだと面白い試合になりそうだ。 守りの手痛いミスが絡んで光星学院の川上から3回までに5点を奪った徳島商だが、4回から登板した秋田には完全に沈黙。龍田は3回までに長打攻勢で6点を失うが、4回以降は無失点でよく凌いだ。
徳島商

関西 総合力にそれほどの差はない。関西としては、関門だった初戦を突破したことで、勢いづくことが予想される。関西は初戦で完投した右腕・水原と左腕・堅田のどちらも先発として考えられる。明豊は両方に対する準備が必要。明豊としては高尾・岡本で関西を3失点以内に抑えたい。 明豊は先発・高尾の乱調が大誤算。2回途中で岡本が登板するようでは苦しい。2回の4失点は重すぎた。明豊打線は12安打を放つも、4度の満塁のチャンスで攻めきれず、水原の粘りの投球が光る。
明豊

智弁学園 好カード。横浜の投手陣が智弁学園の打線をどれだけ抑えるかにかかるだろう。智弁学園は初戦で左の軟投派に苦戦したが、横浜にはそういう投手はいない。右腕・柳にはタイミングが合わせやすいか? 横浜は智弁学園のエース・青山から4点以上欲しいが、策の弄しすぎには注意。 送りバントやダブルスチールがよく決まり、8回までは完全に横浜ペースの試合。9回に先頭打者を許し左打者が続く場面で102球のエース・柳を降板させた作戦が結果的に完全に裏目となってしまう。
横浜

習志野 攻撃力の差で習志野が有利。出塁すればあらゆる攻撃法で揺さぶってくる習志野に対し、金沢のエース・釜田としては出塁すらさせない投球が求められる。投手陣の層が厚く習志野の先発投手は読みにくいが、金沢はここまでの2試合と同様、4点くらいの援護点は最低限必要だ。 釜田の調子は悪くなく、習志野は2回戦までのようなのびのびとした攻撃はできなかった。7回裏、際どい球をボールと判定され、釜田に動揺があったか? 習志野は甲子園初登板の左腕・在原が好投した。
金沢

作新学院 両チームとも打撃陣の働きで難敵を破り、勢いに乗っている。総合力はほぼ五分だ。やはり作新学院の大谷、八幡商の吉中、両エースの踏ん張りがカギになる。早いイニングで投手がつかまると苦しい。作新学院としては、2回戦や県大会で見せたような飯野への継投のタイミングも重要。 作新学院は前半にもったいない逸機もあったが、全体的に押し気味のゲーム。吉中も走者を出しながら踏ん張りよく投げたが、最後は作新学院打線の勢いに飲み込まれてしまった。大谷は強気の投球が良かった。
八幡商

如水館 2試合連続で延長戦を制した粘り強い如水館と、昨夏の大敗から投攻守の全てを徹底的に鍛え直した能代商の楽しみな一戦。投手戦が予想される。能代商は県大会から1人で投げ続けている左腕・保坂の踏ん張り、如水館は2回戦で綻びを見せた守備陣の奮起がポイントになりそうだ。 ミスが原因の失点もあったが、全体的にお互いによく投げよく守った、熱のこもった好試合。苦しいピンチを幾度も切り抜けた保坂だが、さすがに延長戦に入って疲労の色が隠せなかった。
能代商

日大三 好カード。両チームとも打線が好調だが、純粋な打撃力自体はハッキリと日大三が上である。問題となるのは投手陣。日大三の吉永は西東京大会からピリッとしない上、甲子園では控え投手の登板がない。智弁和歌山も頼りになる投手は特別おらず、この試合も打撃戦になるのではないか。 吉永は直球で押しすぎたピッチングを反省したか、変化球を有効に使って智弁和歌山打線を8安打4点に抑えた。智弁和歌山は序盤に失策絡みで失点するが、それ以上に8回裏にソロ本塁打を浴びたのが痛かった。
智弁和歌山
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準々決勝 光星学院 打線の実力と投手陣の層の厚さでは光星学院に分があるが、エースの安定感だけなら東洋大姫路のほうが上か。どちらも中1日の休養がある。東洋大姫路が勝つとすれば、先発が予想される光星学院の川上から先取点を奪い、仮にエース・秋田を打ちあぐねたとしても東洋大姫路の主戦・原が投げ切って逃げ切るというパターンである。原が悪くても3失点に抑えれば勝算も高いが、それ以上は苦しくなる。 光星学院は秋田が先発して完投。制球が定まらず乱調だったが、度重なるバント失敗・スクイズ失敗により5回まで7安打1得点。6回から調子を上げた秋田には手も足も出なかった。原は低めの変化球が絶妙で、強打の光星学院をわずか5安打に抑えるが、2失点がいずれも内野ゴロ間のものだった。
東洋大姫路

関西 投打の実力は関西が上だが、如水館の粘り強さは関西にとって気持ちの悪いところ。如水館のほうは連戦となり、10イニングを投げたエース・浜田の調子は気がかり。ここまでの3試合、いずれも先発投手は序盤で降板して浜田にスイッチしているだけに、如水館としては先発に4〜5イニングは持ってほしいところ。競り合いは如水館に分がありそうで、関西はリードを保ってゲームを進めることが重要。 水原の調子はあまり良くなかったが、5回途中で今大会初登板の左腕・堅田への継投がうまく決まった。序盤は関西にとってもどかしい展開だったが、5回に如水館のミスが重なって4点を勝ち越すと一気に楽になる。ここで踏ん張っていれば面白かった。如水館は繰り出す投手がことごとく打たれた。
如水館

智弁学園 戦力的には智弁学園が上回ると思うが、2回戦で2得点、3回戦も8回まで1得点だった打線の調子はちょっと気になる。作新学院のエース・大谷から何点を奪えるかが見どころだ。作新学院は打撃好調なので、少ないスコアで終盤を迎えるような展開だと競り負ける危険性もあり。作新学院としては好投手・青山が相手ではあるが、2ケタ安打でこの試合も強力に援護したいところ。 智弁学園は甲子園初登板となる小野が先発するも、制球が全く定まらず打者1人を打ち取るのに四苦八苦の状態で3回5失点。準決勝以降を見据えたのか、小野を引っ張りすぎた感がある。作新学院はエース・大谷に代打を起用し、大谷が降板した6回以降を1失点に凌いだのが9回の逆転につながった。 ×
作新学院

習志野 習志野は3回戦で好投手を相手に2得点と打線がやや沈黙したが、基本的に打撃の調子は悪くない。投手陣は異なる3投手を先発させていずれも好投している。日大三も打線の調子は良いが、問題は3試合連続完投中のエース・吉永。2回戦までの問題点を3回戦である程度修正したとはいえ、疲労の蓄積も予想される。習志野打線が吉永をどれだけ打てるかが最大のポイントになりそうだ。 習志野は中盤まで毎回得点圏に走者を進めるが、勝負どころでの吉永の好投が光った。日大三もバント失敗など逸機も多かったが、吉永の好投に救われた。3回戦までの反省点を存分に生かす投球に脱帽。習志野の4投手は最大限踏ん張っただけに、吉永の投球が試合を決めたと言えるだろう。 ×
日大三
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準決勝 光星学院 中1日の休養がある上、投手陣の層が厚い光星学院が有利。光星学院は準々決勝で5安打2得点ではあるが、もともと打力はあり調子も良い。作新学院はエース・大谷が完全にお疲れモードに入っており、光星学院の攻勢を食い止めるのは難しいだろう。作新学院が勝つには、好調な打撃陣が7点以上奪って打撃戦を制するしかない。光星学院は川上の先発も十分考えられ、ここで早いうちに点が奪えるかがポイントになりそうだ。 光星学院は準々決勝に続いてエース・秋田が先発。作新学院は上位打線が沈黙し、今までのような打線のつながりが全くなかった。徐々に調子を上げた秋田の投球が見事と言うしかない。対する大谷は立ち上がりから制球が乱れ、1回1回を凌ぐのが精一杯という苦しい状態。作新学院としては打つ手なしという試合になってしまった。
作新学院

日大三 14 打撃力の差で日大三が上回るが、連戦の上に4試合連続完投のエース・吉永の調子自体は非常に良いだけに、疲労の蓄積具合が気がかりだ。斉藤・関ら控え投手の先発もあるか? 関西は1日の休養がある上、投手陣は2枚看板でしっかりしているので、打撃力のある日大三打線をいかに抑えるか。関西としてはある程度の失点を覚悟し、日大三投手陣から5回までに3〜4点奪うような試合展開に持っていきたいところ。 関西は堅田が先発、初回に1点を失うも、続く満塁のピンチで併殺に打ち取り波に乗った。日大三の猛攻撃を何とか凌いで7回表まで1−1と競り合うが、日大三に勝ち越されたところで緊張の糸が切れ、守りのミスが出て試合が一気に傾いてしまった。8回表に集中打で3点を返したのだから、最少失点に抑えていれば面白かったが。
関西
決勝 日大三 11 どのような投手にもきちんと対応する日大三打線は見事で、総合力では一枚上だろうが、むろんここまで来れば勝敗の行方は予断を許さない。やはりポイントになるのは、投手陣の出来だろう。日大三はここまで4試合半を投げている吉永の疲労が心配で、しかも3連戦。光星学院は2連戦だが、吉永とは違い秋田は準決勝で完投している。3回戦で打たれた川上を使えるか否かが最初の注目点。川上が先発して4〜5回まで持つような展開ならかなり面白い。秋田が先発して序盤から失点するようでは、光星学院が苦しくなる。両チームに多いホームランがどこで飛び出すか? 吉永は140キロ台の直球でゴリ押すピッチングは見せず、スライダーとシンカーを有効に使う頭脳的な投球で強打の光星学院に的を絞らせなかった。甘いと見えた球も風に嫌われ、深い外野フライ止まり。秋田のほうも決して悪い投球ではなかったが、日大三が低めの難しい球にうまく対応し、時折来た甘い球も逃さなかった。日大三は5番の高山が先制3ランにダメ押し打・好守連発と、キーマンになった。
光星学院


 

大会を終えた感想

 34/48で、試合ごとの的中率は.708。大会序盤にさまざまなドラマがあったものの、昨年よりも的中率を上げることができた。

 昨年よりもやや良化したものの、依然として大型チームと呼ぶべき高校は少なく、特待生規制の影響で特定の高校に戦力が集中しなくなっていることが想像できる。一方で10点差以上の大差ゲームが7試合もあったのは珍しい。個々の試合で見るとそれほど大きな戦力差を感じないケースのほうが多いだけに、精神的なものではないかと推測される。今一度「最後まで諦めない」ことの素晴らしさを再認識してほしい。

 優勝したのは日大三(西東京)。2001年以来2度目の優勝で、東京勢としては2006年の早稲田実以来、5年ぶり7回目の優勝。東京勢はセンバツでも5回優勝しているので合計12回目の優勝ということになるが、これは4位タイの記録だ。

 2001年にチーム打率新記録を樹立した(2004年に駒大苫小牧が更新)日大三だが、今年も全6試合で2ケタ安打、計61得点と猛打ぶりを発揮。1試合平均10点以上は驚異的だが、右腕・左腕・速球派・軟投派とあらゆるタイプの投手を完全に攻略したことの裏付けであると言える。大黒柱のエース・吉永も2回戦で8失点した反省を生かし、大会途中で修正するしたたかさも見せてくれた。今大会で数少ない大型チームが順当に優勝したという感想である。