2009(平成21)年 第91回 夏の甲子園予想

出場校評価  ベスト8予想  各試合予想  大会を終えた感想  

出場校評価

都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中 日 管理人
北北海道 旭川大高 6年ぶり7回目
南北海道 札幌第一 7年ぶり2回目
青森 青森山田 6年連続10回目
岩手 花巻東 2年ぶり5回目
秋田 明桜 13年ぶり8回目
山形 酒田南 2年連続9回目
宮城 東北 4年ぶり21回目
福島 聖光学院 3年連続6回目
茨城 常総学院 4年連続13回目
栃木 作新学院 31年ぶり6回目
群馬 東農大二 15年ぶり5回目
埼玉 聖望学園 6年ぶり3回目
千葉 八千代東 初出場
東東京 帝京 2年ぶり11回目
西東京 日大三 4年ぶり13回目
神奈川 横浜隼人 初出場
新潟 日本文理 3年ぶり5回目
長野 長野日大 初出場
山梨 山梨学院大付 9年ぶり4回目
静岡 常葉橘 初出場
愛知 中京大中京 5年ぶり25回目
岐阜 県岐阜商 3年ぶり27回目
三重 三重 3年ぶり10回目
富山 南砺福野 初出場
石川 日本航空石川 初出場
福井 敦賀気比 11年ぶり5回目
都道府県 高校名 出場回数 日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人
滋賀 滋賀学園 初出場
京都 龍谷大平安 6年ぶり30回目
大阪 PL学園 5年ぶり17回目
兵庫 関西学院 70年ぶり7回目
奈良 天理 3年ぶり24回目
和歌山 智弁和歌山 5年連続17回目
岡山 倉敷商 2年連続8回目
広島 如水館 3年ぶり6回目
鳥取 鳥取城北 初出場
島根 立正大淞南 初出場
山口 華陵 初出場
香川 藤井学園寒川 初出場
徳島 徳島北 初出場
愛媛 西条 17年ぶり6回目
高知 高知 3年連続13回目
福岡 九州国際大付 27年ぶり3回目
佐賀 伊万里農林 初出場
長崎 長崎日大 2年ぶり8回目
熊本 熊本工 3年ぶり19回目
大分 明豊 5年ぶり3回目
宮崎 都城商 28年ぶり2回目
鹿児島 樟南 4年ぶり17回目
沖縄 興南 2年ぶり8回目



日 刊 報 知 サンスポ スポニチ 中日 管理人


10 10


25 24 20 34 27 27


14 15 20 13 15
 

ベスト8予想

ブロック 高校 予想 結果
県岐阜商−山梨学院大付
PL学園−聖光学院
PL学園がリードする。センバツ時のエース・中野が故障でベンチ入りせず不安点もあるが、大阪大会ではその穴を感じさせない勝ち上がりぶりを見せた。投打に力がある聖光学院がこれを追う。エース・横山の投球には特に注目したい。 県岐阜商
(−)
明桜−日本航空石川
日本文理−藤井学園寒川
4校の実力に大差がなく、平等にチャンスはありそうだ。投打のバランスという面で藤井学園寒川がわずかにリードするか。強力打線の日本文理は、好投手相手でも県大会のような打棒が発揮できるかがカギ。明桜は左腕・二木と県大会で失策ゼロの守備陣が自慢。 日本文理
(2)
立正大淞南−華陵
東農大二−青森山田
派手さはないものの、甲子園経験豊富な青森山田がやや有利。エース・斎藤の投球と堅守で勝ち抜けるか。立正大淞南は初出場ながら好投手・崎田を擁して投打に力がある。その他の2校も戦力的に差はなく、十分に8強入りが狙える。 立正大淞南
(2)
敦賀気比−帝京
樟南
常総学院−九州国際大付
5校しかいないがかなりの激戦区。強力打線と層の厚い投手陣を誇る帝京が一歩リードか。投打とも力がある九州国際大付がこれに続く。敦賀気比は攻撃力こそないが、投手を中心として守りが堅い。他の2校も実力は高く、可能性はある。 帝京
(1)
明豊−興南
八千代東−西条
如水館−高知
常葉橘−旭川大高
なかなかの激戦ブロック。センバツでは初戦敗退だったが、プロ注目の秋山を擁する西条が本命。野口・今宮と左右の好投手を擁する明豊が対抗。初出場ながら投打に実力が高い常葉橘や、3年連続出場の高知、2年生の好左腕・島袋を擁する興南がこれを追う。 明豊
(2)
長野日大−作新学院
天理−南砺福野
関西学院−酒田南
龍谷大平安−中京大中京
脅威のチーム打率.474を誇り、エース・堂林も安定する中京大中京が中心となりそうだ。センバツは初戦敗退だったが天理の強力打線も侮れない。県大会で無失点の左腕・安井が大黒柱の酒田南も初の8強入りを十分狙える。龍谷大平安も差はない。 中京大中京
(1)
伊万里農林−横浜隼人
花巻東−長崎日大
倉敷商−東北
日大三−徳島北
チーム打率.488を誇る日大三は打線に切れ目がなく、他校にとっては驚異的。センバツ準優勝の花巻東はプロ注目の菊池雄が大黒柱、打線の援護次第では8強どころか優勝も見える。倉敷商東北は投打にまとまりがある。県大会でセンバツ優勝の清峰を破った長崎日大も不気味な存在。 花巻東
(2)
聖望学園−都城商
熊本工−三重
智弁和歌山−滋賀学園
鳥取城北−札幌第一
好左腕・岡田を擁する智弁和歌山が本命ながら、打撃陣の出来には不安が残る。打撃陣の奮起が上位進出のカギとなりそう。これを追う高校は混戦状態。伝統校の熊本工は、守りのチームで粘り強い。都城商は投打に穴がなく面白そうなチーム。 都城商
(3)

 

各試合予想

※勝つと予想した高校が上段となっています。

回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
1回戦 九州国際大付 戦力的には九州国際大付が上回っている。ただし、近年福岡の好投手は甲子園で打ち込まれる傾向にあり、左腕エース・納富が常総学院打線にどこまで通用するか。2003年の決勝戦で激突した木内・若生両監督の采配には注目。当時東北を率いていた若生監督はリベンジに燃える。 序盤は九州国際大付の守備が乱れて常総学院ペースだったが、エース・納富が低めのチェンジアップをうまく生かして立ち直り、常総学院投手陣は今年も踏ん張り切れなかった。小熊は急に制球を乱してしまった。
常総学院

明豊 打撃力の差で明豊がやや有利。興南のエース・島袋はかなりの好投手だが、明豊の野口・今宮も同じく好投手。興南としては県大会5試合で18得点の打線が奮起しないと勝利は難しい。唯一好調だった1番山元がキーマンになるか。明豊としては早い段階で先取点を奪いたい。 明豊は4失策に加えて記録に残らないミスも加わって序盤に失点するも、野口が登板してからは流れが良くなった。興南としてはあと一押しできなかった打線の不出来が悔やまれる。島袋は中盤にスタミナを使いすぎた。
興南

西条 投打とも西条が上回る。しかし、八千代東の村上・上條の投手陣は決して侮れない。打線も好投手に食らいつく粘り強さがある。西条としては、センバツのような接戦は絶対に避けたい。逆に八千代東としては、終盤まで1〜2点差であればひっくり返すチャンスがある。 八千代東の内野守備陣が非常に安定しており、西条に流れを渡さなかった。打線も好投手・秋山にしぶとく食らいついた。西条としては望ましくない試合展開になったが、最後に八千代東にミスが出た。
八千代東

常葉橘 打撃力の差で常葉橘が優位に立つ。旭川大高の左腕・柿田はやや変則的なモーション。常葉橘打線を抑えて接戦になれば面白い。旭川大高打線が常葉橘の最速147キロ右腕・庄司を打ち崩す展開は想像しにくい。堅守で守り抜き、接戦で終盤を迎えるようにしたいところ。 柿田は低めのスライダーを生かし、テンポの速い投球で的を絞らせなかったが、いかんせん打線の援護がなかった。バント失敗が多すぎたのは痛い。庄司は球速もあり球の伸びもあった。
旭川大高

作新学院 戦力差は少なく、接戦に期待。作新学院はバランスがとれ、いかにも高校野球らしいチーム。対する長野日大は県大会で打線が大爆発しており、攻撃力に自信を持つ。序盤のうちに長野日大が2点以上取れば、早くも長野日大ペースと言える。どちらが自分の土俵に持ち込むか。 両チームとも甘い球を初球から見逃さず壮絶な打撃戦になったが、これは長野日大の得意とする展開。作新学院は1点を防ごうとして2点以上失うケースが多かったように思われる。機動力ももっと防ぎたかった。 ×
長野日大 10

天理 15 投打とも天理が上回る。接戦になると南砺福野の粘り強さが生きるので、天理は早い段階で攻撃からリズムを作りたい。対する南砺福野は初回を無失策・無失点で切り抜けて流れに乗っていきたい。天理としては2日目の登場と早く、インフルエンザの影響は少し気になるか。 南砺福野は初出場の緊張からか、序盤に内野陣にミスが続出して大量失点したのが悔やまれる。初回を抑えれば波に乗れたとは思うが…。天理は点差が開いても、あまり雑にならずにプレーできたように見えた。
南砺福野

高知 高知がやや有利。高知は攻撃のバリエーションが豊富なチームで、エース・公文も好投手。如水館は投打にまとまりがあり、県大会6試合で3失策の堅守で対抗する。試合展開としては、3〜4点くらいの接戦になるか? 如水館は高知打線の爆発は食い止めたいところ。 2度のノーゲームはいずれも如水館がリードしていただけに、やりきれない。公文は3日の中で最も制球が良く、低めのスライダーが面白いように決まった。両チームの攻撃は多彩で見応えがあった。(試合順序変更)
如水館

酒田南 投打とも酒田南がやや上回る。酒田南は4番でエース・安井が県大会で無失点と大活躍したが、関西学院としては早いうちに1点でも取れれば酒田南と安井のリズムを乱せるかもしれない。関西学院は接戦を勝ち抜いてきており、ロースコアの接戦は酒田南としてもありがたくない。 関西学院打線の振りが想像以上に鋭かった。酒田南打線もよく打ったが、関西学院の2番手・山崎が勝負どころでよく踏ん張った。70年ぶりの地元勢の出場ということで、観客の応援も後押ししたか。 ×
関西学院

中京大中京 総合力で中京大中京が上回る。両チームとも打撃力・機動力を兼ね備えたチームで、点の取り合いということも考えられるが、故障から復活した中京大中京のエース・堂林から何点も奪うのはかなり難しい。龍谷大平安としては、点を奪うよりまず点を与えないことが重要になる。 序盤のうちに中京大中京の長打攻勢が決まってしまった。2番手・出村がよく抑えたとはいえ、いきなり5点を追う展開は厳しい。春も同じことを書いたが、堂林はまだ甲子園で真価を発揮していないように見える。
龍谷大平安

横浜隼人 総合力で横浜隼人が上回る。とはいえ横浜隼人の2年生エース・今岡は毎試合ある程度は失点する投手であり、伊万里農林としては序盤から確実にチャンスを生かす野球で勝機を見出したい。逆に伊万里農林のエース・吉永は毎回キッチリ試合を作る。5〜6点くらいの勝負になるか? やや差は開いたが、伊万里農林にも流れに乗るチャンスはあった。勝ちきるために、初回と3回のチャンスはどちらも最低1点は取りたかった。今岡は崩れそうで崩れない粘りの投球で、らしさを存分に見せつけた。
伊万里農林

花巻東 センバツ準優勝の花巻東がやや有利。長崎日大は長身のエース・大瀬良が大黒柱だが、花巻東打線は春よりも一段と威力が増している。長崎日大としては、作ったチャンスは確実に生かすことが求められる。花巻東としては長崎県勢にリベンジするチャンスで、モチベーションも高そうだ。 期待に違わぬ熱戦。菊池雄の投球はそう悪くなかったが、長崎日大打線が力強く3本塁打。リードした長崎日大だが、県大会で2イニングの登板しかない寺尾をピンチで投入した采配は疑問に残る。
長崎日大

倉敷商 総合力はほぼ互角と見る。東北は層の厚い投手陣と手堅い攻撃が売りで、前回出場の2005年と似たタイプのチーム。倉敷商はエースで4番の岡が中心のチームで、他にも能力の高い選手が揃う。3点前後の引き締まった好ゲームに期待したい。ミスが命取りになりそうな試合。 岡は制球力が定まらず、苦しい投球。さらに打席では東北バッテリーの厳しい攻めにあい、投打に実力を発揮できないまま終わってしまった。東北は3投手の継投もスムーズに決まり、終始スキのない野球だった。 ×
東北

日大三 総合力で日大三が上回る。強力打線の日大三は左打者が多く、徳島北としては左腕・阪本がいかに抑えるかにかかってくる。予選で控え投手の登板はなかったので、阪本が崩れると一方的な試合展開もあり得る。日大三のエース・関谷も良い投手だが、4〜5点取れれば勝利も見えてくる。 徳島北としては4回表のスクイズ失敗が痛い。ちょっと焦りがあったか? その裏気落ちしたのか3失策で先制点を許してしまう。阪本はよく投げていたので、先取点さえ取っていれば分からない試合だったが。
徳島北

都城商 実力伯仲。都城商は県大会では無失策で勝ち進んでおり、新西・藤本の2投手とともに守りきるスタイル。対する聖望学園も左腕・佐藤を中心に守りの野球が持ち味。県大会でも強打のチームを抑えきっている。投手戦が予想され、どちらが粘り勝ちするかという試合になりそうだ。 勝敗は予想通りだが、試合展開はまるで想像とは違った。都城商が終始ペースを握り、むしろチャンスを潰しすぎたくらい。センターから逆方向へのバッティングが徹底しており、初回の4点につながった。
聖望学園

熊本工 3年前の1回戦と同一カード。今回も熊本工がやや有利。攻撃力では三重がやや勝りそうだが、左腕・月田ら投手力に自信を持つ熊本工が三重の長打攻勢をどう抑えるかにかかってくる。熊本工も攻撃力はあるので、三重投手陣がある程度試合を作ることも重要になってくる。 互角の勝負だったが、打撃面が勝敗を分けたか。三重の中軸の力強さは本物だった、これに対し熊本工は、強引だったり雑だったりする打撃が若干目に付いた。好守で三重が9回表を1失点で凌いだのも生きた。 ×
三重

智弁和歌山 投打とも智弁和歌山が上回る。滋賀学園としては好投手・岡田を相手に、確実にバントで走者を進めて得点するスタイルで対抗するしかない。智弁和歌山の打撃陣は昨夏にはかなり見劣りがするので、滋賀学園の左右の投手陣が抑えて接戦になれば、何が起こるか分からない。 岡田の投球に全くと言ってよいほどスキがなかった。滋賀学園の棚上もよく投げ、智弁和歌山打線を目覚めさせなかった。9回裏の代打攻勢は疑問。初見で岡田の球を見極めるのはかなり難しい。
滋賀学園

鳥取城北 投手力は鳥取城北、打撃力は札幌第一が上回る。鳥取城北は3人の投手を中心に、守りからリズムを作るチーム。初陣の硬さがなければ接戦になりそうだ。札幌第一はある程度得点も失点もするチーム。ロースコアになると鳥取城北の流れに引き込まれそうなので、点の取り合いにしたい。 鳥取城北には初出場の緊張があったのか、守備・走塁でのミスがあまりに多すぎた。これでは勝てない。札幌第一のバッティングは期待通り。2本のホームランは、いずれも力強い打球だった。 ×
札幌第一
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
2回戦 県岐阜商 14 戦力的に大差はない。エースの実力・打撃力においてやや県岐阜商が勝るか。3点くらいの勝負を予想するが、両チームとも県大会では失策も多いので、あるいはワンプレーで勝敗が決まるかもしれない。まず県岐阜商のエース・山田の投球に注目。普段通り打たせて取る投球で流れに乗れるか。 全く予期しない試合展開に。県岐阜商は意表を突くダブルスチールや積極的な走塁が光り、虚を突かれた山梨学院大付はミスを連発。初回の7点はあまりにも重い。県岐阜商の山田は最後まで素晴らしい投球だった。
山梨学院大付

PL学園 PL学園が少し有利。聖光学院はエース・横山の投球にまず注目。予選で12本塁打のPL打線とはいえ、広い甲子園ではそう簡単には打てない。守り合いの展開になればむしろ聖光学院にとって有利となる。PL学園は中野が不在で投手力が万全とは言えず、やはり打線の爆発は不可欠と言える。 横山はベストピッチ。好ゲームだったが、PL学園の守備が非常に落ち着いていた。打線もセンバツの時のようなひ弱さはなく、よく振れていた。本塁打は出なかったが、勝負所での長打が試合を決めた。
聖光学院

明桜 明桜がやや優位に立つ。お互いに少ない点差での接戦を得意とするが、守備力とエースの実力を比較すると、いずれも明桜に軍配が上がる。中でも明桜の県大会5試合で無失策は光る。明桜・二木の投球には注目。日本航空石川としては序盤はじっくり球筋を見て、終盤逆転する展開になるか。 お互いに締まった守備で手に汗握る接戦となったが、最後は予選無失策の明桜の守備が乱れて競り負けた。日本航空石川打線は1巡目は手も足も出ないが、2巡目以降にしっかり対応して二木を苦しめた。 ×
日本航空石川

藤井学園寒川 実力伯仲。日本文理打線には破壊力があるが、投手力は寒川のほうが安定している。データでは予選を圧勝で勝ち進んだ日本文理のほうが良く見えるが、厳しい試合を勝ち残った藤井学園寒川の戦いぶりに期待したい。日本文理のエース・伊藤の投球次第では打撃戦も考えられそうだ。 日本文理打線は左腕・斉を打ちにくそうにしていたように見えたので、右腕・高橋への継投はありがたかったのではあるまいか。中盤以降は日本文理らしい力強い打球が増えて、終盤は完全にペースを握った。 ×
日本文理

立正大淞南 戦力的に立正大淞南がやや勝る。華陵・安達と立正大淞南・崎田はともに140キロ中盤の速球を投げる本格派で、強打のチーム同士とはいえ3〜5点くらいの接戦になると予想する。昨春センバツに出場した選手が数多く残る華陵の経験には期待したい。 期待以上に両エースが力投し、さらに両校とも締まった守備で素晴らしい投手戦となった。強打の両チームだったが、両エースの投球が上回った。最後はサヨナラホームランで劇的な幕切れとなった。
華陵

青森山田 投打とも青森山田が少しずつ上回る。青森山田は速球派のエース・斎藤を中心に攻守に隙のない野球をする印象。東農大二も投左腕・加藤を中心として守りは堅い。この試合のキーポイントは、予選を1人で投げ抜いた加藤と青森山田打線の対決。低めのチェンジアップをどう見極めるか。 加藤の力投がチームを勝利に導いた。緩急をつけた投球に、青森山田打線は最後までタイミングが合わなかった。斎藤の故障でエースに昇格した井上も力投したが、終始東農大二のペースだった。 ×
東農大二

帝京 総合力で帝京が上回る。打撃力・機動力ともに高い帝京を相手に、敦賀気比としては少ないスコアでの接戦に持ち込みたい。特に足攻とビッグイニングは全力で防がなくてはならない。帝京も速球派の投手陣と守備陣には自信を持つので、ロースコアでも勝つ力はありそうだ。 敦賀気比は今夏初出場の捕手・久保が帝京の機動力攻撃の被害を最小限に食い止めたが、帝京打線は低めの球をよく見極めていた。敦賀気比のエース・山田の投球も良かったが、帝京打線がこれを上回った。
敦賀気比

九州国際大付 総合力で九州国際大付が上回る。すでに1試合経験しているという面でも有利だ。九州国際大付の左腕・納富は1回戦で序盤に乱れているが、樟南としては立ち上がりに先制攻撃をし、奪ったリードを守り切りたい。堅実な攻撃が求められ、打ち合いのような展開は避けたいところ。 九州国際大付は意表の吉岡先発。樟南のエース・空地も好投して、樟南得意の試合展開になったが、打線が援護できなかった。樟南の9回裏1死1、2塁、カウント2−0からのバントは理解に苦しむ。
樟南

西条 好カード。お互いに打撃力もあるが、投手戦になると予想する。センバツも含めて西条はここまで持ち前の打撃力を発揮しきれていないが、集中打が魅力のチームなので、今宮・野口の投球次第ではビッグイニングもあり得る。明豊としては前述の2投手の継投機も重要となりそう。 明豊は今宮を出さず、野口を先発させたのが好判断だったか。野口はたしかに良かったが、それにしても西条は攻撃に工夫がなかった。エース・秋山は序〜中盤に力を入れすぎ、最後はややバテたように見えた。 ×
明豊

常葉橘 実力伯仲。高知打線は波に乗っており、まず常葉橘の庄司との対戦が見もの。逆に常葉橘打線は1回戦で抑えられているが、高知のエース・公文は好投手ながらどちらかというと不安定な投手。公文の調子が勝敗を左右しそう。常葉橘打線の真価が問われそうな試合。 両チームの打線は振れていたが、それ以上に両エースが良くなかった。公文はスライダーなどの変化球が甘く、庄司も立ち上がりから制球が良くなかった。庄司は終盤崩れかける中で、よく踏みとどまった。
高知

天理 総合力で天理が上回る。天理は1回戦でエース・中山を温存しての大勝だが、流れに乗る長野日大を止める必要がある。特にエンドランなどの機動力攻撃は徹底的に封じたい。長野日大のエース・加藤は1回戦では球が甘く入っていた。丁寧に攻めて、天理打線を乗せないよう注意。 長野日大の機動力を絡めた攻撃を天理が防げなかった。長野日大の投手陣は3人とも全く良くなかったが、天理打線はあと一本が出なかったり、併殺打やけん制死などがあったりで最少得点しか奪えなかった印象。 ×
長野日大

中京大中京 総合力で中京大中京が上回る。どちらも投手力はあるが、ある程度得点が入ると予想する。関西学院としては、中京大中京に1回戦のようなビッグイニングを許さないことが肝要。もし点の取り合いのような展開になれば、中京大中京打線の破壊力が生きるのではないかと思われる。 とにかく関西学院の粘りが凄かった。1回裏の大ピンチを2失点で凌いだのが非常に大きく、その後も必死に食らいつくが、最後はサヨナラ本塁打に沈んだ。堂林は走者を出してからの粘りはとても良かった。
関西学院

花巻東 投手力の差で花巻東が有利。この試合のポイントは、横浜隼人のエース・今岡と花巻東打線の対決。花巻東打線も春に比べて威力があるので、今岡としては3回までを1失点以内で乗り切りたい。プロ注目・菊池雄も初戦は不安定な内容ながら、後ろには猿川らの好投手が控える。 横浜隼人の今岡が先発を回避した理由がよく分からないが、飯田・萩原の2投手はよく投げた。逆に花巻東打線の出来には今後一抹の不安が残る。菊池雄は、1回戦の負傷の影響は特に感じられなかった。
横浜隼人

日大三 打撃力は日大三、投手力は東北が上回る。強打の日大三は初戦で3安打と打線が沈黙。しかし、ひとたび火がつくと怖い。東北としては初戦のように継投がカギになりそうだが、中でも左腕・清原に活路を見出したい。日大三としては、やはり投手戦でなく序盤からリードを保ちたい。 東北としてはもっと楽に勝てた試合。序盤にスリーバント・スクイズ失敗などもったいない攻撃が多く、日大三・関谷を立ち直らせてしまった。一方で日大三も、8回裏カウント2−1からスクイズ失敗。焦りがあったか。 ×
東北

都城商 投手力は都城商、打撃力は三重が上回る。初戦と同様、4〜5点くらいの勝負になるか。都城商は粘り強い攻撃をするので、三重としては初戦のように早めの継投で乗り切りたい。初戦は両チームとも堅い守備が勝利につながっているので、お互いの守備にも注目したい試合。 両チームの守備は非常に良かった。三重投手陣は4人の必死の継投も、打たれるのはまだ良いとして、無駄な四死球が多かった。対照的に都城商のエース・新西は制球もテンポも良く、無四球と安定していた。
三重

智弁和歌山 いまだ無失点の好投手・岡田を擁する智弁和歌山が有利。ただ札幌第一打線も南北海道大会から調子が良いので、甘い球を逃さずに攻めたい。逆に智弁和歌山打線は不調のままだが、守りからリズムを作り、札幌第一のエース・掛端のボール球をしっかり見極めて得点を奪いたいところだ。 終盤まで札幌第一がリードしていた試合を9回にひっくり返したとはいえ、智弁和歌山らしくないミス連発。札幌第一としては、岡田が立ち直る前にもっと得点したかった。満塁での初球スクイズ失敗はいただけない。
札幌第一
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
3回戦 PL学園 総合力でPL学園が上回る。県岐阜商のエース・山田の力投で接戦に持ち込みたい。PL学園は初戦で聖光学院の機動力攻撃を封じているが、県岐阜商攻撃陣との駆け引きにも注目したい。PL学園は井上・難波の継投が予想されるが、タイミングを誤ると大量失点も考えられる。 PL学園は変化球の制球が定まらない山田に対し、走者を出しながらもあと一本が出ず攻略するには至らず。初戦の堅守は影を潜め、ミスも多かった。県岐阜商のミスを恐れない攻撃的な野球はお見事。 ×
県岐阜商

日本文理 12 打撃力の差で日本文理がやや有利。しかし初戦で日本文理打線は左腕が苦手な印象を残した。日本航空石川の栗本・中田の両左腕が初戦のように低めを丹念に突けば、日本文理打線といえども苦戦しそうだ。打力で劣る日本航空石川が日本文理のエース・伊藤を先制攻撃できれば面白そう。 初戦で左腕投手に苦戦した日本文理だが、日本航空石川のエース・栗本や3番手の左腕・中田を豪打でねじ伏せた。日本文理らしい野球が実現した。伊藤も春に比べてピッチングの力強さが増した。
日本航空石川

立正大淞南 打撃力に勝る立正大淞南がやや有利。投手戦が予想されるが、初戦で1失点完投した東農大二のエース・加藤の投球に注目。初戦のように低めを突く投球ができれば、2〜3点くらいのロースコアの勝負になるだろう。立正大淞南としては、初戦とタイプが違う投手だけに攻略したい。 新型インフルエンザの影響で4人が欠場し、14人で臨んだ立正大淞南。序盤は完全に東農大二ペースも、うまく内外角を投げ分けていた加藤が終盤に乱れ、そこをうまく突いて逆転勝ちを収めた。
東農大二

帝京 3回戦屈指の好カード。打撃戦も投手戦も考えられる。九州国際大付としては、まず帝京の機動力攻撃を封じて流れを呼び込みたい。逆に帝京は、得意の足攻が得点に結びつくようだと、自分たちのペースに持っていける。3回までを1失点以内なら、九州国際大付ペースと言えるかもしれない。 帝京の強打と機動力を封じていた九州国際大付だが、8回のエラー連発と、9回無死2塁の場面での走者アウトは惜しまれる。帝京は3番手の1年生右腕・伊藤の好救援が流れを呼んだとも思える。
九州国際大付

明豊 好カード。明豊はここまで左腕・野口が無失点で、右腕・今宮は3失点。2回戦では野口が完封しているが、今宮の起用法が考えどころだ。常葉橘としては、2回戦では立ち上がりから不調だったエース・庄司の復調がないと厳しい。しかし野口から点を奪うことができれば勝機はある。 期待に違わぬ好ゲームだが、投手の枚数が勝敗を分けた。1、2回戦で無失点のエース野口が苦しい投球も、今宮が好救援して試合の流れを一変させた。最後は守りのミスも絡んだが、庄司が力尽きたという印象。
常葉橘

中京大中京 15 投手力の差が大きく、中京大中京が有利。しかし長野日大投手陣が、中京大中京の強力打線を5点以内に抑えることができれば、打ち勝てる可能性もある。中京大中京としては、長野日大の機動力を封じて流れに乗せないことが重要となる。守り合いの展開は長野日大が不利か。 やはり投手力が物を言ったが、ここまでの点差は予想外。中京大中京のエース・堂林も球が甘く、長野日大打線に呑まれかけたが、救援の森本・山田が流れを止めた。逆に長野日大は救援陣も総崩れしてしまった。
長野日大

花巻東 ここまでの戦いぶりを考えると、接戦に期待できる。しかし花巻東のほうが中2日と、東北より1日休養日が多い点は有利。花巻東のエース・菊池雄は意外とスキも多い。好投手を意識しすぎることなく、勝負所では強気に攻めたい。2回戦のようなバント失敗の連発は、致命傷になりそうだ。 東北としては守りのミスで得点を奪われた点が悔やまれる。やや差が開いたことで菊池雄を楽にしてしまった。東北は幾度となくチャンスも作ったが、菊池はピンチになるとギアが上がり、さすがの投球だった。
東北

智弁和歌山 2回戦の内容では圧倒的に都城商に軍配が上がるが、エース・岡田の投球で智弁和歌山が勝ち上がると予想する。智弁和歌山打線も甘い球なら打つ力はあるので、都城商のエース・新西としては低めを丁寧に攻めたい。智弁和歌山としては、4番一塁の2年生・山本の打撃・守備が心配。 直球に伸びを欠くなど、岡田の調子が悪かった。智弁和歌山は4番山本を外す荒療治も功を奏さず、打撃力の不足はどうにもならず。都城商打線の積極的な打撃と、新西の低めを突く投球は本当に素晴らしかった。 ×
都城商
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準々決勝 明豊 センバツ2回戦では花巻東が勝っているが、総合力に差はなく、非常に迷うところ。野口・今宮に加えて山野もセンバツに続いて好投した明豊は、投手陣は万全、打撃陣も非常に好調を維持している。今回は両チームとも連戦であり、3試合連続完投中の菊池雄が明豊の強力打線を完全に抑えきるのは難しいと読む。猿川ら控え投手陣の能力も高いとはいえ、ここまで出番がないのは不安点。花巻東としては、4〜5点の援護点を奪いたいところ。 期待通り、あるいはそれ以上の大熱戦だった。花巻東は菊池が好投するも、走塁時に相手一塁手と激突するアクシデントで無念の途中交代。救援した猿川も評判通り140キロ台の直球を連発するが、さすがに荷が重かったか。しかし花巻東打線は粘りがあり、終盤に再逆転。明豊としては野口が1イニングで降板したのが最大の誤算。 ×
花巻東

日本文理 11 こちらも戦力的にはほとんど互角。投手力は立正大淞南、打撃力は日本文理が上回る。両校とも2回戦からの登場の上に中1日の休養もあるので、2試合連続完投中とはいえ、両エースにはまだ余力がありそうだ。3回戦で20安打と好調の日本文理打線が、立正大淞南の好投手・崎田を攻略するのではないかと見る。対照的に立正大淞南打線は能力から考えるとやや不調に思える。立正大淞南としては2回までを0−0など、静かに試合を進めたい。 立正大淞南は3回戦よりも1人多い5人が欠場し、13人の戦いとなってしまった。疲労の影響か? 崎田の調子が想像以上に悪かった。振りの鋭い日本文理打線に直球が通じず、変化球を軸に投球を組み立てるが、中盤以降はそのごまかしもきかなくなった。日本文理は新潟県勢として春夏通じて初の4強入りを果たした。
立正大淞南

帝京 戦力的には帝京が上回っている。両チームとも攻撃力があるだけに、一歩間違うと試合が傾く危険性は常に含んでいる。特に県岐阜商としては、塁に出たら失敗を恐れず積極的に仕掛けていき、帝京投手陣に楽をさせたくない。同じことは帝京にも言え、ここまで好投を続けている県岐阜商のエース・山田を得意の機動力で揺さぶっていきたい。帝京は投手陣に余裕があり、さらに打線もこれから調子を上げていきそうな予感がある。 県岐阜商のスイングは非常に良かった。しかしそれ以上に帝京のエース・平原の調子が悪すぎた。3回裏無死1塁、カウント0−3からの継投となったが、救援した1年生の伊藤は投球も心も準備不足のように見えた。結局この回県岐阜商は4得点で、これは帝京にとってかなり効いた。帝京も12安打を放つが、どうしてもあと1本が出なかった。 ×
県岐阜商

中京大中京 中京大中京がやや有利と思うが、堂林の投球に不安が残るだけに、都城商としては堂林の立ち上がりを捉えてぜひとも先制点を奪いたい。この試合のキーマンは、都城商のエース・新西。中1日でかなりの疲労はあるものと思われるが、中京大中京打線相手に甘い球は命取り。3回戦のように低めを丁寧に突く投球で試合を作りたい。都城商打線も好調なので、新西が3〜4失点くらいに抑えてくれれば面白い試合になりそうだ。 堂林はセンバツも含め、甲子園で1番の投球だったと思う。これに対して新西は疲労もあったか、これまでの3試合のように直球で三振を取ったり打ちとったりすることができなかった。それでも都城商は堅い守りで追加点を阻むが、打線が沈黙してしまう。中京大中京打線のスイングは上位から下位まで非常に鋭かった。
都城商
回戦 試合スコア 管理人予想 予想結果と試合解説 結果
準決勝 日本文理 両チームとも非常に勢いに乗っており、打ち合いのゲームになると予想する。エースの実力は県岐阜商の山田がやや上と思われるが、前日完投したばかりでの連戦は非常に厳しいものになるだろう。これに対し日本文理は1日休養日を挟んでいる点が大きい。ここは好調の日本文理打線が打ち勝つと予想する。日本文理は9番の中村も打ちまくっており、山田としては一瞬たりとも気が抜けない。ただし県岐阜商も打線は好調であり、日本文理としても伊藤1枚では苦しい可能性もある。奥浜ら控え投手の出番はあるか? 予想外の投手戦に。この日は両エースともスタミナ温存のためか、いつもの伸びのある140キロ超の速球は封印し、スピードを殺した緩いカーブなどの変化球を主体とした組み立てだったが、両キャッチャーとも良い配球だったと思う。そして、特に日本文理守備陣の再三の好守はピッチャーを盛り立てた。ロースコアにはなったが、随所で日本文理らしい鋭い打球は飛びだした。
県岐阜商

中京大中京 11 花巻東としては、準々決勝で負傷した菊池雄の状態が気がかり。仮に登板できたとしても、本来の力が発揮できない可能性は大きい。おそらく1日の休養日だけで回復していないものと思われる。中京大中京が打ち勝てると予想する。ただし中京大中京も堂林が完投しての連戦となるので、花巻東としては6〜7点くらいの援護点があれば競り勝てるチャンスも十分にある。花巻東の猿川も能力の高い本格派投手だけに、調子次第では好調な中京大中京打線が沈黙することも考えられそうだ。 やはり菊池雄の脇腹は回復しておらず、吉田が先発。悪い投球ではなかったが今大会初登板では荷が重く、好調の中京大中京打線に呑み込まれた。無理を押して救援した菊池雄も打者4人で降板。猿川は四死球を連発するが、いつもより変化球が多いように感じた。もっと直球を多用しても良かった気はする。中京大中京は点差が開いても送りバント・スクイズを使い、雑にならなかった。
花巻東
決勝 中京大中京 10 日本文理は新潟県勢初の決勝進出ということで硬くなる可能性もあるが、おそらく2004年の駒大苫小牧のようにのびのび野球を展開するだろう。両チームともエースの先発が予想される。中京大中京・堂林は3連投、日本文理・伊藤は2連投となるが、準決勝のように粘りの投球ができれば心配はいらない。ただし準決勝を見る限り球威は大会序盤より衰えているので、ひとつ間違うとビッグイニングにつながる可能性もある。打撃戦になってもおかしくはないが、一応の予想としては4〜6点くらいの勝負と見ている。両チームの堅守がこの試合でも発揮できれば素晴らしい試合になると思う。 この日は両エースとも粘りが利かなかった。それだけ両チームの打撃が良かったということの証明でもある。想像した通り、日本文理は最大6点差がついても全くあきらめることなく、終盤の猛反撃は「見事」という一言に集約するのがもったいないほどの素晴らしい大健闘だった。中京大中京としては、9回のマウンドに明らかに不調のエース・堂林を戻した采配は疑問が残る。日本文理もどこかで伊藤を交代する手はなかったか。
日本文理


 

大会を終えた感想

 33/48で、試合ごとの的中率は.688。日本文理が新潟県勢初の4強・決勝進出、花巻東が岩手県勢90年ぶりの4強進出があったが、全体的な的中率は悪くなかった。

 今大会は左腕エースがかなり多い大会だったが、決勝には右腕エースのチームだけが残った。また、最近流行の継投で勝ち進むチームが大幅に減り、エース完投型の昔ながらのチームが多かったように思う。また、4強が全て東側の高校になるという珍しい現象も起きた。

 優勝したのは中京大中京(愛知)。43年ぶり7回目の夏優勝、愛知県勢にとっても夏は43年ぶりの優勝である。また、中京大中京は春にも4回優勝しているので、合計11回目。もちろん全国最多だ。

 前評判が高かったセンバツでは、9回2死から逆転負けを喫して8強止まり。春季大会ではエースで4番の堂林の故障があり県大会4強、東海大会進出を逃した。ここからよく立て直し、復帰した堂林を中心に愛知県大会を圧倒的な強さで勝ち上がる。甲子園でも強力打線とエース・堂林の投球がうまくかみ合い、今度は前評判通りの強さを見せつけた。どちらかと言うと古豪のような存在の同校だったが、いまだ強さが健在であることを存分に見せつけてくれた。