地区 | 高校名 | 都道府県 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | スポニチ | サンスポ | デイリー | 管理人 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 駒大岩見沢 | 北海道 | 9年ぶり8回目 | B | B | B | B | B | B |
東北 | 東北 | 宮城 | 4年ぶり18回目 | B | B | A | B | B | A |
聖光学院 | 福島 | 2年連続2回目 | C | B | B | C | B | B | |
関東 | 横浜 | 神奈川 | 2年ぶり12回目 | A | A | A | A | A | A |
慶応 | 神奈川 | 3年ぶり7回目 | B | A | B | B | A | B | |
聖望学園 | 埼玉 | 初出場 | B | B | B | C | B | B | |
水戸商 | 茨城 | 7年ぶり4回目 | C | B | B | C | B | C | |
千葉経大付 | 千葉 | 2年連続2回目 | B | B | B | C | B | B | |
宇都宮南 | 栃木 | 22年ぶり2回目 | C | C | C | C | B | C | |
東京 | 関東一 | 東京 | 21年ぶり3回目 | B | B | B | B | B | B |
東海 | 常葉菊川 | 静岡 | 2年連続3回目 | A | A | A | A | A | A |
中京大中京 | 愛知 | 6年ぶり28回目 | B | B | B | B | B | B | |
宇治山田商 | 三重 | 初出場 | B | B | C | B | B | C | |
北信越 | 長野日大 | 長野 | 初出場 | B | B | B | B | B | B |
丸子修学館 | 長野 | 31年ぶり4回目 | C | C | C | C | C | C | |
敦賀気比 | 福井 | 10年ぶり2回目 | C | C | C | C | B | C | |
地区 | 高校名 | 都道府県 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | スポニチ | サンスポ | デイリー | 管理人 |
近畿 | 東洋大姫路 | 兵庫 | 5年ぶり7回目 | A | A | B | A | A | A |
履正社 | 大阪 | 2年ぶり2回目 | A | A | B | B | B | B | |
平安 | 京都 | 5年ぶり36回目 | B | B | B | B | B | B | |
智弁和歌山 | 和歌山 | 2年ぶり8回目 | B | B | B | B | A | B | |
天理 | 奈良 | 3年ぶり18回目 | B | B | B | C | B | B | |
北大津 | 滋賀 | 3年連続3回目 | B | B | B | C | B | B | |
中国 | 下関商 | 山口 | 29年ぶり14回目 | B | B | B | B | B | C |
八頭 | 鳥取 | 初出場 | B | C | C | C | B | C | |
興譲館 | 岡山 | 初出場 | C | C | C | C | B | C | |
四国 | 明徳義塾 | 高知 | 4年ぶり13回目 | B | B | B | B | A | B |
小松島 | 徳島 | 2年ぶり3回目 | C | B | C | C | B | C | |
今治西 | 愛媛 | 2年連続10回目 | B | B | B | C | B | B | |
九州 | 明豊 | 大分 | 初出場 | B | B | B | B | A | B |
沖縄尚学 | 沖縄 | 3年ぶり4回目 | B | A | A | A | B | A | |
城北 | 熊本 | 11年ぶり3回目 | C | B | B | C | B | C | |
鹿児島工 | 鹿児島 | 初出場 | C | B | B | C | B | C | |
21世紀 | 安房 | 千葉 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
成章 | 愛知 | 36年ぶり2回目 | C | C | B | C | C | C | |
華陵 | 山口 | 初出場 | C | C | C | C | B | C | |
希望枠 | 一関学院 | 岩手 | 2年ぶり2回目 | C | C | C | C | C | C |
日 刊 | 報 知 | スポニチ | サンスポ | デイリー | 管理人 | ||||
A | 4 | 6 | 4 | 4 | 7 | 5 | |||
B | 19 | 21 | 22 | 13 | 25 | 16 | |||
C | 13 | 9 | 10 | 19 | 4 | 15 |
ブロック | 高校 | 予想 | 結果 |
---|---|---|---|
A | 下関商−履正社 小松島−聖望学園 |
投手力を主体としたチームが揃い、接戦に期待できる。甲子園未勝利ながら、履正社は投手陣の層が厚く、初勝利はおろか8強も十分視界に入る。ただ、打線の迫力にはやや欠ける。聖望学園はプロ注目の右腕・大塚を擁しており、実力は高い。 | 聖望学園 (2) |
B | 駒大岩見沢−成章 鹿児島工−水戸商 平安 |
突出した存在はなく、実力伯仲。敢えて1校本命を選ぶなら、長打力がある平安か。現在の校名では最後の出場ということによる選手の奮起もあるかもしれない。打力のある駒大岩見沢や投手力がある鹿児島工の目も十分にあるし、他の2校にもチャンスはありそうだ。 | 平安 (1) |
C | 常葉菊川−明豊 千葉経大付−興譲館 |
史上3校目のセンバツ連覇を狙う常葉菊川がやはり本命となるだろう。エース戸狩をはじめ、昨年の甲子園に出場したメンバーが数多く残る。プロ注目の右腕・斎藤を擁する千葉経大付がこれに立ちはだかる。九州大会王者の明豊は、打撃力で勝負。 | 千葉経大付 (2) |
D | 長野日大−今治西 横浜 東北−北大津 |
かなりの激戦ブロックだが、その中で投打ともハイレベルな選手が揃う横浜がやや抜けた存在となる。これを追うのは、好投手・荻野を擁する東北。初戦でもし勝てば、1試合こなしてから横浜と戦える強みがある。長野日大はダークホース的存在で、あなどれない。 | 長野日大 (3) |
E | 東洋大姫路−一関学院 八頭−宇都宮南 |
投手力を主体とする高校が揃い、どの試合も接戦が期待できそう。ここは近畿大会王者の東洋大姫路の戦力が抜けており大本命。そのほかの3校にはほとんど差がない。その中で、八頭は鳥取県勢としては12年ぶりのセンバツ出場。旋風を巻き起こせるか。 | 東洋大姫路 (1) |
F | 丸子修学館−智弁和歌山 宇治山田商 安房−城北 |
自慢の強力打線に加え、左腕エース・岡田も安定している智弁和歌山が優位に立つ。東海大会で初戦敗退を喫したものの、宇治山田商の投手力は高く、決して侮れない。城北も好投手の村方を擁しており、投手力はやはり高い。 | 智弁和歌山 (1) |
G | 敦賀気比−天理 慶応−華陵 |
田村・只野と左右2枚の好投手を擁して投手力が高い慶応が最有力。あとは打線の援護があれば上位進出も狙える。対抗馬はやはり天理だろう。秋季大会でエースナンバーを背負った矢之を故障で欠くが、それを差し引いても実力は高いと見るべきである。 | 天理 (2) |
H | 聖光学院−沖縄尚学 中京大中京 明徳義塾−関東一 |
高いレベルでの混戦ブロック。その中で、沖縄尚学が一歩リードか。エース・東浜の投球には要注目だ。4年ぶりに甲子園に戻ってきた明徳義塾は当然甲子園経験者ゼロだが、馬渕監督の采配に期待。中京大中京は投打にバランスがとれている。他の2校も実力は高い。 | 沖縄尚学 (1) |
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 駒大岩見沢 | 2 | 総合力で駒大岩見沢が上回る。駒大岩見沢の攻撃対成章の守備という図式になるのは必至だが、成章のエース小川が駒大岩見沢打線をどこまで抑えられるかがカギ。一方、駒大岩見沢には絶対的なエースは不在だが、複数の投手を揃える。成章は打線の奮起に期待。 | 小川は制球力があり、投球術にも長けていた。駒大岩見沢の強力打線に8安打を許しながら2失点に抑えたのは見事。駒大岩見沢は、やや板木を引っ張りすぎたか。古川への継投を見たかったが。 | × |
成章 | 3 | ||||
東北 | 2 | 総合力で東北が上回る。北大津が勝つには、東北のエース・荻野の攻略が絶対に必要だが、なかなか容易ではない。東北は攻撃力もあるが、北大津は投手力・守備力とも不安を抱える。2004年夏の大敗の借りを返すには、無駄な失点を減らすことだ。 | 荻野のピッチングは見事だったが、ちょっと飛ばしすぎたか。疲れの見えた荻野を北大津打線がうまく捕らえた。北大津の守り勝ちといった試合内容。前回対戦の雪辱を晴らす1勝と言えるだろう。 | × | |
北大津 | 3 | ||||
城北 | 0 | 打力を安房のほうが上と見積もったとしても、投手力に差があり城北が有利。攻撃力が低い城北ではあるが、安房の投手力も低いので、ぜひとも援護点が欲しい。21世紀枠の安房としては、城北のエース村方にしぶとく食らいつきたいところ。 | 安房は守備陣が無失策と踏ん張り、9安打を許しつつもホームを踏ませなかった。投球内容は村方が上回るが、城北は懸念された攻撃力不足を露呈してしまった。1日で21世紀枠が2勝する結果に。 | × | |
安房 | 2 | ||||
明徳義塾 | 3 | 四国大会王者と東京大会王者の激突。打撃力は関東一、投手力は明徳義塾が上回る。明徳義塾のエース南野の出来が試合を大きく左右しそう。投手陣に弱点を抱える関東一としてはある程度の失点を覚悟し、できるだけ打撃戦に持ち込みたい。 | 南野はストライクゾーンを広く使った素晴らしいピッチングで、さしもの関東一打線も苦戦した。関東一投手陣はよく踏ん張ったが、投手戦は明徳義塾の思う壺。明徳義塾の守備の乱れにもっとつけこみたかった。 | ○ | |
関東一 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 履正社 | 3 | 優勝経験のある下関商と、春夏とも甲子園未勝利の履正社の対決。どちらも投手を中心とした守備型のチームだが、投手力においては履正社が上回る。しかし下関商は地区大会でサヨナラゲームが3試合もあり、粘り強い。履正社は序盤からリードを広げたい。 | 9回にソロ本塁打2本で同点に追いつくなど、持ち前の粘りを見せた下関商だが、最後は守りの乱れでサヨナラ負け。履正社は嬉しい甲子園初勝利。しかし犠打で手堅く送った後、あと一本出ないのが不安点か。 | ○ |
下関商 | 2 | ||||
聖望学園 | 2 | こちらも守備型のチーム同士の対決。聖望学園はプロ注目のエース・大塚がドクターKなのに対し、小松島の鳴滝・井内は打たせて取るタイプ。打撃力は小松島が少し上だと思うが、小松島は地区大会で失策が多く、投手陣の足を引っ張らないようにしたい。 | このスコアの差は投手力の差ということになるだろう。それでも井内は追加点を与えずに我慢したが、上位打線が沈黙しては苦しい。聖望学園のエース・大塚の調子がイマイチだっただけに残念。 | ○ | |
小松島 | 0 | ||||
鹿児島工 | 3 | 実力伯仲。エースの実力は、好投手・内村を擁する鹿児島工が上か。しかし水戸商のエース・若杉も与四球が少なく、粘りの投球をする。水戸商は攻撃も粘っこい。どちらかと言えば投手戦になりそうな予感。無駄な失策を出すと勝敗に直結しそうだ。 | 鹿児島工の再三にわたる守備の乱れにつけこむことができなかったのが水戸商の敗因だろう。鹿児島工・内村はベストピッチで攻略は難しかった。若杉は期待通りの粘り強い投球を見せてくれた。 | ○ | |
水戸商 | 1 | ||||
常葉菊川 | 6 | 春連覇を狙う常葉菊川が総合力では勝る。昨年の春夏甲子園を経験するエース戸狩らが残り、今年もチーム力は高い。明豊は投手力では劣るが、打撃力は大会でも上位レベル。まず戸狩から何としても先取点を奪い、先行する形にしたい。 | 戸狩の調子はさほど良くなく、明豊打線も随所で見せ場を作ったが、右打者がもう少し戸狩を捉えたかった。常葉菊川打線のここ一番での集中打は、相変わらず見事なものである。 | ○ | |
明豊 | 4 | ||||
千葉経大付 | 3 | 投打とも千葉経大付が上回る。興譲館が好投手のエース・斎藤を打ち崩すのはなかなか難しい。守備力はあるので、興譲館としては少ない点差で守り勝つ展開が望ましい。興譲館は投手が酒井1枚に等しいので、攻略されてしまうと非常に苦しくなる。 | 興譲館投手陣は、4回に3点を失った以外はよく踏ん張った。打線も好投手・斎藤から3、6、7回に複数の走者を出すが、後が続かない。ノーアウトからの走者が欲しかったところだ。 | ○ | |
興譲館 | 0 | ||||
今治西 | 3 | 双方ともエースの実力は高いが、打撃力では今治西が上か。今治西のエース水安と長野日大のエース上村による投手戦が予想される。そうなると、長野日大としては守備面もやや不安。今治西が優位だが、上村の投球しだいでは長野日大勝利の可能性も十分ありそうだ。 | 上村は4回の3失点だけに食い止め、粘りの投球をしたことが大きい。打線も5盗塁でかき回し、序盤から効果的に得点を重ねて水安を攻略。最後まで長野日大ペースの試合だった。 | × | |
長野日大 | 6 | ||||
東洋大姫路 | 4 | 東洋大姫路の佐藤と一関学院の菊地。ともに名前は「翔太」だ。総合力では東洋大姫路が上回るが、一関学院もエース不在の中で東北大会を勝ち上がった実力がある。東洋大姫路は打線の爆発力に欠けるので、ロースコアになると昨年の報徳学園の二の舞もあるか? | 東洋大姫路の佐藤の好投が光る。一関学院としては、9回の1死満塁のチャンスを生かしたかった。一関学院のエース菊地は乱調だったが、昨秋活躍した阿部が好投して好ゲームになった。 | ○ | |
一関学院 | 1 | ||||
八頭 | 1 | 投手を中心とする守りのチーム同士の対戦。実力伯仲で差はない。八頭の平木、宇都宮南の山井の投げ合いが予想されるが、両チームとも打力は低いので、1〜2点という少ないスコアでの接戦になるかもしれない。守りが得意なチームだけに、逆に守備の乱れでリズムを崩すことが考えられる。 | 両チーム無失策で、非常に引き締まった面白い投手戦だった。宇都宮南打線は平木に手も足も出ず、外野にボールを飛ばすことすら四苦八苦。それに対し山井は粘りの投球だった。 | ○ | |
宇都宮南 | 0 | ||||
智弁和歌山 | 12 | どちらも打撃のチームだが、投手力と守備力において智弁和歌山が上回る。しかし智弁和歌山の投手陣も安泰とは言えず、序盤から丸子修学館打線が火を噴けば面白い勝負になりそうだ。打ち合いというよりも、智弁和歌山の投手陣がどれだけ丸子修学館打線を抑え込むかに注目したい。 | 丸子修学館は7回に4点を奪ってよく逆転したが、アクシデントで間ができたことで流れが変わってしまった。終わってみれば大差だが、智弁和歌山にとっては不満足の出来と言える。 | ○ | |
丸子修学館 | 4 | ||||
天理 | 5 | 天理はエース矢之が右肩痛でベンチ入りできず不安も残るが、それを差し引いても天理が少し上回る。敦賀気比は攻撃力に難があるが、代役エースの井口をどこまで攻められるか。天理は強力打線を持つだけに、2年生エース山田の出来も試合の行方を左右しそうだ。 | 山田は粘りの投球で失点を防いでいたが、中盤以降こらえきれなくなった。井口の出来は良く、敦賀気比の攻撃力では打ち崩すのは容易ではなかった。矢之不在の穴を感じさせない投球である。 | ○ | |
敦賀気比 | 1 | ||||
慶応 | 0 | どちらも投手を主体とした守りのチームだが、ほぼ全ての面において慶応が上回っている。21世紀枠の華陵としては、エース宇野が慶応打線を2点以内に抑え込み、終盤勝負に持ち込みたい。そうすれば試合は面白くなる。慶応の2枚看板を攻略するのはなかなか厳しいだろう。 | やや攻撃力に難のある慶応ではあるが、この日も打線が線として機能せず。8安打5四球で0点は寂しい。華陵としては、エース宇野の粘りのある力投に尽きる。見事な投球だった。 | × | |
華陵 | 1 | ||||
沖縄尚学 | 1 | どちらも複数の投手を揃え、機動力による攻撃を得意とする守りのチーム。戦力的にはやや沖縄尚学が有利と思うが、聖光学院は甲子園経験者を多く揃えており実力もある。打撃力も聖光学院がやや上回る。継投と守備が試合の行方を左右しそう。 | 継投も守備の乱れもなかった。代わりに、聖光学院の仲田はボークに泣いた。試合内容としてはむしろ聖光学院のほうが良かっただけに、非常に悔やまれるボークとなってしまった。 | ○ | |
聖光学院 | 0 | ||||
平安 | 3 | 打撃力は平安、投手力は成章が上回る。成章は1試合消化しており、場慣れしている強みがある。平安打線は強力だが、エース小川の投球術で平安打線を抑え込むことは十分可能。平安としては何としても小川を攻略したい。振り回すようだと、1回戦の駒大岩見沢の二の舞になる。 | 小川は2回に3点を失ったものの、3回以降は1回戦と変わらない投球で平安の強力打線を3安打に抑えた。平安投手陣は2人とも丁寧な投球で、成章の反撃も及ばなかった。 | ○ | |
成章 | 2 | ||||
横浜 | 2 | 総合力で横浜が上回る。しかし北大津も東北戦に勝って自信を深めており、侮れない。横浜としてはあまり接戦にしたくないので、序盤から多彩な攻撃でエース河合を揺さぶりたい。北大津としては逆に、河合が東北戦のように最小失点で切り抜け、終盤勝負にしたいところ。 | 序盤に得点できなかったのが横浜の敗因。横浜のエース・土屋の投球に苦戦していた北大津打線が、思い切りの良い打撃で目を覚ました。横浜は機動力を生かせず、打つだけの攻撃になってしまった。 | × | |
北大津 | 6 | ||||
宇治山田商 | 4 | 投手力の差で宇治山田商が上回る。しかし安房は1回戦で好投手・村方を擁する城北を破っており、似たタイプの宇治山田商を倒すのも不可能ではない。1回戦のように安房のエース・佐野が好投すると面白い。宇治山田商としては、エース平生の力投だけでなく打線の援護が欲しい。 | 途中までの安房の試合運びは見事だったが、9回に逆転サヨナラ負け。フライばかりで淡白な攻撃が目立った宇治山田商だが、球が甘くなり始めた8回からは別人のような打撃を見せつけた。 | ○ | |
安房 | 3 | ||||
中京大中京 | 2 | 好カード。戦力的にはやや明徳義塾が上回るが、初戦の内容を見る限りでは不安たっぷり。南野が力投して失点を少なくすることが勝利の絶対条件。中京大中京は複数の投手を揃え、攻撃力もあるチーム。やや試合から遠ざかっているものの、休養十分で迎え撃つことができるとも考えられる。 | 両チームとも点が入りそうで入らず、互角の試合展開。どちらの投手も粘投した。最後は失策が元での失点で、中京大中京としては悔いが残る。ただ、2回戦としてはハイレベルの試合であった。 | × | |
明徳義塾 | 3 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
3回戦 | 聖望学園 | 7 | 好投手を持つ2チームの対戦で、どちらも攻撃力は高くないので、投手戦に期待したい。初戦と同様にエースを先発させるか、控え投手を先発させるか、そのあたりも注目。聖望学園はエース大塚の出来、履正社は打線のつながりの悪さが初戦の課題として残る。重症なのは履正社打線のほうか。 | 地に足の着かない履正社を序盤に攻め立てた聖望学園が上回った。履正社も終盤よく追い上げたが、序盤の失点が重すぎた。履正社としては三村の乱調が大誤算だったと言える。 | ○ |
履正社 | 5 | ||||
鹿児島工 | 3 | 投手力は鹿児島工、打撃力は平安が上回る。しかし、平安としては連戦になるのがつらいところ。前日の疲労が残ったままだと、鹿児島工打線の餌食になりそうだ。鹿児島工・内村はなかなかの好投手ではあるが、平安としては得意の打撃で先手を取りたい。接戦になると不利になる。 | 試合内容としては鹿児島工が上回った。強打の平安を15回8安打に抑えた内村の力投が光る。鹿児島工打線は再三平安投手陣を攻め立てたが、あと一本が出ず。内村の疲労が気がかりだ。 | △ | |
平安 | 3 | ||||
常葉菊川 | 2 | 好カード。常葉菊川の戸狩、千葉経大付の斎藤、ともに初戦では最高の内容とは言えなかった。どう修正して試合に臨むかに注目したい。好投手を持つ2チームの対戦ではあるが、そこそこ点が入りそうな気がする。打力では常葉菊川が上回るだけに、斎藤は序盤から気が抜けない。 | 危惧されたとおり、戸狩はこの試合も調子が悪かった。これに対し、千葉経大付・斎藤は調子を取り戻し、常葉菊川の上位打線を完全に抑えたのが大きい。千葉経大付にとっては会心の試合。 | × | |
千葉経大付 | 7 | ||||
北大津 | 0 | 東北・横浜と強豪を連破して波に乗る北大津だが、長野日大もエース・上村が休養十分。万全の態勢で迎え撃つことができる。勢いがある北大津有利と見るが、長野日大も実力は高く、接戦が期待できそうだ。長野日大としては、初戦のように機動力を駆使して河合を揺さぶりたい。 | 好投手を打ち砕いてきた北大津打線だが、この日は淡白だった。長野日大のエース・上村は期待通りあるいはそれ以上の素晴らしい出来。長野日大は機動力もうまく使うことができた。 | × | |
長野日大 | 2 | ||||
東洋大姫路 | 1 | 攻撃力の差で東洋大姫路がやや有利か。しかし、過去の実績ほどの実力差はない。東洋大姫路のエース・佐藤と八頭のエース・平木の投げ合いに期待。3点以内の接戦になりそう。両チームとも攻撃力はあまり高くないので、守備や犠打などの細かいプレーが勝敗を分ける可能性がある。 | 記録上はエラーとならなかったものの、8回の八頭の守備に焦りが見られ、その1点が決勝点となってしまった。東洋大姫路・佐藤は、八頭に内野安打2本しか許さない素晴らしい投球である。 | ○ | |
八頭 | 0 | ||||
平安 | 1 | 再試合。鹿児島工・内村は1人で194球も投げた疲れが、中1日でどれだけ取れているか。疲労が抜け切らないようだと、平安打線に打ち込まれそうだ。これに対し平安は抜きん出た投手はいないが、複数投手の継投で乗り切れそう。鹿児島工打線は、今度こそ内村を強力に援護したい。 | 内村は肩・肘の痛みで登板できなかったが、先発した石堂は8回を4安打1失点とよく投げた。平安の川口は変化球でかわす投球で、鹿児島工打線を完封。鹿児島工はまたも打線の援護がなかった。 | ○ | |
鹿児島工 | 0 | ||||
智弁和歌山 | 2 | 打撃力は智弁和歌山、投手力は宇治山田商が上回る。智弁和歌山打線対宇治山田商投手陣の戦いになるのは必至。初戦で智弁和歌山はアクシデントの隙に乗じて大量得点したが、打撃陣の調子は万全とは言えない。宇治山田商・平生が智弁和歌山打線をねじ伏せるようだと面白くなる。 | 智弁和歌山投手陣が再三のピンチでも粘り強く低めに投げ、ピンチを凌いだことに尽きる。宇治山田商・平生は11イニングで12奪三振の力投で、責められない。宇治山田商としては、惜しい試合を落とした。 | ○ | |
宇治山田商 | 1 | ||||
天理 | 10 | 総合力で天理が上回るが、エースの実力なら華陵の宇野もさほど遜色がない。ロースコアの接戦になると華陵の土俵になる。宇野が最小失点で切り抜けて、終盤勝負に持ち込む展開が理想的だ。天理としては常に先行して21世紀枠の華陵にプレッシャーをかけたいところ。 | 華陵・宇野は爪が割れており、血だらけになりながらの力投。しかし、明らかに初戦とは球の勢いが違った。天理打線は宇野の調子の悪さや華陵の守備の乱れにうまく付け込んでの快勝だった。 | ○ | |
華陵 | 1 | ||||
沖縄尚学 | 3 | 好カード。ここまでの2試合で打線の爆発がない明徳義塾としては、エース南野がどこまで踏ん張るかがカギ。順延で中2日になったのは非常に大きいが、それ以上に沖縄尚学は休養十分。3〜4点取れば、湿りがちな明徳義塾打線が追いつくのは難しい。沖縄尚学の機動力にも警戒したい。 | 沖縄尚学は、初回にいきなり2ラン本塁打を放ち、試合の主導権を握った。沖縄尚学のエース・東浜は好投し、明徳義塾打線は先頭打者を出せない。やはり打線の不振が敗因となってしまった。 | ○ | |
明徳義塾 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準々決勝 | 聖望学園 | 8 | 投手力は聖望学園、打撃力は平安が上回る。しかし、平安はここまで3試合をこなしているが、いまだに打線の調子が上がってきていない。中3日の休養がある聖望学園のエース・大塚も万全の調子とは言いがたいが、平安打線を2〜3点程度に抑えることはさほど難しくはなさそうだ。平安には絶対的な投手はいないが、打ちにくい投手が揃う。聖望学園打線が序盤から平安の投手陣を攻略できるかどうか。 | 鹿児島工打線を完封した平安の川口だが、この日は球が甘かった。序盤で8点のビハインドは重すぎた。聖望学園の大塚は最高の出来で、ここまで打線が不調の平安打線が攻略するのは難しかった。ただ、聖望学園はもっと早い回で大塚を引っ込めて準決勝に備える手はなかったか。 | ○ |
平安 | 0 | ||||
千葉経大付 | 8 | 攻撃力の差で千葉経大付が上回る。しかし長野日大のエース・上村も勢いに乗る北大津打線を完封するなど、評判通りの実力を見せつけており実力は高い。長野日大としては少ない点差の接戦に持ち込みたいし、千葉経大付としては打線が奮起して点数を奪いたい。そろそろエースにも疲労が見え始めてくる頃なので、両チームとも控え投手の準備はしておきたい。 | コントロールがばらついていた序盤に大量失点を喫した上村だが、その後は立ち直る。この粘りが、打線の逆襲にもつながった。よく追いついた長野日大だが、最後は上村が力尽きてしまった。千葉経大付の斎藤は188球を投げ、かなり消耗した。準決勝にどう影響するか。 | ○ | |
長野日大 | 7 | ||||
智弁和歌山 | 0 | 投手力は東洋大姫路、打撃力は智弁和歌山が上回る。近畿大会優勝の東洋大姫路とベスト4の智弁和歌山の戦いだが、投手陣の調子が良い智弁和歌山がやや有利か。東洋大姫路のエース・佐藤の調子もなかなか良く、強打の智弁和歌山が相手といえども簡単に得点は許さないだろうが、それ以上に東洋大姫路打線が点を取ってくれる気配が薄い。東洋大姫路としては、何とか3点以上取りたいところだ。 | 佐藤の投球が智弁和歌山打線の威力を上回っていた。智弁和歌山の先発・岡田の調子はさほど良くなかったが、東洋大姫路打線にも決定打は出ずに2点で食い止めていたが、打線の援護がない。智弁和歌山打線も本来の調子ではなかったが、それ以上に佐藤の投球が見事だったというところだろう。 | × | |
東洋大姫路 | 2 | ||||
沖縄尚学 | 4 | 投手力はやや沖縄尚学が上だが、打線は天理のほうが波に乗っている。沖縄尚学のエース・東浜が天理打線をどう抑えるか、という勝負になりそうだ。3回戦で2ケタ得点を挙げた天理ではあるが、東浜が相手ではそうはいかない。お互いに、犠打や盗塁といった細かい攻撃でチャンスを掴みたい。接戦のまま終盤に突入すると、どちらかといえば沖縄尚学ペース。天理としては常にリードする展開にしたい。 | 投手陣の層が明暗を分けたか。矢之を欠く天理は井口が出ずっぱりになり、終盤力尽きてしまった。これに対し沖縄尚学は上原が先発し、まずまずの内容で4回までを投げエース東浜に継投。中盤2−2に追いつかれた沖縄尚学だが、追い上げられた感はあまりなく、余裕すら感じられた。 | ○ | |
天理 | 2 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準決勝 | 千葉経大付 | 2 | エースの実力では聖望学園、打撃力では千葉経大付が少しずつ上回る。両チームとも中1日の休養があるが、とりわけ千葉経大付のエース・斎藤は延長11回を完投した疲労が残っていることが予想される。聖望学園としては、準々決勝の平安戦のように序盤から先攻したい。試合を左右しそうなのは聖望学園のエース・大塚の出来。本来の実力では斎藤よりやや上ではあるが、千葉経大付打線は当たっているので、はたしてどこまで通用するか。準々決勝で少しだけ投げた石田の出番があるかどうかにも注目したい。 | 大塚の投球が千葉経大付打線を上回った。疲労からか終盤球威が落ちてきたものの、序盤は千葉経大付打線をまるで寄せ付けず、完璧な投球。一方、千葉経大付の斎藤は逆に立ち上がりに制球が定まらず、聖望学園に余計な点を与えてしまったのが敗因だろう。聖望学園の大塚は決勝戦で連投となるだろうが、はたしてどれだけの投球ができるか、注目したい。 | × |
聖望学園 | 4 | ||||
沖縄尚学 | 4 | 打撃力は沖縄尚学、投手力は東洋大姫路がやや上回る。東洋大姫路の佐藤は近畿大会でも4試合全て完投しているので連投には強そうだが、沖縄尚学打線も侮れない実力があり、その対決には注目。沖縄尚学のほうも連戦となるが、エース東浜が56球しか投げておらず、余力がある。エースの疲労度と打撃力の差で沖縄尚学がやや有利と分析する。しかし佐藤も今大会屈指の好投手。沖縄尚学打線が2点以下しか取れないようだと、東洋大姫路ペースになる。佐藤対沖縄尚学打線の対戦は序盤から見ものである。 | 佐藤が沖縄尚学打線を封じ込めたに見えたが、8回に内野安打をきっかけにリズムが乱れ、まさかの4失点。1人で投げ抜いてきた疲労が蓄積していたのだろうか。沖縄尚学の東浜の調子もさほど良くはなかったが、東洋大姫路打線を2点で抑えて打線の援護を根気良く待ち続けたのが勝因と言える。東洋大姫路としては、目の前まで迫っていた決勝への切符を逃した惜しい試合。 | ○ | |
東洋大姫路 | 2 | ||||
決勝 | 沖縄尚学 | 9 | 沖縄尚学の東浜、聖望学園の大塚とも好投手のエースであるが、ここまでフル回転してどちらも疲労はピークに達していることが予想される。本調子であれば聖望学園の大塚がやや上回るかもしれないが、連投という状況では普段の実力が発揮しきれるかどうかは不透明である。となれば打撃力が勝敗を決める可能性があるが、打撃力は沖縄尚学がやや上回る。沖縄尚学には準々決勝で4イニングを投げた上原がベンチにいるのも大きい。聖望学園としては、大塚の奮投だけでなく打線の援護が欲しい。 | 大塚は球威がなく、制球力にも欠けていた。連投の疲労であることは明らかである。大塚を2回までで降板させる思い切った作戦に出たが、準々決勝で1/3投げただけの石田には荷が重かった。序盤から着実にリードを広げられ、攻撃にも焦りが出た。東浜も疲労がある分、いつもより調子は良くなかったが、打線の大量援護にも守られて落ち着いた投球ができたようである。 | ○ |
聖望学園 | 0 |
24/35で、試合ごとの的中率は.686。21世紀枠3校がオール初戦突破、優勝候補の一角だった東北・横浜の相次ぐ初戦敗退など、序盤は波乱が相次いだ。しかし、後半に進むにつれて素直な試合結果が多くなり、的中率自体はさほど悪くなかった。 今年は「超高校級」と呼ばれるSクラスのスーパー投手が不在である代わりに、Aクラスの好投手が豊作だった印象。投高打低なのがセンバツの特徴であるとはいえ、2ケタ得点が35試合でわずか2回というのは、あまりにも少なすぎる(ちなみに2007年春は31試合で4回、2006年は31試合で8回)。打線が悪いと言うよりも、投手が良かったと思われる。 優勝したのは沖縄尚学(沖縄)。沖縄県勢として初めてセンバツ優勝を果たした1999年以来、9年ぶり2度目の優勝。すでに有名になっているが、比嘉公也監督は当時のエースで、選手・監督両方で優勝の喜びを体験したことになる。これはそう簡単なことではない。 九州大会決勝で明豊に敗れたが、その実力の高さは高い評価を得ており、私も何のためらいもなくA評価をつけた。終わってみればエース・東浜のワンマンショーのような形になってしまったが、野手のレベルも高い。夏はそういう部分ももっと見てみたいと思う。 |