地区 | 高校名 | 都道府県 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
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北海道 | 旭川南 | 北海道 | 初出場 | C | B | B | B | C | C |
東北 | 仙台育英 | 宮城 | 6年ぶり9回目 | A | A | A | B | B | A |
聖光学院 | 福島 | 初出場 | C | B | C | B | C | B | |
関東 | 千葉経大付 | 千葉 | 初出場 | A | A | B | A | B | A |
佐野日大 | 栃木 | 13年ぶり3回目 | B | B | B | B | B | B | |
日大藤沢 | 神奈川 | 9年ぶり3回目 | B | B | B | B | B | B | |
桐生第一 | 群馬 | 3年ぶり3回目 | B | B | C | C | C | C | |
成田 | 千葉 | 2年連続2回目 | B | A | C | B | B | B | |
東京 | 帝京 | 東京 | 11年ぶり13回目 | A | A | A | A | A | A |
北信越 | 日本文理 | 新潟 | 2年連続2回目 | B | B | B | B | B | B |
創造学園大付 | 長野 | 初出場 | C | C | C | C | C | C | |
東海 | 常葉菊川 | 静岡 | 3年ぶり2回目 | B | A | B | B | B | B |
中京 | 岐阜 | 4年ぶり5回目 | B | B | C | C | C | B | |
地区 | 高校名 | 都道府県 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
近畿 | 報徳学園 | 兵庫 | 3年ぶり16回目 | A | A | A | A | A | A |
大阪桐蔭 | 大阪 | 3年ぶり3回目 | A | A | A | A | A | A | |
市川 | 兵庫 | 初出場 | B | B | C | B | C | B | |
北大津 | 滋賀 | 2年連続2回目 | B | B | C | C | C | B | |
北陽 | 大阪 | 13年ぶり8回目 | B | C | B | C | C | C | |
県和歌山商 | 和歌山 | 70年ぶり3回目 | C | B | C | B | C | C | |
中国 | 広陵 | 広島 | 3年ぶり21回目 | A | B | A | B | B | A |
関西 | 岡山 | 3年連続9回目 | B | B | B | B | B | B | |
宇部商 | 山口 | 2年ぶり7回目 | C | C | C | C | C | C | |
四国 | 高知 | 高知 | 6年ぶり14回目 | A | A | B | A | B | B |
今治西 | 愛媛 | 7年ぶり9回目 | B | B | B | B | B | A | |
室戸 | 高知 | 初出場 | C | C | C | C | C | C | |
九州 | 熊本工 | 熊本 | 3年ぶり20回目 | A | B | B | B | B | B |
大牟田 | 福岡 | 初出場 | B | B | C | B | C | C | |
鹿児島商 | 鹿児島 | 21年ぶり12回目 | B | C | C | B | C | C | |
小城 | 佐賀 | 初出場 | C | C | C | C | C | C | |
21世紀 | 都留 | 山梨 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
都城泉ヶ丘 | 宮崎 | 初出場 | C | C | C | C | C | C | |
希望枠 | 大垣日大 | 岐阜 | 初出場 | C | C | B | C | C | B |
日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 | ||||
A | 8 | 8 | 5 | 5 | 3 | 7 | |||
B | 14 | 15 | 12 | 16 | 12 | 13 | |||
C | 10 | 9 | 15 | 11 | 17 | 12 |
ブロック | 高校 | 予想 | 結果 |
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A | 佐野日大−大牟田 大阪桐蔭−日本文理 |
投打にタレントが揃う大阪桐蔭が大本命。しかし故障のため中田が登板できない可能性もあり、万全の状態ではない。昨春8強の日本文理は、エース栗山を中心に打線も力強い。佐野日大は投打にバランスがとれ、なかなかの好チームに仕上がっている。 | 大阪桐蔭 (1) |
B | 常葉菊川−仙台育英 今治西−都留 |
激戦区で予想が難しい。投高打低のセンバツにおいては、やはりプロ注目のエース・佐藤を擁する仙台育英がやや有利か。昨夏に続いての出場となる今治西はエース熊代を中心に安定した戦力を持つ。常葉菊川は2枚看板の投手陣に加えて機動力を絡めた攻撃も脅威。 | 常葉菊川 (3) |
C | 県和歌山商−熊本工 中京−千葉経大付 |
実力校が揃う。その中で、関東大会王者の千葉経大付が頭ひとつ抜けた存在か。その千葉経大付に神宮大会では敗れているが、九州大会王者の熊本工も機動力を主体とした好チーム。地区大会を制覇してはいないが、中京も投打に実力は高い。 | 熊本工 (2) |
D | 報徳学園−室戸 宇部商−日大藤沢 |
2年生の好投手・近田を擁し、近畿大会王者の報徳学園が大本命。長打力・機動力もあり、投手だけでなく攻撃にも穴がない。これを追う一番手は日大藤沢か。エース・古谷の投球に期待したい。他の2校も投手陣の出来次第では面白い存在だ。 | 室戸 (−) |
E | 帝京−小城 聖光学院−市川 |
昨夏8強のメンバーが残る帝京が抜けた存在。投打に実力が高く、機動力もある好チームだ。春夏通じて初出場ながら、市川は上位進出できる戦力を持っている。甲子園経験豊富な聖光学院も、そろそろやってくれそうな雰囲気がある。 | 帝京 (1) |
F | 広陵−成田 北陽−鹿児島商 |
強力打線にエース・野村も安定している広陵が本命。過去の実績を見ても、夏より春に実績を残しており、4年ぶりの優勝も十分可能だ。成田は昨春甲子園のマウンドを経験した好投手・唐川を擁する。打線がいかに唐川を援護できるかがカギとなってくる。 | 広陵 (1) |
G | 旭川南−創造学園大付 関西−高知 |
神宮大会優勝の高知は投打にバランスが取れている好チームで、高知を中心とした戦いになるか。関西は5季連続の甲子園出場で、甲子園慣れしている。エース・中村を中心に今回も実力は高い。4季連続逆転負けの借りを返したいところ。 | 関西 (2) |
H | 都城泉ヶ丘−桐生第一 北大津−大垣日大 |
唯一、強くプッシュしたい本命が不在のブロック。ここは、希望枠ながら高い実力を備えている大垣日大を予想する。守備力・投手力だけでなく攻撃力もありそうだ。2年連続出場の北大津も投手力はある。昨春のメンバーもおり、経験が生きるか。 | 大垣日大 (1) |
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 佐野日大 | 7 | 地区大会準優勝校同士の対戦だが、総合力で佐野日大が勝る。佐野日大は投打に力があるが、2年生エース・出井の投球に注目。一方で大牟田は安定感に欠けるが、ツボにはまると怖いチーム。中盤までに出井を攻略して打撃戦に持ち込むことが、大牟田勝利の条件となるだろう。 | 終始佐野日大のペースだったとはいえ、8回までは2−0の好試合。大牟田は9回に4失策で5点を失い、試合が決まってしまった。出井は1四球で余計な走者を出さず、最後まで気持ち良く投げることができた。 | ○ |
大牟田 | 0 | ||||
大阪桐蔭 | 7 | 総合力で大阪桐蔭が上回る。大阪桐蔭は故障により万全でないであろう中田が登板できるか否か。中田が登板できないようだと、打撃戦になるかもしれない。大阪桐蔭は長打力があるチームで、日本文理のエース・栗山がどう立ち向かうか。本塁打を許さない投球が求められる。 | 大阪桐蔭は中田が先発するが本調子ではなく、栗山とともに四死球を連発。この走者を還すことができた大阪桐蔭と、還せなかった日本文理の差が出た。栗山も長打を許さない投球はできたが、制球力に欠けた。 | ○ | |
日本文理 | 0 | ||||
仙台育英 | 1 | 1回戦にはもったいない好カード。仙台育英はプロ注目のエース・佐藤が軸。攻撃力では常葉菊川が上回り、しかも投手陣は2枚。投手戦が予想されるが、そうなるとやはり佐藤を擁する仙台育英がやや有利。ただし、佐藤の調子が悪いようだと大差で常葉菊川が勝つ可能性もある。 | まさに手に汗握る好試合。エースの実力ではやはり佐藤が1枚上回ったが、タイムリーで奪った虎の子の2点を常葉菊川がうまく守り切った。終盤捉えられていた田中を見切り、戸狩に継投したのが好判断だった。 | × | |
常葉菊川 | 2 | ||||
今治西 | 3 | 投打とも今治西が上回る。都留としては小林の投球で今治西打線を最少失点に抑え、僅差で逃げ切るしかないだろう。守乱は許されない。今治西は昨夏のメンバーが何人か残り、エースで4番の熊代が中心選手。熊代が打てば投球も乗ってくる。普段通りの働きができれば勝利は堅い。 | 今治西打線が小林の術中にはまり、2回の先制点の後なかなか追加点を奪えない。都留会心の試合と思われたが、8回に失策をきっかけに2点を奪われ逆転されてしまったのが非常に悔やまれるところ。 | ○ | |
都留 | 2 | ||||
熊本工 | 6 | 総合力で熊本工が上回る。県和歌山商は吉本・坂口の投手陣がいかに最少失点で踏ん張るかがカギ。熊本工は長打力こそないものの、機動力のあるチームで攻撃力は高い。投手陣も左腕・隈部を中心に実力は高く、県和歌山商としては何とか4〜5点は奪って援護したいところだ。 | 県和歌山商は少ないチャンスを確実に物にして食らいついたが、投手陣が熊本工の攻撃に対して粘り切れなかった。隈部の調子は良いほうだったが、味方の守備に足を引っ張られて接戦となってしまった。 | ○ | |
県和歌山商 | 4 | ||||
千葉経大付 | 5 | 好カード。戦力的にはやや千葉経大付に分があるとはいえ、大差ではない。両チームとも投打に力があり、投手戦も打撃戦も想定できるところ。注目は千葉経大付の丸。エースで主軸を打つ中心選手で、中京としてはこの丸を何としても抑え込み、ピッチングにも悪影響を及ぼしたい。 | 一進一退の攻防で、期待した通りの熱戦になった。無四球だが、丸の制球はあまり良くなかった。中京にも十分すぎるほど勝機はあったが、最も悔やまれるのは6回の川口のボーク。あれがなければ…。 | ○ | |
中京 | 4 | ||||
報徳学園 | 1 | 投打とも報徳学園が上回る。室戸としては、エース・森澤が粘り強い投球をし、自慢の堅守で守り切るしかない。報徳学園のエース・近田からの大量点は望み難い。報徳学園は強打とはいえないチームなので、森澤が2失点以内に抑えるようだと試合は俄然面白くなりそうだ。 | 近田は期待通りの投球だが、想像していた以上に報徳学園打線が弱かった。森澤の球は適度に荒れており、それも幸いしたか。森澤の投球も素晴らしかったが、室戸守備陣の再三にわたる好守も光った。 | × | |
室戸 | 2 | ||||
日大藤沢 | 3 | 戦力的には日大藤沢が少し上回っている。日大藤沢のエース・古谷と宇部商のエース・高橋の投手戦が予想され、両エースの調子がそのまま勝敗に直結しそうだ。打撃力は日大藤沢がやや上だが、両チームとも機動力が持ち味で、足を使った攻撃をバッテリーがどう防ぐかにも注目したい。 | 高橋の投球に尽きる。日大藤沢は再三得点機を作りながら、中盤までことごとく逃し続けたのが痛い。最後は宇部商・林のソロ本塁打でサヨナラゲームとなったが、どちらが勝つか分からない紙一重の試合だった。 | × | |
宇部商 | 4 | ||||
帝京 | 9 | 投打とも帝京が上回る。帝京は好投手・大田を中心に打撃陣も強く、機動力もあり攻撃パターンが豊富。対する小城としては、帝京の足を警戒しながら、エースの井手大を中心に守り勝つしかない。小城はある程度の失点を覚悟したいので、大田から粘り強く得点したいところ。 | 井手大は地に足がつかない初回に6点を奪われたが、2回以降は帝京のまずい攻撃にも助けられ何とか3失点に食い止める。しかし小城は大田に20三振を喫し、10盗塁を許すなど、実力に差がありすぎた。 | ○ | |
小城 | 1 | ||||
市川 | 4 | 春夏通じて初出場の市川と、近年甲子園の常連となった聖光学院の対戦だが、戦力的には市川が少し上。お互いに守りのチームなので、少ないスコアでの接戦が予想される。投手力では市川がやや勝るが、聖光学院の鈴木健も粘り強い投球が持ち味で、それを発揮できれば面白そう。 | 鈴木健はたしかに粘投で、12安打を浴びながら4失点で食い止める。しかし攻撃陣が3安打2得点に抑えられ、得点差のわりに試合内容にはやや差があった。市川としてはもう少し点が取れた試合。 | ○ | |
聖光学院 | 2 | ||||
広陵 | 2 | 打撃力は広陵が完全に上だが、成田のプロ注目のエース・唐川からたくさん点が取れるとは思えない。唐川が広陵打線を2点以内に食い止めれば試合は面白くなる。広陵のエース・野村もなかなかの好投手で、成田打線としてはスクイズなどの小技を確実に決めて得点に結びつけたい。 | 結果だけ見れば投手戦だが、走塁ミスあり、バント失敗あり、けん制死あり、両校とも作ったチャンスをあまりにも潰しすぎた。ゲームは延長12回、2時間50分に及んだが、残念ながら期待外れの試合だった。 | ○ | |
成田 | 1 | ||||
北陽 | 1 | 実力はほぼ互角と見る。攻撃力はやや北陽が上回るが、守備面においては鹿児島商が勝る。北陽の攻撃を鹿児島商が堅守でしのぐ、というような展開が予想される。いずれにしても接戦になりそうなので、きっちりとバントを決めるなど基本に忠実なプレーが重要になりそうな試合である。 | 北陽はやや早打ちが目立ち、攻撃面では実力を発揮できなかったが、エース・秋本が丁寧な投球で鹿児島商打線を完封した。鹿児島商は9回無死1、3塁の大チャンスでの併殺が痛かった。見ごたえのある試合だった。 | ○ | |
鹿児島商 | 0 | ||||
旭川南 | 0 | どちらも投手力に自信を持ち、攻撃力が高くないので、投手戦に期待。エースの実力は好左腕・浅沼を擁する旭川南が上だが、創造学園大付は2枚看板なのが強み。浅沼が創造学園大付打線を抑え込むような展開を予想するが、逆に調子が悪いようだと控え投手がいないので苦しくなる。 | 期待通りの投手戦。旭川南は盗塁死・けん制死で絶好機をことごとく潰し、自慢の機動力が逆に仇となったか。中でも9回1死2塁でのけん制死は激痛。選手の実力は互角だが、ベンチワークの差が出た。 | × | |
創造学園大付 | 1 | ||||
高知 | 2 | 戦力的には、昨秋の神宮大会を制覇した高知が少し上回っている。しかし関西は5季連続の甲子園出場で、甲子園慣れしているのが強み。高知は國尾・森田、関西は中村・川辺の2枚看板だが、やや高知投手陣が上か。関西としては追いかける展開は避けたいところで、先制点が欲しい。 | 高知打線は中村をとらえていたが、もうひと押しできなかったのが敗因。9回無死1、2塁でのバント失敗も痛すぎる。関西打線は高知の守備の乱れにも助けられ、少ないチャンスを生かしきることができた。 | × | |
関西 | 4 | ||||
桐生第一 | 0 | 投打とも桐生第一が少しずつ勝る。桐生第一の川田・藤岡の2枚看板は安定しており、打撃力が乏しい都城泉ヶ丘としては得点を望みにくい。左腕エースの諏訪が桐生第一打線の爆発を許さないことが肝要で、バックもミスは許されない。諏訪の投球が全てと言っても過言ではない。 | 桐生第一の2安打完封負けは予想外。諏訪は低めに球を集め、桐生第一打線は内野ゴロを量産してしまう。5回あたりからは焦りのようなものも見えた。藤岡も中盤以降はピンチの連続で、苦しいマウンドだった。 | × | |
都城泉ヶ丘 | 2 | ||||
大垣日大 | 7 | 希望枠での出場ながら、大垣日大の総合力は高い。エース・森田が完投する大垣日大と、川島・河合の継投が勝ちパターンの北大津。投手陣の出来と守りに注目したい試合だが、大垣日大は守備力だけでなく攻撃力も高い。北大津としては、早めの継投に出たほうが無難か。 | 北大津としては自慢の守備陣が乱れ、投手陣も3人で15四死球と自滅してしまう。心配された打撃陣は好投手の森田から11安打を放つが、北大津らしくない試合。大垣日大は無失策で、存分に持ち味が出た。 | ○ | |
北大津 | 4 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 大阪桐蔭 | 11 | 攻撃力の差で大阪桐蔭が上回る。佐野日大としては、1回戦で絶好調だったエース・出井が大阪桐蔭打線をいかに抑えるか、特に本塁打を防ぐかがカギ。大阪桐蔭は、中田の投球に不安が残る。中田が先発するかは読めないが、佐野日大としては大阪桐蔭投手陣を攻略して援護したい。 | 出井は初戦とは別人で、コントロールがバラつき変化球もうまく使えなかった。大阪桐蔭は中田が登板を回避し、佐野日大打線に打ち込まれて控え投手陣に課題を残す。中田の右翼守備の拙さも目立った。 | ○ |
佐野日大 | 8 | ||||
常葉菊川 | 10 | 開幕前の予想では今治西だったが、1回戦の内容を見ると常葉菊川に軍配が上がる。中でも今治西は打線が完全に湿っているのが不安で、田中・戸狩の左腕投手陣を相手に沈黙してしまうことが予想される。今治西としてはエース・熊代が踏ん張り、接戦で逃げ切るしかなさそうだ。 | ここまでの大差になるとは予想していなかった。田中は直球も変化球も冴えて17奪三振の完封。全く危なげなかった。熊代は球が高めに浮き、常葉菊川打線の波状攻撃の前に撃沈。常葉菊川会心の試合と言える。 | ○ | |
今治西 | 0 | ||||
千葉経大付 | 3 | 戦力的には千葉経大付がやや上回る。神宮大会では8−2で千葉経大付が完勝しているが、大きな戦力差はない。両チームとも1回戦ではエースがやや不安定な出来なので、あるいは打ち合いになるかもしれない。熊本工としては、得意の機動力がうまく使えれば面白そうだ。 | 両チーム合わせて26安打ながら長打ゼロ。合計9失策もあり塁上は賑やかだったが、ホームが遠かった。千葉経大付は9回2死無走者から追いつき、熊本工は再三のサヨナラのピンチを防ぎ、粘りの大熱戦だった。 | × | |
熊本工 | 6 | ||||
宇部商 | 1 | 打撃力は宇部商、投手力と守備力は室戸が上回る。投手戦が予想され、室戸としては1回戦で優勝候補の報徳学園を破ったように、堅守でリズムを作り出したい。宇部商としては逆に序盤から得点を奪い、室戸の焦りを誘いたい。2点のリードがあれば、優位に試合が運ぶはず。 | 先制した宇部商は、その後再三のチャンスを生かせず追加点を奪えなかった。あと1〜2点あれば、そのまま逃げ切れたかもしれない。室戸は1点差で踏ん張った甲斐があり、終盤に打線がつながって逆転した。 | × | |
室戸 | 4 | ||||
帝京 | 12 | 総合力で帝京が上回る。1回戦では両チームとも点差を広げるチャンスをことごとく逸した感があるが、この試合ではそういうことは許されない。帝京のエース・大田は、1回戦で大会記録にあと1つと迫る20奪三振を記録したが、市川打線がこの大田をどう攻めるか、見ものである。 | 大田が死球で退場というまさかのアクシデントも、大量援護に守られた。市川は昨秋のエース寺口先発が完全に裏目で、救援の河津も流れにのまれた。2回までに10四死球で、市川の完全な自滅となってしまった。 | ○ | |
市川 | 4 | ||||
広陵 | 5 | 投打とも広陵が上回る。広陵としては、エース秋本の投球がキーポイント。この秋本が広陵打線の爆発を防ぎ、1回戦のように投手戦になるなら北陽にも勝ち目はある。点の取り合いになると北陽は苦しい。広陵のエース・野村もかなりの好投手で、北陽打線はいかに援護できるか。 | 広陵は1回戦と同様、かなりチャンスを潰した。また、野村は好投したものの控えの2投手は3失点を喫し、控え投手にも不安を残す。点差は2点だが、内容としては広陵の完勝と言ってもよい試合。 | ○ | |
北陽 | 3 | ||||
関西 | 12 | 総合力で関西が上回る。創造学園大付としては、エース・赤羽が1回戦のように変化球をうまく使った投球で関西打線を抑え込み、少ないチャンスを物にして僅差で逃げ切りたいところ。創造学園大付は打力が低いので、関西としては4点取れば勝利が見えてくるだろう。 | ここまでの大差になるとは予想外。中盤までは見ごたえのある投手戦だったが、ラッキーな当たりがことごとくヒットになるなど、終盤は関西の流れになり止められなかった。1点でも援護があれば違ったか。 | ○ | |
創造学園大付 | 0 | ||||
大垣日大 | 4 | 総合力で大垣日大が上回る。どちらも守備型のチームではあるが、大垣日大のほうは攻撃力もなかなかのもの。都城泉ヶ丘としては、1回戦のようにロースコアが理想的。大垣日大は1回戦で相手の四死球に助けられて加点したが、諏訪はそういう投手でないので、どう打ち崩すが見ものだ。 | 諏訪は10安打を浴びたものの無四球で、大垣日大打線はやや早打ちで凡打する傾向があり、十分に通用していた。初回に4連打で先制したものの、好投手・森田を打ち崩すには打力が不足していたか。 | ○ | |
都城泉ヶ丘 | 1 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準々決勝 | 大阪桐蔭 | 1 | ここまでの試合内容なら常葉菊川に分がある。常葉菊川は投打に絶好調。これに対し大阪桐蔭は打撃面は良いものの、2回戦では守備面の雑さを露呈し、中田は肘に不安を抱え、控え投手陣も不安たっぷり。しかし、中田が登板し、大阪桐蔭打線が火を噴くならば大阪桐蔭がやや有利だろう。常葉菊川のエース・田中は2回戦で17奪三振の完封。低めに球を集めれば大阪桐蔭打線といえども苦戦は必至だが、はたしてどのような投球を見せてくれるか? | 大阪桐蔭としては、最も避けたいロースコアの接戦になってしまった。2回戦と違い、守りのミスがそのまま勝敗に直結してしまう結果になる。中田は不完全な状態ながら好投したが、田中の投球が上回った。強気の内角攻めで4番中田をノーヒット。大阪桐蔭は昨年夏、一昨年夏と同様、4番を抑えられての敗戦となってしまった。 | × |
常葉菊川 | 2 | ||||
熊本工 | 5 | 攻撃力は熊本工、守備力は室戸が上回り、投手力はほぼ互角といったところか。総合的な戦力では熊本工が上だが、室戸には目に見えない勢いがあり要注意。本来強打のチームではない室戸だが、打線も波に乗りかけている。熊本工投手陣の調子が悪いようだと、室戸の大勝という結果もあり得る。熊本工としては室戸打線の爆発を抑えながら、持ち味の機動力野球で自分たちのペースに持ち込みたい。 | 試合内容にさほどの差は感じなかった。3回に室戸のエース・森澤が5四死球で4点を与えてしまったのが悔やまれる。熊本工の左腕・隈部も室戸打線に捉えられていたが、サッと今村にスイッチ。控え投手の有無が大きな違いだったのかもしれない。最終回の室戸打線の粘りは見事。 | ○ | |
室戸 | 3 | ||||
帝京 | 7 | 神宮大会では広陵が3−2で勝っているが、戦力的には帝京が少し上だろう。ここまでの戦いを振り返ると、広陵は打線の決定打不足と控え投手陣の出来が気がかり。帝京は2回戦で死球を受け負傷したエース・大田の回復具合だけは心配だが、それ以外は問題なさそう。帝京はここまで2試合ともビッグイニングを作り出しており、広陵のエース・野村としては帝京打線の爆発と機動力攻撃を警戒したい。 | 広陵としては、1回表のいきなりの6失点は重すぎる。帝京は大田が登板できず垣ヶ原の先発となったが、6点の援護で楽に投げられた。広陵は大量失点で攻撃にも制約が生まれ、打線は持ち味を最後まで出せなかった。とはいえ、帝京は追加点を奪えず、機動力も封じられやや不安は残る。 | ○ | |
広陵 | 1 | ||||
関西 | 1 | 関西は2回戦で腰痛を抱えるエース・中村を温存し、川辺が完封。しかし2回戦と違い、相手の大垣日大は打線もなかなか強力。関西投手陣の真価が問われそうな試合。大垣日大のエース・森田も好投手だが、1試合に1〜2度乱れることがあり、関西はそこでスキを逃さず得点したい。大垣日大は守備が非常にしっかりしているので、関西が得点するには機動力や小技なども絡めた攻撃も必要になってくる。 | 関西はこの日も中村が故障のため登板できず、川辺が打ち込まれて成す術がなかった。1回表の3点は大きい。関西打線も森田をある程度捉えてはいたが、無得点のままズルズルと終盤まで行ってしまい、川辺が踏ん張りきれなかった。1点でもいいから返していれば、また違った展開だったかもしれない。 | × | |
大垣日大 | 9 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準決勝 | 常葉菊川 | 6 | 熊本工としては、エース・隈部がもうひとつピリッとしないピッチングなのが少し心配だ。これに対し常葉菊川のほうもエース・田中の疲労が溜まってくる頃ではあるが、控えの戸狩も十分に使える実力はある。打撃陣に関しては、常葉菊川のほうは好投手と対戦した時は2点に抑えられてはいるものの、力はある。隈部の調子が悪いと、打ちこまれてしまう危険性もある。熊本工のほうは、常葉菊川の左腕投手陣を相手に得意の機動力が使えるか否か。また、左対左の不利をどう埋めるか。 | 隈部はこの試合も調子があまり良くなかったが、常葉菊川の機動力を絡めた攻撃にもよく耐えた。田中には疲れが見られたが、5回から戸狩にスイッチしたのは好判断。熊本工の追加点を阻み、3−4のまま終盤勝負に持ち込むことに成功する。9回表、今度はスタミナの切れかかった隈部に常葉菊川打線が襲いかかり逆転。非常に見どころの多い試合だったが、中でも戸狩の好投が大きかった。 | ○ |
熊本工 | 4 | ||||
帝京 | 4 | 両チーム連戦となり、複数の投手陣を抱える帝京のほうが有利か。しかし帝京は準々決勝でエース・大田が登板しておらず、負傷の影響は依然として心配である。この大田が本来の調子を出し切れれば帝京がかなり優位に立てるはずだが、そうでないとすると前の試合で完投した垣ヶ原に大きな負担がかかる。帝京は3試合連続でビッグイニングを作り出しており、この試合もそうした打線の援護が欲しい。大垣日大は連投の森田がどこまで投げられるか。この試合はある程度の失点を覚悟しなければならない。 | 帝京の先発・高島は最速147キロをマークするも、連続四球で早々に降板。結局これが大きな傷口となり4失点。大田が2番手で登板するが、とても右手が回復しているとは思えない状態だった。前日完投した3番手の垣ヶ原が4回途中からノーヒットの好投を見せる。森田は疲労からか制球難に苦しむが、帝京打線もとらえきれず、6回のスクイズ失敗が大きく響いた。 | × | |
大垣日大 | 5 | ||||
決勝 | 常葉菊川 | 6 | 大垣日大のエース・森田が3連投を強いられる可能性が高いのに対し、常葉菊川は準決勝で2年生の戸狩が好投し、2投手がいずれも使える目処が立った。その点において常葉菊川が有利と思われる。しかし大垣日大も打撃好調で、常葉菊川投手陣も森田ほどではないにせよ疲労は溜まっているので、少しでも調子が悪いようだと付け込まれそうだ。大垣日大は堅守と経験豊富な阪口監督の采配も大きな武器。常葉菊川は疲労が蓄積する森田に対し、持ち味の機動力も絡めて精神的なスタミナも奪い取りたい。この試合は点の取り合いになりそうだ。 | 3連投という状況下では、森田はベストピッチで責められない。それよりも、堅守を誇るはずの守備陣にミスが続出し、それが失点につながってしまったのが悔やまれる。常葉菊川は準決勝で好投した戸狩がまさかの2回途中KOを喫してしまうが、準決勝でイマイチだったエース・田中が今度は好投。複数投手陣の強みをまざまざと見せつけられた。大垣日大打線にあと一本出ていれば、優勝できていたかも? | ○ |
大垣日大 | 5 |
20/31で、試合ごとの的中率は.645。希望枠の大垣日大が決勝まで勝ち上がるなど、序盤から波乱が相次いだため、的中率はあまり良いものではなかった。 希望枠の大垣日大が準優勝、神宮枠がなければ出場できなかった可能性が高い室戸が8強など、前評判が低かったチームの快進撃が目立った。非常に新鮮で、見ていて気持ちが良かった。大会そのものは大差がつく試合も多かった反面、緊迫した好ゲームも多かった。準決勝以降の3試合が全て1点を争う好ゲームである。 優勝したのは常葉菊川(静岡)で、春夏通じて初の優勝。静岡県勢のセンバツ優勝は、1978年(第50回)の浜松商以来29年ぶり4回目。なお、静岡県勢の8強以上は夏を含めても平成以降初めてで、8強どころか頂点にまで上り詰めた。 田中・戸狩の左腕2枚看板の存在が非常に大きかったと思われるが、打力や機動力の高さも見逃せない。5試合中4試合が2点差以内の接戦で、粘り勝ちという印象が強い。初戦で大会No.1の好投手と言われた仙台育英の佐藤に投げ勝ち、準々決勝では大会No.1の打線と言われた大阪桐蔭を抑えた。堂々の優勝である。戸狩は2年生でもあり、夏だけでなく来年も楽しみなチームだ。 |