都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中 日 | 管理人 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北北海道 | 白樺学園 | 初出場 | C | B | C | C | C | C |
南北海道 | 駒大苫小牧 | 4年連続6回目 | A | A | A | A | A | A |
青森 | 青森山田 | 3年連続7回目 | B | B | B | B | B | B |
岩手 | 専大北上 | 6年ぶり5回目 | C | B | C | C | C | C |
秋田 | 本荘 | 18年ぶり3回目 | C | C | B | B | C | C |
山形 | 日大山形 | 8年ぶり14回目 | C | B | B | C | C | B |
宮城 | 仙台育英 | 5年ぶり19回目 | B | B | B | B | B | B |
福島 | 光南 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
茨城 | 常総学院 | 3年ぶり10回目 | C | B | B | B | B | B |
栃木 | 文星芸大付 | 6年ぶり9回目 | B | B | B | B | B | B |
群馬 | 桐生第一 | 2年ぶり8回目 | B | B | B | C | B | B |
埼玉 | 浦和学院 | 2年ぶり8回目 | B | B | B | B | B | B |
千葉 | 千葉経大付 | 2年ぶり2回目 | B | B | B | B | B | B |
東東京 | 帝京 | 4年ぶり9回目 | B | B | B | B | B | B |
西東京 | 早稲田実 | 10年ぶり27回目 | B | B | A | B | A | A |
神奈川 | 横浜 | 2年ぶり12回目 | A | A | A | A | A | A |
新潟 | 日本文理 | 2年ぶり4回目 | B | B | B | B | B | B |
長野 | 松代 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
山梨 | 甲府工 | 7年ぶり8回目 | B | B | B | B | B | B |
静岡 | 静岡商 | 32年ぶり9回目 | B | C | B | B | C | C |
愛知 | 愛工大名電 | 2年連続8回目 | B | B | B | B | B | B |
岐阜 | 県岐阜商 | 2年ぶり26回目 | C | B | B | B | B | B |
三重 | 三重 | 11年ぶり9回目 | B | B | C | B | C | C |
富山 | 福岡 | 初出場 | C | C | C | C | C | C |
石川 | 金沢 | 3年ぶり11回目 | C | C | C | B | C | C |
福井 | 福井商 | 2年連続17回目 | B | B | C | C | C | B |
都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 |
滋賀 | 八幡商 | 6年ぶり6回目 | C | C | B | C | C | C |
京都 | 福知山成美 | 7年ぶり2回目 | B | B | B | B | B | B |
大阪 | 大阪桐蔭 | 2年連続4回目 | A | A | A | A | A | A |
兵庫 | 東洋大姫路 | 5年ぶり11回目 | B | C | B | B | C | B |
奈良 | 天理 | 4年連続23回目 | B | B | B | B | B | B |
和歌山 | 智弁和歌山 | 2年連続14回目 | A | A | B | A | B | A |
岡山 | 関西 | 2年連続7回目 | B | B | B | B | B | B |
広島 | 如水館 | 5年ぶり5回目 | C | B | C | B | B | B |
鳥取 | 倉吉北 | 4年ぶり6回目 | C | C | C | C | C | C |
島根 | 開星 | 4年ぶり4回目 | C | C | B | C | C | C |
山口 | 南陽工 | 28年ぶり2回目 | B | B | C | B | C | C |
香川 | 香川西 | 3年ぶり2回目 | C | B | C | C | C | C |
徳島 | 徳島商 | 6年ぶり21回目 | B | B | B | B | B | C |
愛媛 | 今治西 | 3年ぶり9回目 | B | B | B | B | B | B |
高知 | 高知商 | 9年ぶり22回目 | B | B | B | B | B | B |
福岡 | 福岡工大城東 | 9年ぶり2回目 | B | B | B | B | B | B |
佐賀 | 佐賀商 | 2年連続14回目 | C | C | C | B | C | C |
長崎 | 清峰 | 2年連続2回目 | A | B | B | A | A | A |
熊本 | 熊本工 | 3年連続18回目 | B | B | B | B | B | B |
大分 | 鶴崎工 | 17年ぶり3回目 | C | C | C | B | C | C |
宮崎 | 延岡学園 | 6年ぶり5回目 | B | B | B | B | B | B |
鹿児島 | 鹿児島工 | 初出場 | B | B | C | B | B | B |
沖縄 | 八重山商工 | 初出場 | A | A | A | A | A | B |
日 刊 | 報 知 | サンスポ | スポニチ | 中日 | 管理人 | |||
A | 6 | 5 | 5 | 6 | 6 | 6 | ||
B | 26 | 32 | 29 | 31 | 24 | 26 | ||
C | 17 | 12 | 15 | 12 | 19 | 17 |
ブロック | 高校 | 予想 | 結果 |
---|---|---|---|
A | 南陽工−駒大苫小牧 延岡学園−青森山田 |
夏の甲子園3連覇を狙う駒大苫小牧が大本命。唯一の不安点は、2番手以降の投手陣の経験が少ないことくらいか。青森山田はエース野田の投球に期待。その他の2校はいずれもセンバツ初戦敗退だが、その経験を生かしたい。 | 駒大苫小牧 (1) |
B | 桐生第一−佐賀商 東洋大姫路−甲府工 |
4校の実力は拮抗していて面白そうなブロック。ここは地元の利を考えて東洋大姫路がやや有利か。投打にバランスのとれた好チームである。桐生第一や甲府工は、やや打撃型のチームながら守備が堅く、大崩れしないのが強みだろう。 | 東洋大姫路 (1) |
C | 専大北上−福岡工大城東 如水館−帝京 |
帝京が一歩リード。機動力を生かした攻撃には迫力があり、投手力もある。その他の3校にはさほど差がなく、横一線と言えそう。最近の福岡県勢は投手力のあるチームが代表になるケースが多いが、福岡工大城東も然り。投手力を存分に生かしたい。 | 帝京 (1) |
D | 日本文理−香川西 鹿児島工 高知商−白樺学園 |
センバツ8強の日本文理は投打に実力があり、半歩リードする形。これを追う4校にはあまり差はない。初出場ながら鹿児島工の実力は侮れないものがあるが、49番目に登場という日程的ハンディが不安。高知商は打撃力と継投で勝負。 | 鹿児島工 (2) |
E | 早稲田実−鶴崎工 大阪桐蔭−横浜 清峰−光南 福岡−福井商 |
優勝候補が数多く揃った大激戦ブロック。やはりここはセンバツ優勝の横浜が本命になるだろう。早稲田実はエース・斎藤の投球に期待。センバツ準優勝の清峰はエース有迫の不調が気がかり。大阪桐蔭は相変わらず中田頼みで、中田が崩れると苦しい。 | 早稲田実 (2) |
F | 徳島商−仙台育英 日大山形−開星 関西−文星芸大付 常総学院−今治西 |
総合力では関西が一歩リード。エース・ダースが精神面でどれだけ成長しているか。最後の夏は今までの借りを返したいところ。今治西と日大山形は投打ともレベルが高い好チーム。仙台育英は2年生エース・佐藤の投球に期待したいが、県大会での疲労が残っていないか不安。 | 日大山形 (3) |
G | 倉吉北−松代 千葉経大付−八重山商工 智弁和歌山−県岐阜商 浦和学院−金沢 |
強力打線の智弁和歌山が本命。今年は投手力もありそうだ。センバツで優勝した横浜と互角の戦いをした八重山商工も投打にレベルは高い。千葉経大付は話題性だけのチームではなく、投打に穴はない。浦和学院はやや投手陣に不安があるが、打撃力は高い。 | 智弁和歌山 (1) |
H | 八幡商−静岡商 愛工大名電−福知山成美 熊本工−三重 本荘−天理 |
本命不在で、どの高校にもチャンスはある。昨年と違い投手陣が弱いが、打撃力のある愛工大名電が有力か。熊本工と天理は投打にバランスがとれている。福知山成美はエース駒谷、三重はエース梅村の投球次第では上位進出も狙える。 | 福知山成美 (4) |
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 高知商 | 10 | 名前では大差があるが、戦力的にはさほど差はない。どちらも打撃のチームで、継投がポイントになりそうだ。総合力ではやや高知商が上回ると思われるが、白樺学園も予選で無失策の堅い守備など、見るべき点は多い。投手戦にも打撃戦にもなりそうだが、いずれにせよ接戦に期待できる。 | 序盤に積極的な打撃で先攻した白樺学園だが、2番手の小松を打ちあぐねてしまった。逆に白樺学園投手陣は踏ん張りきれず、継投も不発に終わってしまった。2番手投手の差が出た。 | ○ |
白樺学園 | 7 | ||||
早稲田実 | 13 | 投打とも早稲田実が上回る。投手力に難のある鶴崎工が勝つとすれば打ち勝つパターンしかないが、早稲田実のエース斎藤を打ち崩すのはかなり難しい。斎藤の調子がポイント。調子が悪ければ鶴崎工にも勝機があるが、調子が良ければ一方的な試合展開にもなりそうだ。 | 鶴崎工としては、2回までの3失策で序盤から波に乗り損ねたのが悔やまれる。早稲田実のエース・斎藤の調子は最高だったので、何とかロースコアの接戦のまま終盤まで持ち込みたかった。 | ○ | |
鶴崎工 | 1 | ||||
横浜 | 6 | 注目の好カード。センバツ優勝の実績がある横浜が少し上回るか。大阪桐蔭は、中田の登板があるかどうかがカギ。中田の登板がないようだと、横浜打線を食い止めるのはなかなか難しいかもしれない。横浜投手陣は、継投で大阪桐蔭打線の爆発を食い止め、最少失点で乗り切りたいところ。 | 両チーム合わせて6失策で、期待したほどの試合ではなかった。横浜は初回の三盗失敗など、ベンチワークも含めて攻撃が雑すぎた。大阪桐蔭・石田は7回2失点で、粘りの投球を見せた。 | × | |
大阪桐蔭 | 11 | ||||
清峰 | 22 | 投打とも清峰が上回る。投手力に難がある光南としては、何とか打撃戦に持ち込みたいが、センバツ以降、清峰のエース・有迫の調子があまり良くないのは光南にとっては救いか。光南投手陣が踏ん張り、有迫を早い段階でKOするようだと面白くなる。2番手・富尾の投球に注目したい。 | やはり清峰のエース・有迫の調子は良くなかったが、7回2失点と苦しいながらよく粘った。光南は1点もやらない前進守備がことごとく裏目に出て、終わってみれば大差になってしまった。 | ○ | |
光南 | 3 | ||||
福井商 | 8 | 北信越同士の対決だが、やはり春季大会を制した福井商が総合力では上回る。福井商は投手力にやや難があるため、福岡としてはある程度の失点は覚悟して打撃戦に持ち込みたい。福岡は県大会は堅守で勝ち上がってきており、無駄な失点を与えなければ十分に勝機はある。 | 福岡としては、初回の4失点が重くのしかかってしまった。ようやく地に足がついてきた頃には差が開いており、成す術なし。福井商のエース・池本は最後まで自分の投球ができた。 | ○ | |
福岡 | 1 | ||||
仙台育英 | 5 | 打撃力はほぼ互角だが、投手力と守備力において仙台育英が上回る。仙台育英は県大会決勝で再試合があった影響で、中5日の強行日程で試合に臨む。仙台育英の2年生エース・佐藤に疲労が残っているようだと、徳島商にもチャンスはある。徳島商には粘り強い攻撃が求められる。 | 佐藤は疲労などまるで感じさせない素晴らしい投球で、徳島商打線を散発の5安打に抑え込んだ。仙台育英は序盤から小刻みに得点を重ね、終始余裕を持って戦うことができた。 | ○ | |
徳島商 | 1 | ||||
日大山形 | 6 | 打撃力ではやや開星に分があるとみるが、チームバランスは日大山形が上。注目度は低いが、なかなかの好試合に期待できそうだ。ポイントはやはり日大山形の阿部と開星打線の対決。序盤から得点できれば、開星としては波に乗れる。日大山形は、逆に終盤勝負に持ち込みたい。 | 開星のエース・吉田は日大山形打線を6回まで何とか無失点に抑えていたが、やや疲労が見え始めた7回から耐えられなくなった。日大山形打線の集中打、エース阿部の好投は見事である。 | ○ | |
開星 | 2 | ||||
関西 | 10 | 戦力的には関西が上回る。しかしチーム状態はあまり良くなく、エース・ダースも相変わらず精神的な弱さが不安。甲子園では昨春から3大会連続で悔しい逆転負けを喫している関西だけに、その悔しさを晴らしたい。対する文星芸大付も投打にバランスのとれた好チームだ。 | 関西、またしても無念の大逆転負け。文星芸大付は4点差を追いつき、再び5点差をつけられたがひっくり返した。この粘り強い攻撃はお見事。ダースは、やはり精神面に問題があったか。 | × | |
文星芸大付 | 11 | ||||
今治西 | 11 | どちらも投打にバランスはとれているが、やや打撃型のチームだけに打撃戦に期待。総合力ではわずかに今治西が上か。投手陣はほぼ熊代1人で勝ち上がってきた今治西、継投の常総学院とタイプが異なる。打撃力はほぼ互角だけに、投手陣の調子が最も重要な要素になるだろう。 | 常総学院の投手陣が踏ん張りきれなかった。木内総監督の言うとおり、継投がワンテンポ遅れたか? 熊代は終盤打ち込まれたが、全体的にはさほど悪くないピッチング内容だった。 | ○ | |
常総学院 | 8 | ||||
倉吉北 | 6 | 打撃力は松代、投手力と守備力は倉吉北が上回る。総合的な戦力では倉吉北が少し上と思われるが、松代は県大会で7試合中5試合が2点差以内の接戦で、非常に粘り強い。目には見えない力がある。松代としては、失策などで無駄な失点を与えずに踏ん張り、終盤勝負にしたい。 | この試合の松代も非常に粘り強く、3点差を追いつき、最後はサヨナラ勝ち。心配された守備陣が1失策にとどまったのが勝因だろう。倉吉北投手陣は、勝負どころでの球が甘かった。 | × | |
松代 | 7 | ||||
八重山商工 | 9 | 好カード。八重山商工はエース大嶺の故障により金城長の登板機会が増え、投手陣はより厚みを増している。センバツで横浜に善戦した実力は本物だ。千葉経大付も、投打にレベルは高い。故障明けの大嶺の調子がどこまで戻っているかが最大のポイント。接戦に期待したい。 | 結果的に、千葉経大付はエース竹島の降板が早すぎたか。中盤まで試合を優位に進めていただけに、非常に悔やまれる。八重山商工の大嶺は、あまりいい内容ではなかった。どこまで修正できるか。 | ○ | |
千葉経大付 | 6 | ||||
智弁和歌山 | 5 | 総合力で智弁和歌山が上回る。県岐阜商としては、予選をほぼ1人で投げ切ったエース金森の投球に期待。智弁和歌山の強力打線にどう立ち向かうか。今年の智弁和歌山は投手力もあるが、県岐阜商打線はぜひ援護したい。県岐阜商は守備力に難がある。金森の足を引っ張ると苦しい。 | 金森は強打の智弁和歌山打線を6安打に抑えて13奪三振と実力を見せつけた。智弁和歌山は先発松隈を2回途中で交代させたのが好判断で、県岐阜商打線は救援したエース竹中を捕えきれなかった。 | ○ | |
県岐阜商 | 2 | ||||
浦和学院 | 3 | 総合力では浦和学院に分がある。しかし、浦和学院も投手力に不安を抱えており、決して盤石ではない。金沢は県大会準々決勝以降は苦しい試合の連続で、粘り強さがある。金沢としては序盤から先行する形をとりたいところ。だが浦和学院を相手に打撃戦はなるべく避けたい。 | 投手力・打撃力というよりも、完全に守りが明暗を分けた。浦和学院は4失策で、投打ともリズムがつかめなかった。逆に金沢は無失策で、併殺打の処理なども実に落ち着いていた。 | × | |
金沢 | 9 | ||||
静岡商 | 8 | 打撃力は八幡商、投手力は静岡商が上回る。八幡商は4割を超えるチーム打率が売りだが、県大会では決勝以外さほどの好投手と当たっていないだけに、多少割り引いて考える必要がある。打撃力に難のある静岡商と、投手力に難のある八幡商だが、はたしてどちらに軍配が上がるか。 | 県大会準々決勝以降は3試合で合計6点しか取っていない静岡商だが、機動力と犠打を絡めた攻撃は見事。静岡商のエース・大野も八幡商打線を完全に封じ込めた。快勝と言ってよいだろう。 | ○ | |
八幡商 | 2 | ||||
愛工大名電 | 4 | 投手力は福知山成美、打撃力と守備力は愛工大名電が上回る。福知山成美の横手投げのエース・駒谷は初見ではなかなか打ちにくい好投手だが、バックの守りに不安を抱える。バントを得意とする愛工大名電の術中にはまると苦しくなる。ただ、愛工大名電も絶対的なエースは不在である。 | 愛工大名電は無失策で福知山成美は5失策なのにこの試合結果。プロ注目の4番堂上をも抑え込んだ駒谷の力投に尽きる。愛工大名電は、投手力不足という欠点が如実に出てしまった。 | × | |
福知山成美 | 6 | ||||
熊本工 | 6 | 熊本工はエース・前田が故障のため本調子ではなく、投手力においてはプロ注目の梅村を擁する三重が上回るが、熊本工は予選のチーム打率が4割を超える強力打線を擁する。非常に楽しみな対決で、梅村の調子が勝敗を分けそう。熊本工打線を3点以内に抑えれば三重に分がある。 | 梅村は2回までに6四死球で5失点したのが痛すぎる。三重打線も15安打を放ちながら4得点とつながりを欠いた。中盤以降は三重が明らかに押していただけに、序盤の失点は非常に惜しい。 | ○ | |
三重 | 4 | ||||
天理 | 7 | 昨年より戦力的には劣る天理だが、それでも総合力において天理が上回っている。本荘としては、左腕の高橋がいかに天理打線を抑え込むかがカギ。どんなに悪くても4失点くらいにとどめたいところ。本荘は打撃力に難があり、天理は2枚看板による継投で逃げ切りを図りたい。 | 長打に6犠打を絡め、天理打線は高橋を攻略することに成功した。それでも、7点差から2点差まで追いついた本荘打線の粘りは見事。それだけに、5回の高橋の不用意な投球は悔やまれる。 | ○ | |
本荘 | 5 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
2回戦 | 駒大苫小牧 | 5 | 投打とも駒大苫小牧が上回る。しかし南陽工も投手陣は実力があり、駒大苫小牧の強力打線を抑え込むようだと試合は俄然面白くなる。また、駒大苫小牧は守備力において昨年のチームには劣る。エース田中を打ち崩すのは容易ではないが、守備の乱れに付け込むことができるかどうか。 | エース仲野が序盤にKOされたのは南陽工にとっては誤算だが、2番手の左腕・村岡の好投により試合は面白くなった。田中は制球難に苦しみながら、粘りの投球で致命傷にならず。さすがのピッチング。 | ○ |
南陽工 | 3 | ||||
青森山田 | 7 | 延岡学園はエース大西が故障を抱えており、青森山田のエース野田の投球が一枚上回りそうだ。青森山田は昨年ほどの打力はないものの、それでも攻撃力は高い水準にある。延岡学園としては、打線が序盤から投手陣を援護することが必要になってくる。野田の調子に注目したい。 | 野田は球を低めに集め、延岡学園に連打を許さなかった。さらに、打席でもソロ本塁打を放ち勢いに乗った。青森山田打線は全体的に抑えられていたが、ここぞという場面での集中打が見事だった。 | ○ | |
延岡学園 | 0 | ||||
桐生第一 | 6 | 平成に入ってから甲子園優勝経験がある両校の対決。攻撃力に差はないが、投手力と守備力において桐生第一が一枚上回っている。ポイントは、桐生第一の射越・鹿沼の継投策と、佐賀商打線の対戦。佐賀商としては早めに射越を打ち崩し、エース鹿沼を引っ張り出したいところ。 | 佐賀商打線は2回に爆発し、3回から鹿沼を引っ張り出すことに成功。桐生第一の継投はワンテンポ遅いように見えたが、それにしても桐生第一の8回2死からの集中打は素晴らしかった。 | ○ | |
佐賀商 | 5 | ||||
東洋大姫路 | 4 | 戦力的には互角。投手力においてやや東洋大姫路が上回るが、守備面に不安があるため、投手陣の足を引っ張る危険性がある。甲府工は石合・土橋、東洋大姫路は乾・飛石と、ともに使える投手が2枚いる。継投のタイミングが重要になりそうだ。東洋大姫路は守乱に気をつけたい。 | 甲府工は再三走者を出したが、序盤はことごとく2死からの走者でリズムをつかめず。終盤にようやく乾をとらえ始めたが、少し遅すぎた。東洋大姫路は、やはり守りに不安を残す結果に。 | ○ | |
甲府工 | 2 | ||||
福岡工大城東 | 4 | 両チームとも投手力には自信を持っている。打撃力は福岡工大城東、守備力では専大北上が上回る。専大北上投手陣が福岡工大城東打線をどこまで抑え込むか、また福岡工大城東守備陣がどこまで踏ん張るか。接戦なると、むしろ専大北上のほうにチャンスがありそうだ。 | 福岡工大城東のエース・梅野は、序盤調子が良くなかったが、専大北上打線はチャンスを生かせず、徐々に調子を上げていった。福岡工大城東の粘り強い攻撃が専大北上を上回っていた。 | ○ | |
専大北上 | 0 | ||||
帝京 | 10 | 機動力を生かした高い攻撃力を誇るという点で、両チームとも似たようなチームカラー。そして両校ともやや守備陣には不安を抱えており、打撃戦や乱戦になる可能性がある。両チームとも投手陣はやや不安ではあるが、帝京投手陣のほうは2年生主体ながら能力が高い。 | チャンスを潰した帝京と抑え込まれた如水館。終盤まで互角の勝負が続いたが、最後は細かい継投策も実らず、如水館投手陣が崩壊してしまった。帝京の4本塁打は圧巻であった。 | ○ | |
如水館 | 2 | ||||
日本文理 | 1 | 攻撃力を互角と見積もったとしても、投手力において日本文理が上回っている。香川西としては、どんなに悪くても4失点くらいで食い止める必要がある。逆に日本文理としては、序盤からリードを広げて楽に試合を進めたい。日本文理の横山・栗山を打ち崩すのはなかなか難しいと思われる。 | 香川西のエース豊岡は球速こそないが、粘り強い投球が光った。日本文理打線は27個のアウトの中で、実に18ものフライアウトを量産。横山は10安打を浴びながら2失点と奮闘したが、これでは勝てない。 | × | |
香川西 | 2 | ||||
鹿児島工 | 3 | 戦力は若干鹿児島工が上回ると思うのだが、高知商には1試合戦った強みがある。鹿児島工のほうは、初戦の緊張で普段の力を出し切れない危険性がある。しかし、それでも鹿児島工の実力にかけてみたい。高知商は、初戦で良くなかったエース・中平の復調がカギと言えるだろう。 | 両校の投手陣が、再三ランナーを背負いながら要所を締めた。鹿児島工は2失策こそしたが、全体的には地に足がついた戦いができていた。高知商は、9回裏のけん制死が非常にもったいない。 | ○ | |
高知商 | 2 | ||||
早稲田実 | 11 | 2回戦屈指の好カード。打撃力は大阪桐蔭、投手力は早稲田実が上回る。ポイントは何と言っても、早稲田実のエース斎藤と大阪桐蔭打線、特に4番中田との対戦。中田が打つと乗るチームだけに、早稲田実としては中田を何としても抑えたい。初戦の斎藤の調子なら、それも十分可能か。 | 早稲田実打線が爆発し、思ったより差が開いてしまった。4番中田は4打数無安打3三振と完ぺきに抑え込まれ、勝ちパターンを作れなかった。大阪桐蔭は、投手陣の調子も全員良くなかった。 | ○ | |
大阪桐蔭 | 2 | ||||
清峰 | 6 | 総合力で清峰が上回る。しかし、清峰はやはりエース有迫の不調が気がかり。2番手として登板が予想される富尾の調子も重要になりそうだ。福井商は投手力にやや難があり、清峰としては初戦のように打線が援護すれば楽に戦える。福井商のエース・池本がどこまで踏ん張れるか。 | 不調の有迫は踏ん張りきれず、逆に池本は最終回以外は清峰に決め手を与えずよく投げた。清峰の9回表の粘りは見事だったが、3ラン本塁打で走者が無くなってしまったのが逆に仇となったか。 | × | |
福井商 | 7 | ||||
日大山形 | 6 | 東北対決で、実力はほぼ互角。投手力は仙台育英、打撃力は日大山形に分がありそうだ。仙台育英としては、エース佐藤の投球に期待。打力では劣るだけに、悪くても3点以内に抑えて接戦に持ち込みたい。日大山形はロースコアは避けたいので、佐藤を根気良く攻略したい。 | 佐藤は13奪三振の力投で、全体的に良く抑えていたが、3回の走者一掃の三塁打が悔やまれる。日大山形のエース阿部の調子は良くなく、仙台育英はもっと援護できたはず。14残塁の拙攻はもったいない。 | ○ | |
仙台育英 | 3 | ||||
今治西 | 12 | 初戦はともに投手陣が乱れ、打撃戦の末に打ち勝っている。投手陣がどこまで立ち直っているかがカギ。本来の力を出し切れば、投手力においてはやや今治西が上か? しかしながら、文星芸大付打線も初戦で5点差をひっくり返しており、その勢いは侮れないものがある。 | 序盤は文星芸大付が先攻したが、投手陣が踏ん張りきれなかった。文星芸大付としては、継投策が少し遅れたか? 今治西のエース・熊代は2回以降はしっかり修正し、落ち着いた投球ができていた。 | ○ | |
文星芸大付 | 3 | ||||
八重山商工 | 5 | 投打とも八重山商工が上回る。松代は投手陣に難があり、八重山商工としては機動力も絡めて序盤からリードを広げたい。松代としては、初戦のように守備陣が少ないエラーで乗り切れば、勝機も見えてくる。八重山商工投手陣は能力が高く、松代としては接戦に持ち込みたい。 | 松代投手陣は荒れ球が幸いしたか、被安打5に抑え込んだのは上出来。また、打線も終盤に反撃して得意の粘りを見せた。もう少し点差が開くと思っていたので、とても面白い試合になってくれた。 | ○ | |
松代 | 3 | ||||
智弁和歌山 | 5 | 総合力で智弁和歌山が上回る。しかし、初戦での智弁和歌山打線はやや不発気味で不安は残る。対照的に、金沢は1回戦で投打とも充実した内容を示しており、智弁和歌山相手に互角に戦う余地はある。初戦で好投した金沢のエース林が、智弁和歌山の強力打線にどう立ち向かうか。 | 智弁和歌山打線はやはり好調とは言えなかったが、5回だけは面白いようにヒットが連なった。また、背番号3の広井が6回無失点と好投し、金沢打線の1回戦の勢いを止めたのが勝因と言える。 | ○ | |
金沢 | 2 | ||||
福知山成美 | 4 | 福知山成美のエース・駒谷と静岡商のエース・大野の投手戦が楽しみなカード。投手力ではほぼ互角だが、打撃力は福知山成美、守備力は静岡商が上回っている。ロースコアの試合は、どちらかというと静岡商ペースなので、福知山成美としては何としても大野を攻略したい。 | 初戦で5失策だった福知山成美が、この試合は無失策。これが勝因だろう。大野は高めに球が浮き、福知山成美打線に痛打を浴びてしまった。駒谷の投球は見事で、静岡商は得意の小技を使えなかった。 | ○ | |
静岡商 | 0 | ||||
熊本工 | 5 | 実力伯仲。1回戦では打線が不発気味だった熊本工と、投手陣が終盤打ち込まれた天理。課題点をどう克服しているか。この試合の勝敗を左右しそうなのは継投策。先発投手がどこまで踏ん張るかと、どのタイミングで2番手投手につなぐか。ここに注目したい。 | 期待していた以上の好試合。序盤は天理ペースも、終盤にチャンスを生かせなかったのが響いたか。熊本工は先発の隈部を6回までで見切ったのがいい結果を生んだのかもしれない。 | ○ | |
天理 | 3 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
3回戦 | 駒大苫小牧 | 10 | 総合力で駒大苫小牧が上回る。しかし、駒大苫小牧のエース・田中は初戦で調子が良くなかったし、打線も中盤以降は沈黙している。青森山田のエース・野田の投球しだいでは、十分に大物食いも可能と思われる。野田と駒大苫小牧打線の対決がポイントだろう。 | 序盤に駒大苫小牧の控え投手陣を攻略した青森山田だが、野田が完全にスタミナ切れしていた終盤に後を投げる投手がいなかったのが痛い。駒大苫小牧打線の粘りは、驚異的としか言いようがない。 | ○ |
青森山田 | 9 | ||||
東洋大姫路 | 5 | 戦力的にはほとんど互角。投手力は東洋大姫路、守備力は桐生第一に分がある。桐生第一としては、初戦では2回で降板した射越が5回くらいまで踏ん張り、その後満を持して鹿沼につなぎたい。逆に東洋大姫路は、早い段階で鹿沼を引っ張り出したいところだ。 | この日も射越は2回までで降板し、継投策に狂いが生じた桐生第一。初戦で出番がなかった飛石が7回2失点と好投した東洋大姫路。控え投手の実力差がそのまま勝敗に直結した。 | ○ | |
桐生第一 | 2 | ||||
帝京 | 5 | 初戦で完封勝利を挙げた福岡工大城東のエース・梅野と、初戦で2ケタ得点と大爆発した帝京打線の対決が見もの。その一方で、帝京の大田・垣ヶ原の両投手を福岡工大城東打線がどう攻略するかも楽しみ。総合力では帝京が上回っていると思われる。 | 2回に得意の機動力を生かした攻撃で4点を先攻した帝京だが追加点がなく、福岡工大城東の粘りで延長戦に持ち込む。3回以降はよく踏ん張った梅野だが、最後は力尽きてしまった。 | ○ | |
福岡工大城東 | 4 | ||||
鹿児島工 | 9 | 総合力で鹿児島工が上回る。香川西としては、初戦で1失点だったエース豊岡が鹿児島工打線をどこまで抑え込むかがカギ。鹿児島工の投手陣は充実しており、豊岡が崩れるようだと試合の流れも傾いてしまいそうだ。香川西は初戦のような展開が理想的か。 | 豊岡は再三のピンチも最小失点で切り抜けていたが、6回に打球を足に当ててからは踏ん張りが利かなくなった。とはいえ、それを差し引いても17安打の鹿児島工打線の攻撃は圧巻だった。 | ○ | |
香川西 | 3 | ||||
早稲田実 | 7 | 投打とも早稲田実が上回る。投手力には差があるが、それだけでなく早稲田実は2試合連続2ケタ得点で打線も波に乗っている。福井商としては、エース・池本がまず早稲田実打線の流れを止める必要がある。早稲田実のエース・斎藤からの大量点はまず望めない。 | 池本は5回まで毎回走者を背負いつつも無失点で切り抜けたが、6回からは踏ん張りきれない。打線も斎藤から10安打を放つが、犠打失敗が相次いでなかなか得点に結びつかなかった。 | ○ | |
福井商 | 1 | ||||
今治西 | 10 | 戦力的にはほとんど差はないが、今治西打線のほうが波に乗っているか。両チームとも投打にバランスが取れた好チームではあるが、打撃戦になる可能性が高い。投打の調子のみならず、守備やバント・走塁のミスなどが明暗を分ける可能性が大いにありそうだ。 | 今治西は疲労が残るエース・熊代が先発を回避したが、新居田・浜元の2投手が打ち込まれてしまう。延長13回、2点を勝ち越された裏の攻撃で逆転した日大山形の攻撃は実に素晴らしかった。 | × | |
日大山形 | 11 | ||||
智弁和歌山 | 8 | 好カード。打撃力は智弁和歌山、投手力は八重山商工が上回る。ただ、八重山商工は故障の影響からか、エース・大嶺の調子が今ひとつ。ここまでの2試合では致命傷にはならなかったが、智弁和歌山打線はそれを見逃さないだろう。両校とも継投が重要になる。 | 大嶺は序盤こそ無難に乗り切ったが、中盤以降は智弁和歌山得意の集中打で襲いかかってきた。智弁和歌山は、エース・竹中への早めの継投が成功し、中盤以降はペースを握った。 | ○ | |
八重山商工 | 3 | ||||
熊本工 | 3 | 戦力的に差はない。ポイントは何と言っても福知山成美のエース・駒谷がどういう投球をしてくれるか。本来は守備に不安のあるチームだが、2回戦のように無失策で盛り立てれば勝利は見えてくる。熊本工は2回戦のように継投策を成功させたい。 | 福知山成美打線は、得点にこそつながらなかったが序盤から熊本工投手陣をとらえていた。それに加えて、守備陣も2試合続けてノーエラー。駒谷の投打にわたる活躍が光った。 | × | |
福知山成美 | 6 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準々決勝 | 駒大苫小牧 | 5 | 打撃力とエースの実力は駒大苫小牧が上だが、東洋大姫路は2枚目の投手がしっかりしている。駒大苫小牧の先発は控え投手なのか田中なのか読みにくいが、前者だとすれば東洋大姫路としては早いうちに攻略して田中を引っ張り出したいところ。駒大苫小牧は初戦で2番手の左投手に苦戦している。東洋大姫路の2投手はいずれも左投手で、同じように苦戦することも考えられる。4〜5点勝負が予想され、それより多く点数を取れれば駒大苫小牧ペースになりそうだ。 | 東洋大姫路の先発・飛石は5回まで1安打と完璧な投球を見せており、もう少しで大物食いができたところだったが…。6回は9番小林への四球をきっかけに4失点。5回まであまりにも素晴らしい投球をしていただけに、乾への継投も遅れてしまった。駒大苫小牧の先発・田中はまだ本調子ではなさそうだが、試合中に立て直したのはさすが。 | ○ |
東洋大姫路 | 4 | ||||
智弁和歌山 | 13 | 戦力的には少し智弁和歌山が上回っている。両チームとも打撃力があり、打ち合いになるのは必至。両校とも複数の投手を抱えるだけに、継投のタイミングが重要になるだろう。智弁和歌山は、エース竹中につなぐタイミングがカギ。帝京は中盤までなら良いピッチングをするエース・大田をどこで見切るかが勝敗を分けそう。また、帝京の機動力と智弁和歌山の守備にも注目。自分たちの野球ができたほうが勝利にグッと近づくと思われる。 | 打撃戦なのは予想通りだが、9回表裏の攻防は誰にも予想できないドラマだった。竹中以上の投手がいない智弁和歌山は火だるまになっても竹中を続投させ、取り返しのつかない8失点で12−8。しかし投手がいなくなった帝京がその裏5失点でまさかの大逆転サヨナラ。打撃戦が多い今大会を象徴するような試合であった。 | ○ | |
帝京 | 12 | ||||
早稲田実 | 5 | 総合力で早稲田実が上回る。両校ともエースがほぼ1人で投げ切っているので、疲労が気がかり。しかし早稲田実の斎藤は3試合で395球、日大山形の阿部は503球で、似たような状況でも差がある。両チームとも中1日の休養があるとはいえ、特に阿部のほうは本来の投球ができるかどうか不安が残る。疲労度を考えると、打撃戦になる可能性もある。投手の実力では斎藤が2枚ほど上。阿部は勢いに乗る早稲田実打線を止められるかどうか。 | 日大山形は阿部が先発を回避し、背番号6の青木が先発。この青木が7回まで4安打1失点と、勢いに乗る早稲田実打線を食い止めていたが、8回は2番小柳のショート強襲2点タイムリーに泣いた。前進守備でなければゲッツーだったかもしれない。それにしても早稲田実の斎藤は、疲労を全く感じさせない投球だった。 | ○ | |
日大山形 | 2 | ||||
鹿児島工 | 3 | 戦力的にはほぼ互角か。となると、中2日の休養がある鹿児島工がやや有利と思われる。福知山成美のエース・駒谷は3試合連続完投していて疲労は蓄積しているものと思われるが、その割には投球数は少なめなので、やはりどちらかといえば投手戦になる可能性のほうが高い。右打者の多い鹿児島工が、サイドスローの駒谷をどう攻略するか。特に決め球のスライダーはかなり厄介。鹿児島工の打線対駒谷の投球は序盤から目が離せない。 | 全体的には榎下より駒谷のほうが良い投球をしていたが、福知山成美としては序盤にもう少し点が取れたはず。4回以降は榎下が立ち直っただけに、3回までにあと1〜2点は欲しかった。延長10回、駒谷は自慢のスライダーが甘く入ってしまい、4番鮫島に勝ち越し本塁打を浴びた。見事に右打者がスライダーを攻略した。 | ○ | |
福知山成美 | 2 | ||||
回戦 | 試合スコア | 管理人予想 | 予想結果と試合解説 | 結果 | |
準決勝 | 駒大苫小牧 | 7 | 2試合連続で大劣勢を跳ね返した駒大苫小牧と、準々決勝で甲子園の歴史に残る逆転試合をやってのけた智弁和歌山。どちらも打線は乗りに乗っている。守備面は智弁和歌山のほうが安定している。投手陣はどちらも調子が上がり切っていない。ポイントは、やはり何と言っても駒大苫小牧のエース・田中と智弁和歌山の強力打線の対決だろう。特に田中の調子が勝敗を決めると言っても過言ではない。また、控えの岡田・菊地らに出番があるかどうかも注目。 | 両チームともエースが先発しなかったが、特に智弁和歌山としては松隈が1回持たなかったのが大誤算。駒大苫小牧の菊地・岡田も2回途中までしか持たなかったが、この日はエース田中が甲子園に来て最も良いピッチングを見せてくれた。さしもの智弁和歌山打線も田中からは8イニングで1点しか奪えず、田中を褒めるしかない。 | ○ |
智弁和歌山 | 4 | ||||
早稲田実 | 5 | 両チームともエースがほぼ全試合で完投している。早稲田実のほうが1試合多いので、それだけエース斎藤の疲労も大きいとは思うが、それでもエースの実力や総合力を考えても早稲田実が有利であると思われる。両チームとも休養日なしの連戦になるが、はたしてどこまで疲れがとれているか。鹿児島工は下茂、早稲田実は塚田といった控え投手の出番はあるかどうか。両校とも準々決勝ではやや沈黙した打線の復調にも期待したい。 | 鹿児島工のほうは今大会初めて下茂が先発したが、さすがに最初の甲子園登板が準決勝の大舞台では緊張したか。2回までに奪われた4点で試合の大勢が決してしまった。一方、早稲田実のエース・斎藤は連投の疲れなどまるで見えず、むしろ今大会最高とも思えるような素晴らしい投球。間違いなくセンバツの頃より成長している。 | ○ | |
鹿児島工 | 0 | ||||
決勝 | 駒大苫小牧 | 1 | 駒大苫小牧は打線が勢いに乗っており、エース田中もようやく復調。さらに準々決勝と準決勝の間が中1日空いていることにより、早稲田実よりも疲労度が少ないと思われる。その点において、早稲田実よりも少し有利か。おそらく早稲田実は斎藤が完投するだろうが、駒大苫小牧のほうは岡田か菊地の先発が予想される。岡田・菊地が3〜4回くらいまで踏ん張り、少しでも田中を休ませることができれば有利に試合を進めることができる。一方の斎藤は3連投で、さすがに疲れもピークに達しているだろう。ここまで全試合で安定した投球を見せたが、駒大苫小牧打線を抑えられるか。 | 1969年(第51回)決勝の松山商−三沢の投手戦に匹敵する素晴らしい投手戦だったのではあるまいか。決勝までフル回転して互いに疲れが溜まっているはずなのに、田中・斎藤の両エースが一歩も譲らず。ここまで来ると、体力ではなく精神力の戦いなのだろうか。どちらに勝利の女神がほほ笑んでもおかしくはなかったが、特に駒大苫小牧としては勝てた試合。8回裏の守りのミスと、11回表のスクイズ失敗が悔やまれる。 | △ |
早稲田実 | 1 | ||||
駒大苫小牧 | 3 | 駒大苫小牧は前の試合で菊地が3回途中まで好投し、ほんの少しではあるがエース田中を休ませることができた。これに対し早稲田実は、結局エース斎藤が4連投、しかも完投するしかないだろう。この差は果てしなく大きい。田中と斎藤を比べても実力差はほとんどない。ただし、決勝までの疲れは当然どちらも溜まっている。前の試合では好投したが、休養日なしの再試合では乱れるということも考えられる。普通に考えれば田中と斎藤の投手戦だが、打撃戦になるかもしれないし、あるいは一方的な試合展開になることも考えられる。いずれにせよ、今度も好試合に期待したいものだ。 | 斎藤の投球に尽きる。これが通称「ベッカムカプセル」の効果なのか。4連投であれだけのピッチングができるというのは、もはや常軌を逸しているという言葉が適切だろう。ランナーを出しながらも何とか踏ん張るのが田中の持ち味だと思うのだが、この試合では粘りを欠いた。出したランナーをことごとくホームに還してしまった。9回に1点差まで追い上げたのは、さすが王者の粘りというべきか。2試合続けて素晴らしい試合だった。 | × | |
早稲田実 | 4 |
38/48で、試合ごとの的中率は.792。センバツ優勝の横浜、同準優勝の清峰が大会序盤で相次いで敗退したものの、それ以外はほぼ下馬評通りの試合結果になったため、高い的中率になった。 今年は近年稀に見る打高投低の大会だった。甲子園史上最多の60本塁打が乱れ飛び、大味な試合が激増した。文星芸大付−関西や智弁和歌山−帝京のような劇的な逆転試合も多かった反面、手に汗握る投手戦はごくわずかだった。そんな中、決勝戦で素晴らしい投手戦を演じた早稲田実の斎藤と駒大苫小牧の田中の両投手は、並外れた能力の持ち主と言うよりほかはない。 優勝したのは早稲田実(西東京)。センバツ優勝経験はあるが、夏は初めての優勝ということになる。東京勢としては、2001年の日大三以来、5年ぶり6度目の夏優勝である。 センバツでは引き分け再試合の影響もあり、準々決勝でエース斎藤が横浜打線に打ち込まれて敗れたが、それからわずか数ヶ月で大きく成長した。斎藤のワンマンチームと見られがちだが、打線も斎藤を強力に援護した。王貞治らを輩出した古豪中の古豪が華麗に復活。斎藤卒業後も甲子園にやって来ることができるかどうか、今後の活躍に注目したい高校だ。 |